ヨハネス
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ヨハネス(Johannes、ドイツ語発音: [joˈhanəs, joˈhanɛs][1]、オランダ語発音: [joˈhɑnəs][1])は、男性名。発音は第二音節にアクセントがある。ドイツ、オランダ、チェコ、スロバキア、ポーランドなどに見られる。ヨハン、ハンスと同源である。
元は ヘブライ語: יוחנן ヨハナン であり、旧約聖書に人名として見られる。新約聖書では洗礼者ヨハネや使徒ヨハネがギリシア語で Ιωάννης (イオーアンネース[2])という形で現れる。それがラテン語にはいって Ioannes およびその異形・別綴りである Iohannes になったものである。日本では同じくヨハネスの他、ヨアンネス、ヨハンネス、ヨハネといった表記も用いられる。
他言語での発音・読み方は、スウェーデン語発音: [juˈhanəs][1](ユハネス)、デンマーク語発音: [jʊ'hænəs][1](ユハネス)がある。本稿#相当する各国語・各種表記も参照。
ラテン語の人名
ローマ教皇の名前
- ヨハネス1世 (ローマ教皇)
- ヨハネス2世 (ローマ教皇)
- ヨハネス3世 (ローマ教皇)
- ヨハネス4世 (ローマ教皇)
- ヨハネス5世 (ローマ教皇)
- ヨハネス6世 (ローマ教皇)
- ヨハネス7世 (ローマ教皇)
- ヨハネス8世 (ローマ教皇)
- ヨハネス9世 (ローマ教皇)
- ヨハネス10世 (ローマ教皇)
- ヨハネス11世 (ローマ教皇)
- ヨハネス12世 (ローマ教皇)
- ヨハネス13世 (ローマ教皇)
- ヨハネス14世 (ローマ教皇)
- ヨハネス15世 (ローマ教皇)
- ヨハネス16世 (対立教皇)
- ヨハネス17世 (ローマ教皇)
- ヨハネス18世 (ローマ教皇)
- ヨハネス19世 (ローマ教皇)
- ヨハネス20世 (ローマ教皇) - 架空の人物
- ヨハネス21世 (ローマ教皇)
- ヨハネス22世 (ローマ教皇)
- ヨハネス23世 - 日本で通常は「ヨハネ23世」と呼ばれる
- ヨハネス23世 (対立教皇)
- ヨハネス・パウルス1世 - 日本で通常は「ヨハネ・パウロ1世」と呼ばれる
- ヨハネス・パウルス2世 - 日本で通常は「ヨハネ・パウロ2世」と呼ばれる
その他
中世から近世にかけてはラテン語を母語としないがラテン語名で呼ばれる人物が多い。
- ヨハネス・スコトゥス・エリウゲナ - 9世紀アイルランドの神学者・哲学者
- ヨハネス・ドゥンス・スコトゥス - 12-13世紀スコットランドの神学者・哲学者
- ヨハネス・ド・サクロボスコ - 12-13世紀イギリスの天文学者
- ヨハネス・オケゲム - 15世紀フランドル地方出身の作曲家
- ヨハネス・レジス - 15世紀フランドル地方の作曲家
- 神のヨハネス - 16世紀スペインの宗教家。聖人。
- ヨハネス・ヘヴェリウス - 17世紀ポーランドの天文学者
- ヨハネス・フェルメール - 17世紀オランダの画家
- ヨハネス・ファン・デル・ワールス - 19-20世紀オランダの物理学者
ギリシャ語の人名
→「イオアンニス」も参照
ギリシャ語のつづりでは “Ιωάννης”。古典ギリシャ語では「ヨーアンネース(または、イオーアンネース、ヨアンネス、イオアンネスなど)」、中世以降のギリシャ語では「イオアンニス」「イオアニス」「ヨアニス」。ただし日本では慣用として「ヨハネス」の読み方・表記が使われることが多い。
東ローマ帝国の皇帝
- ヨハネス1世ツィミスケス
- ヨハネス2世コムネノス
- ヨハネス3世ドゥーカス・ヴァタツェス
- ヨハネス4世ラスカリス
- ヨハネス5世パレオロゴス
- ヨハネス6世カンタクゼノス
- ヨハネス7世パレオロゴス
- ヨハネス8世パレオロゴス
その他
- ヨハネス・クリュソストモス - 5世紀の神学者
- ヨハネス・ピロポノス - 6世紀の神学者・哲学者
- ヨハネス・コムネノス・ドゥーカス (エピロス・テッサロニキ専制公) - 13世紀の地方政権の君主
- ヨハネス・カポディストリアス - 近代ギリシャの初代首相
- ヨハネス・ベッサリオン - 東ローマ帝国末期の聖職者・知識人。後にイタリアへ渡って、カトリック教会の枢機卿。
- ヨハネス・オルファノトロフォス - 東ローマ帝国の宦官
- ヨハネス2世ドゥーカス - テッサリア専制侯
ドイツ語の人名
- グムンデンのヨハネス - 14-15世紀の天文学者・数学者
- ヨハネス・グーテンベルク - 活版印刷の発明者
- ヨハネス・ヴェルナー - 15世紀の神父・数学者・地理学者
- ヨハネス・ケプラー - 神学者・天文学者
- ヨハネス・ペーター・ミュラー - 19世紀の生理学者・解剖学者・医師
- ヨハネス・ブラームス - ロマン派の大作曲家
- ヨハネス・シュミット - 19世紀の言語学者
- ヨハネス・ヴィルジング - 19-20世紀の天文学者
- ヨハネス・ホフマン - 19-20世紀ドイツの政治家
- ヨハネス・シュタルク - 19-20世紀の物理学者
- ヨハネス・ブラスコヴィッツ - 19-20世紀の軍人
- ヨハネス・ポーピッツ - 19-20世紀の政治家
- ヨハネス・イッテン - 19-20世紀スイスの芸術家・理論家・教育者
- ヨハネス・フリースナー - 19-20世紀の軍人
- ヨハネス・ストレイダム - 19-20世紀の政治家
- ヨハネス・シューラー - 19-20世紀の指揮者
- ヨハネス・ヴァイラウフ - 19-20世紀の作曲家
- ヨハネス・ヴィンクラー - 19-20世紀のロケットマニア
- ヨハネス・ハンス・イェンゼン - 20世紀の物理学者。ノーベル物理学賞受賞。
- ヨハネス・ミューレンカンプ - 武装SSの将校
- ヨハネス・シュタインホフ - 20世紀ドイツ空軍のエースパイロット
- ヨハネス・マリオ・ジンメル - 20-21世紀オーストリアの作家
- ヨハネス・ラウ - 第8代連邦大統領
- ヨハネス・ベドノルツ - 20-21世紀ドイツの物理学者・鉱物学者
- ヨハネス・ルゼック - 20-21世紀ドイツのノルディック複合選手
北欧
- ヨハネス・リュードベリ - 19-20世紀スウェーデンの物理学者
- ヨハネス・フィビゲル - 19-20世紀デンマークの病理学者
- ヨハネス・シュミット (生物学者) - 19-20世紀デンマークの海洋生物学者
- ヨハネス・クヌッセン - 20世紀デンマークの船員
オランダ
- ヨハネス・フェルメール - 170世紀に活躍した画家
- ヨハネス・ポンペ・ファン・メーデルフォールト - 19世紀オランダ海軍の軍医
架空の人物
相当する各国語・各種表記
- ヨハネ - 日本聖書協会の日本語訳聖書
- Ιωάννης(現代:イオアンニス・イオアニス・ヨアニス、古典再建音:イオーアンネース) - ギリシャ語
- Johannes(ヨハネス) - ラテン語
- Ian(イアン) - スコットランド・ゲール語
- Evan(エヴァン) - ウェールズ語
- Jens(イェンス) - フリース語、デンマーク語、低地ドイツ語
- Giovanni (ジョヴァンニ) - イタリア語
- Jean(ジャン) - フランス語
- John(ジョン) - 英語
- Sean(ショーン) - ゲール語
- Shane(シェーン) - Seanが英語化したもの
- Juan(フアン) - スペイン語
- João(ジョアン) - ポルトガル語
- János(ヤーノシュ) - ハンガリー語
- Jan(ヤン) - ポーランド語・チェコ語・オランダ語・デンマーク語
- Jukka(ユッカ) - フィンランド語
- Juhani(ユハニ) - フィンランド語
- Hannu(ハンヌ) - フィンランド語
- Johannes(ヨハネス、省略形でハンスまたはヨハン) - ドイツ語
- ዮሓንስ(Yohannnes, ヨハンネス) - ゲエズ語
- Иван(Ivan, イヴァン) - ロシア語
- Иоанн(イオアン) - 教会スラヴ語再建音
- Հովհաննես(ホヴハンネス) - アルメニア語