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==十二平均律の歴史== |
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[[日本]]では和算家の中根璋が「律原発揮(元禄5年、[[1692年]])」において1オクターブを12乗根に開き12平均律を作る方法を発表した。 |
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[[インド]]でははっきりしないが、[[カルナータカ音楽]](南インド古典音楽)の世界における17世紀の理論家ヴェーンカタマキーの72メーラカルタ理論はオクターブを12半音に分ける考え方をとっている。 |
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[[ヨーロッパ]]ではマラン・メルセンヌ([[1588年]] - [[1648年]])の「Harmonie universelle」にあるリュートのようなフレットをもつ楽器の間隔を計る方法算出法などによって12平均律理論が確立された。 |
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ちなみにバッハの平均律は、この十二平均律のことではない。 |
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19世紀半ばに[[ピアノ]]の[[調律]]に採用され、その後全楽器に広まった。 |
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== 参考文献 == |
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*平凡社「音楽大事典」 - 「音律」項;小泉文夫、岸辺成雄、平野健次による執筆部分、白砂昭一による音律表、「インド」項;的場裕子による執筆部分 |
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==関連記事== |
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*[[音律]] |
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**[[純正律]] |
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**[[中全音律]] |
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**[[平均律]] |
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==外部リンク== |
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*[http://www5.famille.ne.jp/~dr-m/TALKING/temper/temperam.htm 純正律と平均律] |
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*[http://members.jcom.home.ne.jp/paki1/heikin/hei2.htm バッハの平均律] |
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[[Category:音楽理論|しゆうにへいきんりつ]] |
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2005年1月27日 (木) 08:00時点における版
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平均律とは、純正律に対して、その短所を解決するためにつくられた音律で、一オクターブを等分してつくられ、一般には十二平均律のことを指すことが多い。
ちなみにヨハン・ゼバスティアン・バッハの『平均律クラヴィーア曲集(Das woh-ltemperierte Klavier 独)の「平均律」は、ウエル・テンペラメント(Well-Tempered)(現代の平均律ではないヴェルクマイスター(ハ調ト調(白盤)ではミーントーンに、嬰ハ調(黒盤)では純五度でピタゴラス音律に近くなる)と推測される。)を意訳したもので、不等分平均律であり、この十二平均律のことではない。 外部リンク バッハの平均律
平均律の長所は、
短所は、
- 各音の周波数の比が簡単な整数比にならず、和音が美しく響かない
以上である。
純正律ではあらゆる音程の音が、周波数にして簡単な整数比になり、調和して聞こえるが、平均律では、音が調和して聞こえることはないが、純正律の短所(音程の幅にやや無理がある点、移調が出来ない点)が解決されるので、ピアノなどの鍵盤楽器の調律によく使われる。
純正律では、二つの音を同時に出し、完全に響き合うように、またはうなりが消えるように調律できるのに対し、平均律ではそれが出来ず、機械的な手法か、耳を十分に慣らした上で調律するといった方法がとられる。
なお、平均律は1オクターブを12等分する12平均律のみが存在するわけではない。理論的追求によって53平均律というものも存在する(ボーザンケットR.H.M.Bosanquetや田中正平;確か大正時代の人のはず、純正調オルガンを作った人;の仕事を参照せよ)。また現在のトルコ古典音楽では、8:9の音程比の全音つまり約203.910セントの音程を9等分する、という音程を最小の音程として使う。約203.910セントの全音を9等分した音程は約22.6セント、53平均律の1律は約22.642セントであり、これは事実上53平均律にかなり近い。
東南アジアのインドネシアのジャワ島やバリ島の鉄琴には5平均律に調律されているものがある。ただし1律に許される誤差が12平均律より大きいので、12平均律に慣れたわれわれの耳には正確な5平均律に聞こえないことが多い。東アフリカのウガンダでつかわれる木琴も5平均律に調律されている。(民族音楽学者ゲルハルト・クービックのウガンダ音楽に関する論文を参照せよ)
タイ古典音楽で使われる木琴ラナート・エークは7平均律に調律される。これは西洋音楽で言うところの、いわゆる「移調」の便宜をはかったためにこうなったものである。また、東南アフリカのモザンビークのチョピ族の木琴も7平均律に調律されている。
批判
平均律は「無調」であり、 現在ピアノをはじめ、電子オルガン、シンセサイザーなどほとんどの楽器が平均律前提に制作、マリンバや金管楽器では平均律となるよう以前のものから変更され、ポピュラー音楽のコードネーム・コード進行も平均律で行なわれている。 ところが 19世紀に平均律が導入されたとき、グスタフ・マーラーはミーントーンの調律されなくなったことを西洋音楽にとって大きな損失だと嘆いた。 マックス・ヴェーバーは『音楽社会学』(1910年頃)でピアノで音感訓練を行なうようになった事で精微な聴覚が得られないことは明らかだと記述した。 ハリー・パーチ、ルー・ハリソン、ラ・モンテ・ヤングなど現代音楽で平均律を使用しない試みがなされている。
平均律の音律
関連記事
参考リンク
この記事はただいま大幅な改稿を行っています。 申し訳ございませんが編集の競合を避けるため、30編集を控えてくださるとありがたく存じます。ご迷惑をおかけしますが、ご協力お願いいたします。 設定期限もしくは貼付後72時間経っても工事が完了していない場合は、このテンプレートを除去しても構いません。 |
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十二平均律とは、平均律の一つで、一オクターブを12等分した音律である。 隣り合う音の周波数比はNaodW29-math85603f3682d4dfb00000001で、これは西洋音楽の半音にあたる。
十二平均律の歴史
中国では、「十二律」という名前がすでに春秋時代にみえ、その計算は漢代から論ぜられている。南北朝の宋の元嘉24年(447年)ころに何承天はほぼ12平均律にちかいものを算出している。明の万暦24年(1596年)朱載堉(1573年 - 1619年)は12律の各音程を平均化して現在の12平均律とほとんど同様のものを発表しているが実用化はされなかった。
日本では和算家の中根璋が「律原発揮(元禄5年、1692年)」において1オクターブを12乗根に開き12平均律を作る方法を発表した。
インドでははっきりしないが、カルナータカ音楽(南インド古典音楽)の世界における17世紀の理論家ヴェーンカタマキーの72メーラカルタ理論はオクターブを12半音に分ける考え方をとっている。
ヨーロッパではマラン・メルセンヌ(1588年 - 1648年)の「Harmonie universelle」にあるリュートのようなフレットをもつ楽器の間隔を計る方法算出法などによって12平均律理論が確立された。
ちなみにバッハの平均律は、この十二平均律のことではない。
19世紀半ばにピアノの調律に採用され、その後全楽器に広まった。
参考文献
- 平凡社「音楽大事典」 - 「音律」項;小泉文夫、岸辺成雄、平野健次による執筆部分、白砂昭一による音律表、「インド」項;的場裕子による執筆部分