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2008年10月31日 (金) 10:18時点における版

中華人民共和国 重慶市
略称:
別称:山城、霧都
旧称:渝水
中華人民共和国中の重慶市の位置
中華人民共和国中の重慶市の位置
中華人民共和国中の重慶市の位置
中心座標 北緯29度33分00秒 東経106度30分00秒 / 北緯29.55000度 東経106.50000度 / 29.55000; 106.50000
簡体字 重庆
国家 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
行政級別 直轄市
設立 1997年
市委書記 薄熙来
市長 王鴻拳
面積
総面積 82,300 km²
海抜 43.5 m
人口
戸籍人口(2006) 3,144.23 万人
常住人口(2007) 2,816 万人
常住人口密度 342 人/km²
市区人口(2006) 419.6 万人
都市化率(2007) 48.3 %
経済
GDP(2007) 4,111.8 億元
一人あたりGDP 14,622元
電話番号 23
郵便番号 400000 - 409900
ナンバープレート 渝 A, B, C, F, G, H
行政区画代碼 500000
市樹 黄桷樹
市花 ツバキ
2005年のHDIは 0.745。
公式ウェブサイト http://www.cq.gov.cn/

重慶市(じゅうけいし、簡体字: 重庆, 拼音: Chóngqìng:チョンチン)は中華人民共和国直轄市。なお略称の「渝」は重慶市内にある嘉陵江の古称、渝水からきている。もともとは四川省に属していたが、1997年3月14日第八期全人代第五次会議で直轄市に昇格した。現在中華人民共和国に4つある直轄市の中で最大の面積、人口では、上海市北京市広州市を上回る規模を誇る。夏は酷暑となり、武漢南京と並んで「三大火炉」と呼ばれている。

地理

重慶市は長江上流に位置し、湖南省湖北省陝西省四川省貴州省と接する。市の中心部で北から嘉陵江が合流し、涪陵烏江が合流する。

歴史

古代の巴国の地、江州である。巴国は紀元前316年秦国に滅ぼされた。南北朝時代が渝州と命名した。これを略した「渝」は現在も重慶の簡称として使われる。1189年淳熙16年)南宋光宗により重慶と命名された。

1891年長江沿岸の港湾として対外開放され、1929年重慶市政府が成立した。日中戦争首都であった南京が陥落すると、1938年蒋介石中国国民党は首都機能を重慶に移転させ、日本軍は中国の臨時首都となった重慶に戦略爆撃を行った(重慶爆撃)。

経済

重慶は1895年に調印された日清講和条約の条文にある「清国は、沙市、重慶、蘇州杭州を日本に開放する」により対外開放され、長江を使って宜昌を経由して東部へ、また中部の各所への輸送が強化され、外資、民族資本が投入され近代工業が興った。 一時中国6大工業基地の一翼となるが、内陸部から資本の撤退により衰退をしていった。

日中戦争中に南京市武漢市などから主要工場を疎開させた。

中華人民共和国成立後、内陸部工業化の重点都市となり、上海市東北部から工場が移転して多額の国家投資が1976年まで投入され機械工業、総合化学工業、医薬品、電子機器、電力設備、食品加工、建築資材、ガラス工業、冶金などの各工業が組み合わさった一大基地となり、一時は「工業は重慶に学べ」のスローガンすら出た。

1980年代の改革開放後、上海など沿海部の都市が目覚しく発展したため、重慶は発展から取り残され、以前とは逆に経済的に立ち遅れた地域になっていた。

1997年内陸部振興のため重慶直轄市が新設され、中国人民銀行重慶営業管理部が設置されるなど、再生の努力がなされている。現在の主力産業は自動車産業(自動車、オートバイ)であり、また中国内最大の軍事設備生産の拠点でもある。

改革開放政策による急激な需要の増大に対し、老齢化した設備により一時期大気汚染がひどく、多数の公害病患者が出てたことでも知られたが、設備近代化により深刻度は急激に減少した。

豊富なエネルギー資源があり、内陸部内輸送コスト有利から工業都市として発展している。

市内にはガス田が存在するが、2006年3月25日に大規模な天然ガス漏出事故が発生。付近の住民1万人以上が避難する騒ぎとなった。

行政区画

重慶は中央直轄市として19市区、17県、4自治県を管轄する。

軍事

成都軍区に属する快速反応部隊である第13集団軍司令部が市内に駐屯し、空軍の第33航空師団(戦闘機師団)が大足基地に所在する。

教育

交通

空港

重慶には、重慶江北国際空港、と万州五橋空港、と黔江舟白空港三つの空港がある。他に軍用の白市駅空港、梁平空港、珊瑚壩空港(廃棄)、広陽壩空港、大中壩空港、九龍坡空港(廃棄)などもある。

鉄道

  • 重慶駅
    成渝鉄路(成都方面)、渝黔鉄路(貴陽方面)の発着駅。
  • 重慶北駅
    渝懐鉄路、渝遂鉄路、襄渝鉄路(華北、華東方面へ)の列車が発着。
  • 沙坪壩駅
    補助駅

客船

  • 朝天門から市内の長江沿い各県行き、武漢行き、上海行きの定期船がある。

市内公共交通

  • バス、トロリーバス
  • エレベーター
    坂を歩いて登り下りしないで済むように有料エレベーターがある。
    市内と重慶江北国際空港を結ぶ路線(3号線)など6路線が建設予定。
  • ロープウェイ
    長江および嘉陵江を渡る路線がある。
  • 索道
    揚子江索道と嘉陵江索道がある。

日本との接続

  • 航空航路
2007年現在、下記航空会社が重慶と日本各地を結んでいる。

日本との関係

抗日戦争関連施設として紅岩革命記念館などがある。

日本外務省は重慶市に総領事館をおいている。

公害(空気汚染)対策として、重慶モノレール第一期工事では43億元の総投資額のうちODAによる円借款(10年据え置き、40年償還、年利0.7%)271億円(約20億元)、23億元の支援を実施。大学の廃棄物処理研修や老齢化していた天然ガス、火力発電所などに最新排煙脱硫装置を設置するなどを実施した。

また、中国沿岸部に対して、内陸、西部の発展の中心的役割を担っている同市に対して、学校設備整備、乳児死亡率減少を目指して医療設備などの支援を実施した。

日本人の常駐者は内陸で地の利が悪い(日本との物流的に不利)こともあり、総人口に比してかなり少ない。

スポーツ

名産

主要観光地

友好都市

  • 重慶市江津区

外部リンク