「ロラックスおじさんの秘密の種」の版間の差分
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{{Infobox Film |
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| 作品名 = ロラックスおじさんの秘密の種 |
| 作品名 = ロラックスおじさんの秘密の種 |
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| 原題 = Dr. Seuss' The Lorax |
| 原題 = The Lorax<br/>Dr. Seuss' The Lorax |
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| 監督 = [[クリス・ルノー]]<br/>[[カイル・バルダ]]<small>(共同監督)</small> |
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| 画像 = |
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| 脚本 = {{仮リンク|シンコ・ポール|en|Cinco Paul and Ken Daurio}}<br />{{仮リンク|ケン・ダウリオ|en|Cinco Paul and Ken Daurio}} |
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| 原作 = 「The Lorax」<br/>[[ドクター・スース]] |
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| 画像解説 = |
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| 監督 = [[クリス・ルノー]]<br />[[カイル・バルダ]] |
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| 脚本 = [[ケン・ダウリオ]]<br />[[シンコ・ポール]] |
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| 原案 = |
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| 原作 = [[ドクター・スース]]<br/>「The Lorax」 |
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| 製作 = [[クリス・メレダンドリ]]<br />[[ジャネット・ヒーリー]] |
| 製作 = [[クリス・メレダンドリ]]<br />[[ジャネット・ヒーリー]] |
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| 出演者 = [[ダニー・デヴィート]]<br />[[エド・ヘルムズ]]<br />[[ザック・エフロン]]<br />[[テイラー・スウィフト]]<br />[[ロブ・リグル]]<br/>[[ジェニー・スレイト]]<br/>[[ベティ・ホワイト]] |
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| 製作総指揮 = |
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| 出演者 = [[ザック・エフロン]]<br />[[ダニー・デヴィート]]<br />[[テイラー・スウィフト]]<br />[[エド・ヘルムズ]]<br />[[ロブ・リグル]] |
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| 音楽 = [[ジョン・パウエル (作曲家)|ジョン・パウエル]] |
| 音楽 = [[ジョン・パウエル (作曲家)|ジョン・パウエル]] |
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| 編集 = スティーブン・リュウ<br />クレア・ドジソン<br/>{{仮リンク|ケン・シュレッツマン|en|Ken Schretzmann}} |
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| 主題歌 = |
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| 製作会社 = [[ユニバーサル・ピクチャーズ]]<br/>[[イルミネーション・エンターテインメント]] |
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| 撮影 = |
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| 編集 = スティーブン・リュウ<br />クレア・ドジソン |
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| 製作会社 = [[イルミネーション・エンターテインメント]] |
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| 配給 = {{Flagicon|USA}} [[ユニバーサル・ピクチャーズ]]<br />{{Flagicon|JPN}} [[東宝東和]] |
| 配給 = {{Flagicon|USA}} [[ユニバーサル・ピクチャーズ]]<br />{{Flagicon|JPN}} [[東宝東和]] |
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| 公開 = {{Flagicon|USA}} |
| 公開 = {{Flagicon|USA}} 2012年2月19日<small>([[ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド|USH]])</small><br />{{Flagicon|USA}} 2012年3月2日<br />{{Flagicon|JPN}} 2012年10月6日 |
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| 上映時間 = 86分 |
| 上映時間 = 86分 |
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| 製作国 = {{USA}} |
| 製作国 = {{USA}} |
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| 言語 = |
| 言語 = 英語 |
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| 製作費 = $70,000,000<ref name="box-office"></ref> |
| 製作費 = $70,000,000<ref name="box-office"></ref> |
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| 興行収入 = |
| 興行収入 = {{flagicon|World}} $348,840,316<ref name="box-office">{{cite web |url=https://www.boxofficemojo.com/release/rl2858518017/ |publisher={{en|''[[Box Office Mojo]]''}} |title={{en|''Dr. Seuss' The Lorax''}} |date= |accessdate=2012-07-10}}</ref><br />{{flagicon|USA}} $214,030,500<ref name="box-office"></ref><br />{{Flagicon|JPN}} 6億9,000万円<ref>「[[キネマ旬報]]」2013年2月下旬決算特別号 215頁</ref> |
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| 前作 = <!-- 監督や製作会社が同じだからと言ってシリーズであるとは言いません。 --> |
| 前作 = <!-- 監督や製作会社が同じだからと言ってシリーズであるとは言いません。 --> |
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| 次作 = <!-- 監督や製作会社が同じだからと言ってシリーズであるとは言いません。 --> |
| 次作 = <!-- 監督や製作会社が同じだからと言ってシリーズであるとは言いません。 --> |
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}}『'''ロラックスおじさんの秘密の種'''』(ロラックスおじさんのひみつのたね、原題:''The Lorax''または''Dr. Seuss' The Lorax'')は、2012年に[[アメリカ合衆国の映画|アメリカ合衆国]]で公開されたアニメーション・[[ミュージカル映画|ミュージカル]]・[[ファンタジー映画|ファンタジー]]・[[コメディ映画]]であり、[[ユニバーサル・ピクチャーズ]]と[[イルミネーション・エンターテインメント]]が製作し、ユニバーサルが配給を担当した。この映画は、1971年に出版された[[ドクター・スース]]の[[児童書]]『''{{仮リンク|The Lorax|en|The Lorax|label=The Lorax|preserve=1}}''』の2度目の映像化作品であり、{{仮リンク|1972年のテレビアニメ特番|en|The Lorax (TV special)|label=1972年のテレビアニメ特番|preserve=1}}に続くものとなる。監督は[[クリス・ルノー]]、共同監督は[[カイル・バルダ]]、製作は[[クリス・メレダンドリ]]と[[ジャネット・ヒーリー]]が担当し、脚本は{{仮リンク|シンコ・ポール|en|Cinco Paul and Ken Daurio}}と{{仮リンク|ケン・ダウリオ|en|Cinco Paul and Ken Daurio}}が共同で執筆した(両者はドクター・スースの妻である{{仮リンク|オードリー・ガイゼル|en|Audrey Geisel}}と共にエグゼクティブ・プロデューサーも務めた)。声の出演には[[ダニー・デヴィート]]、[[エド・ヘルムズ]]、[[ザック・エフロン]]、[[テイラー・スウィフト]]、[[ロブ・リグル]]、[[ジェニー・スレイト]]、[[ベティ・ホワイト]]が名を連ねている。 |
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この映画は、原作に登場するロラックスと「ワンスラー」を訪れる名前のない少年テッドの物語を拡大して描いている。この映画のアイデアは、2008年に『[[ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ]]』でメレダンドリと協力したガイゼルが、イルミネーション設立時にメレダンドリに提案したことがきっかけで始まった。2009年に制作チームが正式に発表され、2010年にはダニー・デヴィートが主役の声優として起用された。音楽は[[ジョン・パウエル (作曲家)|ジョン・パウエル]]が作曲し、劇中歌もポールと共同で手掛けた。アニメーション制作はフランスの[[イルミネーション・マック・ガフ]](2011年にイルミネーションが買収した[[マック・ガフ]]のアニメーション部門)で行われた。 |
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『'''ロラックスおじさんの秘密の種'''』(ロラックスおじさんのひみつのたね、原題:Dr. Seuss' The Lorax)は、 [[イルミネーション・エンターテインメント]]が制作し、ユニバーサルピクチャーズが配給した[[クリス・ルノー]]と[[カイル・バルダ]]監督による[[2012年]][[3月2日]]より[[アメリカ合衆国]]が公開された[[3Dアニメーション]][[映画]]。児童文学作家[[ドクター・スース]]の1971年の児童書『[[:en:The Lorax|The Lorax]]』を原作とする映画作品。プロデューサーは『[[怪盗グルーの月泥棒 3D]]』を担当する[[クリス・メレダンドリ]]。 |
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『''The Lorax''』は2012年2月19日にハリウッドの[[ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド|ユニバーサル・スタジオ]]で[[ワールドプレミア]]上映され、3月2日にアメリカで劇場公開された。上映形式にはIMAX、3D(映画内では「Tree-D」として特別に呼称)、および2Dがあった。批評家たちはアニメーション、音楽、声優陣の演技を評価する一方、キャラクターや物語には批判が集まった。また、原作のメッセージに反するとも捉えられるマーケティングについても批判が起こった。しかし、こうした批判にもかかわらず、この映画は商業的に成功を収め、7,000万ドルの予算に対し、全世界で3億5,100万ドルの興行収入を記録した。日本では同年10月6日に全国で公開され、主人公であるロラックスおじさんの日本語[[吹き替え]]は、[[コメディアン]]の[[志村けん]](映画吹き替え初挑戦)が担当した<ref>{{Cite news |url=http://www.asahi.com/showbiz/pia/AUT201205300108.html |title=志村けんがアニメ『ロラックスおじさん』吹替えでハリウッドデビュー |newspaper=[[朝日新聞デジタル]] |date=2012-05-30 |accessdate=2012-06-06 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20120607011219/https://www.asahi.com/showbiz/pia/AUT201205300108.html |archivedate=2012-06-07}}</ref><ref>{{Cite web|和書 |url=http://www.saiani.net/article/272620104.html |title=映画『ロラックスおじさんの秘密の種』志村けんがハリウッド映画吹き替え声優に初挑戦! |publisher=最新アニメ情報 |date=2012-05-30 |accessdate=2012-06-06 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20121113060441/http://www.saiani.net/article/272620104.html |archivedate=2012-11-13}}</ref>。 |
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== ストーリー == |
== ストーリー == |
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<!-- 他のサイトの丸写しはおやめください。 --> |
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本物の木が1本も生えない |
環境破壊が進み、本物の木が1本も生えていない世界で、人々はすべて人工物でできた街に閉じこもり、大富豪のオヘアから清浄な空気を購入して生活していた。ほとんどの人はこの生活に満足しており、本物の自然を知る者も少なく、オヘアのプロパガンダの影響で正しい知識を持つ人も限られており、多くは植物を嫌悪していた。 |
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ある日、本物の木を見てみたいと |
ある日、女子高生のオードリーが「本物の木を見てみたい」と話すのを聞いた少年テッドは、彼女の夢を叶えるため、祖母に紹介されて街の外れに住む謎の老人ワンスラーを訪れる。ワンスラーはかつて緑が生い茂っていた時代を知っており、テッドに興味を持ち、かつて自分が犯した罪、そしてなぜ木がすべてなくなったかを語り始める。 |
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若き日のワンスラーは、衣装から掃除道具まであらゆる用途に使える万能アイテム「スニード」を思いつくが、その材料を探し求め、長旅の末にトラッフラの森にたどり着く。早速木を切り倒し材料にしようとするが、切り株から森の番人ロラックスが現れ、木を守るよう警告する。しかし、ワンスラーは聞き入れず、寝ている間にロラックスは彼を滝へ落とそうとするが、偶然子熊も一緒に寝ているのを見て思いとどまり、結果的にワンスラーも救ってしまう。これを機にワンスラーは「二度と木を切らない」と約束し、ロラックスと共同生活を始める。 |
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やがて「スニード」は大ヒットするが、立ち木から葉を集めるだけでは需要に応えられなくなり、ワンスラーは約束を破り木の伐採を始める。スニードの成功で大富豪になったワンスラーはロラックスの警告を無視して伐採を続け、環境は急激に悪化。ついに最後の一本を切り倒したことでスニードを作れなくなり、ワンスラーは一文無しに。ロラックスは天に戻り、動物たちや金に群がっていた家族も彼のもとを去り、ワンスラーは孤独となる。この後、汚染された環境で空気を販売して成功したのがオヘアだった。 |
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初めはオードリーの気を引 |
初めはオードリーの気を引くためだったテッドも、ワンスラーの話を聞き、木の大切さを理解する。ワンスラーは唯一残されたトラッフラの種をテッドに託し、「街の一番目立つ場所に植えてほしい」と頼む。種を持ち帰ったテッドに対し、空気を売るオヘアは植物が無料で空気を生み出してしまうことから種を奪おうとする。家族の助けを得て街の広場までたどり着いたテッドとオードリーだったが、オヘアのプロパガンダを信じる住民に妨害される。そこに追っ手とオヘアも加わり追い詰められるが、ついに街の壁が崩れ、ワンスラーが滅ぼしたトラッフラの森の跡が住民の目に映る。真実を知った住民たちは種を育てることに協力し、オヘアは街から追放された。 |
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その後、 |
その後、若木を育てるワンスラーの前にロラックスが舞い戻り、「よくやった」と労うロラックスを、ワンスラーはしっかりと抱きしめるのだった。 |
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== 登場人物 == |
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== キャスト(声の出演) == |
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* ロラックスおじさん: [[ダニー・デヴィート]]([[志村けん]]) - 黄色い口ひげを持つ不思議なオレンジ色の毛むくじゃらの[[ヒューマノイド|人型]]生物で、トラッフラの森の守護者かつ良識の声としての役割を果たす<ref name="FirstLook">{{cite web |title=First look: Danny DeVito will stump for trees in 3-D 'Lorax' |url=http://usatoday30.usatoday.com/life/movies/news/2010-10-25-Lorax25_ST_N.htm |author=Breznican, Anthony |work=[[USA Today]] |date=October 25, 2010 |access-date=October 26, 2010 |archive-url=https://web.archive.org/web/20121104173755/http://usatoday30.usatoday.com/life/movies/news/2010-10-25-Lorax25_ST_N.htm |archive-date=November 4, 2012 |url-status=live}}</ref>。デヴィートは、イタリア語、スペイン語(ヨーロッパ版)、ドイツ語、カタルーニャ語、ロシア語版でもロラックスの声を担当した<ref>{{cite magazine|last=Breznican|first=Anthony|date=March 1, 2012|title=Q&A: Danny DeVito speaks for 'The Lorax' -- EXCLUSIVE VIDEO|url=https://ew.com/article/2012/03/01/danny-devito-lorax-languages/|language=en|access-date=May 7, 2024|magazine=[[Entertainment Weekly]]}}</ref><ref>{{cite news |last1=Tartaglione |first1=Nancy |title=Actor, Dub Thyself: Daniel Brühl & Danny DeVito On Joy In Voicing Themselves — Cannes |url=https://deadline.com/2017/05/cannes-danny-devito-daniel-bruhl-dubbing-actors-interview-news-1202091800/ |access-date=May 7, 2024 |work=[[Deadline Hollywood|Deadline]] |date=May 20, 2017}}</ref>。 |
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* ワンスラー: [[エド・ヘルムズ]]([[トータス松本]]) - 隠遁生活を送る老人で、かつての発明家<ref name="FirstLook" />。 |
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! 役名 |
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* テッド・ウィギンス: [[ザック・エフロン]]([[宮野真守]]) - 理想主義的な12歳の少年<ref>{{Cite web |title=Dr. Seuss' The Lorax |url=https://www.illumination.com/movie/the-lorax/ |access-date=2023-06-01 |website=Illumination Entertainment |language=en-US |archive-date=June 1, 2023 |archive-url=https://web.archive.org/web/20230601215545/https://www.illumination.com/movie/the-lorax/ |url-status=live}}</ref><ref name="ETOSharletteLorax">{{cite news |author=Sharlette |title=CINEMA WITH SHARLETTE: 'THE LORAX' |url=http://www.etonline.com/sharlette/119649_Cinema_with_Sharlette_The_Lorax/index.html |access-date=June 15, 2013 |newspaper=ETonline.com |date=March 5, 2012 |quote=In the 3D-CG version of Dr. Seuss' The Lorax, we focus on Ted Wiggins, a 12-year-old boy in search of a living tree for the girl he adores. |archive-url=https://web.archive.org/web/20131016030035/http://www.etonline.com/sharlette/119649_Cinema_with_Sharlette_The_Lorax/index.html |archive-date=October 16, 2013}}</ref>。キャラクター名は原作者の[[ドクター・スース]](本名:セオドア・ガイゼル)にちなんでいる<ref name="Collider20120130">{{cite news |last=Radish |first=Christina |title=10 Things to Know About DR. SEUSS' THE LORAX From Our Editing Room Visit; Plus an Interview with Producer Chris Meledandri |url=https://collider.com/chris-meledandri-dr-seuss-the-lorax-interview/141379/ |access-date=January 30, 2012 |newspaper=Collider.com |date=January 30, 2012 |archive-date=February 2, 2012 |archive-url=https://web.archive.org/web/20120202041421/http://collider.com/chris-meledandri-dr-seuss-the-lorax-interview/141379/ |url-status=dead}}</ref>。 |
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! 原語版声優 |
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* オードリー: [[テイラー・スウィフト]]([[のん (女優)|能年玲奈]]) - テッドの片思いの相手<ref name="Collider1">{{cite news |last=Goldberg |first=Matt |title=Taylor Swift Joins Voice Cast of THE LORAX; New Image Released |url=https://collider.com/the-lorax-taylor-swift-movie-image/81062/ |access-date=August 21, 2011 |newspaper=Collider |date=March 17, 2011 |archive-date=August 6, 2020 |archive-url=https://web.archive.org/web/20200806140516/https://collider.com/the-lorax-taylor-swift-movie-image/81062/ |url-status=dead}}</ref>。彼女の名前はドクター・スースの妻{{仮リンク|オードリー・ガイゼル|en|Audrey Geisel}}に由来する<ref name="Collider20120130" />。 |
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! 日本語吹き替え |
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* アロイシウス・ オヘア: [[ロブ・リグル]]([[山寺宏一]]) - 小柄で強欲な市長で、住民に新鮮な空気を提供する「オヘア・エア」社の経営者<ref name="FirstLook" />。 |
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* ミセス・ウィギンズ(テッドのママ): [[ジェニー・スレイト]]([[LiLiCo]]) - テッドの神経質な母親で、グラミー・ノーマの娘<ref>{{cite news |last=Sytsma |first=Alan |title=Jenny Slate Throws Epic Engagement Parties, Starts Every Morning With Coffee in Bed |url=http://newyork.grubstreet.com/2010/10/jenny_slate_throws_epic_engage.html |access-date=December 26, 2011 |newspaper=New York Magazine |date=October 29, 2010 |archive-date=September 18, 2011 |archive-url=https://web.archive.org/web/20110918064606/http://newyork.grubstreet.com/2010/10/jenny_slate_throws_epic_engage.html |url-status=live}}</ref>。 |
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| ロラックスおじさん || [[ダニー・デヴィート]] || [[志村けん]] |
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* グラミー・ノーマ(ノーマおばあちゃん): [[ベティ・ホワイト]]([[京田尚子]]) - テッドの祖母で、ウィギンズ家のユーモアのある長老<ref name="Collider1" />。 |
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* イザベラ: [[ナシム・ペドラド]]([[雨蘭咲木子]]) - ワンスラーの母親。 |
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| ワンスラー || [[エド・ヘルムズ]] || [[トータス松本]] |
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* アンクル・ウブ(アブおじさん) - [[スティーヴン・トボロウスキー]]([[稲葉実]]) - ワンスラーのおじ。 |
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* アント・グリゼルダ(グリゼルダおばさん) - {{仮リンク|エルマリー・ウェンデル|en|Elmarie Wendel|label=エルマリー・ウェンデル|preserve=1}}([[くじら (声優)|くじら]]) - ワンスラーのおばであり、ウェンデルの最後の映画出演作となった(2018年7月21日に死去)。 |
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| オードリー || [[テイラー・スウィフト]] || [[のん (女優)|能年玲奈]] |
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* ブレット&チェット: {{仮リンク|ダニー・クックセイ|en|Danny Cooksey|label=ダニー・クックセイ|preserve=1}}([[青山穣]]) - ワンスラーの双子の兄弟で、あまり賢くない。 |
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* 配達員サイ: フレッチャー・シャーダン([[国本武春]]) |
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| テッド・ウィギンス || [[ザック・エフロン]] || [[宮野真守]] |
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* 第1マーケティング担当者: {{仮リンク|ジョエル・スウェトゥ|en|Joel Swetow|label=ジョエル・スウェトゥ|preserve=1}} |
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* 第2マーケティング担当者: {{仮リンク|マイケル・ビーティー|en|Michael Beattie (actor)|label=マイケル・ビーティー|preserve=1}} |
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| アロイシウス・ オヘア || [[ロブ・リグル]] || [[山寺宏一]] |
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* 第1コマーシャル担当者: {{仮リンク|デイブ B. ミッチェル|en|Dave B. Mitchell|label=デイブ B. ミッチェル|preserve=1}} |
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* 第2コマーシャル担当者: デンプシー・パピオン |
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| ノーマおばあちゃん || [[ベティ・ホワイト]] || [[京田尚子]] |
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* 森の動物たち: クリス・ルノー |
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* ビジネスマン: ([[遠藤純一]] / [[佐藤せつじ]]) |
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| テッドのママ || [[ジェニー・スレイト]] || [[LiLiCo]] |
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* その他: [[長谷川俊介]] / [[武田幸史]] / [[安永亜季]] / [[嶋村侑]] / [[下山田綾華]] / [[西村太佑]] |
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| 配達員サイ || フレッチャー・シャーダン || [[国本武春]] |
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| マリー || クレイラ・ティットマン || [[しずくちゃん (子役)|しずくちゃん]] |
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| ワンスラーの母 || ネジム・ペドラッド || [[雨蘭咲木子]] |
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| グリゼルダおばさん || エマリー・ウェンデル || [[くじら (声優)|くじら]] |
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| アブおじさん || [[スティーヴン・トボロウスキー]] || [[稲葉実]] |
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| ブレット || rowspan="2" | ダニー・コックジー || rowspan="2"| [[青山穣]] |
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| チェット |
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| ビジネスマン || || [[遠藤純一]]<br/>[[佐藤せつじ]] |
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* その他:[[長谷川俊介]] / [[武田幸史]] / [[安永亜季]] / [[嶋村侑]] / [[下山田綾華]] / [[西村太佑]] |
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== スタッフ == |
== スタッフ == |
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* 製作総指揮 - [[オードリー・ガイゼル]]、[[ケン・ダウリオ]]、[[シンコ・ポール]] |
* 製作総指揮 - [[オードリー・ガイゼル]]、[[ケン・ダウリオ]]、[[シンコ・ポール]] |
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* 音楽 - [[ジョン・パウエル (作曲家)|ジョン・パウエル]] |
* 音楽 - [[ジョン・パウエル (作曲家)|ジョン・パウエル]] |
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== 制作 == |
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この映画は、[[ドクター・スース]]の書籍を原作とした4作目の長編映画であり、完全にコンピューターアニメーションで制作されたのは2作目(1作目は2008年の『[[ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ]]』)で、3Dで公開された初の作品である。また、この作品は[[イルミネーション・エンターテインメント]]による初の[[IMAX 3D]]上映作品(映画宣伝では「IMAX Tree-D」と称されていた)でもあった<ref>{{cite web |title=Dr. Seuss' The Lorax: An IMAX 3D Experience |url=http://www.imax.com/movies/m/dr-seuss-the-lorax-an-imax-3d-experience/ |work=IMAX |access-date=November 12, 2011 |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20111029202936/http://www.imax.com/movies/m/dr-seuss-the-lorax-an-imax-3d-experience/ |archive-date=October 29, 2011 |df=mdy-all}}</ref>。映画の企画は、ドクター・スースの妻である{{仮リンク|オードリー・ガイゼル|en|Audrey Geisel}}が発案し、彼女は『ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ』でプロデューサーの[[クリス・メレダンドリ]]と提携していた。イルミネーション設立時、ガイゼルはメレダンドリに「次はこれをやりたい」と伝えたという<ref>{{cite news |last=Debruge |first=Peter |title=Illumination Chief Chris Meledandri Lines Up Originals for Universal |url=https://variety.com/2013/film/news/illumination-chief-chris-meledandri-lines-up-originals-for-universal-1200564348/ |access-date=July 22, 2013 |newspaper=Variety |date=July 17, 2013 |archive-date=March 5, 2019 |archive-url=https://web.archive.org/web/20190305051800/https://variety.com/2013/film/news/illumination-chief-chris-meledandri-lines-up-originals-for-universal-1200564348/ |url-status=live}}</ref>。2009年7月に映画化が正式発表され、メレダンドリがプロデューサー、ガイゼルがエグゼクティブプロデューサーとして参加することが決定した。監督は[[クリス・ルノー]]、共同監督は[[カイル・バルダ]]、脚本は『ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ』やイルミネーションの過去作で脚本を担当した{{仮リンク|シンコ・ポールとケン・ダウリオ|en|Cinco Paul and Ken Daurio|label=シンコ・ポールとケン・ダウリオ|preserve=1}}が担当することが発表された<ref>{{cite news |last=Fleming |first=Michael |title=U, Illumination to light up 'Lorax' |url=https://variety.com/2009/digital/news/u-illumination-to-light-up-lorax-1118006616/ |access-date=July 22, 2013 |newspaper=Variety |date=July 28, 2009 |archive-date=March 29, 2019 |archive-url=https://web.archive.org/web/20190329140432/https://variety.com/2009/digital/news/u-illumination-to-light-up-lorax-1118006616/ |url-status=live}}</ref>。2010年には、[[ダニー・デヴィート]]がロラックスの声優としてキャスティングされた<ref>{{cite web |url=http://thefilmstage.com/news/danny-devito-will-speak-for-the-trees-as-the-lorax/ |title=Danny DeVito Will Speak For the Trees as The Lorax |publisher=The Film Stage |date=October 25, 2010 |access-date=March 3, 2012 |author=Puchko, Kristy |archive-date=March 29, 2019 |archive-url=https://web.archive.org/web/20190329172650/https://thefilmstage.com/news/danny-devito-will-speak-for-the-trees-as-the-lorax/ |url-status=live}}</ref>。 |
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アニメーション制作は、2011年夏にイルミネーション・エンターテインメントが買収したフランスのスタジオ、[[イルミネーション・マック・ガフ]]で全面的に行われた<ref>{{cite web |title=ILLUMINATION MAC GUFF |url=http://www.societe.com/societe/illumination-mac-guff-533478434.html |work=Societe |access-date=November 12, 2011 |archive-date=September 7, 2017 |archive-url=https://web.archive.org/web/20170907164932/https://www.societe.com/societe/illumination-mac-guff-533478434.html |url-status=live}}</ref>。デヴィートはオリジナルの英語音声に加え、[[ロシア語]]、[[ドイツ語]]、[[イタリア語]]、[[カタルーニャ語]]/[[バレンシア語]]、[[スペイン語]]([[カスティーリャ|カスティーリャ版]])、[[ラテンアメリカ|ラテンアメリカ版]]スペイン語の計5言語でロラックス役を担当し、セリフを音声で聞き覚えながら演じた<ref>{{cite news |last=Tartaglione |first=Nancy |title=Actor, Dub Thyself: Daniel Brühl & Danny DeVito On Joy In Voicing Themselves — Cannes |url=https://deadline.com/2017/05/cannes-danny-devito-daniel-bruhl-dubbing-actors-interview-news-1202091800/ |access-date=May 20, 2017 |newspaper=Deadline |date=May 20, 2017 |archive-date=May 20, 2017 |archive-url=https://web.archive.org/web/20170520185020/http://deadline.com/2017/05/cannes-danny-devito-daniel-bruhl-dubbing-actors-interview-news-1202091800/ |url-status=live}}</ref>。また、ユニバーサルは、[[マサチューセッツ州]][[ブルックライン]]の小学4年生のクラスが[[Change.org]]を通じて成功させた請願を受け、映画のウェブサイトに環境メッセージを追加した<ref>{{cite news |last=Kristof |first=Nicholas |title=After Recess: Change the World |url=https://www.nytimes.com/2012/02/05/opinion/sunday/kristof-after-recess-change-the-world.html?_r=1&ref=opinion |access-date=February 6, 2012 |newspaper=The New York Times |date=February 5, 2012 |archive-date=May 30, 2013 |archive-url=https://web.archive.org/web/20130530145439/http://www.nytimes.com/2012/02/05/opinion/sunday/kristof-after-recess-change-the-world.html?_r=1&ref=opinion |url-status=live}}</ref>。 |
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== 公開 == |
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本作は、2012年3月2日に[[アメリカ合衆国|アメリカ]]と[[カナダ]]で公開され、[[イギリス]]では同年7月27日に公開された。また、[[ユニバーサル・ピクチャーズ]]の現行ロゴが初めて使用された映画でもあり、同社の創立100周年を記念して、[[ジェリー・ゴールドスミス]]が作曲した[[ファンファーレ]]を[[ブライアン・タイラー]]が編曲したバージョンが採用された<ref>{{Cite web |last=Kilday |first=Gregg |url=https://www.hollywoodreporter.com/news/general-news/universal-pictures-100th-anniversary-logo-the-lorax-296227/ |title=Universal to Debut New Studio Logo in Front of ''Dr. Seuss' The Lorax'' |work=[[The Hollywood Reporter]] |date=March 1, 2012 |access-date=June 28, 2024}}</ref>。 |
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=== マーケティングの論争 === |
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原作『''{{仮リンク|The Lorax|en|The Lorax|label=The Lorax|preserve=1}}''』が[[資本主義]]と汚染への批判として制作されたにもかかわらず<ref>{{cite journal|author=Rebecca L. Hahn|date=2008|title="But Business is Business, and Business Must Grow": A Take on The Lorax|url=https://scholarcommons.sc.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=1095&context=tor|journal=The Oswald Review|volume=10|access-date=October 12, 2020|archive-date=October 16, 2020|archive-url=https://web.archive.org/web/20201016195248/https://scholarcommons.sc.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=1095&context=tor|url-status=live}}</ref><ref>{{cite web |url=http://eprints.undip.ac.id/65733/1/PROJECT_-_MUHAMMAD_ISYRAQY_PUTRA_13020114140090.pdf |title=The Role of Mode of Production Depicted in Dr. Seuss' The Lorax Movie |author=Muhammad Isyraqy Putra |website=Eprints.undip.ac.id |access-date=January 24, 2021 |archive-date=October 15, 2020 |archive-url=https://web.archive.org/web/20201015092039/http://eprints.undip.ac.id/65733/1/PROJECT_-_MUHAMMAD_ISYRAQY_PUTRA_13020114140090.pdf |url-status=live}}</ref><ref>{{Cite journal|last1=Schmidt|first1=Casey|date=January 2015|title=The Lorax : Capitalism, Ecocentrism, and the Apocalypse|url=https://scholarship.richmond.edu/honors-theses/803/|journal=Honors Theses|access-date=October 12, 2020|archive-date=October 28, 2020|archive-url=https://web.archive.org/web/20201028175407/https://scholarship.richmond.edu/honors-theses/803/|url-status=live}}</ref>、[[マツダ]]は『''The Lorax''』の舞台やキャラクターを使用した広告で、自社の[[マツダ・CX-5|CX-5]] SUVを宣伝した<ref>{{cite web |title=Mazda C5-X and Dr Seuss' The Lorax |url=https://www.youtube.com/watch?v=vrvg33vkdFI/ |archive-url=https://web.archive.org/web/20120218013919/http://www.youtube.com/watch?v=vrvg33vkdFI&gl=US&hl=en |archive-date=2012-02-18 |url-status=dead |work=YouTube |access-date=February 27, 2012}}</ref>。この広告は、原作のメッセージに真っ向から反するものとして一部から批判された<ref>{{cite web |title=Are You Shitting Me?: The Lorax Used to Sell SUVs |url=http://badassdigest.com/2012/02/23/are-you-shitting-me-the-lorax-used-to-sell-suvs/ |work=Badass Digest |access-date=February 27, 2012 |archive-date=February 28, 2012 |archive-url=https://web.archive.org/web/20120228024641/http://badassdigest.com/2012/02/23/are-you-shitting-me-the-lorax-used-to-sell-suvs |url-status=dead}}</ref>。これに対し、ユニバーサルの提携およびライセンス部門の社長であるステファニー・スパーバーは、ユニバーサルがマツダのCX-5と提携した理由について、「電気自動車やハイブリッド車を買う余裕がない消費者にとって、環境に配慮した選択肢を提供する良い選択肢だ」と説明している<ref>{{cite web |last=Rome |first=Emily |title='The Lorax' targeted for its green credentials |url=https://www.latimes.com/entertainment/la-xpm-2012-mar-01-la-et-lorax-20120301-story.html |work=Los Angeles Times |date=March 1, 2012 |access-date=April 28, 2020 |archive-date=March 21, 2019 |archive-url=https://web.archive.org/web/20190321053859/http://articles.latimes.com/2012/mar/01/entertainment/la-et-lorax-20120301 |url-status=live}}</ref>。 |
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また、本作は{{仮リンク|セブンスジェネレーション|en|Seventh Generation Inc.|label=セブンスジェネレーション|preserve=1}}の使い捨ておむつの販売にも利用された<ref>{{cite web |title=A Bad Marketing The Lorax and Disposable Diapers Really?? |url=http://dirtydiaperlaundry.com/bad-marketing-the-lorax-and-disposable-diapers-really/ |work=DirtyDiaperLaundry |date=February 24, 2012 |access-date=February 27, 2012 |archive-date=February 27, 2012 |archive-url=https://web.archive.org/web/20120227051142/http://dirtydiaperlaundry.com/bad-marketing-the-lorax-and-disposable-diapers-really/ |url-status=live}}</ref>。イルミネーション・エンターテインメントは、[[アイホップ]]、{{仮リンク|ホールフーズ|en|Whole Foods|label=ホールフーズ|preserve=1}}、[[アメリカ合衆国環境保護庁]](EPA)を含む70以上の企業と製品統合契約を結び、映画と提携した<ref>{{cite web |title=Fake Lorax Twitter Mocks the Film's Many Marketing Tie-ins |website=[[The Hollywood Reporter]] |date=March 2, 2012 |url=https://www.hollywoodreporter.com/news/fake-lorax-twitter-dr-seuss-mocks-marketing-296530 |access-date=April 28, 2020 |archive-date=April 27, 2019 |archive-url=https://web.archive.org/web/20190427002105/https://www.hollywoodreporter.com/news/fake-lorax-twitter-dr-seuss-mocks-marketing-296530 |url-status=live}}</ref><ref>{{Cite web |author=Katia Hetter, Special to |date=2012-03-13 |title=Is the Lorax message what people need? Or is it IHOP and Mazdas if you please? |url=https://www.cnn.com/2012/03/13/living/lorax-movie/index.html |access-date=2022-10-05 |website=CNN |language=en |archive-date=October 5, 2022 |archive-url=https://web.archive.org/web/20221005202457/https://www.cnn.com/2012/03/13/living/lorax-movie/index.html |url-status=live}}</ref>。 |
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=== 音楽 === |
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{{Main|{{仮リンク|The Lorax (soundtrack)|en|The Lorax (soundtrack)}}}} |
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映画のサウンドトラックは[[ジョン・パウエル]]が作曲を担当し、彼は以前に『[[ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ]]』(2008年)のスコアも手掛けていた。また、劇中歌はシンコ・ポールが作詞した<ref>{{cite web |title=Dr. Seuss' The Lorax (Original Songs From The Motion Picture) |url=http://www.interscope.com/artist/releases/detail.aspx?pid=3225&aid=1265 |work=Interscope |access-date=March 11, 2012 |archive-url=https://web.archive.org/web/20120303081303/http://www.interscope.com/artist/releases/detail.aspx?pid=3225&aid=1265 |archive-date=March 3, 2012}}</ref>。本作のサウンドトラックは2種類リリースされており、1つはパウエルによる映画のスコア、もう1つはパウエルとポールが作曲し、さまざまなアーティストが歌ったオリジナル楽曲を収録したアルバムである。映画のために書き下ろされたオリジナル曲には、「Thneedville」「This is the Place」「Everybody Needs a Thneed」「How Bad Can I Be?」「Let It Grow」が含まれている。 |
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=== ホームメディア === |
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本作は2012年8月7日に[[DVD]]、[[Blu-ray 3D]]、[[Blu-ray Disc|Blu-ray]]でリリースされた。Blu-ray/DVDコンボパックには3つのミニムービー「セレナーデ」「馬車でひと騒動」「自然界の力」が収録されている<ref name="DVDBlu-ray">{{cite news |url=http://www.prnewswire.com/news-releases/from-universal-studios-home-entertainment-dr-seuss-the-lorax-157198345.html |title=From Universal Studios Home Entertainment: Dr. Seuss' The Lorax |date=June 5, 2012 |access-date=June 5, 2012 |newspaper=PR Newswire |archive-date=December 1, 2019 |archive-url=https://web.archive.org/web/20191201111156/https://www.prnewswire.com/news-releases/from-universal-studios-home-entertainment-dr-seuss-the-lorax-157198345.html |url-status=live}}</ref>。「セレナーデ」では、ルーがメスのバーバルートにアピールしようとするが、ライバルが現れる。「馬車でひと騒動」では、バーバルートのピップスクイークとルーがワンスラーの許可を得ずに彼のワゴンを乗り回す。「自然界の力」では、ロラックスがピップスクイークを「名誉ロラックス」に任命し、ワンスラーを驚かせるために協力する。 |
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=== ビデオゲーム === |
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{{仮リンク|Blockdot|en|Club_Bing#Games|label=Blockdot|preserve=1}}は映画を元にしたモバイルパズルゲーム『Truffula Shuffula』を制作した。このゲームは2012年2月1日に[[iOS]]および[[Android (オペレーティングシステム)|Android]]向けにリリースされた<ref>{{cite news |title=Blockdot Launches Game for Universal Pictures' ''Dr. Seuss' The Lorax'' |url=http://www.prlog.org/11787339-blockdot-launches-game-for-universal-pictures-dr-seuss-the-lorax.html |access-date=October 16, 2012 |newspaper=PRLog |date=February 1, 2012 |author=Blockdot |archive-date=December 26, 2014 |archive-url=https://web.archive.org/web/20141226033744/http://www.prlog.org/11787339-blockdot-launches-game-for-universal-pictures-dr-seuss-the-lorax.html |url-status=live}}</ref>。 |
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== 評価 == |
== 評価 == |
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2012年10月6、7日の初日2日間で動員19万5,644人、興収2億5,792万3,000円になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第6位となった。またぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)でも第1位となっている。 |
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=== 批評的な評価 === |
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[[レビュー収集サイト]]「[[Rotten Tomatoes]]」では、『''The Lorax''』は156件のレビューに基づき、54%の支持率を得ており、平均評価は5.9/10となっている。サイトの批評的コンセンサスでは、「ドクター・スースの『''The Lorax''』は十分にかわいらしく面白いが、ハリウッドの派手な制作価値のせいで、原作のシンプルな道徳観が失われている」と述べられている<ref>{{cite Rotten Tomatoes|id={{RT data|rtid|noprefix=y}}|type=m|title=Dr. Seuss' the Lorax|access-date={{RT data|df=ymd|access date}}}}{{RT data|edit}}</ref>。「[[Metacritic]]」では30件の批評に基づき、100点満点中46点のスコアを獲得し、「賛否両論または平均的な評価」とされている<ref>{{cite Metacritic|id=dr-seuss-the-lorax|type=movie|title=The Lorax|access-date=March 2, 2021}}</ref>。観客調査を行う[[CinemaScore]]によれば、観客はこの映画に「A」(A+からFまでの評価)を付けた<ref name="CinemaScore">{{cite web |first=Anthony |last=D'Alessandro |website=[[Deadline Hollywood]] |date=December 22, 2016 |title='Rogue One' Targets $221.7M Opening Week; 'Sing' Raises Voice To $20M Over Two Days – Noon Update |url=https://deadline.com/2016/12/rogue-one-jennifer-lawrence-passengers-sing-assassins-creed-1201875103/ |access-date=May 1, 2022 |archive-date=October 24, 2021 |archive-url=https://web.archive.org/web/20211024143334/https://deadline.com/2016/12/rogue-one-jennifer-lawrence-passengers-sing-assassins-creed-1201875103/ |url-status=live}}</ref>。 |
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『[[ニューヨーク・マガジン]]』の映画批評家{{仮リンク|デヴィッド・エデルスタイン|en|David Edelstein|label=デヴィッド・エデルスタイン|preserve=1}}は、[[NPR (米国公共ラジオ放送)|NPR]]の『{{仮リンク|オール・シングス・コンシダード|en|All Things Considered|label=オール・シングス・コンシダード|preserve=1}}』でこの映画に強く反対し、ハリウッドのアニメーションと脚本の形式が原作の精神を薄めてしまっていると主張した<ref>{{cite news |last=Edelstein |first=David |title='The Lorax': A Campy And Whimsical Seussical |url=https://www.npr.org/2012/03/02/147573582/the-lorax-a-campy-and-whimsical-seussical |work=All Things Considered |publisher=National Public Radio |access-date=March 2, 2012 |archive-date=March 3, 2012 |archive-url=https://web.archive.org/web/20120303000308/http://www.npr.org/2012/03/02/147573582/the-lorax-a-campy-and-whimsical-seussical |url-status=live}}</ref>。彼は、この種のアニメ映画は原作に不適切だと述べ、以下のように批評した。エデルスタインによると、映画の中でオードリーがテッドにトゥルフラの木を説明するシーンで、以下のように描かれている。<blockquote>その木の房の手触りは絹よりも柔らかく、香りは新鮮な蝶のミルクのように甘い – ところが[映画では]テッドが「わあ、それってどういう意味?」と言い、オードリーが「そうよね?」と答える。このように、本の中の数少ないセリフでドクター・スースの巧妙な風変わりさが表現されている部分も、基本的には馬鹿にされるか、少なくとも地に引きずり降ろされてしまう。</blockquote>一方、ポジティブな評価もあり、[[リチャード・ローパー]]はこの映画を「家族で楽しめるしっかりとしたエンターテイメント」と称賛した<ref name="richroeper">{{cite web |last=Roeper |first=Richard |title=Dr. Seuss' The Lorax Review |url=http://www.richardroeper.com/reviews/drseussthelorax.aspx |publisher=Richard Roeper & The Movies |access-date=August 24, 2012 |archive-date=June 6, 2012 |archive-url=https://web.archive.org/web/20120606062241/http://www.richardroeper.com/reviews/drseussthelorax.aspx |url-status=live}}</ref>。また、『{{仮リンク|ピッツバーグ・トリビューン|en|Pittsburgh Tribune-Review|label=ピッツバーグ・トリビューン|preserve=1}}』のロジャー・ムーアは、映画を「鮮やかなスース風の色彩とデザインの饗宴」と呼び、環境保護のメッセージを支持した<ref name="rogermoore">{{cite journal|last=Moore|first=Roger|date=March 1, 2012|title=Review: 'Dr. Seuss' The Lorax' a feast of bright colors, design|url=http://triblive.com/x/pittsburghtrib/ae/movies/s_784370.html|journal=Pittsburgh Tribune|access-date=August 24, 2012|archive-date=September 30, 2018|archive-url=https://web.archive.org/web/20180930034017/https://triblive.com/x/pittsburghtrib/ae/movies/s_784370.html|url-status=live}}</ref>。 |
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=== 興行収入 === |
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本作は[[北米]]で2億1,450万ドル、その他の国で1億3,690万ドル、全世界で合計3億5,140万ドルの興行収入を記録した<ref name="BOM">{{cite Box Office Mojo|id=1482459|title=Dr. Seuss' The Lorax|access-date=December 22, 2023}}</ref><ref name="NUM">{{Cite The Numbers|The Numbers - Financial Information|id=Lorax-The|title=Dr. Seuss' The Lorax|access-date=December 22, 2023}}</ref>。 |
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2012年3月2日の公開初日には北米で1,750万ドルを稼ぎ、興行収入のトップに立った<ref>{{cite web |title=Friday Report: 'The Lorax' Gets the Message Out on Friday |url=https://boxofficemojo.com/news/?id=3386&p=.htm |publisher=Box Office Mojo |date=March 3, 2012 |first=Ray |last=Subers |access-date=March 4, 2012 |archive-date=March 6, 2012 |archive-url=https://web.archive.org/web/20120306004826/http://www.boxofficemojo.com/news/?id=3386&p=.htm |url-status=live}}</ref>。週末には7,020万ドルの興行収入を達成し、新作『[[プロジェクトX (映画)|プロジェクトX]]』(2,100万ドル)やその他の映画を大きく上回った<ref>{{cite web |title=Weekend Report: Little 'Lorax' Is Box Office Giant |url=https://boxofficemojo.com/news/?id=3387&p=.htm |publisher=Box Office Mojo |access-date=March 4, 2012 |archive-date=March 6, 2012 |archive-url=https://web.archive.org/web/20120306232259/http://www.boxofficemojo.com/news/?id=3387&p=.htm |url-status=live}}</ref>。この記録はイルミネーション・エンターテインメント作品としての最大のオープニング成績であり<ref>{{cite web |title=Illumination Entertainment |url=https://boxofficemojo.com/franchises/chart/?view=main&id=illumination.htm&sort=opengross&order=DESC&p=.htm |publisher=Box Office Mojo |access-date=March 4, 2012 |archive-date=March 6, 2012 |archive-url=https://web.archive.org/web/20120306231402/http://www.boxofficemojo.com/franchises/chart/?view=main&id=illumination.htm&sort=opengross&order=DESC&p=.htm |url-status=live}}</ref>、またドクター・スースの書籍を原作とする映画としても最大のオープニングとなった<ref>{{cite web |title=Dr. Seuss Showdown |url=https://www.boxofficemojo.com/showdowns/chart/?id=seussshowdown.htm |publisher=Box Office Mojo |access-date=March 4, 2012 |archive-date=March 6, 2012 |archive-url=https://web.archive.org/web/20120306232044/http://www.boxofficemojo.com/showdowns/chart/?id=seussshowdown.htm |url-status=live}}</ref><ref>{{cite web |title=Environmentalist |url=https://boxofficemojo.com/genres/chart/?view=openings&id=environment.htm&p=.htm |publisher=Box Office Mojo |access-date=March 4, 2012 |archive-date=December 28, 2009 |archive-url=https://web.archive.org/web/20091228105554/https://boxofficemojo.com/genres/chart/?view=openings&id=environment.htm |url-status=live}}</ref>。さらに、環境テーマの映画としては歴代2位、3月公開映画としては歴代3位のオープニング記録を達成し<ref>{{cite web |title=TOP OPENING WEEKENDS BY MONTH |url=https://boxofficemojo.com/alltime/weekends/month/?mo=03&p=.htm |publisher=Box Office Mojo |access-date=March 4, 2012 |archive-date=March 16, 2015 |archive-url=https://web.archive.org/web/20150316054849/http://www.boxofficemojo.com/alltime/weekends/month/?mo=03&p=.htm |url-status=live}}</ref>、アニメーション映画としては歴代8位の好成績を記録した<ref>{{cite web |title=Animation |url=https://boxofficemojo.com/genres/chart/?id=animation.htm&sort=opengross&order=DESC&p=.htm |publisher=Box Office Mojo |access-date=March 4, 2012 |archive-date=March 6, 2012 |archive-url=https://web.archive.org/web/20120306231408/http://www.boxofficemojo.com/genres/chart/?id=animation.htm&sort=opengross&order=DESC&p=.htm |url-status=live}}</ref>。翌週末も興行収入トップを維持し、45%減の3,880万ドルを記録し、[[ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ|ディズニー]]の新作『[[ジョン・カーター (映画)|ジョン・カーター]]』(第2位)を抑えて再び1位となった<ref name="BOM opening weekend story">{{cite web |title='The Lorax' Defeats Disappointing 'John Carter' |url=https://boxofficemojo.com/news/?id=3391&p=.htm |website=[[Box Office Mojo]] |access-date=March 11, 2012 |archive-date=March 13, 2012 |archive-url=https://web.archive.org/web/20120313220715/http://www.boxofficemojo.com/news/?id=3391&p=.htm |url-status=live}}</ref>。 |
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2012年4月11日には、[[ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ]]の『[[塔の上のラプンツェル]]』以来、約1年ぶりに北米で2億ドルを超えたアニメーション映画となった<ref>{{Cite web |url=https://www.boxofficemojo.com/article/ed2994537476/ |title=Weekend Report (cont.): 'Titanic 3D' Doesn't Sink or Sail |website=[[Box Office Mojo]] |access-date=January 24, 2022 |archive-date=January 24, 2022 |archive-url=https://web.archive.org/web/20220124173730/https://www.boxofficemojo.com/article/ed2994537476/ |url-status=live}}</ref><ref>{{cite web |url=https://boxofficemojo.com/movies/?page=daily&id=lorax.htm |title=Dr. Seuss' The Lorax (2012) - Daily Box Office Results |website=[[Box Office Mojo]] |access-date=September 30, 2014 |archive-date=October 6, 2014 |archive-url=https://web.archive.org/web/20141006074413/http://boxofficemojo.com/movies/?page=daily&id=lorax.htm |url-status=live}}</ref>。 |
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=== オンラインでの人気 === |
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映画『''The Lorax''』はインターネット上で人気を博し、特にロラックスが去るシーンなどが[[TikTok]]で話題となった<ref>{{Cite web |date=2023-04-24 |title=What's the meaning behind 'The Lorax Leaving' meme on TikTok? |url=https://www.intheknow.com/post/lorax-leaving-meme-tiktok/ |access-date=2024-03-20 |website=Yahoo News |language=en-US}}</ref>。特に、映画に登場するワンスラーは[[Tumblr]]で注目を集め、多くのユーザーが[[ファンアート]]や[[ファン・フィクション]]、[[コスプレ]]、さらにはキャラクターの別バージョンを作り上げて「[[カップリング (同人)|カップリング]]」するなど、独自のファンダムが形成された<ref>{{Cite web |last=Doyle |first=Jack |date=2022-11-24 |title=These Are the Sexiest of Tumblr Sexymen |url=https://www.themarysue.com/these-are-the-sexiest-of-tumblr-sexymen/ |access-date=2024-03-20 |website=The Mary Sue |language=en}}</ref>。このファンダムにより、ワンスラーは「{{仮リンク|Tumblr Sexyman|en|Tumblr Sexyman|label=Tumblr Sexyman|preserve=1}}」の初例とされ、Tumblr上で大きな人気を持つ架空の[[セックスシンボル]]キャラクターとして知られるようになった<ref>{{Cite web |last=Schmondiuk |first=Natalie |date=2022-09-29 |title=Tumblr Sexyman Explained |url=https://www.themarysue.com/tumblr-sexyman-explained/ |access-date=2024-03-20 |website=The Mary Sue |language=en}}</ref>。このワンスラーのファンダムは、特にTumblrの[[LGBTコミュニティ]]と関連している<ref name=":0">{{Cite web |last=quinnclark |date=2023-07-12 |title=A History Of The Once-Ler, The Unlikely LGBT+ Icon You Might Not Have Thought About In Years |url=https://www.buzzfeed.com/quinnclark/a-history-of-the-once-ler-the-unlikely-lgbt-icon-you-might |access-date=2024-03-20 |website=BuzzFeed |language=en-gb}}</ref>。 |
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== 脚注 == |
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== 外部リンク == |
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2024年11月11日 (月) 04:52時点における最新版
ロラックスおじさんの秘密の種 | |
---|---|
The Lorax Dr. Seuss' The Lorax | |
監督 |
クリス・ルノー カイル・バルダ(共同監督) |
脚本 |
シンコ・ポール ケン・ダウリオ |
原作 |
「The Lorax」 ドクター・スース |
製作 |
クリス・メレダンドリ ジャネット・ヒーリー |
出演者 |
ダニー・デヴィート エド・ヘルムズ ザック・エフロン テイラー・スウィフト ロブ・リグル ジェニー・スレイト ベティ・ホワイト |
音楽 | ジョン・パウエル |
編集 |
スティーブン・リュウ クレア・ドジソン ケン・シュレッツマン |
製作会社 |
ユニバーサル・ピクチャーズ イルミネーション・エンターテインメント |
配給 |
ユニバーサル・ピクチャーズ 東宝東和 |
公開 |
2012年2月19日(USH) 2012年3月2日 2012年10月6日 |
上映時間 | 86分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $70,000,000[1] |
興行収入 |
$348,840,316[1] $214,030,500[1] 6億9,000万円[2] |
『ロラックスおじさんの秘密の種』(ロラックスおじさんのひみつのたね、原題:The LoraxまたはDr. Seuss' The Lorax)は、2012年にアメリカ合衆国で公開されたアニメーション・ミュージカル・ファンタジー・コメディ映画であり、ユニバーサル・ピクチャーズとイルミネーション・エンターテインメントが製作し、ユニバーサルが配給を担当した。この映画は、1971年に出版されたドクター・スースの児童書『The Lorax』の2度目の映像化作品であり、1972年のテレビアニメ特番に続くものとなる。監督はクリス・ルノー、共同監督はカイル・バルダ、製作はクリス・メレダンドリとジャネット・ヒーリーが担当し、脚本はシンコ・ポールとケン・ダウリオが共同で執筆した(両者はドクター・スースの妻であるオードリー・ガイゼルと共にエグゼクティブ・プロデューサーも務めた)。声の出演にはダニー・デヴィート、エド・ヘルムズ、ザック・エフロン、テイラー・スウィフト、ロブ・リグル、ジェニー・スレイト、ベティ・ホワイトが名を連ねている。
この映画は、原作に登場するロラックスと「ワンスラー」を訪れる名前のない少年テッドの物語を拡大して描いている。この映画のアイデアは、2008年に『ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ』でメレダンドリと協力したガイゼルが、イルミネーション設立時にメレダンドリに提案したことがきっかけで始まった。2009年に制作チームが正式に発表され、2010年にはダニー・デヴィートが主役の声優として起用された。音楽はジョン・パウエルが作曲し、劇中歌もポールと共同で手掛けた。アニメーション制作はフランスのイルミネーション・マック・ガフ(2011年にイルミネーションが買収したマック・ガフのアニメーション部門)で行われた。
『The Lorax』は2012年2月19日にハリウッドのユニバーサル・スタジオでワールドプレミア上映され、3月2日にアメリカで劇場公開された。上映形式にはIMAX、3D(映画内では「Tree-D」として特別に呼称)、および2Dがあった。批評家たちはアニメーション、音楽、声優陣の演技を評価する一方、キャラクターや物語には批判が集まった。また、原作のメッセージに反するとも捉えられるマーケティングについても批判が起こった。しかし、こうした批判にもかかわらず、この映画は商業的に成功を収め、7,000万ドルの予算に対し、全世界で3億5,100万ドルの興行収入を記録した。日本では同年10月6日に全国で公開され、主人公であるロラックスおじさんの日本語吹き替えは、コメディアンの志村けん(映画吹き替え初挑戦)が担当した[3][4]。
ストーリー
[編集]環境破壊が進み、本物の木が1本も生えていない世界で、人々はすべて人工物でできた街に閉じこもり、大富豪のオヘアから清浄な空気を購入して生活していた。ほとんどの人はこの生活に満足しており、本物の自然を知る者も少なく、オヘアのプロパガンダの影響で正しい知識を持つ人も限られており、多くは植物を嫌悪していた。
ある日、女子高生のオードリーが「本物の木を見てみたい」と話すのを聞いた少年テッドは、彼女の夢を叶えるため、祖母に紹介されて街の外れに住む謎の老人ワンスラーを訪れる。ワンスラーはかつて緑が生い茂っていた時代を知っており、テッドに興味を持ち、かつて自分が犯した罪、そしてなぜ木がすべてなくなったかを語り始める。
若き日のワンスラーは、衣装から掃除道具まであらゆる用途に使える万能アイテム「スニード」を思いつくが、その材料を探し求め、長旅の末にトラッフラの森にたどり着く。早速木を切り倒し材料にしようとするが、切り株から森の番人ロラックスが現れ、木を守るよう警告する。しかし、ワンスラーは聞き入れず、寝ている間にロラックスは彼を滝へ落とそうとするが、偶然子熊も一緒に寝ているのを見て思いとどまり、結果的にワンスラーも救ってしまう。これを機にワンスラーは「二度と木を切らない」と約束し、ロラックスと共同生活を始める。
やがて「スニード」は大ヒットするが、立ち木から葉を集めるだけでは需要に応えられなくなり、ワンスラーは約束を破り木の伐採を始める。スニードの成功で大富豪になったワンスラーはロラックスの警告を無視して伐採を続け、環境は急激に悪化。ついに最後の一本を切り倒したことでスニードを作れなくなり、ワンスラーは一文無しに。ロラックスは天に戻り、動物たちや金に群がっていた家族も彼のもとを去り、ワンスラーは孤独となる。この後、汚染された環境で空気を販売して成功したのがオヘアだった。
初めはオードリーの気を引くためだったテッドも、ワンスラーの話を聞き、木の大切さを理解する。ワンスラーは唯一残されたトラッフラの種をテッドに託し、「街の一番目立つ場所に植えてほしい」と頼む。種を持ち帰ったテッドに対し、空気を売るオヘアは植物が無料で空気を生み出してしまうことから種を奪おうとする。家族の助けを得て街の広場までたどり着いたテッドとオードリーだったが、オヘアのプロパガンダを信じる住民に妨害される。そこに追っ手とオヘアも加わり追い詰められるが、ついに街の壁が崩れ、ワンスラーが滅ぼしたトラッフラの森の跡が住民の目に映る。真実を知った住民たちは種を育てることに協力し、オヘアは街から追放された。
その後、若木を育てるワンスラーの前にロラックスが舞い戻り、「よくやった」と労うロラックスを、ワンスラーはしっかりと抱きしめるのだった。
登場人物
[編集]- ロラックスおじさん: ダニー・デヴィート(志村けん) - 黄色い口ひげを持つ不思議なオレンジ色の毛むくじゃらの人型生物で、トラッフラの森の守護者かつ良識の声としての役割を果たす[5]。デヴィートは、イタリア語、スペイン語(ヨーロッパ版)、ドイツ語、カタルーニャ語、ロシア語版でもロラックスの声を担当した[6][7]。
- ワンスラー: エド・ヘルムズ(トータス松本) - 隠遁生活を送る老人で、かつての発明家[5]。
- テッド・ウィギンス: ザック・エフロン(宮野真守) - 理想主義的な12歳の少年[8][9]。キャラクター名は原作者のドクター・スース(本名:セオドア・ガイゼル)にちなんでいる[10]。
- オードリー: テイラー・スウィフト(能年玲奈) - テッドの片思いの相手[11]。彼女の名前はドクター・スースの妻オードリー・ガイゼルに由来する[10]。
- アロイシウス・ オヘア: ロブ・リグル(山寺宏一) - 小柄で強欲な市長で、住民に新鮮な空気を提供する「オヘア・エア」社の経営者[5]。
- ミセス・ウィギンズ(テッドのママ): ジェニー・スレイト(LiLiCo) - テッドの神経質な母親で、グラミー・ノーマの娘[12]。
- グラミー・ノーマ(ノーマおばあちゃん): ベティ・ホワイト(京田尚子) - テッドの祖母で、ウィギンズ家のユーモアのある長老[11]。
- イザベラ: ナシム・ペドラド(雨蘭咲木子) - ワンスラーの母親。
- アンクル・ウブ(アブおじさん) - スティーヴン・トボロウスキー(稲葉実) - ワンスラーのおじ。
- アント・グリゼルダ(グリゼルダおばさん) - エルマリー・ウェンデル(くじら) - ワンスラーのおばであり、ウェンデルの最後の映画出演作となった(2018年7月21日に死去)。
- ブレット&チェット: ダニー・クックセイ(青山穣) - ワンスラーの双子の兄弟で、あまり賢くない。
- 配達員サイ: フレッチャー・シャーダン(国本武春)
- 第1マーケティング担当者: ジョエル・スウェトゥ
- 第2マーケティング担当者: マイケル・ビーティー
- 第1コマーシャル担当者: デイブ B. ミッチェル
- 第2コマーシャル担当者: デンプシー・パピオン
- 森の動物たち: クリス・ルノー
- ビジネスマン: (遠藤純一 / 佐藤せつじ)
- その他: 長谷川俊介 / 武田幸史 / 安永亜季 / 嶋村侑 / 下山田綾華 / 西村太佑
スタッフ
[編集]- 原作 - ドクター・スース
- 監督 - クリス・ルノー
- 脚本 - ケン・ダウリオ、シンコ・ポール
- 製作 - クリス・メレダンドリ、ジャネット・ヒーリー
- 製作総指揮 - オードリー・ガイゼル、ケン・ダウリオ、シンコ・ポール
- 音楽 - ジョン・パウエル
制作
[編集]この映画は、ドクター・スースの書籍を原作とした4作目の長編映画であり、完全にコンピューターアニメーションで制作されたのは2作目(1作目は2008年の『ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ』)で、3Dで公開された初の作品である。また、この作品はイルミネーション・エンターテインメントによる初のIMAX 3D上映作品(映画宣伝では「IMAX Tree-D」と称されていた)でもあった[13]。映画の企画は、ドクター・スースの妻であるオードリー・ガイゼルが発案し、彼女は『ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ』でプロデューサーのクリス・メレダンドリと提携していた。イルミネーション設立時、ガイゼルはメレダンドリに「次はこれをやりたい」と伝えたという[14]。2009年7月に映画化が正式発表され、メレダンドリがプロデューサー、ガイゼルがエグゼクティブプロデューサーとして参加することが決定した。監督はクリス・ルノー、共同監督はカイル・バルダ、脚本は『ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ』やイルミネーションの過去作で脚本を担当したシンコ・ポールとケン・ダウリオが担当することが発表された[15]。2010年には、ダニー・デヴィートがロラックスの声優としてキャスティングされた[16]。
アニメーション制作は、2011年夏にイルミネーション・エンターテインメントが買収したフランスのスタジオ、イルミネーション・マック・ガフで全面的に行われた[17]。デヴィートはオリジナルの英語音声に加え、ロシア語、ドイツ語、イタリア語、カタルーニャ語/バレンシア語、スペイン語(カスティーリャ版)、ラテンアメリカ版スペイン語の計5言語でロラックス役を担当し、セリフを音声で聞き覚えながら演じた[18]。また、ユニバーサルは、マサチューセッツ州ブルックラインの小学4年生のクラスがChange.orgを通じて成功させた請願を受け、映画のウェブサイトに環境メッセージを追加した[19]。
公開
[編集]本作は、2012年3月2日にアメリカとカナダで公開され、イギリスでは同年7月27日に公開された。また、ユニバーサル・ピクチャーズの現行ロゴが初めて使用された映画でもあり、同社の創立100周年を記念して、ジェリー・ゴールドスミスが作曲したファンファーレをブライアン・タイラーが編曲したバージョンが採用された[20]。
マーケティングの論争
[編集]原作『The Lorax』が資本主義と汚染への批判として制作されたにもかかわらず[21][22][23]、マツダは『The Lorax』の舞台やキャラクターを使用した広告で、自社のCX-5 SUVを宣伝した[24]。この広告は、原作のメッセージに真っ向から反するものとして一部から批判された[25]。これに対し、ユニバーサルの提携およびライセンス部門の社長であるステファニー・スパーバーは、ユニバーサルがマツダのCX-5と提携した理由について、「電気自動車やハイブリッド車を買う余裕がない消費者にとって、環境に配慮した選択肢を提供する良い選択肢だ」と説明している[26]。
また、本作はセブンスジェネレーションの使い捨ておむつの販売にも利用された[27]。イルミネーション・エンターテインメントは、アイホップ、ホールフーズ、アメリカ合衆国環境保護庁(EPA)を含む70以上の企業と製品統合契約を結び、映画と提携した[28][29]。
音楽
[編集]映画のサウンドトラックはジョン・パウエルが作曲を担当し、彼は以前に『ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ』(2008年)のスコアも手掛けていた。また、劇中歌はシンコ・ポールが作詞した[30]。本作のサウンドトラックは2種類リリースされており、1つはパウエルによる映画のスコア、もう1つはパウエルとポールが作曲し、さまざまなアーティストが歌ったオリジナル楽曲を収録したアルバムである。映画のために書き下ろされたオリジナル曲には、「Thneedville」「This is the Place」「Everybody Needs a Thneed」「How Bad Can I Be?」「Let It Grow」が含まれている。
ホームメディア
[編集]本作は2012年8月7日にDVD、Blu-ray 3D、Blu-rayでリリースされた。Blu-ray/DVDコンボパックには3つのミニムービー「セレナーデ」「馬車でひと騒動」「自然界の力」が収録されている[31]。「セレナーデ」では、ルーがメスのバーバルートにアピールしようとするが、ライバルが現れる。「馬車でひと騒動」では、バーバルートのピップスクイークとルーがワンスラーの許可を得ずに彼のワゴンを乗り回す。「自然界の力」では、ロラックスがピップスクイークを「名誉ロラックス」に任命し、ワンスラーを驚かせるために協力する。
ビデオゲーム
[編集]Blockdotは映画を元にしたモバイルパズルゲーム『Truffula Shuffula』を制作した。このゲームは2012年2月1日にiOSおよびAndroid向けにリリースされた[32]。
評価
[編集]批評的な評価
[編集]レビュー収集サイト「Rotten Tomatoes」では、『The Lorax』は156件のレビューに基づき、54%の支持率を得ており、平均評価は5.9/10となっている。サイトの批評的コンセンサスでは、「ドクター・スースの『The Lorax』は十分にかわいらしく面白いが、ハリウッドの派手な制作価値のせいで、原作のシンプルな道徳観が失われている」と述べられている[33]。「Metacritic」では30件の批評に基づき、100点満点中46点のスコアを獲得し、「賛否両論または平均的な評価」とされている[34]。観客調査を行うCinemaScoreによれば、観客はこの映画に「A」(A+からFまでの評価)を付けた[35]。
『ニューヨーク・マガジン』の映画批評家デヴィッド・エデルスタインは、NPRの『オール・シングス・コンシダード』でこの映画に強く反対し、ハリウッドのアニメーションと脚本の形式が原作の精神を薄めてしまっていると主張した[36]。彼は、この種のアニメ映画は原作に不適切だと述べ、以下のように批評した。エデルスタインによると、映画の中でオードリーがテッドにトゥルフラの木を説明するシーンで、以下のように描かれている。
その木の房の手触りは絹よりも柔らかく、香りは新鮮な蝶のミルクのように甘い – ところが[映画では]テッドが「わあ、それってどういう意味?」と言い、オードリーが「そうよね?」と答える。このように、本の中の数少ないセリフでドクター・スースの巧妙な風変わりさが表現されている部分も、基本的には馬鹿にされるか、少なくとも地に引きずり降ろされてしまう。
一方、ポジティブな評価もあり、リチャード・ローパーはこの映画を「家族で楽しめるしっかりとしたエンターテイメント」と称賛した[37]。また、『ピッツバーグ・トリビューン』のロジャー・ムーアは、映画を「鮮やかなスース風の色彩とデザインの饗宴」と呼び、環境保護のメッセージを支持した[38]。
興行収入
[編集]本作は北米で2億1,450万ドル、その他の国で1億3,690万ドル、全世界で合計3億5,140万ドルの興行収入を記録した[39][40]。
2012年3月2日の公開初日には北米で1,750万ドルを稼ぎ、興行収入のトップに立った[41]。週末には7,020万ドルの興行収入を達成し、新作『プロジェクトX』(2,100万ドル)やその他の映画を大きく上回った[42]。この記録はイルミネーション・エンターテインメント作品としての最大のオープニング成績であり[43]、またドクター・スースの書籍を原作とする映画としても最大のオープニングとなった[44][45]。さらに、環境テーマの映画としては歴代2位、3月公開映画としては歴代3位のオープニング記録を達成し[46]、アニメーション映画としては歴代8位の好成績を記録した[47]。翌週末も興行収入トップを維持し、45%減の3,880万ドルを記録し、ディズニーの新作『ジョン・カーター』(第2位)を抑えて再び1位となった[48]。
2012年4月11日には、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの『塔の上のラプンツェル』以来、約1年ぶりに北米で2億ドルを超えたアニメーション映画となった[49][50]。
オンラインでの人気
[編集]映画『The Lorax』はインターネット上で人気を博し、特にロラックスが去るシーンなどがTikTokで話題となった[51]。特に、映画に登場するワンスラーはTumblrで注目を集め、多くのユーザーがファンアートやファン・フィクション、コスプレ、さらにはキャラクターの別バージョンを作り上げて「カップリング」するなど、独自のファンダムが形成された[52]。このファンダムにより、ワンスラーは「Tumblr Sexyman」の初例とされ、Tumblr上で大きな人気を持つ架空のセックスシンボルキャラクターとして知られるようになった[53]。このワンスラーのファンダムは、特にTumblrのLGBTコミュニティと関連している[54]。
脚注
[編集]- ^ a b c “Dr. Seuss' The Lorax”. Box Office Mojo. 2012年7月10日閲覧。
- ^ 「キネマ旬報」2013年2月下旬決算特別号 215頁
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外部リンク
[編集]- 公式サイト - archive.today(2012年12月10日アーカイブ分)
- ロラックスおじさんの秘密の種 - 映画.com
- ロラックスおじさんの秘密の種 - allcinema
- ロラックスおじさんの秘密の種 - KINENOTE
- ロラックスおじさんの秘密の種 - シネマトゥデイ
- ロラックスおじさんの秘密の種 - MOVIE WALKER PRESS
- Dr. Seuss' The Lorax - オールムービー
- Dr. Seuss' The Lorax - IMDb
- Dr. Seuss' The Lorax - Metacritic
- Dr. Seuss' The Lorax - Rotten Tomatoes