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化合物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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化合物(かごうぶつ、英語: chemical compound)とは、化学反応を経て2種類以上の元素が結合することによって生成する物質であり[1]、言い換えると2種類以上の元素が化学結合で結びついた純物質とも言える[1]。例えば、 (H2O) は水素原子 (H) 2個と酸素原子 (O) 1個からなる化合物である。水が水素や酸素とは全く異なる性質を持っているように、一般的に、化合物の性質は、含まれている元素の単体の性質とは全く別のものである。

同じ化合物であれば、成分元素の質量比は基本的に一定であり、これを定比例の法則と言い[2]混合物と区別される[1]。ただし、例えば、水の場合は、重水が選択的に濃縮される場合があるなど、その化合物を構成する原子が複数の安定同位体を持っている場合には、変化し得る。また、中には結晶の不完全性から生じる不定比化合物のように各元素の比が自然数にならないが安定した物質も存在し[3]、これらも化合物の1つに含める[1]

なお、化合物は有機化合物無機化合物のいずれかに分類されるが、その領域は不明瞭な部分がある[1]。基本的には炭素化合物はすべて有機化合物とされるが、炭素の酸化物はその例外として無機化合物とされる[4]

出典

  1. ^ a b c d e 岩波理化学辞典(4版)、p.227、【化合物】
  2. ^ 株式会社 Z会 理科アドバンスト 考える理科 〜化学入門〜
  3. ^ 岩波理化学辞典(4版)、p.1109、【不定比化合物】
  4. ^ 「基礎 有機化学」(新・物質科学ライブラリー4)p2 大須賀篤弘・東田卓著 サイエンス社 2004年4月10日初版発行

参考文献

  • 『岩波理化学辞典第4版』(第4版第5刷)岩波書店、1991年。ISBN 4-00-080015-9 

関連項目

外部リンク