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データベース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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データベース: database, DB)とは、検索や蓄積が容易にできるよう整理された情報の集まり。実装方法は限定せずにファイルキャビネットを使ったローテクによるものから情報技術を使ったハイテクなものまで全て含む。

ただし、通常はコンピュータによって実現されたものを指す。コンピュータを使用したデータベース・システムでは、データベース管理用のソフトウェアであるデータベース管理システムを使用する場合も多い。独自にデータを蓄積・管理する場合と比較して、プログラムで扱うデータ構造やデータそのものを統一された手続きと少ない工数で操作できるため、膨大なデータを扱う企業において、データ活用の中心を支える技術となっている[1]

たとえば次のようなものが挙げられる。

など

データモデル

データモデルとは、データベースに格納するデータをどのように配置するかを論理的・物理的な側面から規定するものである。

データモデルの例は以下に示す通りである。

1960年代から70年代にかけては階層型データモデルやネットワーク型データモデルが主流であったが、リレーショナルデータモデルエドガー・F・コッドによって考案されてからは、それが最も広く普及している。

リレーショナルデータモデル

IBMエドガー・F・コッドによって考案された[3]現在、最も広く用いられているデータモデルである。数学の集合論に基づき、複数の関係(リレーション)を基本的なデータ型とする。

格納されたデータを獲得するための問い合わせは関係代数ないし関係論理の演算によって行う。


著作権

日本の著作権法におけるデータベースは、次の通り定義される。

「論文、数値、図形その他の情報の集合物であつて、それらの情報を電子計算機を用いて検索することができるように体系的に構成したもの」 — (著作権法第二条の十の三

その著作物としての権利は、次の通り定められている。

「データベースで情報の選択又は体系的な構成によって創作性を有するものは、著作物として保護されている」 — (著作権法第十二条の二

脚注

  1. ^ 企業のデータ活用の中心であるデータベースの進化とその広がり|Masaya.Mori 森正弥 / AI Institute 所長|note”. note(ノート). 2022年8月8日閲覧。
  2. ^ 無料の棋譜サービス”. 将棋DB2. 2017年12月23日閲覧。
  3. ^ Derivability, Redundancy and Consistency of Relations Stored in Large Data Banks. IBM Research Report, San Jose, California RJ599: (1969)

関連項目

学習用書籍類

  • 増永良文:「データベース入門」(第2版)、サイエンス社、ISBN 978-4-7819-1500-5、(2021年)。

関連学会

外部リンク