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白鍵と黒鍵の間に

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白鍵と黒鍵の間に
-ジャズピアニスト・エレジー銀座編-
著者 南博
発行日 2008年5月
発行元 小学館
ジャンル エッセイ自伝
日本の旗 日本
言語 日本語
ページ数 286
次作 鍵盤上のU.S.A. -ジャズピアニスト・エレジー アメリカ編-
公式サイト 白鍵と黒鍵の間に|書籍|小学館
コード ISBN 978-4-09-387789-3
ISBN 978-4-09-408526-6文庫本
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白鍵と黒鍵の間に -ジャズピアニスト・エレジー銀座編-』(はっけんとこっけんのあいだに ジャズピアニスト・エレジーぎんざへん)は、日本のジャズピアニスト南博によるエッセイ2008年小学館から発売された。

南がクラシックピアニストだった青年期にジャズに魅せられ、小岩キャバレー六本木バー銀座の超高級クラブを渡り歩き、アメリカへジャズ留学するまでの修業時代を描いた回想録[1][2]

続編として、アメリカ留学後を綴った『鍵盤上のU.S.A. -ジャズピアニスト・エレジー アメリカ編-』が2009年に出版された[3]

2023年には『白鍵と黒鍵の間に』として映画化された。

内容

出版の経緯

評価

書誌情報

映画

白鍵と黒鍵の間に
監督 冨永昌敬
脚本 冨永昌敬
高橋知由
原作 南博
『白鍵と黒鍵の間に-ジャズピアニスト・エレジー銀座編-』(小学館
製作 大熊一成
太田和宏
甲斐真樹
佐藤央
前信介
澤將晃
製作総指揮 横山蘭平
出演者 池松壮亮
仲里依紗
森田剛
Crystal Kay
松丸契
川瀬陽太
佐野史郎
洞口依子
松尾貴史
高橋和也
音楽 魚返明未
撮影 三村和弘
編集 早野亮
制作会社 東京テアトル
スタイルジャム
製作会社 『白鍵と黒鍵の間に』製作委員会
配給 東京テアトル
公開 日本の旗 2023年10月6日
上映時間 94分
製作国 日本の旗
言語 日本語
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本作を原作として映画化され、『白鍵と黒鍵の間に』(はっけんとこっけんのあいだに)のタイトルで2023年10月6日に公開された[4]。監督は冨永昌敬、主演は池松壮亮[1]

製作

映画では主人公を、南と博という2人の人物に分け、2人のピアニストの運命が交錯する様を描き、池松壮亮が一人二役を演じている[1]。二人の主人公は「南」が「博」の3年後の姿であり、同一人物のオルター・エゴとして、同じ空間に存在する場面があるというマジックリアリズム的手法により描かれた[5][6]

また、この作品の中で鍵を握る曲「ゴッドファーザー 愛のテーマ」は実際に池松がピアノ演奏している[7]

博のキャバレーバンドの仲間役で、劇中でセッションを繰り広げるK助をサックス奏者の松丸契が演じ、俳優業に初挑戦している[8]

あらすじ

昭和63年(1988年)の銀座。ジャズの世界に憧れを抱きキャバレーでピアニストとして働き始めた博と、夜の世界のしがらみの中で夢を見失いながらも高級クラブ「スロウリー」と「リージェント」を掛け持ちする敏腕ピアニストの南。ある夜、博は刑務所から出所してきたばかりの謎の男から、「ゴッドファーザー 愛のテーマ」のリクエストを受ける。しかし、この曲をリクエストしていいのは銀座界隈を牛耳る熊野会長ただ一人と暗黙で決まっており、さらに演奏していいのもただ一人、会長のお気に入りのピアニスト南だけだった。何も知らずリクエストに応え演奏してしまった博。このことがきっかけで銀座の一夜に波乱が巻き起こる。

キャスト

スタッフ

  • 監督 - 冨永昌敬
  • 原作 - 南博
  • 脚本 - 冨永昌敬、高橋知由
  • 製作 - 大熊一成、太田和宏、甲斐真樹佐藤央前信介、澤將晃
  • プロデューサー - 横山蘭平
  • アソシエイトプロデューサー - 白川直人、寺田悠輔
  • ラインプロデューサー - 荒木孝眞
  • 撮影 - 三村和弘
  • 照明 - 中村晋平
  • 録音 - 山本タカアキ
  • 美術 - 仲前智治
  • 装飾 - 須坂文昭
  • ヘアメイクデザイン - 西村佳苗子
  • 編集 - 堀切基和
  • 音楽 - 魚返明未
  • エンディング音楽 - 南博「Nonchalant」[9]
  • 仕上担当 - 田巻源太
  • 助監督 - 久保朝洋
  • 制作担当 - 中村哲也
  • スクリプター - 押田智子

封切り

劇場公開では、テアトルシネマグループによる音響システム「odessa」に対応した「odessa EDITION」での公開が一部劇場で行われた[10]

脚注

  1. ^ a b c 映画「白鍵と黒鍵の間に」intoxicate試写会に25組50名様をご招待 池松壮亮が一人二役、南博の著書を大胆アレンジした奇想天外エンタメ”. Mikiki. タワーレコード (2023年7月19日). 2023年10月7日閲覧。
  2. ^ 白鍵と黒鍵の間に”. 小学館. 2023年10月7日閲覧。
  3. ^ BOOK、南博公式サイト、2023年10月15日閲覧。
  4. ^ 池松壮亮が1人2役でピアニストを演じる映画公開。バブル期の札束が飛び交う銀座でもがいた苦しみとは?”. ダ・ヴィンチWeb (2023年10月6日). 2023年10月7日閲覧。
  5. ^ 宮代大嗣 (2023年10月10日). “『白鍵と黒鍵の間に』クロージング・ヴェルヴェッツ、夜明けを待ちながら”. CINEMORE. 太陽企画. 2023年10月11日閲覧。
  6. ^ 松田拓也「池松壮亮がジャズピアニスト2役「白鍵と黒鍵の間に」…半年の猛特訓、鍵握る「ゴッドファーザー」テーマ曲」『読売新聞オンライン』2023年9月30日。2023年10月11日閲覧。
  7. ^ 池松壮亮、半年かけてピアノ演奏を猛特訓 1人2役それぞれの役柄でピアノと向き合う”. マイナビニュース (2023年7月20日). 2023年10月7日閲覧。
  8. ^ 池松壮亮; 松丸契(インタビュアー:Katsumi Watanabe)「池松壮亮が、2人のジャズピアニスト役に挑んだ『白鍵と黒鍵の間に』。映画初出演のサックス奏者・松丸契と撮影を振り返る」『BRUTUS』第994号、マガジンハウス、2023年10月5日https://brutus.jp/ikematsu_matsumaru/?heading=32023年10月15日閲覧 
  9. ^ 映画『白鍵と黒鍵の間に』ジャズライブ開催 池松壮亮&冨永昌敬監督もトークで参加”. Drama&Movie by ORICON NEWS. オリコン (2023年9月27日). 2023年10月21日閲覧。
  10. ^ 特別な音響を体感 「odessa EDITION」 上映実施!、映画『白鍵と黒鍵の間に』オフィシャルサイト、2023年10月21日閲覧。

外部リンク