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「奥尻大成中継局」の版間の差分

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'''奥尻大成テレビ中継局'''(おくしりたいせいてれびちゅうけいきょく)は、[[北海道]][[久遠郡]][[せたな町]]大成区貝取澗にる[[NTSC|アナログテレビ]][[中継局]]である。
'''奥尻大成中継局'''(おくしりたいせいちゅうけいきょく)は、[[北海道]][[久遠郡]][[せたな町]]大成区貝取澗に置かれている[[テレビ]]・[[ラジオ#ラジオ放送の種類|FMラジオ]]放送の[[中継局]]である。


==概要==
== 概要 ==
*せたな町大成区貝取の穴山に設置されている。
* せたな町大成区貝取の穴山に設置されており、周辺地域に加え奥尻海峡を隔てた30km以上先の[[奥尻島]]へ向けてテレビおよびFM放送電波を発射している(詳しい放送エリアは後述の[[#放送エリアについて]]を参照)
*アナログ中継波は[[江差テレビ中継|江差中継局]]からのエア受けで、[[函館山テレビ・FM放送所|函館送信所]]から数えて3段目である
* 中継波は[[江差テレビ・FM中継局#中継局概要|江差中継局]]からのエア受けで、[[函館山テレビ・FM放送所#送信設備|函館送信所]]から数えて基本3段目。
*尚、ここでは[[2008年]]内に開局する[[地上デジタルテレビジョン放送]]についてもあわせて記述する。
*又、当テレビ中継局の置局住所及び当テレビ中継局に併設されている[[超短波|FM放送]]中継局については、[[北桧山ラジオ中継局#中継局送信施設概要|該当項]]を参照。
*江差中継局エリアであっても、UHFアンテナ1本のみ(江差局はVHFが垂直偏波・UHFは水平偏波/アンテナ2本必要)で受信できることから、当局を受信する世帯も多い。
*アナログ波の冬期間は、各局とも([[北海道テレビ放送]](HTB)・[[北海道文化放送]](UHB)・[[テレビ北海道]](TVH)が卓越)季節風の影響のためか、暴風雪時に[[ゴースト]]や瞬間的な電波停止が発生。(ゴーストはエア受けによるアンテナの影響。瞬間的な電波停止はエア受けによる[[ダイバシチ]]受信によるアンテナ切替の影響。)
*TVHの送信波は常時ゴースト画像。(軽微。しかし受信波に数重の影)
*また、[[北海道放送]](HBC)も夏~秋(Esの影響とは違う)は、見るに耐えかねるような虹状のノイズが左から右に流れるようなノイズがほぼ毎日発生し、カラー位相が壊れるくらいだった。(最近減少)
*そのため、次の4段目中継である[[北桧山テレビ中継局]]にも受信障害が発生する。
*過去には、UHBの放送終了後、異常伝播による[[岩手朝日テレビ]](IAT)大船渡局からと思われる(UHB江差局と同一周波数)エア受けにより、ステレオ音声によるIAT中継波の誤送信があった。(冬季)
*そのことから、北海道のアナログ民放全中継局の送信機器は、[[ステレオ]]([[音声多重放送]])放送に対応していると思われる。(NTT中継回線以外)


==中継局送信施設概要==
=== デジタルテレビ中継局 ===
* 2008年12月9日より試験放送開始、同年12月25日開局。
* 後述のアナログ放送と異なり、NHK・民放ともステレオ放送をはじめとするすべてのサービスが楽しめる。


===アナログ中継局===
=== アナログテレビ中継局 ===
* 各局とも西方向からの冬季間の暴風波浪時に[[ゴースト障害|ゴースト]]や瞬間的な電波停止が発生することがあった([[テレビ北海道]](TVh)・[[北海道テレビ放送]](HTB)・[[北海道文化放送]](UHB)が卓越。中継波の受信先の江差局は各局ともUHF。ゴーストは海上伝播による電波の乱反射などの影響。瞬間的な電波停止は江差局のエア受けの際の[[ダイバーシティ (無線通信技術)|ダイバーシティ]]受信によるアンテナ切替の影響。)。
* 民放テレビは全社で音声多重放送非実施。NHKのみ札幌エリア以外の北海道各地域と同様に音声多重放送を実施している。

== 中継局送信施設 ==
[[画像:Okushiritaisei NHK HBC STV HTB UHB TVh.jpg|thumb|200px|奥尻大成中継局]]
=== 地上デジタルテレビジョン放送送信設備 ===
{| class="wikitable" style="text-align:center;"
{| class="wikitable" style="text-align:center;"
|-
|-
!放送局名!![[チャンネル (テレビ放送)|チャンネル]]!![[空中線電力]]!![[実効放射電力|ERP]]!![[放送#放送対象地域|放送対象地域]]!![[放送#放送区域|放送区域]]内世帯数
![[リモコンキーID|ID]]||[[日本のテレビジョン放送局|放送局名]]||[[チャンネル (テレビ放送)|物理<br />チャンネル ]]||[[空中線電力|空中線<br />電力]]||[[実効放射電力|ERP]]||[[放送#放送対象地域|放送対象地域]]||[[放送#放送区域|放送区域]]<br />内世帯数||開局日
|-
|-
!1
|[[日本放送協会|NHK]][[NHK函館放送局|函館]][[NHK総合テレビジョン|総合]]||51||rowspan=7|映像100W<br>/音声25W||rowspan=3|映像1.55kW<br>/音声390W||[[渡島支庁|渡島]]・[[檜山支庁|檜山]]全域||rowspan=7|約6100世帯
|HBC<br />[[北海道放送]]||17||rowspan=7|10W||115W||[[北海道]]||rowspan=7|約10,700世帯||rowspan=7|[[2008年]]<br />[[12月25日]]
|-
|-
!2
|NHK函館[[NHK教育テレビジョン|教育]]||49||[[全国放送]]
|[[日本放送協会|NHK]]<br />[[NHK函館放送局|函館]][[NHK教育テレビジョン|教育]]||14||125W||全国
|-
|-
!3
|HBC[[北海道放送]]||53||rowspan=5|[[北海道]]
|NHK<br />函館[[NHK総合テレビジョン|総合]]||18||135W||道南圏<BR />([[渡島総合振興局|渡島]]・[[檜山振興局|檜山]])
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!5
|STV[[札幌テレビ放送|札幌テレビ]]||55||映像1.5kW<br>/音声380W
|STV<br />[[札幌テレビ放送]]||15||125W||rowspan=4|北海道
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!6
|HTB[[北海道テレビ放送|北海道テレビ]]||57||映像1kW<br>/音声250W
|HTB<br />[[北海道テレビ放送]]||41||rowspan=2|115W
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|-
!7
|uhb[[北海道文化放送]]||59||映像980W<br>/音声240W
|TVh<br />[[テレビ北海道]]||19
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!8
|TVh[[テレビ北海道]]||61||映像1kW<br>/音声250W
|UHB<br />[[北海道文化放送]]||47||110W
|}<!---上記記述は、「××から転送」とならない様に記述してますので、項目名はいじるな。--->
|}
* [[2008年]][[12月3日]]に[[予備免許]]交付、[[12月9日]]に[[試験電波]]発射、[[12月25日]]に本免許交付。


=== 地上アナログテレビジョン放送送信設備 ===
===タル中継局===
{| class="wikitable" style="text-align:center;"
{| class="wikitable" style="text-align:center;"
![[放送局]]名!![[識別信号|コールサインまたは呼出名称]]!![[チャンネル (テレビ放送)|物理チャンネル]]!![[リモコンキーID]]!![[空中線電力]]!![[実効放射電力|ERP]]!![[放送#放送対象地域|放送対象地域]]!![[放送#放送区域|放送区域]]内世帯数!!放送開始日
|-
|-
!チャンネル!!放送局名!!空中線<br />電力!!ERP!!放送対象地域!!放送区域<br />内世帯数!![[偏光|偏波面]]
|[[日本放送協会|NHK]][[NHK函館放送局|函館]][[NHK総合テレビジョン|総合テレビ]]||JOVK-DTV||18||3||rowspan=7|10W||rowspan=7|-||[[渡島支庁|渡島]]・[[檜山支庁|檜山]]全域||rowspan=7|-||rowspan=7|[[2008年]]
|-
|-
|49||NHK<br />函館教育||rowspan=7|映像100W/<br />音声25W||rowspan=3|映像1.55kW/<br />音声390W||全国||rowspan=7|6,111世帯||rowspan=7|水平偏波
|NHK函館[[NHK教育テレビジョン|教育テレビ]]||JOVB-DTV||14||2||[[全国放送]]
|-
|-
|51||NHK<br />函館総合||道南圏<br />(渡島・檜山)
|HBC[[北海道放送]]||HBC函館DTV||15||1||rowspan=5|[[北海道]]
|-
|-
|53||HBC<br />北海道放送||rowspan=5|北海道
|STV[[札幌テレビ放送]]||STV函館DTV||17||5
|-
|-
|HTB[[北海道テレビ放送]]||HTB函館DTV||19||6
|55||STV<br />札幌テレビ放送||映像1.5kW/<br />音声380W
|-
|-
|uhb[[北海道文化放送]]||uhb函館DTV||41||8
|57||HTB<br />北海道テレビ放送||映像1kW/<br />音声250W
|-
|-
|59||UHB<br />北海道文化放送||映像980W/<br />音声240W
|TVh[[テレビ北海道]]||TVh函館DTV||47||7
|-
|}<!---「××から転送」とならない様に記述したので、変にいじるな。--->
|61||TVh<br />テレビ北海道||映像1kW/<br />音声250W
・2008年12月開局予定
|}
* 2011年7月24日の停波を以って、運用を終え、廃局となった。

=== FMラ中継局 ===
{| class="wikitable" style="text-align:center;"
![[周波数]]<br />([[メガヘルツ|MHz]])!![[日本のラジオ放送局|放送局名]]!!空中線<br />電力!!ERP!!放送対象地域!!放送区域<br />内世帯数!!偏波面
|-
|84.3||NHK<br />函館[[NHK-FM|FM]]||100W||340W||道南圏<br />(渡島・檜山)||不明||水平偏波
|}

== 放送エリアについて ==
* アナログテレビは、[[奥尻町]]・[[せたな町]]大成区・[[八雲町]]熊石地区・[[乙部町]]・[[江差町]]・[[上ノ国町]]の沿岸地域および[[松前町 (北海道)|松前町]]北西部の沿岸地域。(八雲町熊石以南は北向きに海(中継局)が見通せる地域)
* FMラジオも基本的には上記のエリア。
* FM遠距離受信については[[江差ラジオ中継局]]を参照。


== 関連項目 ==
==放送エリアについて==
* [[せたな町]]
*アナログ放送のエリアは、[[久遠郡]][[せたな町]][[大成町|大成区]]・[[二海郡]][[八雲町]][[熊石町|熊石地区]]・[[爾志郡]][[乙部町]]・[[奥尻郡]][[奥尻町]]の広範囲及び[[檜山郡]][[江差町]]・檜山郡[[上ノ国町]]・[[松前郡]][[松前町 (北海道)|松前町]]の各一部地域
* [[江差テレビ・FM中継局]]
* [[北桧山ラジオ中継局]]
* [[NHK函館放送局]]
* [[北海道放送]]
* [[札幌テレビ放送]]
* [[北海道テレビ放送]]
* [[テレビ北海道]]
* [[北海道文化放送]]


{{DEFAULTSORT:おくしりたいせいちゆうけいきよく}}
==関連項目==
*[[せたな町]]
[[Category:せたな町の建築物]]
[[Category:渡島・檜山地方の放送送信所]]
*[[北桧山ラジオ中継局]](奥尻大成FM中継局の記述あり)
*[[NHK函館放送局]]
[[Category:NHK函館]]
*[[北海道放送]]
[[Category:北海道放送]]
*[[札幌テレビ放送]]
[[Category:札幌テレビ放送]]
*[[北海道テレビ放送]]
[[Category:北海道テレビ放送]]
*[[北海道文化放送]]
[[Category:テレビ北海道]]
*[[テレビ北海道]]
[[Category:北海道文化放送]]
[[Category:せたな町|おくしりたいせいてれひちゆうけいきよく]]
[[Category:北海道の放送送信所|おくしりたいせいてれひちゆうけいきよく]]
[[Category:渡島・檜山地方の放送送信所|おくしりたいせいてれひちゆうけいきよく]]

2024年10月22日 (火) 11:55時点における最新版

奥尻大成中継局(おくしりたいせいちゅうけいきょく)は、北海道久遠郡せたな町大成区貝取澗に置かれているテレビFMラジオ放送の中継局である。

概要

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  • せたな町大成区貝取澗の穴澗山に設置されており、周辺地域に加え奥尻海峡を隔てた30km以上先の奥尻島へ向けてテレビおよびFM放送電波を発射している(詳しい放送エリアは後述の#放送エリアについてを参照)。
  • 中継波は江差中継局からのエア受けで、函館送信所から数えて基本3段目。

デジタルテレビ中継局

[編集]
  • 2008年12月9日より試験放送開始、同年12月25日開局。
  • 後述のアナログ放送と異なり、NHK・民放ともステレオ放送をはじめとするすべてのサービスが楽しめる。

アナログテレビ中継局

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  • 各局とも西方向からの冬季間の暴風波浪時にゴーストや瞬間的な電波停止が発生することがあった(テレビ北海道(TVh)・北海道テレビ放送(HTB)・北海道文化放送(UHB)が卓越。中継波の受信先の江差局は各局ともUHF。ゴーストは海上伝播による電波の乱反射などの影響。瞬間的な電波停止は江差局のエア受けの際のダイバーシティ受信によるアンテナ切替の影響。)。
  • 民放テレビは全社で音声多重放送非実施。NHKのみ札幌エリア以外の北海道各地域と同様に音声多重放送を実施している。

中継局送信施設

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奥尻大成中継局

地上デジタルテレビジョン放送送信設備

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ID 放送局名 物理
チャンネル
空中線
電力
ERP 放送対象地域 放送区域
内世帯数
開局日
1 HBC
北海道放送
17 10W 115W 北海道 約10,700世帯 2008年
12月25日
2 NHK
函館教育
14 125W 全国
3 NHK
函館総合
18 135W 道南圏
渡島檜山
5 STV
札幌テレビ放送
15 125W 北海道
6 HTB
北海道テレビ放送
41 115W
7 TVh
テレビ北海道
19
8 UHB
北海道文化放送
47 110W

地上アナログテレビジョン放送送信設備

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チャンネル 放送局名 空中線
電力
ERP 放送対象地域 放送区域
内世帯数
偏波面
49 NHK
函館教育
映像100W/
音声25W
映像1.55kW/
音声390W
全国 6,111世帯 水平偏波
51 NHK
函館総合
道南圏
(渡島・檜山)
53 HBC
北海道放送
北海道
55 STV
札幌テレビ放送
映像1.5kW/
音声380W
57 HTB
北海道テレビ放送
映像1kW/
音声250W
59 UHB
北海道文化放送
映像980W/
音声240W
61 TVh
テレビ北海道
映像1kW/
音声250W
  • 2011年7月24日の停波を以って、運用を終え、廃局となった。

FMラジオ中継局

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周波数
MHz
放送局名 空中線
電力
ERP 放送対象地域 放送区域
内世帯数
偏波面
84.3 NHK
函館FM
100W 340W 道南圏
(渡島・檜山)
不明 水平偏波

放送エリアについて

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関連項目

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