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ヘイ!バディー

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ヘイ!バディー
Hey!Buddy
ジャンル ロリコン
刊行頻度 月刊
発売国 日本の旗 日本
言語 日本語
定価 600円
出版社 白夜書房
発行人 中沢慎一
編集人 高桑常寿
刊行期間 1980年7月 - 1985年11月
姉妹誌 ロリコンランド
ウェブサイト 青山正明アーカイヴ
超豪華"B級"文化人がロリコンで釣ってやりたい放題『ヘイ!バディー』終刊号
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Hey!Buddy』(ヘイ!バディー)は、白夜書房より1980年から1985年にかけて発刊されていたポルノ雑誌日本初のロリータ専門誌として知られる[1]

同時期に白夜書房から発行されていた末井昭荒木経惟による伝説的写真雑誌『写真時代』、スーパー変態マガジン『Billy』、ロリコン漫画誌の草分け『漫画ブリッコ』と並んで1980年代サブカルチャーに与えた影響は大きく、第一次ロリコンブームにおいて一時代を築いた。

概要

1980年7月号より創刊。当初の内容は外国人ヌードモデル釣り競馬情報など平凡な男性向け総合雑誌といった趣でロリコン記事は1コーナー扱いだった[2]。その後、当時論争になっていた伝説的な変態ミニコミ誌突然変異』のロリコン記事「六年四組学級新聞」に興味を持った編集部が1981年12月号より『突然変異』の青山正明を起用し、1982年5月号から明確なロリコン路線に移行する[3]。その後もブームの過熱をさらに煽り、最盛期には8万部を売り上げた[2]

しかし1985年9月発売の増刊号『ロリコンランド8』が警視庁より摘発され発禁回収処分となる[4]。それまで国内で少女ワレメわいせつとする前例はなく、この発禁事件は言い換えれば「少女のワレメわいせつ物にあたる」という当局のお墨付きが出たということでもあった[4]

これ以降、無修正ワレメ写真の掲載が事実上禁止されたことから「ワレメが見えないロリコン雑誌はもはやロリコン雑誌ではない[4]という高桑編集長の判断によって1985年11月号を最後に本誌は自主廃刊した[5]

終刊号のキャッチコピーは「ロリコンの時代は終わった 次はティーン・エイジだ!![6]

内容

  • 読者投稿の“少女いたずら写真コーナー”では「少女犯罪写真」のキャッチコピー付きで少女に対する悪戯写真や盗撮写真など明らかに犯罪臭が漂う投稿写真も平然と掲載する姿勢が人気を呼び、3年間で集まった写真は最終的に7万2千枚にも上った[2]。なお本誌の常連投稿家からは実際に逮捕者も現れていたという[7]
  • ロリータ総合情報誌として実写に限らず、漫画アニメビデオ同人誌などのロリータ情報も総合的に取り上げ、元祖ロリコン漫画家の杉本五郎内山亜紀村祖俊一千之ナイフなどの特集企画も行った[2]。一方で連載コラムの執筆陣には高杉弾青山正明高取英板坂剛などを配し[8]サブカルチャー系の話題も積極的に取り上げ、読者に不評だった編集部趣味のプロレス記事が終刊に至るまで継続されるなどロリータ以外の読物も満載だった。終刊号の「ヘイ!バディー廃刊記念座談会」に参加した蛭児神建(日本初のロリコン同人誌『シベール』編集者)は本誌について「なんかワケのわからん雑誌だった。お笑い雑誌だと思ってた」と語っている[6]
  • とくに青山正明の雑誌内新聞「6年4組学級新聞」改め「Flesh Paper」(肉新聞)では「何を書いても構わない」という方針からロリータ以外にドラッグフリークスカルトムービースプラッタービデオの紹介など青山独自の路線となり、制約の少ないエロ本ならではの自由な執筆スタイルを確立していた[9]

関連項目

脚注

  1. ^ 少女ヌード雑誌の変遷と現状分析『ヘイ!バディー』から『アリスクラブ』まで
  2. ^ a b c d ある編集者の遺した仕事とその光跡 天災編集者!青山正明の世界 第30回「ロリコンにおける青山正明(2)」
  3. ^ ある編集者の遺した仕事とその光跡 天災編集者!青山正明の世界 第4回
  4. ^ a b c ある編集者の遺した仕事とその光跡 天災編集者!青山正明の世界 第33回 ロリコンにおける青山正明(5)
  5. ^ ある編集者の遺した仕事とその光跡 天災編集者!青山正明の世界 第11回
  6. ^ a b 超豪華"B級"文化人がロリコンで釣ってやりたい放題『ヘイ!バディー』終刊号”. 昼間たかし. 日刊サイゾー (2011年12月27日). 2017年7月17日閲覧。
  7. ^ なつかしのヘイ!バディー
  8. ^ 青山正明アーカイヴ『ヘイ!バディー』
  9. ^ 青山正明の連載「Flesh Paper」は本誌終刊後も各誌をわたり歩いて1996年まで全150回連載され、1999年には『危ない1号』第4巻「青山正明全仕事」としてデータハウスより書籍化された。

外部リンク