「重慶市」の版間の差分
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2008年4月25日 (金) 03:43時点における版
重庆市 重慶市 | |
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略称: 渝 (拼音: ) | |
簡体字 | {{{Simplified}}} |
繁体字 | {{{Traditional}}} |
拼音 | {{{Pinyin}}} |
カタカナ転記 | {{{Katakana}}} |
省都 | 渝中区 |
最大都市 | {{{LargestCity}}} |
省委書記 | 薄熙来 |
省長 | 王鴻拳 |
面積 | 82,300 km² (26位) |
人口 (2005年) - 人口密度 |
31,442,300 人 (20位) 379 人/km² (10位) |
GDP (2005年) - 一人あたり |
3,069.10億元 (23位) 11068 元 (20位) |
HDI (2005年) | 0.745 (中) (18位) |
主要民族 |
漢民族 - 91% トゥチャ族 - 5% ミャオ族 - 2% |
県級行政区 | 40 個 |
郷級行政区 | 1259 個 |
ISO 3166-2 | CN-50 |
公式サイト http://www.cq.gov.cn/ |
重慶(じゅうけい、チョンチン、重庆, 拼音: )は、中華人民共和国の直轄市。なお略称の「渝」は重慶市内にある嘉陵江の古称、渝水からきている。もともとは四川省に属していたが、1997年3月14日第八期全人代第五次会議で直轄市に昇格した。現在中華人民共和国に4つある直轄市の中で最大の面積であり、北海道(離島、北方領土含む)より僅かに狭い。
地理
長江上流に位置し、湖南省、湖北省、陝西省、四川省、貴州省と接す。
歴史
古代の巴国の地である。巴国は紀元前316年に秦国に滅ぼされた。南北朝時代に宋が渝州と命名した。これを略した「渝」は現在も重慶の簡称として使われる。1189年(淳熙16年)南宋の光宗により重慶と命名された。
1891年長江沿岸の港湾として対外開放され、1929年重慶市政府が成立した。日中戦争で首都であった南京が陥落すると、1938年に蒋介石の中国国民党は首都機能を重慶に移転させ、日本軍は中国の臨時首都となった重慶に戦略爆撃を行った(重慶爆撃)。
経済
重慶は1895年に調印された日清講和条約の条文にある「清国は、沙市、重慶、蘇州、杭州を日本に開放する」により対外開放され、長江を使って宜昌を経由して東部へ、また中部の各所への輸送が強化され、外資、民族資本が投入され近代工業が興った。 一時中国6大工業基地の一翼となるが、内陸部から資本の撤退により衰退をしていった。
中華人民共和国成立後、内陸部工業化の重点都市となり、上海市や東北部から工場が移転して多額の国家投資が1976年まで投入され機械工業、総合化学工業、医薬品、電子機器、電力設備、食品加工、建築資材、ガラス工業、冶金などの各工業が組み合わさった一大基地となり、一時は「工業は重慶に学べ」のスローガンすら出た。
1980年代の改革開放後、上海など沿海部の都市が目覚しく発展したため、重慶は発展から取り残され、以前とは逆に経済的に立ち遅れた地域になっていた。
1997年内陸部振興のため重慶直轄市が新設され、中国人民銀行重慶営業管理部が設置されるなど、再生の努力がなされている。現在の主力産業は自動車産業(自動車、オートバイ)であり、また中国内最大の軍事設備生産の拠点でもある。
改革開放政策による急激な需要の増大に対し、老齢化した設備により一時期大気汚染がひどく、多数の公害病患者が出てたことでも知られたが、設備近代化により深刻度は急激に減少した。
豊富なエネルギー資源があり、内陸部内輸送コスト有利から工業都市として発展している。
市内にはガス田が存在するが、2006年3月25日に大規模な天然ガス漏出事故が発生。付近の住民1万人以上が避難する騒ぎとなった。
行政区画
重慶は中央直轄市として19市区、17県、4自治県を管轄する。
- 自治県: 石柱土家族自治県、 彭水土家族苗族自治県、 酉陽土家族苗族自治県、 秀山土家族苗族自治県
軍事
成都軍区に属する快速反応部隊である第13集団軍司令部が市内に駐屯し、空軍の第33航空師団(戦闘機師団)が大足基地に所在する。
教育
- 重慶大学
- 西南大学
- 西南政法大学
- 四川外国語学院
- 四川美術学院
- 重慶医科大学
- 重慶工学院
- 重慶三峡学院
- 重慶科技学院
- 重慶文理学院
- 重慶師範大学
- 重慶工商大学
- 重慶郵電大学
- 重慶交通大学
- 涪陵師範学院
- 中国人民解放軍第三軍医大学
- 中国人民解放軍重慶通信学院
- 中国人民解放軍后勤工程学院
交通
空港
重慶には、重慶江北国際空港、と万州五橋空港、と黔江舟白空港三つの空港がある。他に軍用の白市駅空港、梁平空港、珊瑚壩空港(廃棄)、广阳壩空港、大中壩空港、九龍坡空港(廃棄)などもある。
- 重慶江北国際空港 (略号CKG)
- 重慶江北国際空港公式サイト
- 市内から高速道路で約40分
- 重慶万州五橋空港 (略号WXN)
- 重慶黔江舟白空港
鉄道
- 重慶駅
- 成渝鉄路(成都方面)、渝黔鉄路(貴陽方面)の発着駅。
- 重慶北駅
- 渝懐鉄路、渝遂鉄路、襄渝鉄路(華北、華東方面へ)の列車が発着。
- 沙坪壩駅
- 補助駅
客船
市内公共交通
- バス、トロリーバス
- エレベーター
- 坂を歩いて登り下りしないで済むように有料エレベーターがある。
- 市内と重慶江北国際空港を結ぶ路線(3号線)など6路線が建設予定。
- ロープウェイ
- 長江および嘉陵江を渡る路線がある。
- 索道
- 揚子江索道と嘉陵江索道がある。
日本との接続
- 航空航路
- 2007年現在、下記航空会社が重慶と日本各地を結んでいる。
日本との関係
抗日戦争関連施設として紅岩革命記念館などがある。
日本外務省は重慶市に総領事館をおいている。
公害(空気汚染)対策として、重慶モノレール第一期工事では43億元の総投資額のうちODAによる円借款(10年据え置き、40年償還、年利0.7%)271億円(約20億元)、23億元の支援を実施。大学の廃棄物処理研修や老齢化していた天然ガス、火力発電所などに最新排煙脱硫装置を設置するなどを実施した。
また、中国沿岸部に対して、内陸、西部の発展の中心的役割を担っている同市に対して、学校設備整備、乳児死亡率減少を目指して医療設備などの支援を実施した。
日本人の常駐者は内陸で地の利が悪いこと(日本との物流的に不利)なこともあり、総人口に大してかなり少ない。
スポーツ
名産
主要観光地
- 長江三峡
- 大足石刻(1999年に世界遺産(文化遺産)に登録された)
- 武隆天坑(2007年に中国南方カルスト世界遺産(自然遺産)に登録された)
- 朝天門
- 重慶南温泉、重慶北温泉
- 鵝嶺公園
- 青龍瀑布
- 豊都鬼城
- 白帝城 三峡ダム工事によって水没
- 四面山
- 人民大礼堂
- 重慶解放碑
- 中国三峡博物館
- 南浜路、北浜路
- 金仏山
- 金刀峡
友好都市
- 重慶市
- 重慶市江津区
- 都城市 (日本・1999.11)