山岳ベース事件

山岳ベース事件（さんがく―じけん）とは1971年から1972年にかけて連合赤軍が起こした同士リンチ死事件。

概要

連合赤軍は、総括と称して内部で粛清が行われた。その際のリンチは非常に凄惨で、激しい殴打を伴った。女性は逃亡を防ぐためとして髪を切られ、被害者らの死因は殴打による内臓破裂や、氷点下の屋外にさらされたための凍死であった。「死刑」を宣告されアイスピックやナイフで刺された後に絞殺された者もいる。遺体はすべて全裸で土中に埋められ、証拠隠滅が図られた。

死亡者の中にはメンバー同士で恋仲だったり、兄弟であったりしたものもいた。中には妊娠8ヶ月の女性メンバーもいた。

連合赤軍幹部であった森恒夫と永田洋子が一度下山した後活動資金を持ってキャンプに戻る途中で、山狩り中の警官隊に発見され、2月17日に逮捕される。残党もあさま山荘事件で抵抗をするも2月28日に逮捕される。

3月に逮捕された連合赤軍メンバーの供述で、集団リンチ死事件が明らかになる。

連合赤軍メンバー15人が山岳ベース事件で起訴される。1973年1月1日に森恒夫が自殺、1975年に坂東國男がクアラルンプール事件で超法規的措置で釈放・国外逃亡した。残りの13人の被告のうち、永田洋子と坂口弘は死刑、吉野雅邦は無期懲役、他の10人に有期懲役が確定した。

死亡メンバー

• 1971年12月31日　22歳男性・革命左派
• 1972年1月1日　21歳男性・赤軍派
• 1972年1月1日　22歳女性・革命左派
• 1972年1月4日　22歳男性・革命左派
• 1972年1月7日　25歳女性・赤軍派
• 1972年1月9日　25歳男性・赤軍派
• 1972年1月17日　24歳男性・革命左派
• 1972年1月19日　21歳男性・赤軍派
• 1972年1月30日　28歳男性・革命左派
• 1972年1月30日　23歳女性・革命左派
• 1972年2月4日　24歳女性・革命左派
• 1972年2月12日　27歳男性・赤軍派

関連項目

• 連合赤軍