「全国高校野球選手権大会中継」の版間の差分
→テレビ中継の決勝戦歴代実況&解説者の推移(カッコ内は当時の役柄): 固有名詞を間違えるなアホ |
朝日放送 2007年1月9日 (火) 11:19 (UTC)の版より「ねったまくん」の記述を移動(番組依存のキャラクターのため)、関連項目から削除。全角スペースは使わない。 |
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*<午後>(平日)14:10~17:54(最大延長18:13)・(土曜)12:00~18:00・(日曜)14:05~18:00(最大延長18:18)<br> |
*<午後>(平日)14:10~17:54(最大延長18:13)・(土曜)12:00~18:00・(日曜)14:05~18:00(最大延長18:18)<br> |
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(3試合の日の場合は9:30から、準々決勝と準決勝は10:30から放送開始。第4試合に近畿勢の試合がある時は、試合展開により最大30分程度の延長あり) |
(3試合の日の場合は9:30から、準々決勝と準決勝は10:30から放送開始。第4試合に近畿勢の試合がある時は、試合展開により最大30分程度の延長あり) |
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*決勝戦:12:30から放送開始。(全国ネットは12:50<平日>または12:55<週末>~15:55 |
*決勝戦:12:30から放送開始。(全国ネットは12:50<平日>または12:55<週末>~15:55 延長・平日17:54、週末17:30まで。) |
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独立U局リレー中継(サンテレビ、KBS京都、テレビ和歌山、奈良テレビ、びわ湖放送) |
独立U局リレー中継(サンテレビ、KBS京都、テレビ和歌山、奈良テレビ、びわ湖放送) |
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【決勝戦】 |
【決勝戦】 |
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朝日放送 |
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* 12:00.00 [[ワイド!スクランブル]](土・日は再放送番組。2006年8月20日は「[[新婚さんいらっしゃい!]]」の再放送) |
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** 12:32.00 高校野球直前情報 |
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** 12:52.45 高校野球 |
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テレビ朝日系列 |
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* 11:25.00 ワイド!スクランブル(一部地域は開始時間が異なる。土曜は各局別番組。日曜は一部地域で「[[Sunday!スクランブル]]」) |
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** 12:52.45 高校野球 |
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*尚、[[2004年|2004年度]]は[[北海道テレビ放送|北海道テレビ]]でも高校野球直前情報を放送した(駒大苫小牧が決勝進出した為)。<!---2005年度・2006年度の情報お待ちします---> |
*尚、[[2004年|2004年度]]は[[北海道テレビ放送|北海道テレビ]]でも高校野球直前情報を放送した(駒大苫小牧が決勝進出した為)。<!---2005年度・2006年度の情報お待ちします---> |
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[[スカイ・エー|スカイ・A]] |
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*18:00~試合終了まで録画放送。(プロ野球中継などで時間変更あり)2000年の大会〈16:9のレターボックスで)までは生中継もおこなっていた。 |
*18:00~試合終了まで録画放送。(プロ野球中継などで時間変更あり)2000年の大会〈16:9のレターボックスで)までは生中継もおこなっていた。 |
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*特記 |
*特記 スカイ・Aでは本大会に先立って7月下旬から本大会前日まで、全国の各地方大会を完全中継(録画)で放送する特別番組が行われている。基本的には地元局(主としてANN系列各放送局、[[独立UHF局]])制作の映像が使用されるが、茨城県は県域民放テレビ局、佐賀県はテレビ朝日系のテレビ局がそれぞれないため、スカイ・A独自中継で制作される。(茨城県大会については[[東京ケーブルネットワーク]]が映像を制作する)又2006年の東西東京大会はテレビ朝日では中継を行わず、[[東京メトロポリタンテレビジョン|TOKYO MX(東京MXテレビ)]]の映像が使われた。 |
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== 各年のテレビ中継ソング == |
== 各年のテレビ中継ソング == |
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第85回以降は「ABC高校野球テーマ」として『[[熱闘甲子園]]』『[[速報!!甲子園への道|速報!甲子園への道]]』と共用し、テレビ中継の[[提供クレジット]]でも「[[栄冠は君に輝く]]」に代わって使用。 |
第85回以降は「ABC高校野球テーマ」として『[[熱闘甲子園]]』『[[速報!!甲子園への道|速報!甲子園への道]]』と共用し、テレビ中継の[[提供クレジット]]でも「[[栄冠は君に輝く]]」に代わって使用。 |
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*第85回(2003年):「SUMMER BOY」/[[藤井フミヤ]] |
*第85回(2003年):「SUMMER BOY」/[[藤井フミヤ]] |
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*第86回(2004年):「glory |
*第86回(2004年):「glory colors~風のトビラ~」/[[ZONE (バンド)|ZONE]] |
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第87回以降はラジオも含めた「ABC高校野球統一テーマ曲」となり、ラジオ中継の提供クレジットでも「栄冠は君に輝く」に代わって使用。 |
第87回以降はラジオも含めた「ABC高校野球統一テーマ曲」となり、ラジオ中継の提供クレジットでも「栄冠は君に輝く」に代わって使用。 |
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*第87回(2005年):「奇跡」/[[スガシカオ]] |
*第87回(2005年):「奇跡」/[[スガシカオ]] |
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*第83回(2001年)~第85回(2003年):「そうだろう…」 |
*第83回(2001年)~第85回(2003年):「そうだろう…」 |
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*第86回(2004年)以降:「願いの向こうに…」 |
*第86回(2004年)以降:「願いの向こうに…」 |
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===ねったまくん=== |
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'''ねったまくん'''とは、[[朝日放送]]が制作する[[全国高校野球選手権大会中継]]で仕様されるイメージキャラクターである。デザインはキュキュと同じく[[寄藤文平]]。「ねったま」は「熱球」に由来する。 |
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名前は社員募集され、[[武田和歌子]][[アナウンサー]]と、当時、総務部所属で、現在「[[全力投球!!妹尾和夫です]]」([[ABCラジオ]])の番組ディレクターとしてお馴染みの宮原敦夫(通称「ミヤーン」)が、偶然同じ名前「ねったま」を出し、それが採用された。 |
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====デザイン==== |
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硬球の頭に赤いつばの白の野球帽をかぶり、赤のストッキングとアンダーシャツ、白のユニフォームを着用する。口のところが縫い目に相当する。投げるボールは赤い炎をあげて燃えるまさしく「熱球」。[[日本高等学校野球連盟|高野連]]のロゴを意識したのか、赤・白のツートンカラーである。 |
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====仕様用途==== |
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*放送での使用 |
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:2005年・2006年度の[[全国高校野球選手権大会中継|大会中継]]では、イニング間のCM枠明けの提供テロップと同時に「ねったまくんじゃんけん」が挿入された。(但し決勝戦以外についてはスポンサーの関係上、朝日放送及び近畿広域圏の独立U局でのみ挿入される。[[ビーエス朝日|BS朝日]]と近畿広域圏外の地方局では朝日放送と同一実況であっても挿入されない)。 |
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*放送以外での使用 |
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:2005年の[[全国高等学校野球選手権大会|高校野球]]期間中、[[阪神甲子園球場|甲子園球場]]内・甲子園スタジオ横には、[[地上デジタルテレビジョン放送|地上デジタル放送]]を体感できる「ねったまくんブース」が設けられた。 |
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==放送時間(ラジオ)== |
==放送時間(ラジオ)== |
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!!!開催年||nowrap|解説||実況アナ |
!!!開催年||nowrap|解説||実況アナ |
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|align="right"|1||2005年||[[渡辺元智]](現・神奈川 |
|align="right"|1||2005年||[[渡辺元智]](現・神奈川 横浜高校監督)||[[伊藤史隆]](朝日放送アナウンサー) |
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|align="right"|2||2006年||[[山下智茂]](現・石川 |
|align="right"|2||2006年||[[山下智茂]](現・石川 星稜高校総監督)||伊藤史隆(朝日放送アナウンサー) |
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==外部参照リンク== |
==外部参照リンク== |
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*[http://koshien.asahi.co.jp/ 朝日放送 |
*[http://koshien.asahi.co.jp/ 朝日放送 高校野球中継ホームページ(期間限定。本大会期間中はリアルタイムで動画配信)] |
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==関連番組== |
==関連番組== |
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==関連項目== |
==関連項目== |
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*[[朝日放送#ねったまくん|ねったまくん]](キャラクター) |
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*[[住友グループ]](1962年から1997年までのスポンサー) |
*[[住友グループ]](1962年から1997年までのスポンサー) |
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*[[植草貞夫]] |
*[[植草貞夫]] |
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*[[相武紗季]](2002年高校野球PR女子高生=番組の[[キャンペーンガール]]に出演したことを |
*[[相武紗季]](2002年高校野球PR女子高生=番組の[[キャンペーンガール]]に出演したことをきっかけに、[[女優]]デビュー) |
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*[[東通]](中継制作協力) |
*[[東通]](中継制作協力) |
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*[[スーパーベースボール (テレビ朝日系列)|スーパーベースボール]] |
*[[スーパーベースボール (テレビ朝日系列)|スーパーベースボール]] |
2007年1月13日 (土) 01:55時点における版
全国高校野球選手権大会中継(ぜんこくこうこうやきゅうせんしゅけんたいかいちゅうけい)は、朝日放送(ABC)が制作し、中継する「全国高等学校野球選手権大会」の中継番組タイトルである。正式には頭に「第○○回」が付く。いわゆる夏の甲子園の中継である。ちなみに、春の甲子園(センバツ高校野球)は毎日放送が製作・中継している。
概要
中継は、地上波テレビ、AMラジオ、BSデジタルの3つのメディアで放送されている。
地上波テレビとAMラジオでの中継は、朝日放送開局当初から(テレビは開局当時・大阪テレビ放送)放送されており、半世紀にわたり続けられている伝統的な番組である。スタートしたのはラジオが1952年の第34回大会、テレビが1957年の第39回大会から。テレビはABCがTBS(JNN)系であった1974年までは、TBSを始めとするJNN各局で放送されていたが、1975年の親局のANNへの変更により、ANN系に移行した。
テレビ中継
近畿広域圏のABCテレビでは、『スーパーモーニング』などのレギュラー番組を休止して、全試合を完全中継放送している(但し1990年代以降は試合開始が遅くなったため、4試合日に第4試合が放送時間内に収まらないことが殆どである)。昼の時間帯は、ABCテレビでの放送を中断し、近畿圏の独立UHF局(サンテレビ、KBS京都、テレビ和歌山、奈良テレビ、びわ湖放送)での放送に切り替えるリレー方式で中継をしている(土曜日と準々決勝以降を除く)。準々決勝以降はABCテレビでの完全中継となるため、一部のANN全国ネット放送番組は、大会終了後改めて時差放送される。(その項参照)
また、決勝戦はANN系列24局に加え、フジテレビ系列の富山テレビ、日本テレビ系列(ANNにも加盟・但し番組供給部門については対象外)の福井放送、TBS系列のテレビ山梨、山陰放送、テレビ高知、宮崎放送を加えた全国30局ネット番組として放送される。また、開会式については、かつては朝日放送以外の系列局向けに『スーパーモーニング』や『朝だ!生です旅サラダ』(朝日放送制作であるが高校野球開催時は裏送り放送)といった朝の情報番組内で、入場行進のみをネットしていたが、現在はこれらの番組と本中継のネット担当局が一致しない地域(一部のANN系列のない地域)が出てきていることもあり、2005年以降は独立番組としてANN系列24局ネットで開会式が全国放送されている(但しこれらのケースは開会式の日が土日に当たっている。平日になった場合の扱いは不明)。
決勝戦が引き分け再試合になった場合、再試合も同様に全国ネットで中継する。(1969年、2006年)
テレビの提供については1961年は湯浅電池(現ジーエス・ユアサコーポレーション)の1社提供、1962年から94年まで住友グループ各社が提供し、グループ全体の企業CMと、イニングスの合間に放送されるオリジナルコマーシャル(画面下の部分にオリジナルのアニメーション=後にVTR素材による人形劇パフォーマンスに変更=とグループ企業の広告を出し、甲子園のスタンド風景と併せて放送)が放送されていたが、1995年に撤退し複数のスポンサーが提供するようになる。但しスポンサーによる大会期間中のオリジナルCMは一部企業を除いて継続されており、オリジナル版のない企業についても中継画面の右下に一般のCMを挿入している。但し、BS朝日ではスポンサーを別に集め、通常のCMを放送している。なお、このようなCMはキー局のテレビ朝日も2006年11月の「東京国際女子マラソン」中継の中で放送した(メインスポンサーで高校野球中継のスポンサーでもあるNTT DoCoMoグループのCMで実施)。
放送はゲストに高校野球関連のOB若しくはOGを迎え、実況は原則として朝日放送のアナウンサーが担当するが、2005年からはテレビ朝日からも中山貴雄アナウンサーが派遣されている。また、1塁側と3塁側のアルプススタンドからの「SUNSUNリポート」(さんさん-)は、ABCとテレ朝の新人アナウンサーがリポート。両局の新人アナウンサーにとっての初めての大仕事とも言え、新人アナの登竜門になっている。(最近は新人に限らず入社2~3年目のABCの若手アナウンサーが担当することがある。これはABCの新人アナウンサーの採用自体が元々少なめであることや、テレ朝側では年々新人のデビューが早まっており、堂真理子アナは大会中常時関西滞在ができないケース(MUSIC STATIONMCのため、なおある週の金曜は午前中はSUNSUNリポート、夜はMステの仕事をこなした)も出てきているためといえる。1980年代まではこのアルプススタンドの応援レポートは「甲子園、みんなが主役」というタイトルで系列局をはじめとしたネット局のアナウンサーが担当していた。
なお、2006年度の「SUNSUNリポート」は基本的に高野純一・高橋大作・田中花子・乾麻梨子(以上朝日放送)・中村昭治・加藤泰平・島本真衣(以上テレビ朝日)の7名で担当。乾はABCの新人で、加藤と島本はテレ朝の新人。この年はABCだけでなくテレ朝側も新人の人数が例年と比べて少なく、島本については競泳パンパシフィック選手権中継の担当と重なることから、島本は大会前半(2回戦まで)のみを担当し、後半(3回戦~準決勝)はテレ朝入社2年目の中村が2年連続で担当することになった(加藤は全日程に渡って担当)。恐らくテレ朝側で「SUNSUN~」を2年連続で担当するのは初めてと思われる。しかしその中村も決勝当日及びその翌日の再試合は東京都国分寺市の早稲田実業学校からの中継リポーターを担当したため、両日の「SUNSUNリポート」は、ABC側(駒大苫小牧担当)が高野・乾のコンビだったのに対し、テレ朝側(早稲田実業担当)は加藤の一人という寂しい布陣になってしまった。このほかシフトの関係からか、本来実況班である田野和彦が担当したこともあるほか、さらには喜多ゆかりも1度だけ担当した。
また、BSデジタル放送では、BS朝日が本放送開始の翌年・2001年から中継している(2001年は独自編成で一部カメラを地上波中継と共用。2002年から地上波と同時放送)。これにより、それまでは事実上「熱闘甲子園」や記録映像のためだけの実況となっていた18時台以降の実況中継も、BSを通じて視聴できるようになった。
2000年まではハイビジョン試験放送で中継をしていた。実況は独自のもので(地上波テレビ・ラジオ放送とは別の人が担当)、解説者は開会式と準々決勝以降に登場した。
中継の映像は、甲子園球場内の喫煙所に設けられたモニターでも流されるほか、近年はABCのウェブサイトでのネット配信も行われている(但しネット配信版は権利上の関係からか、校歌斉唱部分は流さない)。球場内放送版とネット配信版についてはCMがないため、地上波放送中のCMゾーンではそのバックとなる甲子園のスタンドの映像のみが流され、地上波放送終了後のCMゾーンではフィラー的なカメラ映像(球場全景、夕暮れをバックにした照明塔、イニングが終わった後の選手の様子など)が流れている。
ANN系列各局(テレ朝・メ~テレ・九州朝日放送(2006年)を除く。なお福井放送はABCテレビの実況を放送する)と群馬テレビでは、地元代表校の試合をふるさと応援実況として準決勝まで中継する(ゲスト解説者と実況アナウンサーは各局から派遣される)。なお、中継の映像は関西ローカルとBS朝日のものと異なり、応援実況用のカメラがバックネット裏の放送席付近と一塁側内野席にあり、その映像も織り交ぜて放送される(一部カメラ映像は朝日放送版と共用。「SUNSUNリポート」の部分は差し替え)。また、中継の音声は回線の都合によりステレオではなくモノラルで放送される(一部放送局ではモノラル音声にステレオ信号を付加して放送している)。地上デジタル放送ではハイビジョン回線を使用していないため、アナログ放送同様に画角4:3の標準画質で放送。(2006年にNTT中継回線がデジタル回線になったことに伴い、全国ネットになる決勝戦はハイビジョンで配信)また、番組開始時点で一つ前の試合が続いている場合は、その試合で展開されている応援実況をネットするか、ABCテレビの実況をそのまま放送する(但しこの場合、CMゾーンは別カメラ映像に差し替えられ、その間は地方局向けに実況を続行する)。
1994年まで、バックスクリーン付近からマウンドとバッターボックスを映す高倍率カメラ(主にピッチャー投球時の映像を撮影)は、現在のようにレフト側ではなく、ライト側に置かれていた(マウンドが画面右下に、バッターボックスが画面左上に映っていた)。現在、この位置にはリプレイ映像で打球を追うために使うホームランカメラ用として1台配置されている。
ラジオ中継
1965年のJRN/NRN発足後、両ネットワークに配信する形をとっている。この場合、二重制作は行わずABCラジオ向けの実況放送がそのまま両ネットワークに配信されている。特に、沖縄県地方では、RBC i-Radio・ラジオ沖縄の2つの中波ラジオ局で、同じ内容の実況がサイマル放送(コマーシャルはそれぞれ別内容)で中継される(以前は春の選抜高校野球も同様にサイマル放送だったが、MBS毎日放送とRBCテレビが同じJNN系列であることへの配慮などから、RBC i-Radioのみの放送となった)。
なお、この中継体制を組むためにプロ野球ナイターの制作スタッフまで動員するため、この時期に行われる関東・中部・広島地区の対阪神戦中継は、本来はABCラジオのスタッフが乗り込んで放送するところであるが、TBSラジオ(月・金曜を除く)・ニッポン放送(月・金曜以外は裏送り)・中部日本放送(月・金曜を除く)・東海ラジオ(月・金曜のみ)・RCC中国放送(水・木曜は裏送り)が制作した番組をそのまま放送している。
関東地区ではTBSラジオとニッポン放送がネット受けを行い、とりわけニッポン放送は一時期昼間の番組を全て休止して中継放送を行っていた。1977年以降はTBSラジオが3回戦以降の主要試合のみ放送する事となるが、1999年以降放送は行われていない。現在は春・夏共に茨城放送と栃木放送が1回戦から地元校の試合を放送している。
最近では、ローカル番組が充実していることや、スポンサーがなかなか付かない、NHKでも放送されているなどの理由から、地元校が準決勝あるいは決勝まで進まない限り、ネットしない局が増えつつある(2004・2005年に駒大苫小牧が連続優勝したが、地元局のHBC北海道放送では、両年とも決勝のみの中継であった。2006年については、決勝再試合のネットはされなかった)。また、岡山のRSK山陽放送と香川のRNC西日本放送は、両社のサービスエリア内でABCラジオおよびMBSラジオがそれぞれ直接受信出来る事から、最近は春・夏ともにネットしていない(夏の県予選については両局ともに準決勝・決勝の中継を行なっている)。さらには、KBS京都では京都代表の試合は舞鶴・福知山中継局で、滋賀代表の試合は滋賀中継局のみネットし、京都本局は通常の番組を放送した。これは滋賀と京都北部がABCラジオの聴取が難しい地域が含まれてるからだと思われる。)。
放送はテレビ中継と同様、ゲストに高校野球関連のOB若しくはOGを迎え、実況は朝日放送のアナウンサーが担当する。また、1塁側と3塁側のアルプススタンドからの「アルプスリポート」は、関西を拠点に活躍する女性タレントがリポーターとしてリポート。2006年のアルプスリポーターは、篠原小織・清水理恵子・寺井真樹子・永尾光湖・南波糸江・真木ひろか・松浦美代・宮崎留実の8名が担当した。
放送時間(テレビ)
表記は全て日本時間。
地上波
朝日放送テレビ
- <午前>8:24~11:45
- <午後>(平日)14:10~17:54(最大延長18:13)・(土曜)12:00~18:00・(日曜)14:05~18:00(最大延長18:18)
(3試合の日の場合は9:30から、準々決勝と準決勝は10:30から放送開始。第4試合に近畿勢の試合がある時は、試合展開により最大30分程度の延長あり)
- 決勝戦:12:30から放送開始。(全国ネットは12:50<平日>または12:55<週末>~15:55 延長・平日17:54、週末17:30まで。)
独立U局リレー中継(サンテレビ、KBS京都、テレビ和歌山、奈良テレビ、びわ湖放送)
- 平日・11:40~14:15
- 日曜・11:40~14:10(土曜日・準々決勝・準決勝・決勝戦はなし)
【決勝戦】 朝日放送
- 12:00.00 ワイド!スクランブル(土・日は再放送番組。2006年8月20日は「新婚さんいらっしゃい!」の再放送)
- 12:32.00 高校野球直前情報
- 12:52.45 高校野球
テレビ朝日系列
- 11:25.00 ワイド!スクランブル(一部地域は開始時間が異なる。土曜は各局別番組。日曜は一部地域で「Sunday!スクランブル」)
- 12:52.45 高校野球
- 尚、2004年度は北海道テレビでも高校野球直前情報を放送した(駒大苫小牧が決勝進出した為)。
BSデジタル
- 開始時間は地上波と同じ(決勝戦のみ全国ネットと同じ時刻から開始)。全試合をハイビジョン完全生中継で放送。次の試合開始までのインターバルでは、ABCテレビとの同時放送を行わずに「News Access・天気予報」を放送。
CSデジタル
- 18:00~試合終了まで録画放送。(プロ野球中継などで時間変更あり)2000年の大会〈16:9のレターボックスで)までは生中継もおこなっていた。
- 特記 スカイ・Aでは本大会に先立って7月下旬から本大会前日まで、全国の各地方大会を完全中継(録画)で放送する特別番組が行われている。基本的には地元局(主としてANN系列各放送局、独立UHF局)制作の映像が使用されるが、茨城県は県域民放テレビ局、佐賀県はテレビ朝日系のテレビ局がそれぞれないため、スカイ・A独自中継で制作される。(茨城県大会については東京ケーブルネットワークが映像を制作する)又2006年の東西東京大会はテレビ朝日では中継を行わず、TOKYO MX(東京MXテレビ)の映像が使われた。
各年のテレビ中継ソング
各試合のオープニング曲
第75回以前は主に「君よ八月に熱くなれ」を使用。
- 第76回(1994年):「Dream Forever」/TUBE(アルバム「浪漫の夏」に収録) ※前年までの「君よ八月に熱くなれ」と交互に使用
- 第77回(1995年)~第79回(1997年):「交差点」/安藤秀樹
- 第80回(1998年)~第81回(1999年):「太陽は知っている」/渡辺美里
- 第82回(2000年):「パーフェクト・ワールド」/藤木直人
- 第83回(2001年):「太陽は僕らを照らしてた」/19
- 第84回(2002年):「願いの詩」/コブクロ
第85回以降は「ABC高校野球テーマ」として『熱闘甲子園』『速報!甲子園への道』と共用し、テレビ中継の提供クレジットでも「栄冠は君に輝く」に代わって使用。
第87回以降はラジオも含めた「ABC高校野球統一テーマ曲」となり、ラジオ中継の提供クレジットでも「栄冠は君に輝く」に代わって使用。
各試合のエンディング曲
1987年より関西在住のシンガーソングライターである西浦達雄の曲がオンエアされており、西浦の歌声を「夏の風物詩」と評する視聴者も多く、現在まで高い人気を誇っている(1994年には前述の「Dream Forever」も、西浦の曲と使い分けてEDに使用されたが、定着しなかった)。これらの一覧を以下に記す。
- 第69回(1987年)~第71回(1989年):「手の中の青春」
- 第72回(1990年)~第76回(1994年):「瞬間」(とき)
- 第77回(1995年)~第79回(1997年):「風の色」
- 第80回(1998年)~第81回(1999年):「迷わずに」
- 第82回(2000年):「オレたちの純情」(同年の『速報!甲子園への道』のテーマとしても使用)
- 第83回(2001年)~第85回(2003年):「そうだろう…」
- 第86回(2004年)以降:「願いの向こうに…」
ねったまくん
ねったまくんとは、朝日放送が制作する全国高校野球選手権大会中継で仕様されるイメージキャラクターである。デザインはキュキュと同じく寄藤文平。「ねったま」は「熱球」に由来する。
名前は社員募集され、武田和歌子アナウンサーと、当時、総務部所属で、現在「全力投球!!妹尾和夫です」(ABCラジオ)の番組ディレクターとしてお馴染みの宮原敦夫(通称「ミヤーン」)が、偶然同じ名前「ねったま」を出し、それが採用された。
デザイン
硬球の頭に赤いつばの白の野球帽をかぶり、赤のストッキングとアンダーシャツ、白のユニフォームを着用する。口のところが縫い目に相当する。投げるボールは赤い炎をあげて燃えるまさしく「熱球」。高野連のロゴを意識したのか、赤・白のツートンカラーである。
仕様用途
- 放送での使用
- 2005年・2006年度の大会中継では、イニング間のCM枠明けの提供テロップと同時に「ねったまくんじゃんけん」が挿入された。(但し決勝戦以外についてはスポンサーの関係上、朝日放送及び近畿広域圏の独立U局でのみ挿入される。BS朝日と近畿広域圏外の地方局では朝日放送と同一実況であっても挿入されない)。
- 放送以外での使用
放送時間(ラジオ)
- 原則として第1試合開始予定時刻4分前(決勝戦は12:45)より最終試合終了まで中継を行う。この為試合展開によっては「ABCフレッシュアップナイター」の時間帯が縮小されることがある。また。月曜日の場合は当日放送予定の番組を短縮・休止する事もある。
- 平日の3試合日(2006年の場合、3試合日は全て平日であった)の場合は、9:00~9:26まで第1試合担当の実況アナと解説者(ゲスト)の出演で、前日の試合のハイライトと当日の各試合の展望を語る番組を放送する。
- テレビとは異なり、ラジオでは各試合の合間に中断時間(ABC朝日ニュース、ABC交通情報、トヨタ街かどお天気交差点)を設けている。
男性実況・インタビュー担当アナウンサー
朝日放送アナウンサー(ABCテレビおよびラジオ実況担当)
テレビ朝日アナウンサー(ABCテレビのみ実況担当)
- 中山貴雄(テレビ朝日からの派遣第1号、2005年から担当)
- 朝日放送の実況アナウンサーは、大会期間中プロ野球中継との掛け持ちになるため、ハードスケジュールを強いられる(ABCテレビ・ラジオの阪神戦・オリックス戦とスカイ・Aの東北楽天戦)。2006年8月6日の第88回大会第1日でオープニングゲームをテレビで実況した伊藤史隆アナウンサーにおいては試合終了後、阪神甲子園球場から愛媛県の松山坊っちゃんスタジアムに移動し、阪神対広島戦のベンチリポートとインタビュアーを担当していた(当日はサンテレビが放送)。また同じアナウンサーが同日にテレビとラジオの実況を掛け持ちする事もある。
- 解説者については高校野球解説者一覧を参照。ちなみに番組中では解説者の肩書きは「ゲスト」である。
女性実況アナウンサー
- 1995年度の第77回大会で当時朝日放送の局アナウンサーだった関根友実が大会史上初めて女性の実況中継アナウンスを担当した。その後1998年に赤江珠緒アナウンサーも行った。かつて、「関根、赤江に続く」として3人目の女性実況中継アナウンス候補の有力とされていたのが武田和歌子アナウンサー(2003・2004両年に「高校野球LoveLove委員長」等を務めている)だったが、関根・赤江両人のアナウンスが話題性十分も実況そのものの評価が分かれたこともあって、今のところ3人目の女性実況中継が行われる気配はないが武田アナが2005年の開会式を実況した。
- 参考までに、NHKでは有働由美子アナウンサー、藤井彩子アナウンサーの2人が実況中継アナウンスを担当したことがある(ラジオのみ)。又藤井アナ、小野文恵アナウンサーなど数人の女性アナウンサーは、地方局時代に地区予選の実況を経験している。
テレビ中継の決勝戦歴代実況&解説者の推移(カッコ内は当時の役柄)
開催年 | 解説 | 実況アナ | |
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1 | 2005年 | 渡辺元智(現・神奈川 横浜高校監督) | 伊藤史隆(朝日放送アナウンサー) |
2 | 2006年 | 山下智茂(現・石川 星稜高校総監督) | 伊藤史隆(朝日放送アナウンサー) |
※2006年は決勝の本割りおよび再試合も実況・解説は同じメンバー。
- 1960年後半~1988年…植草貞夫アナウンサー
- 1989年~1994年…武周雄アナウンサー
- 1995年…伊藤史隆アナウンサー
- 1996年…中邨雄二アナウンサー
- 1997年~1999年…武周雄アナウンサー
- 2000年…松原宏樹アナウンサー
- 2001年…伊藤史隆アナウンサー
- 2002年…中邨雄二アナウンサー
- 2003年~…伊藤史隆アナウンサー
なお、ラジオの決勝戦担当は不明。
テレビ提供スポンサー
ABCテレビ
開催年 | 提供スポンサー | |
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1 | 2006年 | NTT DoCoMo関西(決勝戦:NTT DoCoMoグループ)/わかさ生活/関西電力(準決勝戦まで)/JAバンク大阪(決勝戦:JAバンク) |
- 決勝戦の放送での、関西電力相当のCM枠については、CMを挿入せずそのまま実況を続行(主に両校の地元の様子・パブリックビューイングを中継カメラで映す)し、次のイニング開始(BS朝日放送版のCM明け)を待つ形を取った。2005年の決勝戦放送時では関西地区全試合提供してたタマホームも同様の処置をとった。
BS朝日
開催年 | 提供スポンサー | |
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1 | 2006年 | わかさ生活/FUJITSU/リーブ21/松下電工/KONAMI/大新社/SUNSTAR/プライムショッピング |
- 過去にはタマノイ酢・エス・バイ・エル・松下電器・プロクター・アンド・ギャンブル・SUNSTARなどが地上波、BS朝日ではテス・エンジニアリングなどが住友グループ降板後それぞれ提供していた。(提供年数は調べ中。)
ラジオ提供スポンサー(2006年)
ほかレギュラー番組のスポンサーがインターバルスポットで流している。(平日の場合久光製薬・トヨタ自動車・アステラス製薬・新日本石油・雲海酒造・セネファ・トヨタレンタリースなど各社)(土曜日の場合やまや・トヨタ自動車など)(日曜日の場合東陶機器・ソノコなど各社)※JRNネット番組、NRNネット番組のスポットスポンサーを含む。
外部参照リンク
関連番組
関連項目
- 住友グループ(1962年から1997年までのスポンサー)
- 植草貞夫
- 相武紗季(2002年高校野球PR女子高生=番組のキャンペーンガールに出演したことをきっかけに、女優デビュー)
- 東通(中継制作協力)
- スーパーベースボール
- サンテレビボックス席
- プロ野球アナウンサー一覧