「双六岳」の版間の差分
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{{Infobox 山 |
{{Infobox 山 |
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|名称=双六岳 |
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|画像=[[ファイル:Mount Sugoroku from Mount Maruyama.jpg|300px|北側の丸山から望む双六岳、左奥に穂高岳]] |
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|画像キャプション=北側の[[丸山]]から望む双六岳、左奥に[[穂高岳]] |
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|標高=2,860.<small>3</small> |
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|標高=2,860.<small>29</small><ref name="kijyun">{{Cite web|和書|url=https://sokuseikagis1.gsi.go.jp/top.html |title=基準点成果等閲覧サービス |publisher=[[国土地理院]] |accessdate=2011-01-06}}</ref> |
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|座標={{ウィキ座標2段度分秒|36|22|19|N|137|35|14|E}} |
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|座標={{ウィキ座標2段度分秒|36|22|19|N|137|35|14|E|region:JP_type:mountain|display=inline,title}}<ref name="kokudo">{{Cite web|和書|url=https://www.gsi.go.jp/kihonjohochousa/kihonjohochousa41139.html |title=日本の主な山岳標高(岐阜県の山) |publisher=国土地理院 |accessdate=2011-01-06}}</ref> |
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|所在地=<small>[[長野県]][[大町市]]、[[岐阜県]][[高山市]]</small> |
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|所在地={{JPN}}<br />[[長野県]][[大町市]]、[[岐阜県]][[高山市]] |
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|山系=[[飛騨山脈]] |
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|山系=[[飛騨山脈]] |
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|地図={{Location map|Japan Mapplot|coordinates={{Coord|36.3719|137.5872}}|caption=|width=300}}双六岳の位置{{日本の位置情報|36|22|19|137|35|14|双六岳|36.3719,137.5872|双六岳}} |
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}} |
}} |
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{{mapplot|137.5872|36.3719|双六岳}} |
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'''双六岳'''(すごろくだけ)は、[[長野県]][[大町市]]と[[岐阜県]][[高山市]]にまたがる[[飛騨山脈]]の[[裏銀座]]の主稜線に位置する[[標高]]2,860 [[メートル|m]]の[[山]]である。双六岳を含む飛騨山脈の主な山域は[[1934年]]([[昭和]]9年)12月4日に[[中部山岳国立公園]]の指定を受けている<ref group="注釈">山頂部の高山帯を含も大部分の山域は中部山岳国立公園の特別保護地区、南西山腹の区域はその特別地域の指定を受けている。</ref><ref name="park">{{Cite web|和書|url=https://www.env.go.jp/park/chubu/intro/index.html |title=中部山岳国立公園区域の概要 |publisher=[[環境省]] |accessdate=2013-09-30}}</ref>。[[花の百名山]]<ref name="田中澄江 (1997)、232-234頁">[[#花の百名山|田中澄江 (1997)、232-234頁]]</ref>、[[ぎふ百山]]<ref name="岐阜県山岳連盟 (1987)">[[#ぎふ百山|岐阜県山岳連盟 (1987)]]</ref>、新高山市100景<ref name="新高山市100景">{{Cite web|和書|url=http://www.city.takayama.lg.jp/toshiseibi/100kei089.html |title=双六岳 |publisher=高山市 |accessdate=2013-09-30}}</ref>の一つに選定されている。 |
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'''双六岳'''(すごろくだけ)は、[[長野県]]と[[岐阜県]]の[[飛騨山脈]]の[[裏銀座]]にある[[山]]。標高は2,860m。 |
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== 概要 == |
== 概要 == |
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北の[[三俣蓮華岳]] |
北側には飛騨山脈の[[稜線|主稜線]]が延び、[[三俣蓮華岳]]で[[立山連峰]]が[[後立山連峰]]へと延びる主稜線から分岐する。この山頂で稜線は東南東に向きを変えて[[槍ヶ岳]]、[[穂高岳]]へと主稜線が続き、東南東の隣の[[山|ピーク]]の[[樅沢岳]]から南西に分岐した稜線が[[弓折岳]]を経て[[笠ヶ岳]]へと続く。また、[[新穂高温泉]]からの[[1955年]]([[昭和]]30年)に開設された[[小池新道]]の先には、双六岳と樅沢岳との鞍部がある。各方面からの[[登山道]]が交差する要所にあり、[[双六小屋]]がある<ref name="柳原修一 (1990)、188-195頁">[[#北アルプス山小屋物語|柳原修一 (1990)、188-195頁]]</ref>。 |
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双六岳は[[椀]]を伏せたような緩やかな[[高原]]状の山体で、山頂は[[砂礫]]の[[台地]]となっていて[[周氷河地形]]の線状構造土が見られ<ref name="日本山岳会 (2005)、925-927頁">[[#新日本山岳誌|日本山岳会 (2005)、925-927頁]]</ref><ref name="飛騨山岳会 (2010)、14-15頁">[[#飛騨の山|飛騨山岳会 (2010)、14-15頁]]</ref>、その上に浮かぶ槍ヶ岳と穂高岳の展望地である<ref name="飛騨山岳会 (2010)、14-15頁" /><ref>[[2010年]](平成22年)9月29日、[[NHK総合テレビジョン]]『[[NHKニュースおはよう日本]]』の特集「天空の尾根から中継・絶景広がる北アルプス」内の双六岳からの中継</ref>。[[日本の山一覧 (高さ順)|日本で44番目に高い山]]<ref>[[#山の便利手帳|山の便利手帳 (2010)、330頁]]</ref>。山頂には二等[[三角点]]が設置されている。点名は「中俣岳」、所在地は岐阜県高山市大字金木戸字中俣岳695番地<ref name="kijyun" />。 |
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双六岳はお椀を伏せたような緩やかな山体で、山頂は砂礫の台地となっている。 |
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双六岳の中道には、[[高山植物]]の[[お花畑]]が広がっている。 |
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== |
== 山名の由来 == |
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[[ファイル:Sugorokudake from yumioridake 2004-8-12.jpg|サムネイル|大ノマ岳方面から望む双六岳と双六谷の源頭部]] |
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* [[双六小屋]] |
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また「四五六谷」が転化して双六谷になったとする説が有力である<ref name="日本山岳会 (2005)、925-927頁" />。[[円空|円空上人]]作の仏像の裏には「四五六嶽」との記載がある<ref name=":0" />。また[[神通川]][[水系]]最上流部の双六谷に[[すごろく]]の[[碁盤]]に似た盤の石があることが、山名の由来であるとする説がある。 |
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* [[鏡平山荘]] |
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* [[わさび平小屋]] |
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しかし「[[日本百名山]]」の著者[[深田久弥]]氏は、「盤の石」伝説はすごろくの名に合わせて後からできたのではないかと唱えており、双六は岩場を示す「スゴ」や「ゴロ」と同じ類の地名から来ているのではないかとしている。実際、周辺の山に同じ「ゴロ」地名である黒部五郎岳があり、この説の信憑性を増している<ref>{{Cite web |title=第13章 双六岳 - 飛騨山脈ジオパーク構想 |url=https://hidasanmyaku-gifu.jp/hidageo/archives/1213/ |website=飛騨山脈ジオパーク構想 - ダイナミックな自然にふれよう! |date=2020-09-29 |access-date=2024-05-24 |language=ja |publisher=一般財団法人 飛騨山脈ジオパーク推進協会 |author=一般財団法人 飛騨山脈ジオパーク推進協会 |editor=一般財団法人 飛騨山脈ジオパーク推進協会}}</ref>。 |
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== 歴史 == |
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* [[1690年]]([[元禄]]3年)‐[[円空]][[上人]]が修験道の修行である六峰満行中に飛騨側から登頂した(記録上初登頂)<ref name=":0">{{Cite web|和書|title=【1089ブログ】私のイチオシ!円空仏 山に登る円空 「十一面観音菩薩立像」 |url=https://www.tnm.jp/modules/rblog/index.php/1/2013/03/27/%E7%A7%81%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%83%81%E3%82%AA%E3%82%B7%E3%80%8C%E5%8D%81%E4%B8%80%E9%9D%A2%E8%A6%B3%E9%9F%B3%E8%8F%A9%E8%96%A9%E7%AB%8B%E5%83%8F%E3%80%8D/ |website=www.tnm.jp |access-date=2023-07-20 |language=ja |last=東京国立博物館 -トーハク-}}</ref>。 |
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* [[1913年]]([[大正]]2年) - [[田部重治]]らが島々から[[徳本峠]]を越えて、[[上高地]]と槍ヶ岳を経て[[立山温泉]]までの北アルプス大縦走の際に登頂した<ref>[[#わが山旅五十年|田部重治 (1996)、189-197頁]]</ref>。 |
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* [[1914年]](大正3年)8月 - [[日本山岳会]]の[[小島烏水]]らが双六谷を遡行する探検登山を行った<ref name="日本山岳会 (2005)、925-927頁" />。 |
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* [[1934年]]([[昭和]]9年)12月4日 - 山域が[[中部山岳国立公園]]の特別保護地区に指定された<ref name="park" />。 |
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* [[1935年]](昭和10年) - 岐阜県[[吉城郡]][[上宝村]](現在の[[高山市]])が村営の[[双六小屋]]を開業(2階建て、20[[坪]])<ref name="柳原修一 (1990)、188-195頁" />。 |
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* [[1955年]](昭和30年) - 小池義清らが、[[新穂高温泉]]からわさび平と大ノマ乗越を経由して、[[双六小屋]]に達する[[小池新道]]を開設した<ref name="日本の山1000 (1992)、408頁">[[#日本の山1000|日本の山1000 (1992)、408頁]]</ref>。 |
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== 環境 == |
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上部は森林限界の[[高山帯]]。双六岳東面の中道には[[圏谷]]地形(カール)があり夏にも[[雪渓]]が残り、その登山道周辺には大規模な[[高山植物]]の群生地が広がっている<ref name="柳原修一 (1990)、188-195頁" />。 |
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=== 動物 === |
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[[ファイル:Lagopus muta japonica in Mount Sugoroku.jpg|サムネイル|双六岳の[[ハイマツ]]帯に生息し繁殖を行っている[[ライチョウ]]のメス(国の特別天然記念物)]] |
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[[ハイマツ]]帯には、国の特別[[天然記念物]]に指定されている[[ライチョウ]]が生息する<ref name="金子博文 (1987)、118-121頁">[[#北アルプス山小屋案内|金子博文 (1987)、118-121頁]]</ref>。岐阜県のレッドリストで指定を受けている高山[[チョウ|蝶]]の[[ミヤマモンキチョウ]]、高山[[ガ|蛾]]の[[アルプスギンウワバ]]、[[アルプスクロヨトウ]]、[[アルプスヤガ]]、[[ソウウンクロオビナミシャク]]、[[ダイセツヤガ]]、[[ヤツガダケヤガ]]及び[[カミキリムシ科]]の[[トホシハナカミキリ]]など確認記録がある<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.pref.gifu.lg.jp/kankyo/shizen/red-data-dobutsu/konchu-rui/ |title=岐阜県レッドデータブック(改定版)・昆虫類|publisher=岐阜県 |date=2010-08 |accessdate=2013-09-11}}</ref>。 |
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=== 植物 === |
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花の百名山に選定されている双六岳周辺では、多くの高山植物が自生している。[[田中澄江]]の著書『花の百名山』で、双六岳を代表する花として[[コバイケイソウ]]が紹介された<ref name="田中澄江 (1997)、232-234頁" /><ref>[[#花の山旅⑥|三宅岳 (2000)、86-89頁]]</ref>。山頂部の稜線付近では晩夏から初秋にかけて[[トウヤクリンドウ]]が見られる<ref>[[#「花の百名山」第7巻|「花の百名山」第7巻 (2002)]]</ref>。7月の雪解けから8月末頃までが開花時期である。小池新道の弓折岳と双六小屋の中間点付近には大規模なお花畑があり、「花見平」と呼ばれている<ref>[[#花の百名山地図帳|花の百名山地図帳 (2007)、159頁]]</ref>。秋には、なだらかな山頂の高山植物が草紅葉となる<ref>[[#槍・燕岳を歩く|鈴木昇己 (1992)、96-100頁]]</ref>。双六池畔に自生する[[コバイケイソウ]]の群落が、高山市により『双六池畔のコバイケイソウと笠ヶ岳』として新高山市100景の一つに選定されている<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.city.takayama.lg.jp/toshiseibi/100kei092.html |title=双六池畔のコバイケイソウと笠ヶ岳 |publisher=高山市 |accessdate=2013-09-30}}</ref>。双六小屋から[[三俣蓮華岳]]へは三つのコース(尾根道、中道、巻道)があり、中道では[[キバナシャクナゲ]]や[[ヨツバシオガマ]]などが見られ、巻道では[[シナノキンバイ]]、[[ハクサンイチゲ]]、[[ミヤマキンポウゲ]]などが見られる<ref>[[#花の山旅⑥|三宅岳 (2000)、63頁]]</ref>。秋には山頂部の高山帯で草紅葉、周辺の登山道では[[ダケカンバ]]の黄葉、[[ナナカマド]]の[[紅葉]]などが見られる<ref>[[#雲ノ平・双六岳を歩く|三宅岳 (2000)、102頁]]</ref>。 |
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* '''双六小屋周辺''':[[イワウメ]]、[[イワカガミ]]、[[ウサギギク]]、[[ハクサンフウロ]]、ミヤマキンポウゲ、[[クロユリ|ミヤマクロユリ]]、[[ミヤマコウゾリナ]]など |
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* '''双六岳の巻道周辺''':シナノキンバイ、ハクサンイチゲ、ミヤマキンポウゲなど |
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* '''双六岳の中道周辺''':[[アオノツガザクラ]]、キバナシャクナゲ、[[コバイケイソウ]]、[[シラネニンジン]]、[[タカネヨモギ]]、ハクサンフウロ、ヨツバシオガマなど |
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* '''双六岳の山頂周辺''':トウヤクリンドウ、[[チングルマ]]、[[ハイマツ]]など |
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== 画像 == |
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<gallery> |
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ファイル:Veratrum stamineum in Mount Kohide 2010-07-01.jpg|コバイケイソウ |
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画像:View from Mt.Sugoroku.jpg|山頂からの展望1(2005.10.07) |
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ファイル:Geum pentapetalum in Mount Cho 2003-08-02.jpg|チングルマ |
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ファイル:Gentiana algida Touyakurindou in shiomidake 2002-8-20.jpg|トウヤクリンドウ |
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ファイル:Anemone narcissiflora in Mount Tsubakuro 2002-07-27.jpg|ハクサンイチゲ |
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ファイル:Geranium yesoense var. nipponicum in Mount Haku 2007-07-27.jpg|ハクサンフウロ |
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</gallery> |
</gallery> |
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== 登山 == |
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[[ファイル:Mount Sugoroku and Mount Yumiori from Mount Nukedo s3.jpg|サムネイル|[[抜戸岳]]方面から望む[[弓折岳]]から[[双六小屋]]を経て双六岳へ至る稜線伝いの[[登山道]]]] |
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=== 登山ルート === |
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[[1955年]](昭和30年)に小池義清らにより開設された新穂高温泉を起点とする小池新道が、双六岳への最短のメインルートとなっている<ref name="日本山岳会 (2005)、925-927頁" />。小池新道開設以前は、[[高原川|金木戸川]]沿いを遡る難ルートが利用されていた<ref name="日本の山1000 (1992)、408頁" /><ref name="金子博文 (1987)、118-121頁" />。各方面から多数の登頂ルートがあり、以下がその一例である<ref name="渡辺幸雄 (2000)、200-222頁">[[#上高地・槍・穂高|渡辺幸雄 (2000)、200-222頁]]</ref><ref name="山と高原地図 (2013)、地図表面">[[#山と高原地図|山と高原地図 (2013)、地図表面]]</ref>。双六小屋から三俣蓮華岳方面へは、双六岳の山頂を経由する稜線ルート及び東斜面には中道と巻道がある<ref>[[#岐阜県の山|島田靖 (2009)、54-57頁]]</ref>。残雪期の[[ゴールデンウィーク]]の双六岳周辺は、[[山スキー]]に適した斜面が広がる<ref>[[#分県登山ガイド岐阜県の山|島田靖 (1998)、90-93頁]]</ref>。登山シーズンには、新穂高温泉バス停前に新穂高登山指導センターが開設され、[[岐阜県警]]山岳警備隊員と北飛救助隊員が常駐し、双六岳を含む周辺の山域の山岳パトロールが行われている<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.pref.gifu.lg.jp/police/kita-alps/sangaku-joho/sangaku.html |title=北アルプス夏山情報 |publisher=岐阜県 |accessdate=2013-09-30}}</ref>。 |
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* '''小池新道''':新穂高温泉 - [[わさび平小屋]] - 秩父沢 - シシウドが原 - [[鏡平山荘]] - 双六小屋 - 双六岳。槍ヶ岳と穂高岳を眺めながらの花の山旅コースとして知られている<ref name="渡辺幸雄 (2000)、200-222頁" />。双六小屋の手前にはお花畑が広がる双六池があり、池畔北側がキャンプ指定地となっている。初夏には残雪があり、登山適期は7月中旬-9月下旬頃<ref name="渡辺幸雄 (2000)、200-222頁" />。 |
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* '''笠新道''':新穂高温泉 - 杓子平 - ([[笠ヶ岳]])- 抜戸岳- [[弓折岳]] - 双六小屋 - 双六岳。笠ヶ岳山荘で一泊して笠ヶ岳に登頂、その翌日に双六岳に登頂する例がある)。 |
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* '''西鎌尾根''':(各登山口) - 槍ヶ岳 - 樅沢岳 - 双六小屋 - 双六岳。槍ヶ岳へは、[[中房温泉]]からの[[表銀座]]、[[上高地]]や新穂高温泉などからの入山経路がある。 |
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* '''[[西銀座ダイヤモンドコース]]''':[[折立 (登山口)|折立]] - 太郎平小屋 - [[太郎山 (飛騨山脈)|太郎山]] - [[北ノ俣岳]] - 赤木岳 - [[黒部五郎岳]] - 三俣蓮華岳 - 丸山 - 双六岳。[[立山]]方面から縦走する例もある。 |
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* '''[[裏銀座]]''':[[高瀬ダム]] - (ブナ立尾根) - [[烏帽子岳 (飛騨山脈)|烏帽子岳]] - [[野口五郎岳]] - [[水晶小屋]] - [[ワリモ岳]] - [[鷲羽岳]] - 三俣山荘 - 三俣蓮華岳 - 丸山 - 双六岳。[[後立山連峰]]から大縦走する例もある。 |
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=== 双六小屋 === |
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[[ファイル:Hut Sugoroku and Washibadake 2004-8-12.jpg|thumb|[[双六小屋]]と[[鷲羽岳]]]] |
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[[ファイル:Sugorokugoya campsite.JPG|thumb|双六池とその北畔にある[[キャンプ]]指定地]] |
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山頂直下東1.3km には[[1935年]](昭和10年)に旧[[上宝村]]の村営小屋として開設された双六小屋があり、[[1950年]](昭和25年)に小池義清により再建され<ref group="注釈">上宝村の村会議員でもあった小池義清は[[アララギ|アララギ派]]の[[土屋文明]]に師事し、[[短歌]]集『双六岳』を出版している。</ref><ref name="金子博文 (1987)、118-121頁" />、登山シーズン中は小屋の前に給水施設が設置されている<ref name="日本山岳会 (2005)、925-927頁" />。[[1980年]](昭和55年)に樅沢岳側に一棟増築された<ref name="柳原修一 (1990)、188-195頁" />。北アルプス縦走の際に利用されることがあり、[[富山大学]]医学部による双六小屋[[夏山診療所]]が併設されている<ref name="金子博文 (1987)、118-121頁" />。義清から経営を引き継いだ次男の潜は山岳写真家でもあり、小池新道周辺の[[わさび平小屋]]、[[鏡平山荘]]、[[黒部五郎小舎]]の経営も行っている<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.sugorokugoya.com/ |title=北アルプス双六小屋 |publisher=双六小屋 |accessdate=2013-10-01}}</ref>。[[画家]]、[[写真家]]、[[作家]]などが多く訪れる山小屋でもある<ref name="柳原修一 (1990)、188-195頁" />。山岳画家の[[中村清太郎]]は[[1956年]](昭和31年)から[[1961年]](昭和36年)にかけて1-2カ月程度双六小屋や周辺の山小屋に滞在しながら創作活動を行っており、山岳風景画家の[[足立源一郎]]は[[1963年]](昭和38年)から[[1965年]](昭和40年)頃にかけて訪問していた<ref>[[#愛しき山稜―双六岳をめぐりて 小池潜写真集|小池潜 (2003)、106頁]]</ref>。[[田淵行男]]、[[新田次郎]]、[[田中澄江]]らも宿泊した<ref name="金子博文 (1987)、118-121頁" /><ref>[[#愛しき山稜―双六岳をめぐりて 小池潜写真集|小池潜 (2003)、108頁]]</ref>。山小屋の看板の文字は[[作家]]の田中澄江により書かれたものである<ref>[[#雲ノ平・双六岳を歩く|三宅岳 (2000)、131頁]]</ref>。 |
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{{main|双六小屋}} |
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=== 周辺の山小屋 === |
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周辺の登山道上には、登山者用の[[山小屋]]と[[キャンプ]]指定地がある<ref name="渡辺幸雄 (2000)、200-222頁" /><ref name="山と高原地図 (2013)、地図表面" /><ref>[[#山の便利手帳|山の便利手帳 (2010)、160-161頁]]</ref>。 |
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{| class="wikitable" |
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|- |
|||
!画像 |
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!名称 |
|||
!所在地 |
|||
!双六岳からの<br />方角と[[距離]] ([[キロメートル|km]])<br /><ref group="注釈">双六岳から山小屋までの距離は、登山経路上の距離ではなく、2地点の直線距離。</ref> |
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!標高<br />(m) |
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!収容<br />人数 |
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!キャンプ<br />指定地 |
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|- |
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|[[ファイル:Mitsumata sanso and campsite.jpg|100px|双六小屋]] |
|||
|[[三俣山荘]] |
|||
|鷲羽岳と三俣蓮華岳との鞍部 |
|||
|{{direction2|NNE}} 2.7 |
|||
|2,550 |
|||
|style="text-align:right;"|70 |
|||
|style="text-align:right;"|[[テント]]<br />70張 |
|||
|- |
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|[[ファイル:Sugorokugoya 01.jpg|100px|双六小屋]] |
|||
|[[双六小屋]] |
|||
|双六岳と樅沢岳との鞍部<br /> |
|||
双六池畔 |
|||
|{{direction2|E}} 1.3 |
|||
|2,550 |
|||
|style="text-align:right;"|200 |
|||
|style="text-align:right;"|60張 |
|||
|- |
|||
|[[ファイル:Kagamidairasanso 01.jpg|100px|鏡平山荘]] |
|||
|[[鏡平山荘]] |
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|弓折岳南東下<br />鏡池 |
|||
|{{direction2|SSE}} 3.3 |
|||
|2,300 |
|||
|style="text-align:right;"|100 |
|||
|style="text-align:right;"|なし |
|||
|- |
|||
|[[ファイル:Yarigatakesansou 2003 10 05.jpg|100px|大喰岳から望む槍ヶ岳山頂]] |
|||
|[[槍ヶ岳山荘]] |
|||
|槍ヶ岳山頂直下南側の肩 |
|||
|{{direction2|ESE}} 6.3 |
|||
|3,060 |
|||
|style="text-align:right;"|650 |
|||
|style="text-align:right;"|30張 |
|||
|- |
|||
|[[ファイル:笠ヶ岳山荘 2024.jpg|100px|笠ヶ岳山頂方面から望む笠ヶ岳山荘]] |
|||
|[[笠ヶ岳山荘]] |
|||
|笠ヶ岳山頂直下北側の肩 |
|||
|{{direction2|SSW}} 6.8 |
|||
|2,820 |
|||
|style="text-align:right;"|100 |
|||
|style="text-align:right;"|25張 |
|||
|- |
|||
|[[ファイル:Wasabidairagoya.jpg|100px|画像募集中]] |
|||
|[[わさび平小屋]] |
|||
|蒲田川左俣谷右岸<br /> |
|||
わさび平 |
|||
|{{direction2|S}} 6.8 |
|||
|1,402 |
|||
|style="text-align:right;"|60 |
|||
|style="text-align:right;"|30張 |
|||
|} |
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== 地理 == |
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[[ファイル:20070204飛騨山脈南部主稜線Tagged.jpg|thumb|300px|画像右下 奥飛騨エリアに位置する双六岳。[[黒部川]]源頭部に近い。]] |
|||
飛騨山脈中部の主稜線上にあり<ref>[[#上高地・槍・穂高|渡辺幸雄 (2000)、17頁]]</ref>、山頂の東南東1.3 kmには、常に水をたたえる'''双六池'''がある<ref name="日本の山1000 (1992)、408頁" />。南面が[[高原川]]の'''双六谷'''の源頭部となっている<ref name="日本の山1000 (1992)、408頁" />。 |
|||
=== 周辺の山 === |
|||
三俣蓮華岳と双六岳の中間には、丸山 (2,854 m) のピークがある。南側には双六南峰 (2,819 m) がある。 |
|||
[[ファイル:Mount Kurobegoro from Mount Yari 1995-05-05.jpg|thumb|[[槍ヶ岳]]から望む双六岳周辺の山(春)]] |
|||
[[ファイル:Mount Mitsumatarenge from Mount Washiba 1999-08-10.jpg|thumb|[[鷲羽岳]]から望む[[三俣蓮華岳]]、[[丸山]]、双六岳、その右奥には[[笠ヶ岳]]、三俣蓮華岳から双六岳の東面には[[圏谷|カール地形]]が見られる。]] |
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{| class="wikitable" |
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|- |
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!山容 |
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!山名 |
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!標高<ref name="kijyun" /><ref name="kokudo" /><br />(m) |
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!三角点等級<br />基準点名<ref name="kijyun" /> |
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!双六岳からの<br />方角と距離(km) |
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!備考 |
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|- |
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|[[ファイル:Mount Kurobegoro from Mount Mitsumatarenge 2000-08-17.jpg|80px|三俣蓮華岳から望む黒部五郎岳]] |
|||
|[[黒部五郎岳]] |
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|2,839.<small>58</small> |
|||
| 三等<br />「黒部」 |
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|{{direction2|WNW}} 4.8 |
|||
|<small>別名が中ノ俣岳<br />[[日本百名山]]</small> |
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|- |
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|[[ファイル:Mount Washibadake from Huts Mitsumata 2004-8-13.jpg|80px|三俣蓮華岳方面から望む三俣山荘と鷲羽岳]] |
|||
|[[鷲羽岳]] |
|||
|2,924.<small>19</small> |
|||
| 三等<br />「中俣」 |
|||
|{{direction2|NNE}} 3.8 |
|||
|<small>日本百名山</small> |
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|- |
|||
|[[ファイル:Mount_Mitsumatarenge_from_Mount_Washiba_1999-08-09.jpg|80px|鷲羽岳から望む三俣蓮華岳]] |
|||
|[[三俣蓮華岳]] |
|||
|2,841.<small>23</small> |
|||
| 三等<br />「三ツ又」 |
|||
|{{direction2|N}} 2.0 |
|||
|三県境(富山・岐阜・長野)<br /><small>[[日本三百名山]]</small> |
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|- style="background-color:#ccc" |
|||
|[[ファイル:Mount Sugoroku.JPG|80px|抜戸岳から望む双六岳]] |
|||
|'''双六岳''' |
|||
|2,860.<small>29</small> |
|||
|二等<br />「中俣岳」 |
|||
|{{direction2|O}} 0 |
|||
|[[双六小屋]]<br /><small>花の百名山</small> |
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|- |
|||
|[[ファイル:Momisawadake from yumioridake 2004 08 12.jpg|80px|弓折岳から望む樅沢岳]] |
|||
|[[樅沢岳]] |
|||
|2,755 |
|||
| |
|||
|{{direction2|ESE}} 1.9 |
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|西鎌尾根 |
|||
|- |
|||
|[[ファイル:Mount Sugoroku and Mount Yumiori from Mount Karasawa 2002-08-31.jpg|80px|涸沢岳から望む双六岳と弓折岳]] |
|||
|[[弓折岳]] |
|||
|2,592 |
|||
|(三等)<br />2,588.<small>37</small> |
|||
|{{direction2|SSE}} 2.6 |
|||
|<small>花の百名山</small> |
|||
|- |
|||
|[[File:硫黄尾根.jpg|80px]] |
|||
|[[硫黄岳 (飛騨山脈)|硫黄岳]] |
|||
|2,554 |
|||
|三等「焼山」 |
|||
|{{direction2|ENE}} 5.6 |
|||
| |
|||
|- |
|||
|[[ファイル:Yarigatake from Kagamidaira 1996-7-28.jpg|80px|鏡平から望む槍ヶ岳]] |
|||
|[[槍ヶ岳]] |
|||
|3,180 |
|||
| |
|||
|{{direction2|ESE}} 6.4 |
|||
|<small>日本百名山</small> |
|||
|- |
|||
|[[ファイル:Mount Kasagatake from Mount Nukedo 1999-8-8.jpg|80px|抜戸岳から望む笠ヶ岳]] |
|||
|[[笠ヶ岳]] |
|||
|2,897.<small>48</small> |
|||
|二等<br />「笠ケ岳」 |
|||
|{{direction2|SSW}} 7.1 |
|||
|<small>日本百名山</small> |
|||
|} |
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=== 源流の河川 === |
|||
以下の源流となる[[河川]]は[[日本海]]へ流れる<ref name="山と高原地図 (2013)、地図表面" /><ref name="日本山名辞典 (1992)、276頁">[[#日本山名辞典|日本山名辞典 (1992)、276頁]]</ref>。双六小屋のある鞍部は、湯俣川のモミ沢と双六谷との[[分水界|分水嶺]]となっている。西側の山麓の[[高原川]]の[[支流]]である双六川には[[北陸電力]]の双六ダムがある。 |
|||
* 湯俣川 - [[高瀬川 (長野県)|高瀬川]]の支流 |
|||
* '''双六谷'''、蓮華谷 - 金木戸川(高原川の支流)、高山市により『双六渓谷』が新高山市100景の一つに選定されている<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.city.takayama.lg.jp/toshiseibi/100kei088.html |title=双六渓谷 |publisher=高山市 |accessdate=2013-09-30}}</ref>。 |
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=== 交通・アクセス === |
|||
西山麓周辺の[[日本の国有林|国有林]]では名古屋営林局神岡営林署により、[[双六・金木戸森林鉄道]]が運営されていた<ref group="注釈">双六・金木戸森林鉄道は[[1930年]](昭和5年)から運行が始まり、[[1963年]](昭和38年)に全路線が廃止された。</ref>。 |
|||
* [[濃飛バス]][[新穂高温泉]][[バス停]]の北10 kmに位置する。 |
|||
* [[東海旅客鉄道|JR東海]][[高山本線]][[飛騨古川駅]]の東北東39 kmに位置し、[[東日本旅客鉄道|JR東日本]][[大糸線]]の[[信濃大町駅]]の南西28 kmに位置する<ref name="日本山名辞典 (1992)、276頁" />。 |
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* [[中部縦貫自動車道]](高山清見道路)[[高山インターチェンジ (岐阜県)|高山インターチェンジ]]の北東39 kmに位置し、安房峠道路[[平湯インターチェンジ]]の北21 kmに位置する。 |
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== 双六岳の風景 == |
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双六岳は[[笠ヶ岳]]などとともに[[飛騨]]の名山として知られ<ref name="岐阜県山岳連盟 (1987)" /><ref name="新高山市100景" />、山頂はなだらかで女性的な山容である<ref name="渡辺幸雄 (2000)、200-222頁" />。 |
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<gallery> |
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ファイル:View from Mt.Sugoroku.jpg|山頂からの展望(秋) |
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ファイル:Hida Mountains from Mount Okuhotaka 2002-08-31.jpg|[[穂高岳]]から望む周辺の山並み |
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ファイル:Mount Kasa from Mount Suisho 2004-8-13.jpg|[[水晶岳]]から望む周辺の[[飛騨山脈]]の山並み |
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ファイル:Mount Sugoroku from Mount Yumiori s2.jpg|[[弓折岳]]から望む双六岳、山頂部はなだらかな女性的な山容である |
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ファイル:Mount Sugoroku and Mount Yumiori from Mount Nishihotaka.jpg|[[西穂高岳]]から望む大ノマ岳と[[弓折岳]]、その奥に双六岳 |
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</gallery> |
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== メディア == |
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=== 関連書籍 === |
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* {{Cite book|和書 |author=三宅岳 |date=2000-04 |title=雲ノ平・双六岳を歩く |series=フルカラー特選ガイド(22) |publisher=[[山と渓谷|山と溪谷社]] |edition=改訂第5版 |isbn=4635170918 |ref=雲ノ平・双六岳を歩く}} |
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=== 文学 === |
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* 小池義清『双六岳』([[短歌]]集) |
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{{Quotation|双六の 小屋を守りつつ 髭のびて 氈鹿(かもしか)の胴丸 まとへり吾は|小池義清『双六岳』}} |
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=== 写真集 === |
|||
* {{Cite book|和書 |author=小池潜 |date=2003-04 |title=愛しき山稜―双六岳をめぐりて 小池潜写真集 |publisher=山と溪谷社 |isbn=4635546365 |ref=愛しき山稜―双六岳をめぐりて 小池潜写真集}} |
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=== DVD === |
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* {{Cite book|和書 |date=2002-04-26 |title=「花の百名山」第7巻 |publisher=[[EMIミュージック・ジャパン]] |pages=|asin=B0000635L3 |ref=「花の百名山」第7巻}} |
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=== テレビ番組 === |
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* 『花の百名山 双六岳 トウヤクリンドウ』 [[NHK衛星第2テレビジョン]]、1995年10月10日放送<ref>{{Cite web|和書|url=http://nhk.jp/chronicle/?B10001200999510100130157 |title=NHKアーカイブス保存番組詳細 花の百名山 双六岳 トウヤクリンドウ(1995年10月10日放送) |publisher=[[日本放送協会|NHK]] |accessdate=2013-10-02}}</ref> |
|||
* 『実践!にっぽん百名山「黒部五郎岳」』[[NHK BS1]]、2015年11月17日<ref>https://hh.pid.nhk.or.jp/pidh07/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20151117-11-05063</ref>。[[新穂高温泉]]から双六岳を経由し[[黒部五郎岳]]までの縦走映像 |
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* 『北アルプス ドローン大縦走』 [[NHK総合テレビジョン|NHK総合]]、2017年8月11日<ref>https://web.archive.org/web/20170812060628/https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/92409/2409264/index.html</ref>。双六岳山頂、双六小屋、鏡池、小池新道登山道、樅沢岳から西鎌尾根での[[山岳写真家]] [[西田省三]]によるロケ映像 |
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== 脚注 == |
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{{脚注ヘルプ}} |
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=== 注釈 === |
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{{Notelist}} |
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=== 出典 === |
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{{Reflist|2}} |
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== 参考文献 == |
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* {{Cite book|和書 |author=金子博文 |year=1987 |month=6 |title=北アルプス山小屋案内 |publisher=[[山と渓谷|山と溪谷社]] |isbn=4635170225 |ref=北アルプス山小屋案内}} |
|||
* {{Cite book|和書 |author=岐阜県山岳連盟 |year=1987 |month=7 |title=ぎふ百山 |publisher=[[岐阜新聞社]] |isbn=4905958474 |ref=ぎふ百山}} |
|||
* {{Cite book|和書 |date=1998-01-10 |author=島田靖、堀井啓介、木下喜代男 |title=岐阜県の山 |series=分県登山ガイド |publisher=山と溪谷社 |isbn=4635021807 |ref=分県登山ガイド岐阜県の山}} |
|||
* {{Cite book|和書 |author=島田靖、堀井啓介 |year=2009 |month=12 |title=改訂版 岐阜県の山 |series=新・分県登山ガイド・改訂版 |publisher=山と溪谷社 |isbn=9784635023702 |ref=岐阜県の山}} |
|||
* {{Cite book|和書 |author=鈴木昇己、内田修 |date=1992-07-25 |title=槍・燕岳を歩く |series=山小屋の主人がガイドする |publisher=山と溪谷社 |isbn=4635170470 |ref=槍・燕岳を歩く}} |
|||
* {{Cite book|和書 |editor=徳久球雄 |date=1992-10 |title=コンサイス日本山名辞典 |publisher=[[三省堂]] |isbn=4-385-15403-1 |edition=修訂版 |ref=日本山名辞典}} |
|||
* {{Cite book|和書 |editor=日本山岳会|editor-link=日本山岳会 |year=2005 |month=11 |title=新日本山岳誌 |publisher=[[ナカニシヤ出版]] |isbn=4-779-50000-1|ref=新日本山岳誌}} |
|||
* {{Cite book|和書 |author=田中澄江|authorlink=田中澄江 |year=1997 |month=6 |title=[[花の百名山]] |publisher=[[文春文庫]] |isbn=4-16-352790-7 |ref=花の百名山}} |
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* {{Cite book|和書 |author=田部重治|authorlink=田部重治 |year=1996 |month=2 |title=わが山旅五十年 |publisher=[[平凡社]] |isbn=4582761348 |ref=わが山旅五十年}} |
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* {{Cite book|和書 |author= |editor=山と溪谷社 |year=1992 |month=8 |title=日本の山1000 |publisher=山と溪谷社 |isbn=4635090256 |ref=日本の山1000}} |
|||
* {{Cite book|和書 |editor=山と溪谷社 |date=2007-06-20 |title=花の百名山地図帳 |publisher=山と溪谷社 |isbn=9784635922463 |ref=花の百名山地図帳}} |
|||
* {{Cite book|和書 |author=飛騨山岳会 |year=2010 |month=12 |title=飛騨の山 |publisher=ナカニシヤ出版 |isbn=978-4-779-50504-1 |pages=298-301 |ref=飛騨の山}} |
|||
* {{Cite book|和書 |author=三宅岳 |date=2000-06-20 |title=槍ガ岳・雲ノ平 |series=花の山旅⑥ |publisher=山と溪谷社 |isbn=4635014061 |ref=花の山旅⑥}} |
|||
* {{Cite book|和書 |author=柳原修一 |year=1990 |month=6 |title=北アルプス山小屋物語 |publisher=[[東京新聞]]出版局 |isbn=4808303744 |ref=北アルプス山小屋物語}} |
|||
* {{Cite book|和書 |year=2010 |month=12 |title=山と溪谷2011年1月号付録 |series=山の便利手帳2011 |publisher=山と溪谷社 |pages=|asin=B004DPEH6G |ref=山の便利手帳}} |
|||
* {{Cite book|和書 |author= |date=2013-03-15 |title=槍ヶ岳・穂高岳 上高地 |series=山と高原地図2013年版(37) |publisher=昭文社 |isbn=978-4398758958 |ref=山と高原地図}} |
|||
* {{Cite book|和書 |author=渡辺幸雄、次田経雄、熊澤正幸、中村成勝 |date=2000-04 |title=上高地・槍・穂高 |series=ヤマケイアルペンガイド19 |publisher=山と溪谷社 |isbn=4635013197 |ref=上高地・槍・穂高}} |
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== 関連項目 == |
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{{Commonscat|Mount Sugoroku}} |
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* [[飛騨山脈]] |
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* [[日本の山一覧 (高さ順)]]・第44位 |
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* [[西銀座ダイヤモンドコース]] |
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* [[双六・金木戸森林鉄道]] |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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* [https://maps.gsi.go.jp/?ll=36.372975277778,137.58609283333&z=15#15/36.373042/137.585886/&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1 地図閲覧サービス・双六岳] [[国土地理院]] |
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{{commonscat|Mt. Sugorokudake|双六岳}} |
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* [https://www.river.go.jp/kawabou/ipRainKobetu.do?init=init&obsrvId=2154500100037&gamenId=01-1001&timeType=60&requestType=1 テレメータ雨量・双六岳(すごろくだけ)] [[国土交通省]] |
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* [https://www.mapion.co.jp/weather/spot/L0578579/ 双六岳山麓の天気] [[Mapion]] |
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{{ぎふ百山}} |
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{{mountain-stub|pref=長野県|pref2=岐阜県}} |
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{{DEFAULTSORT:すころくたけ}} |
{{DEFAULTSORT:すころくたけ}} |
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[[Category: |
[[Category:山岳名目録]] |
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[[Category:岐阜県の山]] |
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[[Category:北アルプスの山]] |
[[Category:北アルプスの山]] |
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[[Category:岐阜県の山]] |
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[[Category:長野県の山]] |
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[[Category:高山市の地理]] |
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[[Category:大町市の地理]] |
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[[Category:2000メートル峰]] |
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[[Category:県境]] |
2024年9月12日 (木) 15:54時点における最新版
双六岳 | |
---|---|
標高 | 2,860.29[1] m |
所在地 |
日本 長野県大町市、岐阜県高山市 |
位置 | 北緯36度22分19秒 東経137度35分14秒 / 北緯36.37194度 東経137.58722度座標: 北緯36度22分19秒 東経137度35分14秒 / 北緯36.37194度 東経137.58722度[2] |
山系 | 飛騨山脈 |
双六岳の位置 | |
プロジェクト 山 |
双六岳(すごろくだけ)は、長野県大町市と岐阜県高山市にまたがる飛騨山脈の裏銀座の主稜線に位置する標高2,860 mの山である。双六岳を含む飛騨山脈の主な山域は1934年(昭和9年)12月4日に中部山岳国立公園の指定を受けている[注釈 1][3]。花の百名山[4]、ぎふ百山[5]、新高山市100景[6]の一つに選定されている。
概要
[編集]北側には飛騨山脈の主稜線が延び、三俣蓮華岳で立山連峰が後立山連峰へと延びる主稜線から分岐する。この山頂で稜線は東南東に向きを変えて槍ヶ岳、穂高岳へと主稜線が続き、東南東の隣のピークの樅沢岳から南西に分岐した稜線が弓折岳を経て笠ヶ岳へと続く。また、新穂高温泉からの1955年(昭和30年)に開設された小池新道の先には、双六岳と樅沢岳との鞍部がある。各方面からの登山道が交差する要所にあり、双六小屋がある[7]。
双六岳は椀を伏せたような緩やかな高原状の山体で、山頂は砂礫の台地となっていて周氷河地形の線状構造土が見られ[8][9]、その上に浮かぶ槍ヶ岳と穂高岳の展望地である[9][10]。日本で44番目に高い山[11]。山頂には二等三角点が設置されている。点名は「中俣岳」、所在地は岐阜県高山市大字金木戸字中俣岳695番地[1]。
山名の由来
[編集]また「四五六谷」が転化して双六谷になったとする説が有力である[8]。円空上人作の仏像の裏には「四五六嶽」との記載がある[12]。また神通川水系最上流部の双六谷にすごろくの碁盤に似た盤の石があることが、山名の由来であるとする説がある。
しかし「日本百名山」の著者深田久弥氏は、「盤の石」伝説はすごろくの名に合わせて後からできたのではないかと唱えており、双六は岩場を示す「スゴ」や「ゴロ」と同じ類の地名から来ているのではないかとしている。実際、周辺の山に同じ「ゴロ」地名である黒部五郎岳があり、この説の信憑性を増している[13]。
歴史
[編集]- 1690年(元禄3年)‐円空上人が修験道の修行である六峰満行中に飛騨側から登頂した(記録上初登頂)[12]。
- 1913年(大正2年) - 田部重治らが島々から徳本峠を越えて、上高地と槍ヶ岳を経て立山温泉までの北アルプス大縦走の際に登頂した[14]。
- 1914年(大正3年)8月 - 日本山岳会の小島烏水らが双六谷を遡行する探検登山を行った[8]。
- 1934年(昭和9年)12月4日 - 山域が中部山岳国立公園の特別保護地区に指定された[3]。
- 1935年(昭和10年) - 岐阜県吉城郡上宝村(現在の高山市)が村営の双六小屋を開業(2階建て、20坪)[7]。
- 1955年(昭和30年) - 小池義清らが、新穂高温泉からわさび平と大ノマ乗越を経由して、双六小屋に達する小池新道を開設した[15]。
環境
[編集]上部は森林限界の高山帯。双六岳東面の中道には圏谷地形(カール)があり夏にも雪渓が残り、その登山道周辺には大規模な高山植物の群生地が広がっている[7]。
動物
[編集]ハイマツ帯には、国の特別天然記念物に指定されているライチョウが生息する[16]。岐阜県のレッドリストで指定を受けている高山蝶のミヤマモンキチョウ、高山蛾のアルプスギンウワバ、アルプスクロヨトウ、アルプスヤガ、ソウウンクロオビナミシャク、ダイセツヤガ、ヤツガダケヤガ及びカミキリムシ科のトホシハナカミキリなど確認記録がある[17]。
植物
[編集]花の百名山に選定されている双六岳周辺では、多くの高山植物が自生している。田中澄江の著書『花の百名山』で、双六岳を代表する花としてコバイケイソウが紹介された[4][18]。山頂部の稜線付近では晩夏から初秋にかけてトウヤクリンドウが見られる[19]。7月の雪解けから8月末頃までが開花時期である。小池新道の弓折岳と双六小屋の中間点付近には大規模なお花畑があり、「花見平」と呼ばれている[20]。秋には、なだらかな山頂の高山植物が草紅葉となる[21]。双六池畔に自生するコバイケイソウの群落が、高山市により『双六池畔のコバイケイソウと笠ヶ岳』として新高山市100景の一つに選定されている[22]。双六小屋から三俣蓮華岳へは三つのコース(尾根道、中道、巻道)があり、中道ではキバナシャクナゲやヨツバシオガマなどが見られ、巻道ではシナノキンバイ、ハクサンイチゲ、ミヤマキンポウゲなどが見られる[23]。秋には山頂部の高山帯で草紅葉、周辺の登山道ではダケカンバの黄葉、ナナカマドの紅葉などが見られる[24]。
- 双六小屋周辺:イワウメ、イワカガミ、ウサギギク、ハクサンフウロ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマクロユリ、ミヤマコウゾリナなど
- 双六岳の巻道周辺:シナノキンバイ、ハクサンイチゲ、ミヤマキンポウゲなど
- 双六岳の中道周辺:アオノツガザクラ、キバナシャクナゲ、コバイケイソウ、シラネニンジン、タカネヨモギ、ハクサンフウロ、ヨツバシオガマなど
- 双六岳の山頂周辺:トウヤクリンドウ、チングルマ、ハイマツなど
-
コバイケイソウ
-
チングルマ
-
トウヤクリンドウ
-
ハクサンイチゲ
-
ハクサンフウロ
登山
[編集]登山ルート
[編集]1955年(昭和30年)に小池義清らにより開設された新穂高温泉を起点とする小池新道が、双六岳への最短のメインルートとなっている[8]。小池新道開設以前は、金木戸川沿いを遡る難ルートが利用されていた[15][16]。各方面から多数の登頂ルートがあり、以下がその一例である[25][26]。双六小屋から三俣蓮華岳方面へは、双六岳の山頂を経由する稜線ルート及び東斜面には中道と巻道がある[27]。残雪期のゴールデンウィークの双六岳周辺は、山スキーに適した斜面が広がる[28]。登山シーズンには、新穂高温泉バス停前に新穂高登山指導センターが開設され、岐阜県警山岳警備隊員と北飛救助隊員が常駐し、双六岳を含む周辺の山域の山岳パトロールが行われている[29]。
- 小池新道:新穂高温泉 - わさび平小屋 - 秩父沢 - シシウドが原 - 鏡平山荘 - 双六小屋 - 双六岳。槍ヶ岳と穂高岳を眺めながらの花の山旅コースとして知られている[25]。双六小屋の手前にはお花畑が広がる双六池があり、池畔北側がキャンプ指定地となっている。初夏には残雪があり、登山適期は7月中旬-9月下旬頃[25]。
- 笠新道:新穂高温泉 - 杓子平 - (笠ヶ岳)- 抜戸岳- 弓折岳 - 双六小屋 - 双六岳。笠ヶ岳山荘で一泊して笠ヶ岳に登頂、その翌日に双六岳に登頂する例がある)。
- 西鎌尾根:(各登山口) - 槍ヶ岳 - 樅沢岳 - 双六小屋 - 双六岳。槍ヶ岳へは、中房温泉からの表銀座、上高地や新穂高温泉などからの入山経路がある。
- 西銀座ダイヤモンドコース:折立 - 太郎平小屋 - 太郎山 - 北ノ俣岳 - 赤木岳 - 黒部五郎岳 - 三俣蓮華岳 - 丸山 - 双六岳。立山方面から縦走する例もある。
- 裏銀座:高瀬ダム - (ブナ立尾根) - 烏帽子岳 - 野口五郎岳 - 水晶小屋 - ワリモ岳 - 鷲羽岳 - 三俣山荘 - 三俣蓮華岳 - 丸山 - 双六岳。後立山連峰から大縦走する例もある。
双六小屋
[編集]山頂直下東1.3km には1935年(昭和10年)に旧上宝村の村営小屋として開設された双六小屋があり、1950年(昭和25年)に小池義清により再建され[注釈 2][16]、登山シーズン中は小屋の前に給水施設が設置されている[8]。1980年(昭和55年)に樅沢岳側に一棟増築された[7]。北アルプス縦走の際に利用されることがあり、富山大学医学部による双六小屋夏山診療所が併設されている[16]。義清から経営を引き継いだ次男の潜は山岳写真家でもあり、小池新道周辺のわさび平小屋、鏡平山荘、黒部五郎小舎の経営も行っている[30]。画家、写真家、作家などが多く訪れる山小屋でもある[7]。山岳画家の中村清太郎は1956年(昭和31年)から1961年(昭和36年)にかけて1-2カ月程度双六小屋や周辺の山小屋に滞在しながら創作活動を行っており、山岳風景画家の足立源一郎は1963年(昭和38年)から1965年(昭和40年)頃にかけて訪問していた[31]。田淵行男、新田次郎、田中澄江らも宿泊した[16][32]。山小屋の看板の文字は作家の田中澄江により書かれたものである[33]。
周辺の山小屋
[編集]周辺の登山道上には、登山者用の山小屋とキャンプ指定地がある[25][26][34]。
画像 | 名称 | 所在地 | 双六岳からの 方角と距離 (km) [注釈 3] |
標高 (m) |
収容 人数 |
キャンプ 指定地 |
---|---|---|---|---|---|---|
三俣山荘 | 鷲羽岳と三俣蓮華岳との鞍部 | 北北東 2.7 | 2,550 | 70 | テント 70張 | |
双六小屋 | 双六岳と樅沢岳との鞍部 双六池畔 |
東 1.3 | 2,550 | 200 | 60張 | |
鏡平山荘 | 弓折岳南東下 鏡池 |
南南東 3.3 | 2,300 | 100 | なし | |
槍ヶ岳山荘 | 槍ヶ岳山頂直下南側の肩 | 東南東 6.3 | 3,060 | 650 | 30張 | |
笠ヶ岳山荘 | 笠ヶ岳山頂直下北側の肩 | 南南西 6.8 | 2,820 | 100 | 25張 | |
わさび平小屋 | 蒲田川左俣谷右岸 わさび平 |
南 6.8 | 1,402 | 60 | 30張 |
地理
[編集]飛騨山脈中部の主稜線上にあり[35]、山頂の東南東1.3 kmには、常に水をたたえる双六池がある[15]。南面が高原川の双六谷の源頭部となっている[15]。
周辺の山
[編集]三俣蓮華岳と双六岳の中間には、丸山 (2,854 m) のピークがある。南側には双六南峰 (2,819 m) がある。
山容 | 山名 | 標高[1][2] (m) |
三角点等級 基準点名[1] |
双六岳からの 方角と距離(km) |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
黒部五郎岳 | 2,839.58 | 三等 「黒部」 |
西北西 4.8 | 別名が中ノ俣岳 日本百名山 | |
鷲羽岳 | 2,924.19 | 三等 「中俣」 |
北北東 3.8 | 日本百名山 | |
三俣蓮華岳 | 2,841.23 | 三等 「三ツ又」 |
北 2.0 | 三県境(富山・岐阜・長野) 日本三百名山 | |
双六岳 | 2,860.29 | 二等 「中俣岳」 |
0 | 双六小屋 花の百名山 | |
樅沢岳 | 2,755 | 東南東 1.9 | 西鎌尾根 | ||
弓折岳 | 2,592 | (三等) 2,588.37 |
南南東 2.6 | 花の百名山 | |
硫黄岳 | 2,554 | 三等「焼山」 | 東北東 5.6 | ||
槍ヶ岳 | 3,180 | 東南東 6.4 | 日本百名山 | ||
笠ヶ岳 | 2,897.48 | 二等 「笠ケ岳」 |
南南西 7.1 | 日本百名山 |
源流の河川
[編集]以下の源流となる河川は日本海へ流れる[26][36]。双六小屋のある鞍部は、湯俣川のモミ沢と双六谷との分水嶺となっている。西側の山麓の高原川の支流である双六川には北陸電力の双六ダムがある。
交通・アクセス
[編集]西山麓周辺の国有林では名古屋営林局神岡営林署により、双六・金木戸森林鉄道が運営されていた[注釈 4]。
- 濃飛バス新穂高温泉バス停の北10 kmに位置する。
- JR東海高山本線飛騨古川駅の東北東39 kmに位置し、JR東日本大糸線の信濃大町駅の南西28 kmに位置する[36]。
- 中部縦貫自動車道(高山清見道路)高山インターチェンジの北東39 kmに位置し、安房峠道路平湯インターチェンジの北21 kmに位置する。
双六岳の風景
[編集]双六岳は笠ヶ岳などとともに飛騨の名山として知られ[5][6]、山頂はなだらかで女性的な山容である[25]。
メディア
[編集]関連書籍
[編集]- 三宅岳『雲ノ平・双六岳を歩く』(改訂第5版)山と溪谷社〈フルカラー特選ガイド(22)〉、2000年4月。ISBN 4635170918。
文学
[編集]- 小池義清『双六岳』(短歌集)
双六の 小屋を守りつつ 髭のびて 氈鹿(かもしか)の胴丸 まとへり吾は — 小池義清『双六岳』
写真集
[編集]- 小池潜『愛しき山稜―双六岳をめぐりて 小池潜写真集』山と溪谷社、2003年4月。ISBN 4635546365。
DVD
[編集]- 『「花の百名山」第7巻』EMIミュージック・ジャパン、2002年4月26日。ASIN B0000635L3。
テレビ番組
[編集]- 『花の百名山 双六岳 トウヤクリンドウ』 NHK衛星第2テレビジョン、1995年10月10日放送[38]
- 『実践!にっぽん百名山「黒部五郎岳」』NHK BS1、2015年11月17日[39]。新穂高温泉から双六岳を経由し黒部五郎岳までの縦走映像
- 『北アルプス ドローン大縦走』 NHK総合、2017年8月11日[40]。双六岳山頂、双六小屋、鏡池、小池新道登山道、樅沢岳から西鎌尾根での山岳写真家 西田省三によるロケ映像
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2011年1月6日閲覧。
- ^ a b “日本の主な山岳標高(岐阜県の山)”. 国土地理院. 2011年1月6日閲覧。
- ^ a b “中部山岳国立公園区域の概要”. 環境省. 2013年9月30日閲覧。
- ^ a b 田中澄江 (1997)、232-234頁
- ^ a b 岐阜県山岳連盟 (1987)
- ^ a b “双六岳”. 高山市. 2013年9月30日閲覧。
- ^ a b c d e 柳原修一 (1990)、188-195頁
- ^ a b c d e 日本山岳会 (2005)、925-927頁
- ^ a b 飛騨山岳会 (2010)、14-15頁
- ^ 2010年(平成22年)9月29日、NHK総合テレビジョン『NHKニュースおはよう日本』の特集「天空の尾根から中継・絶景広がる北アルプス」内の双六岳からの中継
- ^ 山の便利手帳 (2010)、330頁
- ^ a b 東京国立博物館 -トーハク-. “【1089ブログ】私のイチオシ!円空仏 山に登る円空 「十一面観音菩薩立像」”. www.tnm.jp. 2023年7月20日閲覧。
- ^ 一般財団法人 飛騨山脈ジオパーク推進協会 (2020年9月29日). 一般財団法人 飛騨山脈ジオパーク推進協会: “第13章 双六岳 - 飛騨山脈ジオパーク構想”. 飛騨山脈ジオパーク構想 - ダイナミックな自然にふれよう!. 一般財団法人 飛騨山脈ジオパーク推進協会. 2024年5月24日閲覧。
- ^ 田部重治 (1996)、189-197頁
- ^ a b c d 日本の山1000 (1992)、408頁
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- ^ “岐阜県レッドデータブック(改定版)・昆虫類”. 岐阜県 (2010年8月). 2013年9月11日閲覧。
- ^ 三宅岳 (2000)、86-89頁
- ^ 「花の百名山」第7巻 (2002)
- ^ 花の百名山地図帳 (2007)、159頁
- ^ 鈴木昇己 (1992)、96-100頁
- ^ “双六池畔のコバイケイソウと笠ヶ岳”. 高山市. 2013年9月30日閲覧。
- ^ 三宅岳 (2000)、63頁
- ^ 三宅岳 (2000)、102頁
- ^ a b c d e 渡辺幸雄 (2000)、200-222頁
- ^ a b c 山と高原地図 (2013)、地図表面
- ^ 島田靖 (2009)、54-57頁
- ^ 島田靖 (1998)、90-93頁
- ^ “北アルプス夏山情報”. 岐阜県. 2013年9月30日閲覧。
- ^ “北アルプス双六小屋”. 双六小屋. 2013年10月1日閲覧。
- ^ 小池潜 (2003)、106頁
- ^ 小池潜 (2003)、108頁
- ^ 三宅岳 (2000)、131頁
- ^ 山の便利手帳 (2010)、160-161頁
- ^ 渡辺幸雄 (2000)、17頁
- ^ a b 日本山名辞典 (1992)、276頁
- ^ “双六渓谷”. 高山市. 2013年9月30日閲覧。
- ^ “NHKアーカイブス保存番組詳細 花の百名山 双六岳 トウヤクリンドウ(1995年10月10日放送)”. NHK. 2013年10月2日閲覧。
- ^ https://hh.pid.nhk.or.jp/pidh07/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20151117-11-05063
- ^ https://web.archive.org/web/20170812060628/https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/92409/2409264/index.html
参考文献
[編集]- 金子博文『北アルプス山小屋案内』山と溪谷社、1987年6月。ISBN 4635170225。
- 岐阜県山岳連盟『ぎふ百山』岐阜新聞社、1987年7月。ISBN 4905958474。
- 島田靖、堀井啓介、木下喜代男『岐阜県の山』山と溪谷社〈分県登山ガイド〉、1998年1月10日。ISBN 4635021807。
- 島田靖、堀井啓介『改訂版 岐阜県の山』山と溪谷社〈新・分県登山ガイド・改訂版〉、2009年12月。ISBN 9784635023702。
- 鈴木昇己、内田修『槍・燕岳を歩く』山と溪谷社〈山小屋の主人がガイドする〉、1992年7月25日。ISBN 4635170470。
- 徳久球雄 編『コンサイス日本山名辞典』(修訂版)三省堂、1992年10月。ISBN 4-385-15403-1。
- 日本山岳会 編『新日本山岳誌』ナカニシヤ出版、2005年11月。ISBN 4-779-50000-1。
- 田中澄江『花の百名山』文春文庫、1997年6月。ISBN 4-16-352790-7。
- 田部重治『わが山旅五十年』平凡社、1996年2月。ISBN 4582761348。
- 山と溪谷社 編『日本の山1000』山と溪谷社、1992年8月。ISBN 4635090256。
- 山と溪谷社 編『花の百名山地図帳』山と溪谷社、2007年6月20日。ISBN 9784635922463。
- 飛騨山岳会『飛騨の山』ナカニシヤ出版、2010年12月、298-301頁。ISBN 978-4-779-50504-1。
- 三宅岳『槍ガ岳・雲ノ平』山と溪谷社〈花の山旅⑥〉、2000年6月20日。ISBN 4635014061。
- 柳原修一『北アルプス山小屋物語』東京新聞出版局、1990年6月。ISBN 4808303744。
- 『山と溪谷2011年1月号付録』山と溪谷社〈山の便利手帳2011〉、2010年12月。ASIN B004DPEH6G。
- 『槍ヶ岳・穂高岳 上高地』昭文社〈山と高原地図2013年版(37)〉、2013年3月15日。ISBN 978-4398758958。
- 渡辺幸雄、次田経雄、熊澤正幸、中村成勝『上高地・槍・穂高』山と溪谷社〈ヤマケイアルペンガイド19〉、2000年4月。ISBN 4635013197。