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宇宙世紀の企業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

宇宙世紀の企業(うちゅうせいきのきぎょう)では、テレビアニメ『機動戦士ガンダム』を始めとするガンダムシリーズに登場する架空企業またはその他の組織について解説する。

未来の戦争を主軸とする作品の性格上、軍需産業が主体となる。

設定の経緯

リアルロボットアニメが確立してから制作された『機動戦士Ζガンダム』(1985年)以降と異なり、『機動戦士ガンダム』(1979年)の設定考証は大まかにしか創られておらず、主役であるロボット、モビルスーツ(MS)は「兵器」として描かれているものの、その開発・製造元までは設定されていなかった。しかし例外的に、MS用部品メーカーの一部は『機動戦士ガンダム』放映時に設定画と共に公開された「透視図(いわゆる内部図解のこと)」に書かれていたものもある(ただし当初は明確に企業名とはされていなかった)。

ムック『GUNDAM CENTURY』(1981年)において初めてジオニック(同誌ではZIONIC)社を始めとするジオン公国軍のMSおよびモビルアーマーの開発・製造メーカーが設定された(なお同誌はスタジオぬえのメンバー等が参加した同人誌『Gun Sight』を母体としているが、こちらにはまだメーカーの設定はない)。これら企業名の一部は後年になってゲームや映像作品の台詞の中などにも登場している。また同誌では対称的に地球連邦軍のMSの開発・製造メーカーは設定されておらず、すべて軍の官立工廠で開発されているように解説されている。

その後、制作スタッフの異なるメカニックデザイン企画『モビルスーツバリエーション』(1983年)でもこれらの設定を引き継ぎ、さらにMSが携行・内装する武器や、航空機などのメーカーが多数設定された。

OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の外伝であるCDシネマ『ルンガ沖砲撃戦』(1992年)では、地球連邦軍MS用ビーム・ライフルの型式番号と共に、メーカーとしてブラッシュ社とボウワ社が設定された。これらの設定は初期のマスターグレードのプラモデル(1995年)の解説書などによってさらに広がりを見せた。同解説書群ではMS用部品メーカーも数多く設定されている。

2000年代以降には、漫画『Developers』(2001年)や漫画『アッガイ博士』(2014年)など、MSメーカーやその関連企業を舞台にした外伝作品も発表されている。

『機動戦士Ζガンダム』ではアナハイム・エレクトロニクスが劇中に登場し、単なる企業としての設定に留まらず、劇中の各勢力に対して影響を及ぼす組織として描かれている。

ジオン系の企業

ジオニック

ZEONIC

ジオン公国に本社を置く機械メーカーで、史上初めてモビルスーツという兵器を開発した企業。しかし、一年戦争終戦後はアナハイム・エレクトロニクス社に吸収合併されている。漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』では、重複部分が無いよう分割され、ジオニック社は連邦軍とアナハイム・エレクトロニクス社とそれぞれに競売にかけられたことになっている。競売によって金額が競り上がり、売却益はジオン共和国の復興に充てられている。

ジオニック社は比較的基礎研究に秀でており、ザク・マリンタイプ以前の試作である水陸両用機MS-06Rの宇宙用高機動機、グフ飛行試験型で地上用高機動機、ゲルググでMS用ビームライフルといった兵器を試作していた。代表的な製品としてザクグフ、ゲルググなどが挙げられるほか、戦車(砲塔の一部にツィンメリット・コーティング処理有り。名称不明)[要出典]ザクマシンガンなども製造していた。

設定の変遷
当初はZIONICだったが、現在はZEONICと綴る。このラテン文字表記の変更は、ジオン公国のラテン文字表記の変更に伴うものである。
ゲーム『ギレンの野望』シリーズに社名が登場。次いでOVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO』第3話の台詞中にも社名が登場し、公式の存在となった。

ツィマッド

ZIMMAD

ジオン公国のモビルスーツ開発、製造に携わる企業で、ジオニック社、MIP社と共に公国の重工業を支えた。モビルスーツの推進装置の開発を得意としていた。その中でもヅダに搭載された土星エンジンが有名であるとされる。

初期のモビルスーツ開発競争では、ジオニック社、MIP社と競合していた。主力機としてEMS-04ヅダを提出したが、ジオニック社のザクI(旧ザク)に敗れる。ザクIが歴史上初の量産型モビルスーツとして開発されて以後は、同社とのOEM生産[1] など協力姿勢を取り、得意の推進装置分野で活躍した。その技術力を買われて、地上でのホバーリング移動のため強力な推進装置が必要だったドムの開発および生産を一手に任されている。また水陸両用モビルスーツゴッグを開発し、初の本格的水陸両用MSと評価されたが、MIP社がズゴックの開発に成功するとその高い性能から一気にシェアを奪われることとなる。次期宇宙戦用暫定主力機開発の折りにはジオニック社の高機動型ザクIIに対してドムの改良型リック・ドムを提出し、制式採用を勝ち取った。

一年戦争後期には、ジオン公国が次期汎用型主力モビルスーツの開発を決定。ジオニック社がゲルググを開発する一方で、ツィマッド社はギャンの開発に成功する。しかし、ジオン軍による査定の結果、ゲルググの方が汎用性が高いとの理由から、ツィマッド社のギャンは開発競争に敗れてしまう。他にもマゼラアタックのマゼラ・トップ砲やモビルスーツ用バズーカも製造していた。

一年戦争終結後は一部アナハイム・エレクトロニクス社に合併、ジオン共和国の保有するモビルスーツの保守や改良などを請け負う。

設定の変遷
『ガンダムセンチュリー』が初出。長らく「ツィマッド」と表記されてきたが、OVA機動戦士ガンダム MS IGLOO -1年戦争秘録-』を始めとして「ツィマット」(ドイツ風発音)あるいは「ズィーマッド」(英語風発音)などと表記されるものも見られる。
ゲーム『ギレンの野望』シリーズに社名が登場、OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO』第3話の劇中でモビルスーツ「ヅダ」のメーカーとされ、公式の存在となった。

MIP

「エム・イー・ペー」と読む[要出典]。ジオン公国の兵器メーカーで、ジオニック社、ツィマッド社と共に公国の重工業を支えた。

新型機動兵器のトライアル用にMIP-X1を開発。これはAMBAC用のアームを持った、後のモビルアーマーの始祖といえる機体であったが、ザクの前身であるジオニック社の試作機に敗れ不採用となった。しかしMIP社はビーム兵器の開発に早くから取り組んでおり、これを搭載するモビルアーマーや水陸両用モビルスーツの開発・生産を行っている。また、他社のモビルスーツのライセンス生産を行っていたという説もある。

主な開発機は、ズゴックアッザムザクレロビグロヴァル・ヴァロなど。一年戦争終結後は一部アナハイム・エレクトロニクスの子会社となった。

設定の変遷
『ガンダムセンチュリー』が初出であり、ジオニックやツィマッドに比べるとマイナーではあるが、『ギレンの野望』にてモビルアーマー系列の軍需企業として社名が登場する。また『機動戦士ガンダム MS IGLOO』公式サイトでのビグ・ラングの設定には、ビグロがMIP社製であることが明記されているが、劇中に社名は登場していない。

スウィネン

ZWINEMN[2]

一年戦争中にアッガイを開発したMS開発メーカー。ジオニックもしくはアナハイムの関係企業として扱われる。

もともとは個人サイトが創作した設定で、経緯不明ながら2003年発行の『機動戦士ガンダム公式設定集 アナハイム・ジャーナル』に掲載された。それ以外の資料ではほとんど言及されてこなかったが、『ガンダムエース』2014年9月号に掲載された曽野由大の漫画「機動戦士ガンダム The Strong Primate アッガイ開発物語」、2015年2月号より連載された「アッガイ博士」に登場し、その内情が描かれている。

元々のウェブサイトの用語集では土木・作業機器を開発していたメーカーで、アッガイ以外にもギガンやアッグも開発しているという設定だった。

設定の変遷
  • 「スウィネン」は、個人のウェブサイト「生まれてきてすいません」で90年代末までに創作されたものである[3]。ウェブサイトの知名度は高かったが、公式設定に準じたものではない。
  • 2003年エンターブレイン発行の書籍『機動戦士ガンダム公式設定集 アナハイム・ジャーナル』の付録ポスターに「スウィネン」のロゴと、アッガイの開発を行ったメーカーとする設定のみが掲載され、アナハイムの関連企業であるように扱われた[4]。掲載の詳細な経緯は明らかとなっていない。
  • 『アナハイムジャーナル』は公式設定集とされているが、内容の全てが公式設定として扱われるものかは不明で、これ以降に発表されたプラモデル「MGアッガイ」の解説書などの主要資料でもアッガイのメーカーはジオニック社と設定され、スウィネン社の存在を記述しているものはほとんどなかった。稀に掲載していた例もあり、バンダイナムコゲームス『機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威V 公式コンプリートガイド』では、スウィネン社がジオニック系列という、元サイトにも『アナハイム・ジャーナル』にも存在しなかった設定で紹介している。ただしこのガイドブックはゲームの内容と無関係に、非公式作品に基づく記述や過去に存在しない独自設定も掲載している。『アナハイム・ジャーナル』でデザインされたZWINEMNのロゴは、他メーカーのロゴとともにガンダムシリーズのオフィシャルショップなどで見られることもあった。
  • 『ガンダムエース』2014年9月号掲載の曽野由大の漫画「機動戦士ガンダム The Strong Primate アッガイ開発物語」に、ジオニック社のヨハン・スウィネンという人物が登場。その直接の続編である『アッガイ博士』で、ヨハンはジオニックに買収された「スウィネン社」の社長であることが明かされた。元サイトの設定と異なり、スウィネン社はレジャーボートなどを手がけていたベンチャー企業とされており、アッガイの開発のほか、アゾックの開発、キャトルやザクの改良も行っている。

その他のジオン系企業

ビーム兵器関連

アルバータ
小規模な会社であるが、公国軍初のMS携行用ビーム兵器の実用化に成功している[5]。戦後はMIP社の依頼を受け、ガーベラ・テトラ用のビーム・マシンガンを開発している[5]
アルバート
ゲルググ用のツイン・ビーム・ソード(ビーム・ナギナタ)を開発している[6]。上記アルバータ社との関連は不明。
キア
ゴッグの腹部ビーム砲[7]ジオングの5連装ビーム砲[8]を開発・製造している。
コーダ
ラインメタル社と共にザクレロのメガ粒子砲を開発している。ゼーゴックの巨大モビルアーマー用拡散メガ粒子砲も開発・製造しているとも言われる。
ラインメタル
ムサイ級巡洋艦を始めとする戦艦の砲台やザクレロの拡散メガ粒子砲を開発・製造している。[要出典]

実体弾兵器関連

H&L
ザクIIドムのバズーカを開発・製造している。[要出典]
MMP
総合整備計画で開発したリック・ドムIIゲルググM用のマシンガンを開発・製造している。[要出典]
ドム・トローペンのバズーカを開発・製造している。[要出典]
ズックス
ケンプファーショットガンを開発・製造している。[要出典]
ブラウニー
ロケット砲のほか、水中用ザクのサブロックガンを開発・製造している。[要出典]
ブリッツ
ディザート・ザクやザクの頭部バルカンを開発・製造している。[要出典]
ラッツリバー
連装式ミサイルポッドのメーカーとして知られ、陸戦型ザクの脚部ミサイルポッドを開発・製造している。[要出典]

パーツ製造関連

ZAS
ドムのホバーエンジンを開発・製造している。[要出典]
カノム精機 (KHANOM[2])
光学機器メーカーで、宇宙世紀0031年創業[9]。0030年代後半に「モノアイ」の原型となる機動重機用カメラ・システムの開発に貢献、0073年にはモノアイ・システムの開発に参画している[9]。ザク強行偵察型のカメラガンも開発・製造している[要出典]。一年戦争終結後はアナハイム・グループに参加し、同グループの光学機器メーカーの中核として活躍する[9]
グラモニカ (GRAMONICA[2])
カメラ光学ディスク製造メーカー。モビルスーツ用のセンサーを開発・製造している。一年戦争終結後はアナハイム・エレクトロニクスの傘下となっている。
フェリペ (FELIPE[2])
カノム精機、グラモニカ社と並ぶセンサー開発メーカー。[要出典]

一般企業

コード・ロジカル
漫画『ギレン暗殺計画』に登場。
ジオニック系列の企業。PDA携帯電話向けのモバイル汎用OS"Harmony"を開発。データベース構築アプリケーションも提供している。
プリンシパリティ・ボイス
漫画『ギレン暗殺計画』に登場。
公国発行の新聞社。ギレン自らフェデレーションポスト社の主筆フランシス・オービットを招聘した。当初はフェデレーションポスト同様ザビ家を非難している。その後ギレンに「ご意見番」、「総帥の真の友」と煽てられたフランシスは熱烈なギレンの賛美者として公国のマスコミを牛耳っている。
ホシオカ
漫画『Developers』に登場。
ジオニック社からの外注を受け、「核融合エンジン搭載の新型作業機器」としてMS-05ザクIの基礎を完成させている。

連邦系の企業

ヴィックウェリントン

VIC WELLINGTON[2]

モビルスーツバリエーション (MSV)』に登場。ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオン独立戦争記』では「ウェリントン社」として登場。

ハービックとともに連邦軍の二大軍事メーカーとされるが[10]、開発機種については言及されていない。航宙機を開発しているとする資料もある[2]

スーズ

SUZE[2]

「透視図」に文字設定のみ登場。

ガンタンク(78式[11])、ガンキャノンガンダム(79タイプ[11])、ジム・キャノン(79-A式[12])の頭部アンテナや、ジムの側頭部に内蔵された無段方位アンテナ[13] といった地球連邦軍MS用のアンテナをおもに製造している[14]

しかし、ジオン公国軍のザクIIの全方位アンテナ(39タイプ[15])も製造していることはあまり知られていない。

ハービック

HERVIC[要出典]

『MSV』が初出[10]。ゲーム『ギレンの野望 ジオン独立戦争記』にも登場。

地球連邦軍航空機、特に戦闘機の開発をおこなう。地球連邦統合後の経験が浅く、軍部からは比較的冒険度の高い実験機の要請が多い[10]。開発機種はフラットマウスセイバーフィッシュトリアーエズフライダーツTINコッド。そして、変形としてMSのコックピットとなるコア・ファイターを開発する。

一年戦争終結後は戦闘機の発注が激減して経営難におちいり、宇宙世紀0082年6月にアナハイム・エレクトロニクス社に吸収合併され[16]AEハービックとなる[2]。そして、GPシリーズのコア・ファイターの開発に貢献している[16]

映画『機動戦士ガンダムNT』のノベライズ版では、主人公ヨナ・バシュタの父親がハービック社の研究員で、コロニー内における無重力状態での画期的な航空技術を開発した功績を認められたことにより、宇宙世紀0075年にサイド6から地球(シドニー)への移住を許可され、地球連邦軍から航空徽章を授与されたと言及されている[17]。映画本編でヨナ、リタ、ミシェルがそれぞれ持ち歩いている友情の証のペンダントは、この「父親の形見の航空徽章」を3人で分かち合ったものである。

ブラッシュ

BLASH[要出典] / BRASH[2]

主にガンダム、及び陸戦型ガンダム等が装備したビームライフルの開発を行っていたとされる企業。ただし陸戦型ガンダムのビームライフル(型式番号XBR-M-79E)の照準センサーはボウワ社製。その他にハイパーバズーカジム・スナイパーが装備したロングレンジ・ビームライフルなどの開発も行った[18]

一年戦争終結後はアナハイム・エレクトロニクスに買収され、同社の系列企業になった。[要出典]

CDシネマ『ルンガ沖砲撃戦』においてガンダム試作1号機フルバーニアンが使用したロングレンジの大型ビームライフル(型式番号:Blash・XBR-L-83d)をボウワ社と共同開発している。

ホリフィールド・ファクトリー・ウエポンズ

ジム・コマンドジム改等が装備したブルパップ型90mmマシンガン(型式番号HWF GMG・MG79-90mm)の開発を行っていたとされる企業[18]。一年戦争終結後、上記マシンガンの構造を流用してジム・カスタムジム・クゥエルの装備した新型90mmマシンガン(型式番号HWF GMG・MR82-90mm、通称「ジム・ライフル」)を開発した。

プラモデルの「マスターグレード RGM-79C ジム改(スタンダードカラー)」同梱のロング・ライフル(「ロングバレル・ライフル」[19]、型式番号HWF GR・MLR79-90mm)も同社製で、ジム・スナイパーIIも使用している[18]

ヤシマ重工

YASHIMA HEAVY INDUSTRIAL[2], YHI[要出典]

陸戦型ガンダム陸戦型ジム等が装備した100mmマシンガンやロケットランチャー、ミサイルランチャー及び180mmキャノンの開発を行っていたとされる企業。(各種兵装の詳細は陸戦型ガンダムの項を参照のこと)特徴はYHIが当時提唱していた可搬型兵器構想という、陸戦型ガンダム背部に装備するウェポンラックに作戦に応じてMSのみで各装備を組立、分解、収納、携行を可能とし、MS単独で運用をできるようにした点である[18]

またフォーミュラ計画にあたってマイクロハニカム技術をサナリィに提供するなど、小型MSの開発に大きく貢献している[20]

その他の連邦系企業

サムソニ・シム(SAMSONY-C.I.M[2]
連邦側MSの関節部の駆動モーター(フィールドモーター)を開発・製造している。[要出典]
タキム重工(TAKIM HEAVY INDUSTRIAL[2]
連邦軍MSの核融合ジェネレーターやビームサーベルのビーム発生エンジンを開発・製造している。[要出典]
TOTOカニンガム (TOTO KANINNGHAM[21])
「トト・カニンガム」とも表記。連邦系MSの標準装備である頭部バルカン砲の製造メーカー。初代ガンダムのASG86-B3Sや、ユニコーンガンダムのASG64-C1Sも同社製であるとする資料もある[22]
ニッコル光器
小説版に登場する光学機器(照準器)メーカー。メーカー名を挙げて、射手を叱咤するセリフがある。
ノーフォーク産業
主にジム寒冷地仕様(RGM-79D)が装備したフォアグリップ兼用マガジンの90mmマシンガンを製造する企業。他にヤシマ重工が開発した100mmマシンガンのライセンス生産も行っている[18]
フェデレーション・ポスト
連邦系の新聞社でジオン共和国時代の企業。反ザビ派ジャーナリスト、フランシス・オービットは幾度も強烈にギレンの論説を批判している。[要出典]
フッド
連邦軍の艦船に搭載されるメガ粒子砲を製造している[23]
ボウワBOWA[要出典]
一年戦争中はガンダムなどのビームライフルを製造したメーカーとされる。「機動戦士ガンダム0083」のGPシリーズのビームライフルもボウワ製である。
マツム・ソニック(MATHUM SONIC[2]
ガンダムに搭載された通信、音響システムを開発したとされる企業。[要出典]

一年戦争後の主な企業

アナハイム・エレクトロニクス

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ガーベイ・エンタープライズ
アフリカ太陽光発電所および、廃棄物処理所を経営[24]
サナリィ
トルロ(TOLRO[2]
プチモビを製造。宇宙世紀0096年頃、800型(通称トロハチ)を開発[25]
ノクトン
宇宙船やモビルスーツジムカナールなどの外装部品を製造。宇宙世紀0085年頃、MS開発部門がアナハイム社に移る[26]
ブッホ・コンツェルン
ブラッドリー宇宙建設工業
コロニー公社の下請け企業。コロニー「フロンティアIV」の建設工事をおこなう。レズリー・アノーが勤務[27]
ロックウェイ
装甲材質の開発をおこなう、連邦軍の下請け企業[28]。サイド1コロニー「ヘルンガット」にあり、レズリー・アノーがブラッドリー宇宙建設工業以前に勤務[27]

公社

宇宙世紀の公社には特定の政府が所持する公社と、どこの政府にも与しないNGO(非政府組織)である公社の2種類がある。

宇宙引越公社 (PCST[29], Public Corporation of Space Transport[30])
宇宙へ移民した民間人の財産を宇宙へ運ぶNGOである。アーティ・ジブラルタルに、地球の偉大な歴史遺産であるマスドライバーを所有。この公社を武力制圧することは人類全体を敵に回すおそれがあったため、一年戦争時のジオン軍でさえ接収を控えたほどである。
ウッソ・エヴィンの父であるハンゲルグ・エヴィンが働いていた会社でもある。
コロニー公社
スペースコロニーを造る地球連邦政府の半民半官の会社である。地球で増加し過ぎた人口を削減する為に宇宙に移民をさせる際のコロニーを作った会社である。地球連邦政府が100パーセント出資した公社と思われる。
後にコロニー製造のコスト削減や規制緩和のために民間のコロニー製造会社(アナハイム・エレクトロニクス社傘下)も現れている。
木星船団公社
ヘリウム船団などともいう。宇宙世紀世界の核融合燃料であるヘリウム3木星から地球圏へ運ぶ企業である。一年戦争時では南極条約によって木星船団への攻撃が禁止されている。
他には木星への旅客船運行や資材運送(ヘリウム3を地球圏に下ろした後の空になったスペースを使用すると推測される)も行う。ザンスカール帝国首相フォンセ・カガチは元職員である。

その他の企業

ジオニックトヨタ
2代目オーリスの発売に伴い設立された、ジオニック社と日本のトヨタ自動車との架空上の合弁会社。
ルオ商会
ルオ・ウーミンを当主とし、娘(劇場版では義娘)のステファニー・ルオが全権を握るニューホンコンを拠点とした企業。裏社会をも牛耳り、エゥーゴやその支援組織カラバの活動に協力している。

脚注

  1. ^ ガンダム関係の資料に共通する誤記。OEM生産とは「相手先ブランドによる製造」のことであり、ライセンスを持っているメーカーがライセンスを持っていないメーカーに対して行うことを言う。相手先がライセンスを持っているものを自社で代理生産をすることを受託生産という。これに対し、ライセンスメーカーが生産を委託することを委託生産という。非ライセンスメーカーがライセンスメーカーにライセンス料を支払って自社ブランドとして生産することをライセンス生産という。つまり、ツィマッド社はジオニック社の受託生産を行っていたかライセンス生産を行っていたことになる。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n 『機動戦士ガンダム公式設定集 アナハイム・ジャーナル U.C.0083-0099』エンターブレイン、2004年1月、付属ポスター。ロゴマークも設定された。
  3. ^ 生まれてきてすいません MS天国 用語集さ行
  4. ^ 『アナハイム・ジャーナル』ブックケースに「AE関連企業ロゴ40点収録」と記載されていることから。付録ポスターにはアナハイムとの直接の関係は書かれていない。
  5. ^ a b 「X-04ビーム・マシンガン(AGX-04仕様)」フィギュア『U.C.ARMS GALLERY 03』バンダイ、2006年8月。
  6. ^ プラモデル『1/144 ゲルググキャノン』付属説明書、バンダイ、1983年6月。
  7. ^ 『模型情報・別冊・MSバリエーション・ハンドブック2』バンダイ、1983年5月30日、10頁。
  8. ^ プラモデル『1/250 MSN-02 パーフェクトジオング』付属説明書、バンダイ、1984年7月。
  9. ^ a b c 『機動戦士ガンダム公式設定集 アナハイム・ジャーナル U.C.0083-0099』エンターブレイン、2004年1月、59頁。
  10. ^ a b c 『模型情報・別冊 MSバリエーション・ハンドブック2』バンダイ、1983年5月、2頁。
  11. ^ a b 透視図より。『機動戦士ガンダム記録全集1』日本サンライズ、1979年12月、160-163頁で確認。
  12. ^ 1/144スケールキット『RGC-80 ジムキャノン』付属解説書。
  13. ^ 『マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79 ジム』ソフトバンク クリエイティブ、2010年9月、79頁。
  14. ^ 透視図ではいずれも「スーズ式」とされていた。「スーズ社」と企業名になったのは『マスターグレードモデル RX-78-2「ガンダム2号機」』解説書より。
  15. ^ 透視図より。『ファンタスティックコレクション・スペシャル 機動戦士ガンダム マニュアル』朝日ソノラマ、1981年3月で確認。いわゆる「ブレード・アンテナ(角飾り)」ではなく、頭頂部周囲に内蔵されている。
  16. ^ a b 『MG 1/100 RX-78GP01 ガンダム試作1号機』付属説明書、バンダイ、1997年8月、3頁。
  17. ^ 竹内清人、福井晴敏小説 機動戦士ガンダムNT』(初版)KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉、2018年11月26日、85-86頁。ISBN 978-4-04-107596-8 
  18. ^ a b c d e 『マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79 ジム (GA Graphic VOLUME 1) 』より。
  19. ^ SBクリエイティブ『マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79 ジム Vol.2』P.125
  20. ^ プラモデル『1/100 ガンダムF-90』説明書
  21. ^ 『マスターアーカイブ モビルスーツ RX-78GP01 ゼフィランサス』ソフトバンク クリエイティブ、2013年9月、93頁。
  22. ^ 『モビルスーツアーカイブ RX-0 ユニコーンガンダム』SB クリエイティブ、2015年11月、46-47頁。
  23. ^ 『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY CDシネマ/ルンガ沖砲撃戦』ビクター、1992年1月。 
  24. ^ 機動戦士ガンダムUC』第6巻
  25. ^ 『機動戦士ガンダムUC』第1巻
  26. ^ 漫画『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』第1巻より。社名およびMS開発部門が移ったことは第10巻より。
  27. ^ a b 富野由悠季『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード(上)』角川書店、1991年2月、109-118頁。
  28. ^ 岡崎昭行『データガンダム キャラクター列伝[宇宙世紀編II]』角川書店、2010年6月、43頁。
  29. ^ アニメ『機動戦士Vガンダム』第11話。
  30. ^ 『電撃ENTERTAINMENT BIBLE 機動戦士ガンダム大図鑑1 ザンスカール戦争編〈上〉』メディアワークス、1994年2月25日、44頁。

外部リンク