ログ・ホライズン
この項目「ログ・ホライズン」は加筆依頼に出されており、内容をより充実させるために次の点に関する加筆が求められています。 加筆の要点 - 1.原作小説の批評・評価 2.あらすじ。一人、一章ずつ、好きな章を選んでまとめればすぐ終わります。 (貼付後はWikipedia:加筆依頼のページに依頼内容を記述してください。記述が無いとタグは除去されます) (2015年2月) |
この記事のほとんどまたは全てが唯一の出典にのみ基づいています。 (2013年12月) |
このフィクションに関する記事は、全体として物語世界内の観点に立って記述されています。 |
ログ・ホライズン | |||
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ジャンル | SF、ファンタジー | ||
小説 | |||
著者 | 橙乃ままれ | ||
イラスト | ハラカズヒロ 橋本モチチ(モンスターデザイン) | ||
出版社 | ヒナプロジェクト | ||
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掲載サイト | 小説家になろう | ||
刊行期間 | 2010年4月13日 - | ||
巻数 | 既刊9巻(2015年3月現在) | ||
アニメ | |||
原作 | 橙乃ままれ、桝田省治(ストーリー監修) | ||
監督 | 石平信司 | ||
シリーズディレクター | 和田純一(第1シリーズ) 渡部穏寛(第2シリーズ) (アニメーションコーディネート) | ||
シリーズ構成 | 根元歳三 | ||
脚本 | 根元歳三、入江信吾 大西信介、伊藤美智子 | ||
キャラクターデザイン | ハラカズヒロ(原案) いとうまりこ(第1シリーズ) 熊谷哲矢(第2シリーズ) | ||
音楽 | 高梨康治 | ||
アニメーション制作 | サテライト(第1シリーズ) スタジオディーン(第2シリーズ) | ||
製作 | NHK | ||
放送局 | NHK Eテレ | ||
放送期間 | 第1シリーズ:2013年10月5日 - 2014年3月22日 第2シリーズ:2014年10月4日 - 2015年3月28日 | ||
話数 | 第1シリーズ:全25話 第2シリーズ:全25話 | ||
漫画 | |||
[詳細に移動] | |||
その他 | |||
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テンプレート - ノート | |||
プロジェクト | 漫画・アニメ | ||
ポータル | 漫画・アニメ・文学 |
『ログ・ホライズン』(LOG HORIZON)は、橙乃ままれの2番目に書籍化されたSF、ファンタジー小説作品。舞台となるのは、MMORPGのルールが現実化している剣と魔法の世界。物語は(作中の現実世界で)人気のMMORPG『エルダー・テイル』の有名プレイヤー城鐘恵が、自身のプレイヤーキャラクターである冒険者シロエの姿で、エルダー・テイルに登場する冒険者の街アキバにいることに気づくところから始まる。同じように、全世界数十万人、日本人だけでおよそ3万人のプレイヤーが冒険者となるが、ゲームで手に入れた強大な力は、法のない世界で混乱と無秩序をまねく。この世界がゲームの設定に酷似していても異世界であり、自分達がよそ者であることを理解したシロエは、秩序の回復や、大地人と呼ばれるこの世界の住民との共存[注 1]、地球世界への帰還の方法を模索していく。
初出は小説投稿サイト「小説家になろう」(2010年4月 - 連載継続中)。ゲームデザイナーの桝田省治の紹介、監修により[2]、書籍版がエンターブレインより、2011年3月からシリーズ刊行された。書籍版のイラストはハラカズヒロ、モンスターデザインは橋本モチチが担当している。2014年10月時点での発行部数はシリーズ累計100万部[3]。また、テレビアニメ化され、2013年から2015年までNHK Eテレで放送された。
来歴
『ログ・ホライズン』は2010年4月、小説投稿サイト「小説家になろう」に最初の章が投稿され、連載が始まった。紙の書籍を書く練習として三幕構成をとり、9章で1冊分となるように執筆された[4][5]。連載開始後、ゲームデザイナーの桝田省治がweb上に掲載されていた橙乃ままれの前作『まおゆう魔王勇者』に関心を持った。桝田は『まおゆう魔王勇者』、『ログ・ホライズン』の商業出版を企画し、関連作品の監修を引き受けた[6]。2011年4月から、ハラカズヒロが挿絵を描いた書籍版がエンターブレインよりシリーズ刊行された。エンターブレインは「小説家になろう」での掲載中止を求めず、編集・校正前の原稿が無料で読める状態のままにされた[7]。
橙乃ままれは、ファンによる二次創作を許可しており[8]、二次創作作品の設定、キャラクターを作中に引用することもある。二次創作者からの要望もあり、設定の詳細がまとめられ、テーブルトークRPG『ログ・ホライズンTRPG』が発表された[9]。(→テーブルトークRPG)
ハラカズヒロにより漫画化された。他に、3本のスピンオフ漫画シリーズが制作された。(→漫画)
アニメ化され、NHK Eテレで、2013年10月から第1シリーズ25話、2014年10月から第2シリーズ25話が放送された。(→テレビアニメ)
また、ソーシャルゲーム化され、2015年3月19日より、『ログ・ホライズン 新たなる冒険の大地』というタイトルでGREEで配信されている。
あらすじ
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
以下に、「小説家になろう」掲載時の章立てであらすじを示す。
Ep.1
No. | 書名 初出時/書籍版 |
公表日 | 書籍刊行日・ISBN番号 |
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1 | 異世界の始まり(上)/異世界のはじまり | 2010年4月1日―4月15日 | 2011年3月31日 ISBN 978-4-04-727145-6 |
[注 2] MMORPG『エルダー・テイル』の12番目のアップデート「ノウアスフィアの開墾」が導入された日、主人公は、自身のプレイヤーキャラクターである冒険者シロエとして、MMORPG[用語 1]『エルダー・テイル』のアキバの街に存在していることに気づく。この世界は一見、現実的なようで、メニュー画面や念話(ボイスチャット)などゲームのコマンドも使用可能な奇妙な世界だった。シロエは混乱する他のプレイヤーを見て、格好悪さを感じる。シロエは旧友の直継と連絡を取る。 1.[注 3] シロエは、頼られることを苦にしギルド[用語 2]から遠ざかっていた過去、『エルダー・テイル』での冒険を共にした仲間〈放蕩者の茶会〉とそこで出会った直継のことを回想する。シロエは直継と再会して、今後のことを話し合う。 2.[注 4] シロエ達は旧知の縁から、マリエールのギルド〈三日月同盟〉と協力関係になる。シロエは三日月同盟に勧誘されるが固辞する。ゲームのルールで生産された料理には味がなく、現実的な方法で素材を調理することもできないことが明らかになる。また、死んでも生き返ることが示される。プレイヤー達は自衛のためギルドごとにまとまる一方、ギルド間の摩擦は増えていく。 3.[注 5] シロエは、男性キャラクターになってしまったことに苦しむ女性アカツキに、性別変更可能になるアイテムを渡す。アカツキは恩返しに、シロエに忍びとして仕えると言い出し、仲間になる。 4.[注 6] シロエ達はプレイヤーキラー[用語 3]の襲撃を受けるが、連携により撃退する。シロエは撃退したプレイヤーキラーを格好悪いと評価する。 5.[注 7] 目的を見失ったプレイヤー達がプレイヤーキラーとなり、アキバ周辺で被害が増えていく。プレイヤー達の間で、あの日の出来事に〈大災害〉の呼称が定着して行く。マリエールはアキバより治安の悪いススキノの街で孤立しているセララを迎えにいくため、シロエに〈三日月同盟〉を後見するよう求める。マリエールが失敗すると推測したシロエは、仲間に促され、自分達がススキノに行くことを決断する。 6.[10] シロエはこの遠征をなぜ引き受けたのかを自問し、「格好悪くなりつつあるこの世界への反抗の気持ち」に気づく。シロエ、直継はゲームで入手していたアイテムを用いて、鷲の頭と空を飛べる羽を持つ獅子の怪物グリフォンを呼び出す。一行はグリフォンに乗り、ススキノを目指す。 7.[注 8] 旅立ちから4日目、空路に危険を感じた一行は、古代の地下通路「パルムの深き場所」を進んでいた。道すがら、シロエは〈大災害〉の直前まで一緒に『エルダー・テイル』を遊んでいた、双子の年少のプレイヤー、ミノリ、トウヤのことを話す。出口にたどり着いた一行は、景色の美しさに感動する。シロエはこの世界が異世界だとの認識を確かなものにする。 8.[注 9] ススキノは悪辣なギルド〈ブリガンティア〉による、略奪、人身売買が横行していた。セララもブリガンティアに狙われていたが、にゃん太に匿われていた。にゃん太も〈放蕩者の茶会〉の仲間で、セララを迎えにきたシロエ達に合流する。ススキノを脱出しようとする一行は、ブリガンティアのギルドマスター、デミクァスに狙われる。 9. |
Ep.2
No. | 書名 初出時/書籍版 |
公表日 | 書籍刊行日・ISBN番号 |
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2 | 異世界の始まり(下)/キャメロットの騎士たち | 2010年4月15日―4月17日 | 2011年5月30日 ISBN 978-4-04-727298-9 |
[注 10]〈ブリガンティア〉の監視下で、セララは恐怖を感じるが、シロエの作戦に頷くにゃん太の言葉に勇気づけられる。シロエ達はデミクァスを挑発し、にゃん太と一騎打ちさせる。にゃん太の戦闘能力を低下させる攻撃に追い詰められたデミクァスは、部下に一斉攻撃を命じる。シロエの「出来ないことを見ないで、出来ることを」という言葉を受け、セララは味方を治癒する回復職の役割を果たす。シロエ達はデミクァスを倒し、勝利を宣言する。 10.[注 11] アキバへの帰り路、にゃん太は味のある料理をシロエ達にふるまい、キャラクターのサブ職業が料理人であれば素材を調理可能であることを示す。シロエ達は〈大地人〉(『エルダー・テイル』における、ノンプレイヤーキャラクターの総称)の開拓村で、〈冒険者〉(プレイヤーキャラクターの総称)として歓待をうける。そこで、シロエは〈大地人〉に機械らしさを感じず、人間として認識する。 11.[注 12] シロエ達はアキバに帰還し、料理の秘密を知った〈三日月同盟〉に味のある料理でもてなされる。シロエはマリエールから、大手ギルドが縄張りを形成していることを聞かされ、誰が悪いわけでもないと理解しつつも、割り切れない思いを持つ。また、ギルド〈ハーメルン〉が初心者プレイヤーを軟禁しEXPポットを搾取していることを知る。 12.[注 13] 宴の後、シロエは自分のこれまでの態度が無責任なものであったことを悟り、にゃん太に背中を押されて、ギルドを立ち上げることを決意する。一方、〈ハーメルン〉のギルドホールの一室で眠れずにいたミノリは過去を振り返る。我儘を多く言わずに育ち、自分を足手まといとみなし、シロエに助けを求めることができなかったことを思い返すミノリにシロエの念話が届き、救援に向かうと約束される。そして〈三日月同盟〉はシロエから〈ハーメルン〉の排除とアキバの街の変革への協力を求められる。マリエールは逡巡するが、シロエのギルド〈記録の地平線(ログ・ホライズン)〉結成を知り、祝福する。アキバ変革の手段として金貨500万枚の調達を要求するシロエに、沈思黙考したヘンリエッタは可能だと答え、マリエールはシロエへの協力を決断する。 13.[注 14] 4日後、〈三日月同盟〉は屋台〈軽食販売クレセントムーン〉を開く。〈冒険者〉たちは提供される味のある料理に歓喜する。初日の売り上げは上々だったが、シロエたちは「人手不足」と「素材不足」という新たな問題に直面する。そしてシロエの指示の元でそれぞれの交渉が始まった。マリエールとヘンリエッタは素材不足を補うためアキバの3大生産系ギルドの一角である〈第8商店街〉若旦那カラシンとの会合に臨み、交渉を成功させる。 14.[注 15] 商談には、〈海洋機構〉総支配人ミチタカ、〈ロデリック商会〉のロデリックが合流する。ヘンリエッタは、三者に「計画中である大規模作戦の支援」を求める。その言葉を「新たなクエスト、それもパーティ以上の単位で行う大規模なもの」と誤解する3人。そしてヘンリエッタは「陣頭指揮を執っているのはシロエ」という手札を明かし、一つの賭けに出る。それにはミチタカが小さいながらも反応を見せたため、ヘンリエッタはさらに「必要なのは金貨500万枚」「報酬としてクレセントムーンで運用している調理法と新たに知りえたそれを提供する用意もある」と新たなカードを切った。そして「三者に出資してほしいのはそれぞれ金貨150万枚」とも告げ、3人はそれを受けた。一方のシロエもにゃん太を伴い、夜のアキバ駅に出てきていた。交渉相手はソウジロウ=セタ。元〈茶会〉メンバーにして戦闘系ギルド〈西風の旅団〉ギルドマスターである。シロエは〈茶会〉解散時、彼が新たに立ち上げるギルドに誘われて断っていたことをやや後ろめたい思いで思い返すが、にゃん太がそれを吹き飛ばす。そしてシロエは現れたソウジロウに、今のアキバをどう思うか問い、ソウジロウの協力を取り付けることに成功する。その後、高額の食事代を稼ぐための狩り、市場への食材供給、それに伴う消費・経済活動により、アキバの街は活性化して行く。 15.[注 16] そして10日が経ち、アキバのギルド会館最上階の会議室に、それぞれ側近を伴ったシロエ、マリエール、ソウジロウ、カラシン、ミチタカ、ロデリックらアキバの有力ギルドの長12人が集った。シロエは、アキバの状況改善のため自治組織の結成を提案するが、戦闘系ギルド〈シルバーソード〉のウィリアム・マサチューセッツは協力を拒否し、去って行った。無法地帯となっている現状を報告しプレイヤーを律する法の必要を説くシロエに、戦闘系ギルド〈黒剣騎士団〉のアイザック、〈D.D.D.〉のクラスティは強制力がなく現実味がないと主張する。その時、シロエはギルド会館というゾーンを購入し、重要施設の利用を拒否する権限を得たことを告白する。一方、トウヤやミノリはあの夜以来シロエから度々連絡を受けており、ギルドホールで作戦当日を迎えていた。しかし、2人が新人仲間を集めて行動を開始した直後に女子側が見張りに見つかったため、しんがりを務めるトウヤとミノリが〈ハーメルン〉メンバーの攻撃にさらされる。 16.[注 17] 預金封鎖の実行も示唆するシロエの発言に会議場は騒然となる。「それは脅迫ではないか」との反論もアイザックの問いに答えただけだといなし、シロエは会議設立が目的であると繰り返す。そしてアイザックはシロエの提案を聞くだけは聞くという態度を見せる。一方、ミノリとトウヤは〈三日月同盟〉の小竜らに保護され、アカツキの調査から漏れていた〈ハーメルン〉の追手は、シロエの権限で改めてギルド会館から追放される。自分たちが出した資金がどこに消えたのか気づいたミチタカら3大生産系ギルドは、それでも会議に先立って渡された「クレセントムーンの秘密」にまつわる資料や、シロエの推論通りに事が運んだ「蒸気機関の開発」などの報酬からシロエにつくことを決めていた。そしてシロエが出す数々の提案が常識的に間違っていないことが分かってきた一同は、人権に関する部分は〈大地人〉にも適用するべきという発言に再び騒然となる。しかし、この世界の多数派である〈大地人〉との間に穏便な関係がなければ自分たち〈冒険者〉は生きていけないというシロエの主張に、最後は戦闘系ギルドも賛成し、11の有力ギルドによる自治組織〈円卓会議〉が結成された。 17.[注 18] 1週間後、〈ハーメルン〉から多くの新人を受け入れた〈三日月同盟〉は、以前より大きなギルドホールへ引っ越そうとしていた。その合間、マリエールはこの1週間の出来事をシロエの顔と共に思い返す。一方、シロエたちも街外れの廃ビルを新たな本拠地とするため、引っ越し作業に追われていた。その合間も廃ビルには来客が入れ替わりやってくる。また、夕刻になりやってきたトウヤとミノリがギルドに入れて欲しいとシロエに告げる。シロエはギルドのリーダーとしての自覚を持ち、2人の加入を認める。このようにして、新しいギルド〈記録の地平線(ログ・ホライズン)〉が誕生した。 18. |
Ep.3
No. | 書名 初出時/書籍版 |
公表日 | 書籍刊行日・ISBN番号 | ||
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3 | ゲームの終わり【上】 | 2010年4月24日―5月8日 | 2011年8月31日 ISBN 978-4-04-727413-6 | ||
19. [注 20] 特使一行は古宮廷で開かれた舞踏会に出席する。〈自由都市同盟イースタル〉(以下、イースタル)の代表、セルジアッド老公は、〈円卓会議〉と〈イースタル〉との類似性を指摘する。シロエは慣れないダンスに戸惑うが、ヘンリエッタの持つ吟遊詩人の特技に助けられる。一方、合宿のトウヤたちは、ダンジョン「ラグランダの社」に挑戦する課題を与えられる。 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27.
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Ep.4
No. | 書名 初出時/書籍版 |
公表日 | 書籍刊行日・ISBN番号 | ||
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4 | ゲームの終わり【下】 | 2010年5月15日―5月29日 | 2011年9月30日 ISBN 978-4-04-727543-0 | ||
28. 29. 30. 31. 32. 33. 34. 35.
36.
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Ep.5
No. | 書名 初出時/書籍版 |
公表日 | 書籍刊行日・ISBN番号 | ||
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5 | アキバの街の日曜日 | 2010年6月30日―8月17日 | 2011年11月30日 ISBN 978-4-04-727669-7 | ||
37. [注 38] ミノリはシロエの評判が悪いことに胸を痛めるが、自身のシロエへの感情をまだ理解できていない。一方、アカツキは大災害後を振り返りシロエへの好意を自覚するが、大学生である自身の恋のライバルが中学生のミノリであったことに悩む。秋祭りを準備する生産者ギルド連絡会を、デートの情報収集のため訪問していたシロエは、ヘンリエッタにイベントの手伝いを頼まれる。 38. 39. 40. 41. 42. 43. 44. 45.
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Ep.6
No. | 書名 初出時/書籍版 |
公表日 | 書籍刊行日・ISBN番号 | ||
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6 | 夜明けの迷い子 | 2011年12月18日―2013年3月8日 | 2013年3月30日 ISBN 978-4-04-728235-3 | ||
46. 47. 48. [注 49] 夜の巡回を終えて考え事をしていたアカツキは、ミノリへの嫉妬を抑えきれず自己中心的にしか考えられない自身を嫌悪する。レイネシアは供贄一族の頭領、菫星から、殺人事件の犯人が大地人で動力甲冑を盗み冒険者以上の力を得ていることを聞かされ、冒険者と大地人との関係が破局することを恐れる。話を聞いてしまったアカツキは、重責を担うレイネシアに敬意を抱き、犯人を見つけることを約束する。 49. 50. 51. 52. 53. 54.
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Ep.7
No. | 書名 初出時/書籍版 |
公表日 | 書籍刊行日・ISBN番号 | ||
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7 | 供贄の黄金 | 2013年6月22日―11月5日 | 2013年12月20日 ISBN 978-4-04-729175-1(通常版) ISBN 978-4-04-729176-8(ドラマCD付特装版) | ||
55. 56. 57. 58. 59. 60. 61. 62.
63.
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Ep.8
No. | 書名 初出時/書籍版 |
公表日 | 書籍刊行日・ISBN番号 | ||
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8 | Route43/雲雀たちの羽ばたき | 2014年3月29日―6月7日 | 2014年9月30日 ISBN 978-4-04-729926-9(通常版) ISBN 978-4-04-729927-6(ドラマCD付特装版) | ||
64. 65. 66. 67. 68. 69. 70. 71.
72.
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Ep.9
No. | 書名 初出時/書籍版 |
公表日 | 書籍刊行日・ISBN番号 | ||
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9 | カナミ;ゴー・イースト (「竜吼山脈」から改稿、改題) /カナミ、ゴー!イースト! |
2014年10月13日―12月29日 | 2015年3月27日 ISBN 978-4-04-730190-0 | ||
73. 74. 75. 76. 77. 78. 79. 80.
81.
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Ep.10
No. | 書名 初出時/書籍版 |
公表日 | 書籍刊行日・ISBN番号 | ||
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10 | ノウアスフィアの開墾 | 2015年1月26日― | |||
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章番号は「小説家になろう」掲載時。
MMORPG用語
- ^ 「MMORPG」 - 大人数のプレイヤーが同じ世界を共有する形式のコンピュータRPG。
- ^ 「ギルド」 - オンラインゲームでプレイヤーが作る組織。
- ^ 「プレイヤーキラー」 - オンラインゲームで、試合などの形式を取らずに、他のプレイヤーを攻撃するプレイヤー。
主な登場人物
この節の加筆が望まれています。 |
大地人表記のないものは冒険者。
- シロエ - 主人公。アキバの街を守るため、ギルド〈記録の地平線(ログ・ホライズン)〉と自治機関〈円卓会議〉を設立する。世界の変革と地球世界への帰還をもとめて、思索にふける。
- 直継(なおつぐ) - シロエの親友。スケベ心をあけっぴろげにする青年。仲間を守る盾として活躍する。
- アカツキ - シロエに護衛、忍びとして仕え、恋心も持つ女性。背の低さと、冒険者としては二流であることにコンプレックスを持つ。
- にゃん太 - 猫人族の料理人。シロエ、直継とは顔なじみ。シロエにアイテム作成の秘密を伝える。年長者としてシロエたちを見守る。
- トウヤ - 勇猛果敢な武士の少年。自分のために誰かが苦しむことを、痛みとして感じることのできるやさしさを持つ。
- ミノリ - トウヤの双子の姉。シロエに憧れ、戦い方や技術を学ぼうとする。
- 五十鈴(いすず)- 吟遊詩人の少女。ルンデルハウスには大抵大型犬をかわいがるように接する。〈三日月同盟〉所属だったが、ルディを追う形で移籍。
- ルンデルハウス、ルディ - 大地人の青年。身分を隠し、初心者冒険者の訓練に参加してきた。命を落とすが、シロエに助けられ、冒険者となる。五十鈴への好意を隠さない。
- セララ - ススキノで匿われ、にゃん太に恋をした少女。救出後は、〈三日月同盟〉の初心者世話役を務める。トウヤ、ミノリ、五十鈴、ルディの〈ログ・ホライズン〉年少組とパーティを組む。
- マリエール - 支援ギルド〈三日月同盟〉のギルドマスター。多くのプレイヤーから慕われていた女性で、大災害後も周りに明るさを振りまいている。中小ギルド、ソロプレイヤーの代表として〈円卓会議〉に参加する。
- ヘンリエッタ - 〈三日月同盟〉の会計士。事務面で、マリエールとシロエを助ける。マリエールの旧友。シロエに淡い恋心を持つが、一歩引き、アカツキ、ミノリを応援している。
- 小竜(しょうりゅう)- 〈三日月同盟〉の戦闘班長。マリエールに恋心を持っているが、本人にだけは気づかれていない。
- セルジアッド公爵 - 〈自由都市同盟イースタル〉の筆頭領主。
- レイネシア姫 - ぐーたら好きなセルジアッド公の孫娘。ゴブリン王軍のイースタル侵攻の危機に、領主達の意を無視して、アキバの冒険者に助けを求める。この縁で外交官となり、大地人と冒険者との橋渡し役を務める。
- エリッサ - レイネシア姫つきの侍女。
- リ=ガン - ミラルレイクの賢者の名で知られる、大地人の魔法学者。シロエに知識を与える。
- クラスティ - アキバ最大の戦闘系ギルド〈D.D.D.〉のギルドマスター。〈円卓会議〉議長。温厚で理知的な風体だが、戦闘狂の面も持つ。レイネシア姫とはお互いに利用しつつも、その関係は深まっていく。
- ソウジロウ - 女性中心の戦闘系ギルド〈西風の旅団〉のギルドマスター。〈円卓会議〉評議員。多くの女性に慕われる美少年の武士。
- ミチタカ - アキバ最大の生産系ギルド〈海洋機構〉のギルドマスター。〈円卓会議〉評議員。
- カラシン - 流通を扱う生産系ギルド〈第8商店街〉のギルドマスター。〈円卓会議〉評議員。
- アイザック - 少数精鋭の戦闘系ギルド〈黒剣騎士団〉のギルドマスター。〈円卓会議〉評議員。
- ナズナ - 戦闘系ギルド〈西風の旅団〉メンバーでソウジロウの片腕。狐尾族の女性。
- 高山三佐 - 戦闘系ギルド〈D.D.D〉幹部。狼牙族の女性。
- 多々良(たたら) - エルダーテイルでは珍しい刀匠の冒険者。
- ミカカゲ - 〈ロデリック商会〉所属の女性製菓職人。
- リーゼ - 〈D.D.D〉の幹部で教導部隊長。ハーフ・アルヴの女性。
- ウィリアム - 戦闘系ギルド〈シルバーソード〉のギルドマスター。〈円卓会議〉に誘われるが、レイドにしか興味がなく拒絶する。その後ススキノへ移転していて、シロエの頼みによりレイドに挑戦する。その困難さにくじけかけた〈シルバーソード〉の仲間に、自身の熱い思いを語り、奮起させる。
- デミクァス - ススキノを荒らしていた〈ブリガンティア〉のギルドマスター。シロエに打ちのめされ、復讐を誓うが、レイドで共闘することで、何かを分かり合う。
- てとら - アイドルのサブ職業を持つ、優秀なヒーラー。レイドに挑戦するシロエ達とススキノで出会い、そのまま〈ログ・ホライズン〉に加入する。
- 濡羽(ぬれは)、ダリエラ - ミナミの街を統治する〈Plant hwyaden〉のギルドマスター。シロエに執着している。大地人の女性・ダリエラの姿で度々拠点を抜け出している。
- ロエ2 - シロエに似た雰囲気を持つ女性。冒険者でも、大地人でもない航界種を名乗る。
- レオナルド - ヒーローを信望する青年。北米サーバーの無法に嫌気がさし、逃げた先でカナミに出会い、旅に付き合わされる。
- カナミ - 『エルダー・テイル』でシロエ達を振り回して大冒険をしていた〈放蕩者の茶会〉のリーダー。大災害時は新アカウントでヨーロッパサーバーにいた。唯一アップデートしている日本サーバーに大災害の秘密があると信じ、ヤマトを目指して旅している。
- エリアス=ハックブレード - 大地人の突然変異種、古来種の騎士。大災害後、眠りについていたが、カナミに起こされ、旅に付き合わされる。
- コッペリア - 大災害後に自我を持った、元ボットの少女。カナミに拾われ旅をする。
- KR - 元〈茶会〉メンバー。特技を応用して海外サーバの情報を収集する過程でカナミたちと合流し、一時的に共闘した後ヤマトに帰還。その後〈Plamt hywaden〉へ参加する。
登場人物
職業・種族表記はメイン職業/サブ職業 種族。明らかでない場合は未表記。所属ギルド全体に関しては後述の「ギルド」を参照。固有名詞においては〈〉表記とする。
アキバの街の冒険者
記録の地平線
- シロエ
- 声 - 寺島拓篤
- 職業:
付与術師 ()/筆写師 種族:ハーフ・アルヴ - 主人公。『エルダー・テイル』歴は中学生時代から開始して約8年のベテランプレイヤーで周到な計画立てを好む参謀タイプの青年。温和な人物だが、人付き合いが苦手で、目的のために手段を選ばず、周囲の想定を越えた選択を示すことから誤解を受けやすい。自問自答を多用して状況を分析し作戦を練る癖があり、その過程が周囲の人間には読めないため、通称は「腹ぐろ眼鏡」。クラスティからは「なんでもありの状況でこそ、もっとも力を発揮する妖刀の類」と評されており、唐突に行動を制限する「縛り」が生じると混乱してしまうこともある。
- かつて存在した伝説的なプレイヤー集団〈
放蕩者の茶会 ()〉で参謀役を務めていた。人間関係による束縛を嫌いギルドに所属することを避けていたが、〈大災害〉での出来事を経て直継、アカツキ、にゃん太とともにギルド〈記録の地平線 ()〉を設立する。さらにアキバの治安を安定させるため主要ギルドのギルドマスターを集めた自治組織〈円卓会議〉の設立を発起した。 - 『エルダー・テイル』きっての不人気職である〈付与術師〉を好む珍しいプレイヤーで、その実力はトッププレイヤーからも一目置かれる。シロエの戦闘スタイルは味方のMPを管理するビルド「マナコントローラー」。敵味方のリソースの変動を精密に把握・予測して戦う「
全力管制戦闘 ()」が得意技で、リアルタイムに綿密な予測を立てながら、戦闘に参加しているプレイヤー全員(フルレイドなら自分含めて24名)のMPやステータスの管理と、戦場哨戒を同時にこなす。 - 現実世界では工学部の大学院生で、23歳。本名は城鐘恵(しろがね けい)。大学ではCADの扱いも学んでおり、〈茶会〉時代は三次元CADでダンジョンマップを作成していた。両親は共働きで幼い頃から完全なインドア派。夜中に近所を徘徊し、友人達と外で遊んでいる時も内面は孤立気味だった。すべてを自分ひとりでやろうとする癖があり、直継にもその点を心配されている。
- 直継(なおつぐ)
- 声 - 前野智昭
- 職業:
守護戦士 ()/辺境巡視 種族:ヒューマン - 〈放蕩者の茶会〉の元メンバーであり、2年のブランクがあっても〈守護戦士〉としてのプレイヤースキルは一流。シロエとは何度か現実世界で会ったこともある無二の親友。シロエの考えていることそのものは分からずとも常にシロエを信頼し、彼の行動を応援する。その時々の状況を「○○祭り」と称する陽気な兄貴分で、ことあるごとに「おぱんつ」の話を持ち出す下ネタ好き(自身曰く“オープンスケベ”)。しかし、マリエールのスキンシップに度々顔を赤らめる一面も。
- 現実世界では社会人で、担当は営業。本名は葉瀬川直継(はせがわ なおつぐ)、25歳。
- アカツキ
- 声 - 加藤英美里
- 職業:
暗殺者 ()/追跡者 種族:ヒューマン - ヒロイン。シロエに仕える忍びを自称する、小柄な黒髪の美少女。人付き合いが苦手で口数が少なく生真面目な性格。
- ゲーム時代は長身の男性アバターを使用していたため、〈大災害〉後はキャラクター設定と現実の体格の違いと、性別の不一致に悩まされる。シロエが持っていた限定アイテム〈外観再決定ポーション〉によって助けられ、以後彼を「主君」と呼び慕う。冒険を共にすることで、シロエに恋心を抱く。(1巻)
- 成人女性だが、現実世界でも小柄で中学生に間違われる容姿であり、そのことにコンプレックスを持つ。また、 ソロプレイヤーであったことから大規模戦闘の経験がなく、普通に購入できる程度の装備しか所持していないため、一流の冒険者より劣ることに引け目を感じる。これらは、アキバの街で起きた殺人鬼事件の最中に解決される。(6巻)
- にゃん太(にゃんた)
- 声 - 中田譲治
- 職業:
盗剣士 ()/料理人 種族:猫人族 - 若者たちを見守る良き大人の男性であり、温厚な性格。〈放蕩者の茶会〉の元メンバーで、「班長」「ご隠居」と呼ばれていた。〈猫人族〉なので擬人化された猫のような外見で、語尾に「にゃ」をつける猫語尾を使う。レイピアの二刀流。
- サブ職業〈料理人〉であり、本職並みの腕前の持ち主で、〈大災害〉後の製作スキルの秘密にいち早く気がついた人物の1人。ススキノでセララを匿っていた協力者であり、シロエらと共にススキノを脱出し、拠点をアキバの街に移す。匿っていたセララに好意をもたれている。ギルドでは、〈円卓会議〉関連の仕事に忙殺されるシロエの代わりに、ミノリたち年少組の監督を行うなど、ギルドのサブマスター的立ち位置である。
- ミノリ
- 声 - 田村奈央
- 職業:
神祇官 ()/裁縫師→見習い徒弟 () 種族:ヒューマン - トウヤの双子の姉。真面目で責任感が強い「委員長タイプ」で、弟の保護者的な立ち位置。『エルダー・テイル』を始めて間もない初心者であり、プレイ開始日に偶然出会ったシロエに姉弟で教えを受けていた。シロエのことは師として慕っていたが、後に異性としての好意を自覚する。
- 当初、非戦闘時は胸当てを外し、巫女装束の白い上着を脱いだ状態でいることが多かった。その後は生産系ギルドが作った服をいくつか購入していたようだが、〈天秤祭〉の折に五十鈴にコーディネートしてもらってからはそれを着ている。
- 〈大災害〉後は姉弟で街から出た途端PKに襲われ命を奪われた上に、全財産を失う。さらに初心者を利用してアイテムを稼ぐ悪徳ギルド〈ハーメルン〉に入団してしまい、屋内でこき使われる日々を過ごしていた[注 82]が、6月の終わりにシロエらによって救出され、その一週間後自発的に〈記録の地平線〉に加わる。8月に行われた初心者プレイヤーの強化合宿ではトウヤ、〈三日月同盟〉のセララおよび五十鈴、フリーのルンデルハウスとパーティを組み、ダンジョン〈ラグランダの杜〉に挑む。シロエたちと2か月訓練していてもパーティ最弱レベル(レベル21)という状態だったが、こまめに手帳に書き留めているシロエの教えを思い出しつつ、ダンジョン攻略開始から5日目に、前日に把握した全員の特性を的確に分析、回復の合間に
戦場哨戒 ()を担当しメンバーに指示を飛ばす。その後のチョウシ防衛戦では、それまでセララが担当していたHP監視も一手に引き受けることで、未熟ながらシロエの〈全力管制戦闘〉の模倣(本人曰く「略式・全力管制戦闘」)もこなし、さらなる才能を開花させた。この時点で「5人のMPを5%刻みで把握、5〜10秒先を予測」するまでになっている。その後、アニメ版〈天秤祭〉の頃にはメイン職業のレベルは37まで上がっている。年少組で魔法鞄の素材集めに出た3月時点でレベル57。〈呼び声の砦〉攻略時はトウヤと共に第3パーティに配置され、レイド終盤ではシロエから第3・第4パーティの指揮を任される。上記の通り、日ごろからシロエが教えたことを書き留める手帳を持ち歩くが、その表紙に書いている少女漫画風イラストはあまり上手くない。 - シロエへの好意を自覚して以降は、同じくシロエに片思いしているアカツキと競い合うようにシロエへアプローチしているが、シロエが自分に向けられる感情に疎いため、不発に終わりがち。
- 当初取得していたサブ職業〈裁縫師〉は、〈ハーメルン〉で毎日のように防具を縫わされていたためにレベル30を越えていたが、本人は嫌がっており、早くサブ職業を変えたいと思っていた。後にシロエの薦めで〈見習い徒弟〉へ転職し、師匠となった彼の〈筆写師〉下位スキルを習得。〈天秤祭〉時にそのスキルを利用し、カラシンの元で「生産ギルド連絡会」の事務作業を手伝っており、以降もバイトとして駆けつけるため、カラシンから冗談半分に引き抜きの依頼が来ている。本人は「周囲に嫌われることを何とも思っていないシロエの評判を多少なりとも上向かせたい」との想いから行動しているだけなのだが、この「魔法遣いの弟子」は生産ギルド連絡会の中で有名になりつつある。
- 五十鈴がステージに上るときは、トウヤやセララと共にリズムやサブ楽器を引き受けることがある。
- 現実世界では中学2年生の14歳。身長はトウヤよりやや低い。
- トウヤ
- 声 - 山下大輝
- 職業:
武士 ()/会計士 種族:ヒューマン - ミノリの双子の弟。活発で向こう見ずだが、正反対な姉との仲は良い。ミノリ同様〈ハーメルン〉から救出され、共に〈記録の地平線〉に加わる。〈ハーメルン〉では狩りの際の壁役にさせられていたためその頃から戦闘経験を積んでおり、強化合宿の時点でレベルは29。年少組で魔法鞄の素材集めに出た3月の時点でレベルは58。
- 初心者故にヘイトの概念を理解していなかったが、〈ハーメルン〉での狩りにおいて、敵が壁役を無視してパーティ内で最高レベルだった召喚術師に向かったことや、シロエが自分たちと行動していた際に「師範システム」でレベルを下げていたことの意味は察しているなど、頭の回転は悪くない。ただし、ノリで行動してしまうことや、作戦を立てないまま猪突猛進に敵に突っ込んでいくことも多い。シロエのことは憧れの対象であり、師として慕っているが、〈記録の地平線〉内ではシロエの勧めもあって同じ前衛職である直継の指導を受けている。直継のこともシロエ同様慕っており、彼を「師匠」と呼んでいる[注 83][注 84]。打ち解けた年長者が相手の時は「兄ちゃん」あるいは「姉ちゃん」をつけて名前で呼ぶが、何かを感じたダリエラだけは現在のところ例外。五十鈴がステージに上るときは、ミノリ、セララと共にリズムやサブ楽器を引き受けることがあり、トウヤはドラムを担当している。
- 現実世界では事故が原因で下半身不随であり、車椅子での生活を余儀なくされている。しかし、そんなことはおくびにも出さない精神的な強さを持つ。治療やリハビリで疲れて外にあまり出られないため、「勉強をおろそかにしない」という条件で、遊びの1つとして『エルダー・テイル』を与えられた。実は珠算検定1級持ち。男子だけに肉好き。
- 五十鈴(いすず)
- 声 - 松井恵理子
- 職業:
吟遊詩人 ()/遊牧民 種族:ヒューマン - 双子らと共に〈ハーメルン〉から救出された少女。後述の強化合宿の時点でレベル24。
- 明るい性格だがやや遠慮がちで、長身でそばかすがある容姿もコンプレックスになっている。特徴は一つにまとめた長い三つ編み。男の子と話すのは苦手な方だが、アニメ版では〈ハーメルン〉にいた頃にトウヤのいるパーティで狩りをしており、就寝時ミノリにトウヤのことを報告したりもしている。またザントリーフ地方での夏季合宿におけるパーティでルンデルハウスと親しくなり、飼い主と犬のような奇妙な関係を築いている。そのルンデルハウスとの戦闘中のコンビネーションは、ミノリの采配もあり絶妙。吟遊詩人としては珍しく両手槍〈遠吠えの槍〉を武器として選んでいる(曰く、なんとなく「ギターをアンプに叩きつけて壊すロックスター」っぽいから)。
- ミノリより年長だが、ミノリがしっかりしているため〈ハーメルン〉の環境下で精神的に助けられていたと認識しており、彼女とは対等な友人でありたいと思っている。救出後は〈
三日月同盟 ()〉に加入していたが、ルンデルハウスを追う形で〈記録の地平線〉に移籍する。マリエールから贈られたリュート〈空飛ぶイルカ〉がお気に入りで、時間があれば爪弾いている。歌うことや楽器の演奏が好きで、ギルド移籍以降、〈吟遊詩人〉で構成されるギルド〈第七鼓笛隊〉と大地人の協力で運営されている飲食店〈ブルームホール〉で、定期的にライブを行うようになった。年少組でダザネッグの魔法鞄の素材集めに出た際も、「演奏旅行」と称してたどり着いた町の酒場などで度々ライブを行う。ルンデルハウスからの指摘で、自分が歌っている「元の世界の歌」が大地人に影響を与えたことを知り一時苦悩するが、最終的に吹っ切れ、鋼尾翼竜 ()に襲撃されたサフィールの町から避難しようとする大地人を手助けするため、思いを込めて歌った歌がセルデシア世界そのものに認められた。 - 現実世界では都会とは言えない地域出身の高校生。吹奏楽部に所属しており、楽器ならなんでも好きだが、リアルではウッドベースを愛好している[注 85]。ガンダムオタクの兄がおり、彼から無料チケットをもらったことが『エルダー・テイル』を始めたキッカケ。
- 空飛ぶイルカ(フライング・ドルフィン)
- 五十鈴の愛用するリュート。元々はマリエールが〈木工職人〉のスキルで作ったアイテム〈三日月のリュート〉だったが、〈ロデリック商会〉のメンバーによって音を増幅する効果を持つ従者召喚を可能にする低レベルアイテム〈セイレーンの貝殻〉を組み込んだ改造を施され〈精霊遊戯のリュート《アン・ディー・フロイデ》〉となっている。
- リュートは本来は繊細で典雅な音色を持つ古楽器だが、この工夫によって表現の幅を一気に増やした謎楽器となった。演奏の際にはシロエからもらった製作級アイテム〈琥珀竜の爪〉をピック代わりに使っている。
- ルンデルハウス=コード
- 声 - 柿原徹也
- 職業:
妖術師 ()/なし→冒険者 種族:ヒューマン - 貴族風のキザな青年。プライドが高く言動は高慢だが、後述の育ちのよさゆえに憎めない性格で、本質は実直で人知れず修練を積む努力家。年少組の中では最年長。五十鈴にはゴールデン・レトリバーに形容されている。ソロプレイヤーだが夏季合宿に参加し、ミノリらとパーティを組む。合宿の時点でレベル23。合宿5日目までは後衛職であるにもかかわらず前衛に出たがり、トウヤと同様ヘイトを理解していないため自分に敵が向かってくる理由がわからないままレベルの低い敵を相手にパーティーが敗走する悪循環を繰り返していたが、ミノリの提案により自分の役割を理解してダンジョンを制覇した。ボスの撃破で得られた魔術師の籠手は専用のアイテムだったことから全員一致で彼のものとなる。
- 実は〈冒険者〉のふりをした〈大地人〉で貴族の三男坊。〈ナインテイル自治領〉出身。ある冒険者と出会った過去がきっかけで、腐敗した貴族社会から抜け出し〈冒険者〉になりたがっていた。強化合宿の際にフレンドリストに登録しようとした五十鈴によって〈大地人〉であることが発覚するも、五十鈴に懇願し、隠匿する[注 86]。その後合宿メンバーでパーティを組んだままイベント〈ゴブリン王の帰還〉に突入、ザントリーフ半島の〈チョウシ防衛戦〉に臨み、トウヤをダイアウルフの攻撃から庇う形で自爆同然の呪文を放ち一度死亡してしまうが、シロエの試みによって〈冒険者〉として蘇生、その時の契約に従い〈記録の地平線〉に加入する。作中時点において、セルデシア世界における唯一人の「大地人出身の〈冒険者〉」である。そのため、アキバで暮らす大地人たちにとっては〈冒険者〉について聞くための相談役にうってつけであり、週2回ほど大地人の会合に参加する。年少組で魔法鞄の素材集めに出た3月の時点でレベル58。
- 家族からは「ルディ」と呼ばれていた。その愛称を教えられた五十鈴や、五十鈴の呼びかけを聞いたトウヤたちも次第にその呼び名を使うようになった。音楽方面の適性はいまいちなので、五十鈴のライブでは観客に徹する。
- てとら
- 声 - 藤井ゆきよ[11]
- 職業:
施療神官 ()/アイドル 種族:ヒューマン - 〈
奈落の参道 ()〉攻略準備のためにススキノにたどり着いた直継とリ=ガンが出会った、零細ギルド〈ライトインディゴ〉に所属する〈冒険者〉(レベル92)。いつもドヤ顔で美少女アイドルを自称し、直継に〈茶会〉メンバーを思い出させる雰囲気を持つ。その直継とは、常に下ネタを含むくだらないネタでじゃれ合う。一人称は「ボク」で基本的に「ですます」口調。実はいわゆる男の娘[注 87]だが、それを積極的に明かすことはない。とはいえシロエやトウヤ、ルディにはバレており、ルディとトウヤは呼びかけに困っている[注 88]。 - 可愛らしい見た目とは裏腹に場数を踏んでおり、レベル90超えから戦力になると判断した直継の誘いを受け〈奈落の参道〉を目指す大規模戦闘へ参加。シロエ、直継を含むメンバーとパーティを組み、1週間で大規模戦闘に適応してみせた。戦闘では小柄な体格を活かして戦場を駆け回り、時には直継に張り付いて彼を盾代わりにした状態で戦闘の最前線まで行き、全体に回復魔法を投射するなど、アイドルのステージ衣装を思わせる軽装という弱点を窺わせない有能な回復役として立ち回る。このレイド後にはレベルが93になっている。
- 元〈茶会〉メンバーであり現在〈Plant hwyaden〉に籍を置くカズ彦とつながりを持ち、彼の推薦と本人の意思、人格的にも技量的にも断るような人材ではない、との判断から、〈奈落の参道〉攻略中にシロエが許可を出し、〈三なる庭園のイブラ・ハブラ〉との戦闘中、直継に〈記録の地平線〉への移籍を報告する。
- ドラマCD『銀の弓VS黒の剣』では、〈シルバーソード〉がススキノに向かう直前にはアキバにいて、半ば強引にウィリアムに同行していったことが語られている。
三日月同盟
- マリエール
- 声 - 原由実
- 職業:施療神官/木工職人 種族:エルフ
- 非戦闘系メンバーが多い〈三日月同盟〉のギルドマスター。明るくオープンで世話焼きな大阪育ちの女性で、自然と周りに人が集まるタイプ。関西弁で話す。非常にスタイルが良く、女子校育ちゆえのそのオープンさと相まって時折周りを惑わせるが、男女問わずファンがいる。シロエとは〈大災害〉以前から何度かパーティを組んだこともあるなど交友関係があり、「マリ姐」と呼ばれる。なお、自己紹介の際「マリエでええよ」と自分から言ったこともあってか直継からは「マリエさん」と呼ばれ、現実世界でも付き合いの長いヘンリエッタは「マリエ」と呼ぶ。〈大災害〉直後にシロエをギルドに誘うなど、〈茶会〉解散後のシロエがずっとギルドという居場所を持たないことを心配する優しい性格や向日葵のような微笑みは、周囲の人間の癒しとなる。しかし、小竜がやる気満々で狩りに赴く理由に気づけなかったりする天然な一面も持つ。「考えること」はあまり得意ではないが、適当に思いついたことが転機になることもしばしば。
- 3〜4巻では「自分がバカンスに行きたい」と言いだしたことを切っ掛けに、〈円卓会議〉主催の新人プレイヤー強化合宿の引率責任者となり、後半でのチョウシ防衛戦では指揮を執った。1stシーズンでは〈天秤祭〉も彼女が言い出しっぺとなったことが明らかとなっている。後に直継と念話での定時連絡を行うなど、交際を始めた。このことはシロエとにゃん太に知られていたが、2人は暗黙の応援事項ということで黙秘していた。2ndシーズンでも「ギルド対抗!アフターハロウィン大運動会!![注 89]」を開催し、円卓会議のイベント実行委員長と言った立場になっている。
- アキバの殺人鬼討伐では、女性レイド集団〈水楓の乙女〉の一員としてリーゼやヘンリエッタが練った策を元に、アカツキのサポート役としてペアを組み、アキバを駆け巡った。但し大規模戦闘は今回が初めてだったらしい。
- 現実世界では家事手伝いで、直継より3つ年上の28歳。本名は坂本鞠絵(さかもと まりえ)。
- ヘンリエッタ
- 声 - 高垣彩陽
- 職業:吟遊詩人/会計士 種族:ヒューマン
- 〈三日月同盟〉会計の秘書風の女性。お嬢様風の丁寧な言葉使いでギルドの身内以外は大抵敬称付きで呼ぶ。マリエールとは学生時代からの友人で、彼女の扱いには慣れており、事実上ギルドのほとんどを取り仕切っている。可愛いものに目がない少女趣味の持ち主で、アシュリンやミノリにナナミ、特にアカツキが大のお気に入り。趣味に邁進する姿は時に身内からも問題視されており、アニメでアカツキを追い詰める姿は悪役調に描かれている他、ナナミを除く3名の身代わり人形も所有している。
- 悪巧みを含めてシロエとは話が合い、「真っ黒クロエ様」と呼んで奇妙な信頼を寄せている[注 90]が、恋愛事には淡白と自己評価しており、「恋人になりたい」というほどではない。エターナルアイスの古宮廷の舞踏会では、吟遊詩人の特技でシロエをリードして最初に踊り、アカツキにダンスの手本を見せる。殺人鬼事件でアカツキに説教をしているときに「アカツキがシロエの一番の身近な存在であること」を内心でつぶやいて問いかけるなど、アカツキとシロエの仲を応援しているようで、シロエとは常に一歩引いた付き合いを心がけている。
- 殺人鬼討伐時は〈水楓の乙女〉の一員としてレイネシアの傍につき、彼女と菫星の会談を見守り、レイドチャットで現場から届く魔法陣停止のタイミングを伝える役を担う。
- シブヤが〈常蛾〉の巣窟〈呼び声の砦〉と化した攻略戦で劇中初めて大規模戦闘を行い、手持ちの武器が弓矢と判明している。
- 現実世界では経済学部で修士号を取ったOLであり、大企業で会計の仕事をしている。本名は梅子(うめこ)だが、コンプレックスがあるのか本名で呼ばれると怒る。父親はかなり腕利きの証券マンで、父からも教えを受けていた。
- セララ
- 声 - 久野美咲
- 職業:
森呪遣い ()/家政婦 種族:ヒューマン - 生産職でのプレイがしたくて『エルダー・テイル』を始めた、〈三日月同盟〉の初心者プレイヤー。同じ低レベルプレイヤーの世話役として親身になって働くため、周囲の信頼は厚い。たまに妄想癖の出る、おっとりした性格の少女で、若干肉付きの良い体型[注 91]を気にしている。〈大災害〉直前にススキノへ買い出ししていたために孤立し、現地のギルド〈ブリガンティア〉にフレンド登録され捕らわれかけたところをにゃん太に保護され、それからは彼へ誰が見てもわかりやすいくらいの好意を抱いている。
- 後で生産職を取るまでの穴埋めとして〈家政婦〉を取得していたが、奇しくも隠れ家から出られない生活を送ったことで必要以上にレベルが上がってしまった(メイン職が19だったのにサブは46まで上がっていた)。その後、メイン職の方も少しずつレベルが上がっている(強化合宿の時点で25)。初心者中心のパーティではミノリたち〈記録の地平線〉年少組と組むことが多いが、自分を頼りにする〈同盟〉の仲間のために移籍はしないでいる。魔法鞄の素材集めに出た3月時点でレベル58。五十鈴がステージに上るときは、トウヤやミノリと共にリズムやサブ楽器を引き受けることがある。
- 現実世界では高校2年生。前述の体型については現実でも気にしていた点だが、それをキャラクターにもそのまま設定してしまった模様。TRPGリプレイやアニメ第2シリーズでは、料理に大量のマヨネーズをかける描写があり、リプレイ集の注釈ではそれが体型の原因とされている。
- 小竜(しょうりゅう)
- 声 - 逢坂良太
- 職業:盗剣士/武侠 種族:狼牙族
- 〈三日月同盟〉の戦闘班長を務める、中華風の衣装と皮鎧をまとった真面目で面倒見が良い少年。マリエールに好意を抱いており、彼女から「お願い」されると労もいとわず邁進する様は飛燕からは「忠犬」、玲央人に「番犬」と評されている。通常は「雷爪・風牙」という直剣の二刀流だが、低レベルメンバーが多いギルドなので、狩りの際に前衛職が少ない場合は擬似タンク役として小盾と片手剣という装備に変更したりもする。アニメではミノリとトウヤがはじめて会った〈同盟〉メンバーで、新人プレイヤー強化合宿に引率として参加し、サファギン襲撃時にはカワラ、シゲル、昨日のわんこと共に急造パーティながら新人たちが退避するまでの時間稼ぎをした。
- 『ログ・ホライズン外伝 Honey Moon Logs』では盗剣士のスキル「エンド・オブ・アクト」から武侠の乱舞技「雷轟電撃」に繋げる口伝の片鱗をみせた。
- 現実世界では公立高校2年生で、本名は章介(しょうすけ)。ゲーム内では本名で呼ばれると少々恥ずかしい模様。携帯の待ち受け画面は、オフ会で隠し撮りした鞠絵の写真を日替わりで差し替えている(飛燕・談)。
- アイゼル
- 声 - 村田太志
- 職業:妖術師 種族:ハーフ・アルヴ
- 前髪にメッシュが入った青い髪の青年でレベル82。魔法職だが、杖ではなく手袋型のアイテムを使用している。ギルド内では買い出し係班長で、マリエールやヘンリエッタがギルドを留守にする際には後を任される(面倒事を押し付けられる)しっかり者。身長が182〜185cm(アニメの設定では2m以上)と結構長身で、ヘンリエッタからは「のっぽくん」と言われている。
- 現実世界では19歳の大学生。本名は圭一郎(けいいちろう)。
- 明日架(あすか)
- 声 - 高橋未奈美
- 職業:神祇官 種族:ヒューマン
- 『ログ・ホライズン外伝 Honey Moon Logs』に登場する、巫女装束(ヤマトサーバにおける神祇官の女性専用装備)を纏った少女。ギルド内では班長を務める者の1人で、女子の纏め役。飛燕の悪戯に対し、説教する立場になることが多い。
- アキバの殺人鬼討伐に参加した女性レイド集団〈水楓の乙女〉の一人として参加。
- 現実世界では女子高生(3年)。本名は飛鳥(あすか)。恋話とそれ系統のイベントが大好き。
- リリアナ
- 声 - 雨宮天
- 職業:森呪遣い 種族:エルフ
- 『ログ・ホライズン外伝 Honey Moon Logs』に登場する、前髪ぱっつんなロングヘアの少女。レベル48。ギルド内では班長を務める者の1人。〈大災害〉に巻き込まれた多くのプレイヤーと同じく精神的には一般人で、怖がりな所がある。普段はフリルつきのドレスにローブを着ているが、「軽食販売クレセントムーン」の制服に着替えた際には中々のスタイルを披露した。ゴブリン掃討作戦では蒸気船オキュペテーの位置を伝えている。
- 飛燕(ひえん)
- 声 - 梶川翔平
- 職業:暗殺者 種族:狐尾族
- 『ログ・ホライズン外伝 Honey Moon Logs』に登場する戦闘班員で、大型のクロスボウを使う「スナイパー」。三日月同盟では数少ないレベル90に達している1人。悪戯好きな少年で仲間内ではよく窘められる。小竜とは仲が良いらしいが、表面上は狐狼の仲。
- 現実世界では高校1年生。本名は円(まどか)で、小竜やヘンリエッタほどではないが、本名にはコンプレックスを持っている。デザインは作画担当の松モトヤ。
- アシュリン
- 声 - 佐藤奏美
- 職業:付与術師 種族:狼牙族
- 『ログ・ホライズン外伝 Honey Moon Logs』にて登場。初心者の中でもチュートリアルが終わったところで〈大災害〉に巻き込まれた。
- 現実世界では中学生と思われる少女で、ヘンリエッタのお気に入りの1人。彼女を含めた新人プレイヤーはゲーム時代については全く知らないため、〈大地人〉への先入観をあまり持っていない。
- 義仲(よしなか)
- 職業:武士 種族:エルフ
- 『ログ・ホライズン外伝 Honey Moon Logs』にて登場。戦闘班の1人でレベル74。マリエールが関わると暴走気味な小竜のブレーキ兼フォロー役。チェスを嗜むなど、男子の中ではアイゼルと並んだ知性派でイタズラなどもせず雑用なども進んで行うため、女子メンバーの受けも良い。飛燕からは「リア充侍」と呼ばれている。
- ギーロフ
- 声 - 村田太志
- 職業:
召喚術師 ()/料理人 種族:エルフ - 『ログ・ホライズン外伝 Honey Moon Logs』に登場する、三日月同盟の食事班長。調理服とコック帽の青年でレベル46。22歳。原作でも、にゃん太からもたらされた調理法で味のある料理を作れるようになった際には感激していた。〈クレセントムーン〉での料理担当でもあり、開店初日からフル回転で調理し続けた。
- 現実世界では実家がレストラン経営。
- セコンド(アニメ版ではニンジン)
- 職業:召喚術師/料理人 種族:エルフ
- 食事班員。エプロンにバンダナというスタイル。ギーロフの弟で〈大災害〉後に兄を追う形で三日月同盟に移籍した。19歳。にゃん太からもたらされた調理法で味のある料理を作れるようになった際には、腕を振るった(アニメでは煮込み料理を失敗していた)。
- メイファ
- 職業:召喚術師 種族:ヒューマン
- 『ログ・ホライズン外伝 Honey Moon Logs』に登場する、三つ編みにチャイナドレスの少女。レベルは41と初心者から中堅の入口に差し掛かったところ。〈クレセントムーン〉で使う食材集め[注 92]の際に出会ったロック鳥のヒナ「ココリコ」と目を合わせたため、親として面倒を看ることになる。
- ココリコ
- ロック鳥のヒナ。卵から孵った際にメイファと目を合わせたため、彼女を「ママ(親)」と認識している[注 93]。メイファの召喚獣として登録されているが、現時点のレベルは2[注 94]、使える特技は、高周波数の鳴き声で対象の行動を強制キャンセルし、身動きできなくする「居竦みの咆吼[注 95]」のみ。命名はヘンリエッタ(フランス語のニワトリの鳴き声に由来)で飛燕からは「ピヨ助」と呼ばれている。見た目によらずかなりの大喰らいで、ギルドホール厨房の肉(少なくとも30人前)を食べ尽くしたこともある。
- 周囲の人間たちの言葉もある程度理解しているなど知能もそこそこで、〈クレセントムーン〉のお手伝いも買って出ている。
西風の旅団
- ソウジロウ=セタ
- 声 - 下野紘
- 職業:武士/剣聖 種族:ヒューマン
- 〈西風の旅団〉のギルドマスター。幻想級装備〈新皇の武者鎧〉と戦闘支援AIアイテム〈神刀・孤鴉丸〉を持ち、威力重視の太刀よりも技術に重きを置く打刀の使い手でサブ職業と同じ〈剣聖〉の二つ名をもつ。自らを「前衛バカ」と称している。12月時点でレベル93、〈呼び声の砦〉攻略戦では94。
- 〈放蕩者の茶会〉の元メンバー。〈西風〉は〈茶会〉解散を期に自ら結成したギルドである。シロエを「先輩」と呼び慕っており、ナズナいわく「本当の意味で彼に影響を与えられるのは〈茶会〉時代からの先輩であるシロエやカズ彦(後述)くらい」とのこと。現在は、そのシロエの元にいるアカツキを「後輩」として気にかけていて、殺人鬼事件で彼女の加勢を受けた際に、〈口伝〉習得までの心構えを伝えた。
- やや「天然」気味の心優しい童顔の少年で、やたらと女性にモテるハーレム体質でもある。反面、敵・味方の区分けがハッキリしていて、敵と認識した者には全く容赦がなく、仲間のためならリスクを無視し行動する危うい部分も持ち合わせている。
- 自身に向けられた攻撃を弾いたり、受け止めるのではなく、太刀筋などを見てかわす、流すという防御のための口伝〈天眼通〉をもつ。
- ナズナ
- 声 - 名塚佳織
- 職業:神祇官/賭博師 種族:狐尾族
- 腕利きヒーラー。167cmとやや長身でスタイルも良いが、本人はそれらを持て余し気味。酒も飲まずに酔っ払う特技を持つ。ダメージ遮断魔法〈禊の障壁〉を足場として移動する口伝〈天足通〉を習得。
- ソウジロウと同じく〈茶会〉の元メンバー。〈西風〉創立時からの最古参メンバーで、実質サブギルマス。ソウジロウの保護者みたいな立ち位置で、ギルド内でソウジロウにお説教できる一人。彼女以外にもう一人〈茶会〉出身のメンバーである沙姫は大災害時ログインしていなかった。
- 殺人鬼事件ではリーゼらと共にアカツキたちに説教し、彼女に〈口伝〉を習得させるための訓練にも付き合っている。女性レイド集団〈水楓の乙女〉の一人として、レイド終盤でMPの消耗で離脱したマリエールに代わりアカツキのサポートを担当。〈呼び声の砦〉攻略戦にも参加している。
- 現実世界では歯科助手。マグスに「年増」呼ばわりされた際には「まだ20代」と反論していた。
- イサミ
- 声 - 笹本菜津枝
- 職業:武士/会計士
- 青い羽織を着た少女。レベル90。基本楽天思考で「ソウジロウ優先主義」な旅団内では比較的常識人。ソウジロウを「局長」と呼ぶ。女性レイド集団〈水楓の乙女〉の一人。〈呼び声の砦〉攻略戦にも参加している。
- キョウコ
- 声 - 諏訪彩花
- 職業:守護戦士
- 三番隊(書籍版およびアニメでは二番隊)の隊長で、パーティの前衛役を務める元気娘。首にスカーフを巻いた鎧を纏う。身長157cm。アキバで起こった殺人鬼事件最初の被害者で、蘇生後は女性レイド集団〈水楓の乙女〉の一人としてリーゼのサポートに徹する。
- カワラ
- 声 - 井澤詩織
- 職業:
武闘家 () - ソウジロウを「師匠」と呼んでおり、文字通りにかなり体育会系で単純な思考の持ち主。レベル90。よく「修行」と称してソウジロウと訳のわからない特訓をしている[注 96]。漫画作品「西風の旅団」ではレベルというわかりやすい実力差のあるゲーム時代から強いと噂のある相手に勝負を挑んだりしていた。
- アニメでは円卓会議主催の新人プレイヤー強化合宿に引率として参加している。サファギン襲撃時には小竜や他の引率者と共に急造パーティながら新人たちが退避するまでの時間稼ぎをした。殺人鬼討伐では女性レイド集団〈水楓の乙女〉の一人としてアカツキを支援する。
- フレグラント・オリーブ
- 声 - 鷄冠井美智子
- 職業:森呪遣い 種族:エルフ
- ギルドメンバー(ソウジロウファン)内でも妄想癖が強く、興奮しすぎて鼻血噴いて気絶するタイプ。身長183cmとナズナよりも長身。殺人鬼討伐では〈水楓の乙女〉の一人としてアカツキとマリエールに回復魔法を放っている。〈呼び声の砦〉攻略戦にも参加しユズコとコンビを組む。
- ドルチェ
- 声 - 山本祥太
- 職業:吟遊詩人
- 〈西風〉では数少ない男性メンバーで柔道着が似合うような屈強な体格だが、おネエ口調でしゃべるオカマ。武器はマラカス。事務担当で面倒見が良い。現実では料理も得意だそうだが〈料理人〉ではないため、その腕前は披露されていなかったが、「にゃん太班長・幸せのレシピ」ではアイテム「新妻のエプロンドレス」を装備してカレーコンテストに参加していた。
- アニメでは首に巻いたテンの襟巻が感情表現をしており、イサミやカワラと行動することが多い。また、殺人鬼討伐時は女性レイド集団〈水楓の乙女〉のメンバーとして参加。プレイヤーのなかで唯一の男性ながら、オリーブと共に配置につき、〈吟遊詩人〉の特技でオリーブの回復魔法を強化している。
- ひさこ
- 職業:召喚術師 種族:ヒューマン
- 発言した際の語尾が「…」となってしまうほど寡黙な少女。旅団内では数少ない生産職で倉庫番をしている。レベルもそう高くはなく、同時召喚可能数も6体まで。だが、あえて一度に召喚する数を抑えて誤魔化すなどけっこう策士。殺人鬼事件では〈水楓の乙女〉の一人としてチカとパーティを組み、アカツキ・マリエール班の支援に回る。
- チカ
- 声 - 種田梨沙
- 職業:盗剣士/海賊 種族:ヒューマン
- 仲間たちのコスプレ衣装を調達して来るなどお茶目な性格で、おふざけのレベルならくりのんと一緒にハシャいでいることも多い。女子学生の制服のような服装に身長143cmと小柄な体だが、使用する武器はダブルトマホークと豪快なタイプ。殺人鬼討伐では〈水楓の乙女〉の一人として参加。
- サンディ
- 職業:施療神官 種族:法儀族
- 身長165cm。褐色の肌をもち、アライグマの耳しっぽフード付ローブにルーズソックスと特徴的な服装だが、物静かなタイプ。
- くりのん
- 声 - 高野麻里佳
- 職業:施療神官 種族:ヒューマン
- 普段はやる気がなく、寝てばかりいる。旅団の女の子を目当てにギルドへ入ったため、旅団内では危険人物扱い。基本的に「女尊男卑」が信条でソウジロウに関してはどうでもいいか、むしろ嫌い。女好きは筋金入りで、たとえキャラクター設定が男性でも女性プレイヤーが演じているのを見抜く眼力を持つ。スキンシップ(ほぼセクハラ)が行き過ぎるあまり、他のメンバーからよく鉄拳制裁を受けるが、あまり効果がない上、かなりタフ。
- 作中ではゲーム内のキャラクターを異性にしたことで生じるトラブルがいくつか描かれているが、周囲から疑問を持たれながらも本人は女だと断言している。殺人鬼事件では〈水楓の乙女〉の一人としてオリーブ、ドルチェとパーティを組む。
- アキバで〈結婚の典災〉カマイサルに遭遇した際は、拉致されたサラを取り戻すため街中で彼に殴りかかった後、彼の洗脳に遭ってしまう。その後〈呼び声の砦〉攻略戦にも参加しミノリの略式・全力管制戦闘の姿をみて上気している。。
D.D.D
- クラスティ
- 声 - 櫻井孝宏
- 職業:守護戦士/狂戦士 種族:ヒューマン
- 戦闘系ギルド〈D.D.D〉のギルドマスターで「ミ・ロード(総統)」と呼ばれる。長身で体格が良く、眼鏡を掛けた知的な風貌に似合わない「前衛職の守護戦士でありながら防御のための盾を捨てて両手斧を振るう」という果敢な戦闘スタイルで、サブ職業そのままの〈狂戦士〉の二つ名を持つ。フルレイド24人を4つ束ねたレギオンレイドの指揮経験も多い日本サーバでも20人ほどしかいない実力者。なにかと相手の考えていることを先読みしてあしらうため、レイネシアからは妖怪扱いされている。口伝〈空を征く瞳〉《ヒュペリオーン・アイ》 と〈追憶の断裁〉《ムネモシュネ・タブー》の2つを持つ。〈空を征く瞳〉は原作4巻の時点で開眼。仲間限定で、視界に入らないメンバーのステータスを脳内に想起させることが出来る。
- 武器の両手斧〈鮮血の
魔人斧 ()〉は、現在確認されている装備の中でも最大級の威力とHP吸収能力を備える、幻想級の武器。また、シロエたち〈茶会〉メンバーが持つものと同じグリフォンの召喚笛を持つ。 - 表情は常に冷静で底の知れない一面を持つ人物だが、高山を含む古参メンバーの数人は彼の本性が悪戯好きで飽きっぽいことを承知している。〈D.D.D〉も彼のとある興味から立ち上げられたギルドで、彼の興味が満たせるのならばギルドという形態でなくても良かったらしい。一見して冷静に見えるのは精神的な面で不感症気味なためであり、アイザックからは自分の生き死にに頓着しない戦い方を指摘されており、レイネシアからも危ぶまれている。
- 〈円卓会議〉成立後は議長となったため、シロエ、ミチタカと共に代表役として担ぎ出されることが多いが、6巻以降は〈七つ滝平定作戦〉の総司令官として出征中。だが〈D.D.D〉が「ギルマス抜きでも活動できるギルド」であるため、総司令官の出番はほぼなく、退屈で暇を持て余し気味だったが三佐が持っていた〈カラミティ・ハーツ〉の「フレーバー・テキストの顕在化」による転移現象に巻き込まれ、行方不明となる。
- 「ノウアスフィアの開墾(アニメ2ndシーズン第25話)」でカナミ達と中国サーバの放送局跡の通信設備にいたが通信が途中で途絶えた為、合流経緯は明かされていない。その際に布に巻かれた高山三佐の腕とおぼしきモノを所持している。
- 現実世界では大抵のことは並み以上にこなす天才タイプ[注 97]。レイネシアと同じような態度の妹がいるらしい。〈大災害〉以降に何度か死んだため、猫を飼っていた記憶はあるものの名前と姿形の記憶が失われている。
- 高山三佐(たかやまみさ)
- 声 - 名塚佳織
- 職業:吟遊詩人/剣聖 種族:狼牙族
- 〈D.D.D〉のメンバーでは〈三羽烏(Drei-Klauen)〉とも呼ばれクラスティの補佐役を務める軍人風の女性。本来の役職はレイド作戦本部長[注 98]で、大規模戦闘時は「戦闘そのものには参加せず、戦場を俯瞰して各部署に指示を出す」ための戦場哨戒班の司令塔を担う[注 99]。口伝〈伝令神の網〉《ヘルメス・リンク》を持つ。
- 整った容貌だが化粧っ気がなく目つきが鋭い、軍人めいた言動とあいまってギルド内では男性メンバーを中心に恐れられており、愛称は「三佐(さんさ)」。本人も周囲から怖がられている自覚がある。瞳は黒に少し青みが入っており、褒められると嬉しいお気に入りのポイント。アニメ12話で判明したことだが、かなりの甘党。
- 武器は軍用両手鎌〈カラミティ・ハーツ〉だが、このアイテムが「フレーバー・テキストの顕在化」による転移現象という思わぬハプニングを引き起こし、その際に片腕欠損というダメージを負い、一か月ほど寝込んだ。その後、腕が再生しないため、クラスティが転移した先に存在すると判断し、〈グランデール〉と〈ロデリック商会〉の共同開発製品である義手をつけるようになる。
- 現実世界での仕事は保育士。現実世界でもあまり言動に変化はないが、園児からは人気者。絵心があり、功績を挙げたギルドメンバーに手描きのイラストを付けたアイテム「頑張りましたカード」を配ったりもしている。
- リーゼ
- 声 - 村川梨衣[11]
- 職業:妖術師/軍師 種族:ハーフ・アルヴ
- 〈D.D.D〉のメンバー〈三羽烏〉の一人で教導部隊隊長。お嬢様風の金髪縦ロールで、引っ込んでいるところは引っ込んでいるが、出ていてもいいところも引っ込んでいる。特徴はスラリと長い手足。外国のファッションショーに出てくるようなほっそりモデルさんタイプ。身長168cm。
- 規律正しく真面目な性格で記憶力もいいため、教導部隊の隊長は適役なのだが、その性格ゆえに同僚の男性からからかわれることも。しかし、それは愛情の裏返しであり、ギルド内にはファンも多い。普段のお嬢様風口調はいわゆるロールで、打ち解けた相手には稀に素のしゃべり方が出る。原作6巻の時点で開眼済みの口伝〈賢者の石版〉《ケイローン・タブレット》は、戦闘中に目を凝らすことで対象とした敵の被ダメージやデバフの状態を文字情報として確認できる。
- アキバ殺人鬼事件の際は無茶をしたアカツキとレイネシアを説教し、ヘンリエッタと協力して殺人鬼討伐作戦を練り、円卓会議には殺人鬼討伐に向け「夜間外出禁止令」などを提案。レイドメンバーを広く募集するとともに、戦闘での連携訓練を〈D.D.D〉メンバー主体で行い、女性レイド集団〈水楓の乙女〉を結成。討伐当日は、自身を含めたレイド参加者24人の他、ギルド会館で菫星との会談に臨むレイネシアとヘンリエッタとも連携してみせた。
- 7巻でクラスティが行方不明となり、高山もしばらく寝込んでしまったため、ギルマス不在のギルドを切り回すのに四苦八苦している。またギルド幹部の一人であるためクラスティの代理として〈円卓〉にも顔を出している。
- レイネシアの護衛にマイハマへ赴き、アイザックらとコーウェン家のボディガードに付くが、〈常蛾〉の大量出現で〈アキバ〉へ戻り〈呼び声の砦〉攻略戦に参加。シロエの全力管制戦闘を目の当たりにし、ギルド内で「教導部隊隊長」ともてはやされている自分がまだ未熟であることを悟る。
- 現実世界では清瀬市出身の高校生。両親や教師に対し聞き分けのいい優等生を演じていたが、ゲーム内で〈D.D.D〉に加入したことをきっかけに、自分が小さな世界しか見ていなかったことに気づいた。
- 狐猿(こえん)
- 職業:暗殺者 種族:ヒューマン
- 「ゴザル」口調で話す男性プレイヤー。そのため、通称は「ゴザル」。〈D.D.D〉ではリチョウと同じく資材管理部に属し主に施設管理を担当する。アニメ版では教導部隊隊長リーゼによるレイドパーティ〈水楓の乙女〉の戦闘訓練や、シロエによる〈呼び声の砦〉攻略作戦に参加している。〈呼び声の砦〉攻略時のレベルは94。
- リチョウ
- 声 - 山本祥太
- 職業:武闘家 種族:猫人族
- 〈D.D.D〉においては資材管理部のトップを務める長身の男性プレイヤー。毛並みが金と黒であることとその長身から猫というよりは虎といった印象、また白くフサフサとした口髭と顎髭も特徴的。狐猿とともに〈水楓の乙女〉の訓練や〈呼び声の砦〉攻略に参加。〈呼び声の砦〉攻略時のレベルは92。
- ユタ
- 職業:武士 種族:ヒューマン
- 赤い髪とそばかすが特徴の男性プレイヤー。腰には2本の刀を提げており戦闘時に仮面のようなものをつけて目元を隠す。狐猿同様、リーゼが結成した女性レイドパーティの訓練に参加。
- ユズコ
- 職業:召喚術師 種族:ヒューマン
- 女性プレイヤー。〈水楓の乙女〉の一人にして、〈呼び声の砦〉攻略メンバー。〈呼び声の砦〉攻略時のレベルは91。〈D.D.D〉では資材管理部に属し主に通信関連を担当する。
黒剣騎士団
- アイザック
- 声 - 日野聡
- 職業:守護戦士/剣闘士 種族:ヒューマン
- 大規模戦闘を得意とする戦闘系ギルド「
黒剣騎士団 ()」の団長(ギルドマスター)。自身が手に入れた幻想級アイテム〈苦鳴を紡ぐもの ()〉から〈黒剣〉の二つ名を持つ。明朗快活な暴れん坊で、歯に衣着せぬ言動から周りの反感を買いがちだが、それは仲間思いな部分の裏返しで自身のミスを認めるだけの料簡はある。〈大災害〉後、ギルドメンバー全員の名前を記したタグを作って配布し、ログインしていなかった仲間の分を預かっている。 - 人一倍アキバやエルダー・テイルのことを愛しており、それゆえにギルドのためとはいえ〈ハーメルン〉経由でEXPポッドを得ることに対し葛藤したことが、漫画『西風の旅団』でうかがえる。
- シロエの〈茶会〉時代の功績を知っており、黒剣騎士団で主催した大規模戦闘に招いたこともある。シロエがギルドホールを購入した際、枯葉にまみれ汚れた建物内を「召喚術師の戦闘訓練」と称して召喚したウンディーネに水洗いさせて、颯爽と去っていくという粋な一面もある[注 100]。現実世界では大工で、実年齢もけっこう若いため、レザリックなどからは時折「アイザックくん」と呼ばれている。
- 6巻以降は〈七つ滝平定作戦〉の主要メンバーとして出征していた。クラスティの転移事故以降はアキバに帰還し、戦闘ギルド代表を代わって務めている。
- レザリック
- 声 - 斎藤寛仁
- 職業:施療神官 種族:ヒューマン
- 戦闘系ギルド〈黒剣騎士団〉のメンバー。ザントリーフ半島の新人合宿引率者の一人として参加した。ギルドでは倉庫管理人で資産帳簿や運営管理面を担当している。常識のある人物でサポート役に回ることが多く、ギルマス含め、ノリと勢いで行動するメンバーに一人で苦労していた。
- 現在はそんな彼らに憧れる「大地人」たちの応援組織「BSサポータークラブ」の助けで漸く一息つけた。
- 昨日のわんこ
- 職業:武士 種族:猫人族
- アニメで登場した目付きの鋭い和装武士。ハーメルンから供給されるEXPポットの取引を受け持っていた。円卓会議主催の新人プレイヤー強化合宿に引率として参加している。サファギン襲撃時には小竜や他の引率者と共に急造パーティながら新人たちが退避するまでの時間稼ぎをした。他にもモブとして様々な場所に登場している。
ホネスティ
- アインス
- 声 - 西田雅一
- 職業:神祇官/学者 種族:ヒューマン
- 戦闘系ギルド〈ホネスティ〉のギルドマスター。「先生」とも呼ばれる落ち着きのある知性派で、情報の共有を信条としている。そのため、ゲーム時代は新たなレイドコンテンツの図解を真っ先にサイトで公開するなど、サーバの活性化に貢献しているが、それに絡んで他のギルドと衝突したことも多い。
- 円卓会議成立後は「妖精の輪」の完全調査を担当している。また、「望郷派(後述)」を始めとした無気力化した冒険者の存在を危惧した救済策を提案しているが、その中には生産レシピや口伝の公開、一定以上の貯蓄をもつ者から金貨の回収と再分配などがあり、生産系ギルドをはじめとした他の円卓メンバーからの反発が生じている。
- シゲル
- 声 - 梶川翔平
- 職業:武士/筆写師 種族:ヒューマン
- 戦闘系ギルド〈ホネスティ〉のメンバー。円卓会議主催の新人プレイヤー強化合宿に引率として参加している。サファギンの襲撃を受けた際には小竜や他の引率役と共に急造パーティながら、新人たちが退避するまでの時間稼ぎをした。
- 現実世界では文化人類学を専門とする大学教授。
- 菜穂美(なおみ)
- 職業:召喚術師/占い師 種族:ヒューマン
- 〈ホネスティ〉所属の高レベル女性プレイヤー。声がちょっと低音なのが特徴で、気だるげな気配から「マダム」と呼ばれる。アニメ版では円卓会議の設立に際し、アインスの従者として登場。
海洋機構
- ミチタカ
- 声 - 後藤ヒロキ
- 職業:武闘家/鍛冶屋 種族:ヒューマン
- 生産系ギルド〈海洋機構〉の総支配人(ギルドマスター)。屈強で豪快な性格の男性。「豪腕」の異名を持つ。
- 〈円卓会議〉設立後は生産系の代表として副議長の立場にあるが、どちらかと言うと会議設立以後に発生している新技術や発明に関する情報を追いかけるのを楽しんでいる。もっとも、これは生産系ギルドのメンバー全般の傾向で、イースタル領主会議の招待を受けた際に生産系代表として円卓会議副代表役を振られるとロデリック、カラシンと「11回勝負のジャンケン」を行い、それに負けて副代表役を引き受けることになった。
- クラスティやシロエが必要に応じて外に出張って行ってしまうため、留守居役と言うか後方での交渉役などを引き受けることが多い。
- 現実世界では主任クラスのサラリーマン。
- カーユ
- 声 - 村田太志
- 職業:武士 種族:ヒューマン
- 生産系ギルド〈海洋機構〉のメンバー。物言いが少々軽いが、情報収集が得意。
- 白虹(びゃっこう)
- 声 - 高橋未奈美
- 職業:召喚術師/アンデッドハンター 種族:ハーフアルヴ
- アニメ第2期に登場。アキバの殺人鬼討伐の際の訓練が行われているところにセイネと共に現れ、アキバレイドでは〈水楓の乙女〉の一人として活躍した。その前日談となるTRPGリプレイ第3巻には、アニメへの登場を事前に知っていた原作者の発案で「セイネの友達になる冒険者」として登場し、話の流れからガンダムオタクの設定が追加されている。セイネの数少ない友達の一人だが、自身も友達が少ないらしい。
ロデリック商会
- ロデリック
- 声 - てらそままさき
- 職業:召喚術師/調剤師 種族:
法儀族 () - 生産系ギルド〈ロデリック商会〉のギルドマスター。学者然とした青年で研究に夢中になると昼夜の区別もつかなくなることが多い。〈円卓会議〉評議員としての仕事もサボり気味で、それと引き換えにシロエからもなにかと調査・研究を依頼されている。もっとも、シロエから依頼された内容にはメリットこそあれ、デメリットが生じたことは今のところない。連絡役となっているにゃん太との付き合いがある。
- 「妖精薬師」の二つ名を持ち、〈大災害〉によってゲームで設定したキャラクターとリアルの自己との身体的違和感を感じ、苦しんでいたプレイヤー達のために〈外観再決定ポーション〉(廉価版)の量産に成功した。
- ミカカゲ
- 声 - 加隈亜衣
- 職業:森呪遣い/料理人 種族:ヒューマン
- 〈ロデリック商会〉に所属する森呪遣いの少女でレベルは78だが、サブ職業である「料理人」の方がメインになっている。本人はもっぱらお菓子作りをメインにしており、「製菓職人」を名乗っている。普通の料理もできないわけではないが、食事としての料理を作る際には圧力鍋による煮込み料理一辺倒である。12月の殺人鬼事件の折に、女性レイド集団〈水楓の乙女〉の一人として参加。召喚術師の白虹とパーティを組み、ハートビート・ヒーリングでアカツキを支援。
- サブ職業レベルだけではなく、「鈍感力」もかなり高い。
- 現実世界では調理師専門学校に通う学生であり、製菓職人(パティシエ)を目指している。
- アリー
- ミカカゲに〈森呪遣い〉の特技で召喚されたアルラウネ。ミカカゲの手伝いをしながら常に一緒に行動しているが、人見知りで怖がり。ミカカゲとお揃いの服を着ている。ミカカゲの動作に追従することで森呪遣いの特技効果を増幅する能力を持つ。
- ブルーフォレスト
- 声 - 梶川翔平
- 職業:施療神官/醸造職人 種族:ヒューマン
- 〈ロデリック商会〉に所属する青年。桜の花弁の柄シャツを重ね着しており、ミカカゲからは「アオモリ」と呼ばれている。サブ職業を利用してチーズなどを製造しているが、自分で料理はしない。それなのにわざわざ「ミカカゲと同じ料理部」に所属している。本人としてはいじめている訳ではないがアリーには怖がられている。殺人鬼討伐の戦闘訓練には調理による後方支援をする。
- コーデックス
- 職業:暗殺者/筆写師 種族:ドワーフ
- 〈ロデリック商会〉の付属図書館司書長。身長120cm。本に限定した記憶力は抜群の女性。
第8商店街
- カラシン
- 声 - 岡本信彦
- 職業:召喚術師/交易商人 種族:ヒューマン
- 生産系ギルド〈第8商店街〉のギルドマスター。「若旦那」とも呼ばれていて、交友関係の広さを武器とする気さくな青年でフレンドリストも登録の限界まで埋まりつつある(10月時点で980人)。マリエールとは駆け出しの頃からの旧友。
- 前述のフレンド登録数もあって「生産系ギルド連絡会」やイベント開催などの関係で矢継ぎ早に連絡が来て身動きが取れなくなることもしばしば。〈七つ滝平定作戦〉の際には主要メンバーバックアップのための後続部隊として出征したが、同時にシロエからイースタルに伝承する民話の収集を依頼されていた。
- 口伝・〈マルチライン〉を持つ。
- 現実世界では広告代理店に勤務。かなり大手のようで、赤坂だかにあるビルで下っ端仕事をしているという。アイザック曰く「コーコクのイートコ」だが、自身の才覚で商売を行う楽しみを知り、もし現実世界への帰還が叶ったとしても脱サラして独立するつもりの模様。
- タロ
- 声 - 室元気
- 職業:森呪遣い/見習い徒弟 種族:狼牙族
- 生産系ギルド「第8商店街」のメンバー。口調に似あわず頭の回転は速い。アシュリンと仲が良い。
グランデール
- ウッドストック=W
- 声 - 白熊寛嗣
- 職業:暗殺者/調教師 種族:ドワーフ
- 「グランデール」のギルドマスター。元「黒剣騎士団」のメンバーで「キャノンボール」の二つ名をもつ髭を蓄えた強面だが、アイザックからはギルドについてこれなくなったヘタレ扱いされており、実際PK問題に関してはソウジロウとアイザックに丸投げした。
- 「中小ギルド連絡会」の中核を担っていた1人であり、中小ギルドには横方向のネットワークを持つ。そのため円卓会議に招集された。
RADIOマーケット
- 茜屋=一文字の介(あかねや いちもんじのすけ)
- 声 - チョー
- 職業:妖術師/
機工師 () 種族:ヒューマン - 「RADIOマーケット」のギルドマスター。「ご隠居」とも呼ばれているシロエと同等以上のプレイ歴を持つ古参プレイヤー。
- 細工師の上位職である機工師を持つ変わり者でひねくれているが、アキバでは有名人であり、そのひねくれ具合を慕う者もいる。ウッドストック同様「中小ギルド連絡会」の中心人物の1人でもあったため、円卓会議に招集された。
- 「七つ滝平定作戦」の際には主要メンバーバックアップの後続部隊として出征した。
ハーメルン
- シュレイダ
- 声 - 宮下栄治
- 職業:召喚術師 種族:ヒューマン
- 悪徳ギルド「ハーメルン」のメンバー。46レベル。初心者救出作戦の際にミノリ、トウヤを追いかけていた所をアカツキに撃退された[注 101]。アカツキのメンバー調査からは漏れていたらしい。
- アニメではトウヤや五十鈴たち初心者パーティの引率をしているが、初心者たちと2倍近くあるレベル差を「師範システム」による是正もせず、狩りで陣形が崩壊するのも初心者のせいにしていた。また、救出作戦の際にトウヤたちに「自分たちにはもう帰る場所なんてない」といった発言をしている。
- トモシビ
- 声 - 古川慎
- 職業:不明 種族:ヒューマン
- 「ハーメルン」のメンバー。西部劇風の男性。EXPポットの取引を行っていた。
- くすぶる稲妻
- 声 - 古川慎
- 職業:暗殺者 種族:ヒューマン
- 「ハーメルン」のメンバー。忍者風の男性。シロエたちと示し合わせての脱出を実行しようとしたトウヤたちを妨害した。
ドレッド・パック
- スマッシュ
- 声 - 後藤ヒロキ
- 職業:盗剣士 種族:狼牙族
- 「ドレッド・パック」のPKリーダーを務める盗族風の男。先端が鉤状になった剣の二刀流。アニメでは第1期第1話から登場し[注 102]「何なんだよこれは!」と叫んでいる。シロエ達とのPK時に敗北濃厚となった際、土下座をして奇襲をかけるもアカツキによって神殿送りにされた。軽食販売クレセントムーンの開店に出くわし、マリエールのセールスに二ヤけながらも買い物は仲間(リコピン)に投げる調子の良い部分もある。その後ギルドメンバーと屋台からはじまって釣り具屋やフィギュアショップを開いている。イベントごとに売るものを変えているようで、クリスマスにはケーキを、バレンタインにはチョコレートを売っていた。
- リ=ガンの魂魄理論の説明にも登場。死亡して大神殿に送られる前にストロガノプの魔法で蘇生するも、大量の経験値を失っていることに気づき真っ白になっていた。
- 原作ではギルドメンバー共々名前も明らかにされておらず、出番もごく一部しかない。
- リコピン
- 声 - 佐藤奏美
- 職業:盗剣士 種族:エルフ
- 褐色肌のエルフ女性。長く伸ばした髪を短髪風に段を付けて襟足で括った髪型。両手にチャクラムを持つ。シロエ達との戦闘ではカツオ丸とスマッシュが神殿送りになり、戦意喪失で敗走した。アニメではクレセントバーガーの初客となり[注 103]、ほぼひと月ぶりの「味のある食事」に感涙していた。その後ギルドメンバーと屋台を開きカツオ丸とともに料理をしていた。
- 原作では彼女にあたるキャラクターは「長髪の盗賊」と描写されている。
- カツオ丸
- 声 - 村田太志
- 職業:武士 種族:ヒューマン
- 顔に大きな傷とひげがある鎧を纏う戦士。武器は大鎚。シロエ達とのPK時にはシロエと直継の連携により最初に神殿送りとなった。ソウジロウと違って鎧は「なんちゃってサムライ風」で、アイデンティティなのか非戦闘時でも脱ごうとしない。その後ギルドメンバーとともに屋台を開いた時も、鎧姿にエプロンを付けて調理していた。また、「ゴブリン王の帰還」に伴う大規模戦闘では、シロエが担当する通信隊の一人として参加している模様。
- 対応する原作のキャラクターの武器は刀だった。
- ストロガノプ
- 職業:施療神官 種族:ヒューマン
- 魔術師風のローブを着た青年。回復役らしいが、シロエ達とのPK時には真っ先に眠らされた。他の三人に比べると台詞もない上に出番も少ない。23話の「天秤祭」では自分たちがPKしたミノリ、トウヤに出くわして上記の三人と共に平謝りして、ゆるくないゆるキャラのフィギュアを大量に持ち帰るミノリ達に手を振っていた。
他に妖術師、召喚術師の2名がいるが名前は不明。アニメでは2人ともアカツキに倒され、森の中から引っ張り出されていた。
にゃんこ亭
全員TRPGリプレイで初登場、その後アニメにも登場している。ニコ以外はTRPGのプレイヤーキャラクター。TRPG版の特徴として、複数のサブ職業をセッション毎に切り替えて使い分ける。
- セイネ
- 声 - 種田梨沙
- 職業:盗剣士/占い師・辺境巡視 種族:狼牙族
- 〈ノウアスフィアの開墾〉が導入される日に辺境の島〈マテル島〉でクエストをしており、そこで〈大災害〉に巻き込まれた。何かあるたびに「友達がいない」発言をしている[注 104]。〈にゃんこ亭〉の設立にあたってギルマスに指名された。
- 年齢の近いマスダさんや自分と同じ女の子であるナギのことは数少ない友人として大切にしている。ウルフとは〈大災害〉以前からの知り合いだが、彼の日頃の言動のせいで扱いはぞんざい。ウルフがセイネのために傷つきながらアラカビとの戦いに付き合った後はさすがに罪悪感を感じて借りを返そうとするが、返すどころか逆に助けられてばかりなため、実現できていない。
- アニメではレベル92。アキバ殺人鬼事件の際に、アキバを舞台とした大規模戦闘に備え連携を中心とした訓練をしているリーゼたちのところに、冒険者の白虹に連れられて合流、ナイフ投げを披露し全ての的をど真ん中で命中させている。レイド当日には召喚術師のユズコとパーティを組み、アカツキとマリエールのサポート役としてネルレスを攻撃し、時間稼ぎをした。〈円卓会議〉が〈典災〉についての会議を開いた際にはシスラウの件を報告した。
- ウルフ
- 声 - 東地宏樹
- 職業:武士/狩人・料理人・大工 種族:ヒューマン
- 名前は「ウルフ」だが種族はヒューマンであり、常に狼の面(マジックアイテム「森渡りのウルフヘルム」)を被っている。その風貌は原作者に「アニメの主題歌を歌っている感じ」と言われている。戦闘時は上半身は素肌の上に直接鎧を着ており、料理をする時は上半身裸でエプロンは着けない。現実世界ではデイトレーダーらしい[注 105]。
- セイネを「セイネたん」と呼び、〈大災害〉以前からストーキング行為を繰り返していた。マテル島でのセイネのクエストに付き合っていたため、セイネと共に巻き込まれた。セイネが絡むと残念な面が目立つが、そうでない時は理知的で気配りができる男であり、見た目やセイネとの絡みを除けばギルド内では一番の常識人。その意味では仲間たちから信頼されている[注 106]。良くも悪くもセイネのことを知り尽くしており、彼女のコミュニケーション能力の低さを心配する描写もある。〈にゃんこ亭〉設立以前はソロプレイヤーだったが、アキバではそれなりに顔が広く、シロエとは〈大災害〉以前から知り合いだったという意外な交友関係がある。そのシロエからは密かにライバル視されている[注 107]。
- 殺人鬼騒動終息時にはキーボードを叩く仕草[注 108]をしながら顔を赤らめていた。
- ヘッジホッグ・AK
- 声 - 屋良有作
- 職業:召喚術師/見習い徒弟・裁縫師 種族:法儀族
- 78歳で『エルダー・テイル』歴18年。現実世界では『エルダー・テイル』の関連グッズを製作している会社の社長。
- 裁縫師になってからは「山羊スライム」と称するモンスターのぬいぐるみを作っているが、仲間たちからは「邪教信仰みたい」「邪神像にしか思えない」など散々な評価をされており、本人も邪神像と言ったことがある。山羊スライムのぬいぐるみを5万体も作る[注 109][注 110]、ギルドハウスの契約をする際に独断で仲間たちの分まで契約書に署名捺印するなど、しばしば大胆かつあとさきを考えない行動で仲間たちをハラハラさせたり、場当たりな発言でその場をしのいだりする。メンバーでは最年長であるが故の冷静な判断や人情家な部分を見せることもあるが、これらの日頃の行いが災いして、ギルドメンバーからはあまり信頼されていない。リプレイ第3巻では、後述のアイザックとの件で真剣に悩んでいたマスダさんに相談を受けるも、その場しのぎの発言に失敗して信用を失う羽目になった。
- マスダさん
- 声 - M・A・O
- 職業:神祇官/料理人・交渉人 種族:ヒューマン
- 「さん」までが名前だが、これは名前を登録する際に間違って入力してしまったため。さん付けで呼ぶと「マスダさんさん」という奇妙な呼び方になってしまうため、PC配信ドラマでは「マスダさんでいい」と発言している。能力値は支援・回復に特化しており、仲間がいればその能力を存分に発揮できる反面、自身の攻撃力はゼロに等しい。そのような特殊なビルドでありながらソロプレイヤーだったため、レベルを上げるのに苦労していたらしい。服のセンスが悪く[注 111]、普段は巫女服の上からスカジャンを羽織っている。現実世界ではゲームデザイナーを父親に持つ[注 112]16歳の女子高生で、父親をろくでなしと見做しながらも彼から得た知識や経験を生かす場面も。〈疫毒事件〉の際にはアイザックを相手に「自分が持つ情報をすべて開示せずに相手が持つ情報を引き出す」という巧みな交渉術を披露するも、後にそのことを「アイザックを騙した」と考えて負い目を感じるという生真面目な面がある。
その他(アキバの街)
- 加奈子(かなこ)
- 声 - 松井恵理子
- 職業:施療神官/料理人 種族:ヒューマン
- 「ダンステリア」のギルドマスター。「天秤祭」において「カップルなら参加費無料」というケーキバイキングの早食い大会を催す。ミノリとアカツキを連れた「両手に花」状態のシロエたちが参加した際には「サービス」と称してショートケーキにカットした物ではなく「1ホール単位」で平らげることを要求した。その後、意趣返しとばかりにハーレム王たるソウジロウを寄越されてしまっている。
- 多々良(たたら)
- 声 - 金元寿子
- 職業:武士/刀匠 種族:ドワーフ
- 鍛冶職中心の生産系ギルド「アメノマ」の刀匠たる女性。無口で無愛想で人見知りが激しい。いわゆる職人気質タイプなので頑固で一途、義理固く根気強い面もある。メイン職業のレベルこそ90と高いが、サブ職業で生産した品の試し斬りをするためである。
- ヤマトサーバーでも数人しかいない高レベルの「刀匠」の一人であるため、過去には高性能な刀を求めるプレイヤーの間で争奪戦に近い状況になったこともあり、本人のなかでは警戒心を高めるトラウマとなっている。なお、店にはアカツキもよく立ち寄っている。
- 大規模戦闘の報酬である〈霰刀・白魔丸(せんとう・びゃくまる)〉を即金で買っていった人物が、後にフレーバーテキストの顕在化が原因で殺人鬼(レイドモンスター・ルグリウス)となったことを知り、その殺人鬼・エンバート=ネルレスに立ち向かうアカツキに、譲渡可能な大規模戦闘産の小太刀「鳴刀・喰鉄虫(めいとう・はがねむし)」を打ち直した「喰鉄虫・多々良」を贈った。その功績からリーゼらに「水楓の乙女」27人目に認定される。
- ねみみ
- 職業:武闘家[13] 種族:ドワーフ
- 服飾系中小ギルド「ココアブラウン」所属。名前はアニメで登場。銀髪をボブカットにした眼鏡女子。一見すると平服だが右肩にだけアーマーを付けている装備。
- 「ゴブリン王の帰還」に伴う大規模戦闘では、シロエが指揮する参謀本部付の念話通信士をしていた。「天秤祭」ではギルドでアクセサリーショップを出すが、品物を買占めようとする「大地人」商人のゴリ押しに辟易していた。第2期では殺人鬼討伐メンバーの一人。
- マグス
- 職業:妖術師 種族:ヒューマン
- 『ログ・ホライズン 西風の旅団』に登場。眼鏡を掛けた陰気な男。ソウジロウに執着しており、「西風の旅団」メンバーからは危険人物指定を受けている。レベルは72とそう高くはないが、PKを利用して特技やアイテムの有効具合を確認する戦法をとっている。ギルドには所属していないが、「ハーメルン」をはじめ、PKなどを行う悪徳ギルドをそそのかしている。
- プレイヤーは女性(声を聞いたナズナも中学生くらいの男子かと思っていた)。現実では対人恐怖症の気がありサンディいわく「ゲーム弁慶」。大災害で他人との距離を隔てるものが無くなって動揺していた時に唯一人歓声を挙げていたソウジロウを目にとめた。ソウジロウの一番になって彼を独占しようと活動していたが大災害以後の世界はけしてゲームではないと諭される。
- 西風の旅団が集結したことに対してハーメルンから(既にEXPポットの販路は成立していたこともあって)見限られるが、自身が「駒」扱いしていたパッシータたちに「仲間」として見捨てられなかったことには涙した。敗北したことでソウジロウの前から消えようとしたが、ソウジロウからは再会することを求められた。
- その後、三日月同盟の店舗「クレセントムーン」に協力するソウジロウたちが、他のプレーヤーに詰問されているところに大上段な態度であらわれ、内心では他者におびえながらもパッシータたちの励ましもあって他人任せなプレーヤーたちに活を入れた。その際にはフードを被っていたが、手に入れた限定アイテム「外観再決定ポーション」で本来の性別である女性に戻っていた。女性服(装備)に着替えているが、見た目的には髪が伸びただけで大きな変化はない。
- パッシータ
- 職業:不明 種族:ヒューマン
- 漫画作品『ログ・ホライズン 西風の旅団』に登場。「元」ハーメルン所属。マグスと共に初心者を勧誘していたが、態度が高圧的でガラが悪い。その際に接触したイサミに悪感情をもってチョッカイを掛けようとしてソウジロウに片腕を斬り落とされる。躊躇することなく行動できるソウジロウに対してコンプレックスを感じている。
- マグスからは体の良い「駒」として見られていたが仲間意識を持っており、マグスを見限ったハーメルンに反発してコーザと共にギルドを抜けた。高圧的な態度も実は大災害後のストレスなどからくる解消行為でしかなく、ハーメルン脱退後はイサミたちに土下座して詫びていた。
- マグスと共に行動を続けており、人前に出て怯えるマグスに「いつも俺たちにしているみたいにしろ」と励ました。ソウジロウに敬語を使う様になったほか、マグスをおちょくるくらいは余裕が出てきたようだ。
- コーザ
- 職業:不明 種族:ヒューマン
- 漫画作品『ログ・ホライズン 西風の旅団』に登場。「元」ハーメルン所属。パッシータと共にマグスと行動している。パッシータと示し合わせ、先回りをしようとしてかえって遠回りしてしまうなど少々間が抜けている。
- マグスを見限ったハーメルンに反発してパッシータと共にギルドを抜けた。
- 櫛八玉(くしやたま)
- 声 - 金元寿子
- 職業:神祇官/料理人 種族:エルフ
- アニメ第1期の時点でシロエのフレンドリストに登録(ギルド表示は無所属)されている女性プレイヤー。元「D.D.D」幹部(「三羽烏」で副総長)の廃人級プレイヤー。レベル92。第2期で本編に登場し、アキバの殺人鬼討伐レイドのメンバーとしてネルレスの足止めを行った(相方は妖術師の冒険者・ヤエザクラ)。〈呼び声の砦〉攻略戦にも第1パーティーのメンバーとして参加している(この時点でのレベルは93、所属ギルドは「太陽の軌跡」)。
- 巫女服の上に神祇官が装備できる最強クラスの幻想級鎧〈源氏の鎧〉と、装備者は武士と同等の武器装備が可能になる幻想級の篭手〈源氏の篭手〉を装備し、戦闘の最前線に立って指揮を執る戦闘スタイルから「突貫黒巫女」「レイドランクの黒姫」の異名を持つ。
アキバ以外の冒険者
シルバーソード
- ウィリアム=マサチューセッツ
- 声 - 中村悠一
- 職業:暗殺者/狩人 種族:エルフ
- 当初はアキバに本拠地を置いていた戦闘系ギルド「シルバーソード」の野戦指揮官(ギルドマスター)。銀色の眼をもつエルフの青年で「ミスリルアイズ」の二つ名を持つ。「円卓会議」結成のための会議に呼ばれたうちの1人だが、シロエからの提案に興味を持たず、早々に席を立った。「円卓会議」設立後はススキノへ移転、暴れていた無法者を叩きのめして街の顔役的な立場に収まっている。
- 行動力自体は高く、「大災害」以前から外国サーバーへの遠征経験があり、大神殿での復活が確認された際にも真っ先にタウン外への探索および戦闘訓練を行っていた。「弓使い」であり、同じ暗殺者でも近接攻撃に特化したアカツキとは対極の位置にある遠距離射撃を得意とする。
- シロエから「奈落の参道」を攻略するための大規模戦闘に協力を求められ、ギルドメンバー19人と共に参戦し、第3パーティのトップとしてフルレイド24名の総指揮官を務める(この時点でレベル95)。「奈落の参道」攻略後はススキノを去るシロエに、遠まわしに「何かあったら連絡しろ」と告げた。
- 〈常蛾〉によるススキノ襲来においては先頭に立ちススキノを防衛、シブヤのレイドチームがタリクタンを撃破するまで守り抜いた。
- 実は新人プレイヤー時代に「放蕩者の茶会」の存在を知って加入を目指していたが、レベル90に到達する頃には「茶会」が解散してしまった。そのため「茶会」メンバーだったシロエには長い間憧れを抱いており、「大災害」後にも、自分が不可能だと諦めたアキバの改善をやってのけたことで尊敬を新たにしていた。
- 現実世界では高校生ながら生活のすべてが『エルダー・テイル』のためと豪語する筋金入りのゲーマーで、短気で口下手なため友人がおらず孤立しがちなタイプだが、ギルドメンバーとの交流を通じて成長を重ねてきた。
- ルギウス / ヴォイネン
- 声 - 拝真之介
- 職業:森呪遣い/バイキング 種族:ドワーフ
- 戦闘系ギルド「シルバーソード」の古参メンバー。「奈落の参道」を目指す大規模戦闘に参加し、シロエ、直継らとパーティを組む。
- 遊撃中心の第二パーティのメンバーで、目的を忘れて単身で敵に突撃するデミクァスに悩まされる。
- 書籍化にあたり名前が変更された。
- フェデリコ
- 声 - 佐々健太
- 職業:盗剣士/料理人 種族:狐尾族
- 戦闘系ギルド「シルバーソード」の古参メンバー。ヴォイネンと同様シロエ、直継らとパーティーを組む。武器はフランベルジュ。
- 現実世界では新米社会人。
- ディンクロン
- 声 - 梶川翔平
- 職業:守護戦士/騎士 種族:エルフ
- 戦闘系ギルド「シルバーソード」の古参メンバー。レベル94で、全身を幻想級装備で覆うと「黒剣騎士団」のアイザックにも劣らぬ防御力を誇る、優秀なメインタンク。12月の「奈落の参道」を目指す大規模戦闘では第一パーティの壁役として立ち回る。見た目は優男。
- アニメ版では「円卓会議」設立に向けた会議にウィリアムの側近として参加。
- アザレア
- 声 - 室元気
- 職業:召喚術師/裁縫師 種族:ハーフ・アルヴ
- 戦闘系ギルド「シルバーソード」のメンバー。「奈落の参道」を目指す大規模戦闘に参加、第四パーティのメンバーとして特技「
幻獣憑依 ()」による偵察などを担う。 - 原作者公式ホームページのレイドパーティ紹介記事によれば第一パーティのメンバーとされている。
- プロメシュース
- 職業:妖術師/斥候 種族:エルフ
- 戦闘系ギルド「シルバーソード」の最初期からのメンバーで参謀役。広域呪文での敵の殲滅を得意とする。サブ職業を使っての斥候も自ら行う。12月の「奈落の参道」攻略では第四パーティに参加。
- アニメ版では「円卓会議」設立に向けた会議にウィリアムの側近として参加。
- 東湖(とうこ)
- 声 - 村田太志
- 職業:神祇官/符術師 種族:エルフ
- 戦闘系ギルド「シルバーソード」古参メンバーの一人。ギルドの看板ヒーラーの一人。着流し姿が特徴の男性で、神祇官の固有呪文である「障壁系呪文」の扱いに長ける。実年齢はそれほど高くないはずだが、雰囲気やふるまいから相談役のような立ち位置におさまっている。12月の「奈落の参道」攻略では第一パーティに参加。
- 浮世(うきよ)
- 声 - 佐藤奏美
- 職業:施療神官/メイド 種族:エルフ
- 戦闘系ギルド「シルバーソード」のメンバー。レベル95の女性プレイヤー。ギルドの看板ヒーラーの一人で、遠目にも目立つメイド服と高飛車な言動が特徴。しかし以外と面倒見がよく、気配り上手。広域防御・回復に特化したスキル構成。12月の「奈落の参道」攻略では第一パーティに参加。
- エルテンディスカ
- 声 - 諏訪彩花
- 職業:暗殺者/調剤師 種族:エルフ
- 戦闘系ギルド「シルバーソード」のメンバー。職人気質の女性プレイヤーで、口元を常にマフラーで隠している。また、サブ職業を利用してギルド内で消費される各種ポーションの補充も担当する。12月の「奈落の参道」攻略では第四パーティに参加。
Plant hwyaden
- 濡羽(ぬれは)
- 声 - 斎藤千和
- 職業:付与術師/娼姫 種族:狐尾族
- ホームタウンの1つミナミを統一した巨大ギルド「
Plant hwyaden ()」のギルドマスターで幹部会「十席会議」の第一席を務める妖艶な女性。「西の総領」「西の納言」とも呼ばれている。ステータスを誤魔化す新魔法(口伝。ミナミでは「オーバースキル」と称する)「情報偽装 ()」の開発や、限定的ながらタウンゲートの再稼働に成功している。これにはゼルデュスが開発した技術「凝魔鍛術[注 113]」を用いた模様。ミナミ統一に際してはこれらを利用してミナミの衛視システムを掌握し、斎宮家に近付いて資金を得たのち、シロエがギルド会館を押さえたのに対して濡羽は「大神殿」のゾーン所有権を購入した[注 114]。ギルドマスターという地位にあるが副官的立場であるインティクスには逆らえず、実質的な主従は逆転している。 - ゲーム時代から面識がある同職のシロエに好意を抱いており[注 115]「Plant hwyaden」に勧誘するが、断られる。しかし、誘いを断って濡羽の「敵でいる」と言うシロエの言葉を大切な「約束」と考えている。
- 蠱惑的なほほ笑みと肉感的な肢体を持つが、少女の頃は痩せぎすでぼさぼさ頭の不器量(アニメでは地味)な女だった、とうそぶいている。過去には親からの虐待(描写からネグレクトと思われる)や同級生達からのいじめを受けていたらしく、生きるために援助交際を行っていた事を匂わす描写もある。また成長して自身を着飾るようになってからもそのコンプレックスが晴れず、夜はその幻影に苛まれて眠ることができず、爪を噛む癖がある。「大災害」以前から現実もゲームも関係なくサバイバルを強いられてきたと認識している。そういった生い立ちため精神的に非常に屈折して歪んでおり、中身が腐っていると自虐している。常に嘘の笑顔を浮かべて麗人らしく振舞うが、内心では全く笑っておらず周囲に対しても冷淡な感情を抱いていた。そういう誰にも見抜かれた事のない内心をあっさり見抜いたトウヤの事に驚いており、そんな自分を心配して無理に笑わなくていいと掛けてくれた言葉に何か思うところがあった模様。
- 付与術師としては敵の行動を阻害する「クラウドコントロール」を得意とするタイプ。
- 作中3月に、理由は不明だがミナミを抜け出したらしく、ミノリたちアキバの低レベル組が魔法鞄の素材集めに出た道中で、情報偽装した状態のダリエラとして知り合い、サフィールの町まで行動を共にする。そしてサフィール防衛戦の最中に、彼女を追っていたロレイルに発見され、ダリエラを仲間として扱ってくれたミノリたちへの「ほんの少しの助力」として鋼尾翼竜(ワイヴァーン)の殲滅を命じた。
- 「ノウアスフィアの開墾(アニメ2ndシーズン第25話)」において、〈常蛾〉の襲来を経て円卓会議との対話が必要だと言うカズ彦に対してそれを否定するインティクスに初めて反逆し、Plant hwyadenの代表として自らが表舞台に立つことを宣言する。
- ダリエラ
- 声 - 斎藤千和
- 職業:年代記作家/二級市民 種族:ヒューマン
- 旅の物書きを名乗ってシロエの前に現れた濡羽の「情報偽装」による変装。「Plant hwyaden」の本拠地・イコマを抜け出してあちこちふらふらしている時はこの姿でいるが、情報偽装は「本来のステータスにある能力」を使うと解けてしまう。
- アニメ版においてはエターナルアイスの古宮廷の庭で「大地人」の子供達にシロエの行った新たな魔法の寓話を語り、「天秤祭」が行われているアキバの街にも姿を現している。
- 秧鶏(くいな) / インティクス
- 声 - 大原さやか
- 職業:妖術師/エルダーメイド 種族:エルフ
- 「Plant hwyaden」の幹部会「十席会議」の第二席に就いている。「放蕩者の茶会」の元メンバー。苛烈な性格をしている。
- 「茶会」時代はリーダーであるカナミに心酔し、その忠実なメイドとして仕えていたが、カナミがリアル事情を優先して『エルダー・テイル』を休止するという宣言を受け、その感情は反転して彼女を憎むようになる。現在ではかつて自身が属していた「茶会」も嫌悪の対象であり、アキバとミナミという二つの勢力に分断させて潰し合わせようとしている。どういうわけかシロエの事を特に嫌っており、彼に対する評価は下の下で極度に過小評価している。表向き濡羽に仕えるメイドであるが、濡羽自身が運営を丸投げしていることもあって実質的にギルド全体を取り仕切っている。また現実での濡羽も知っているらしく、二人きりの時は事あるごとに見た目が美しいだけのドブ女などと口汚く罵り見下し、精神的に完全に彼女の上位に君臨し支配し縛っている。インティクスの狂信がミナミやひいてはエルダーテイルに暗雲をもたらしつつある。
- ゼルデュス
- 声 - 内田夕夜
- 職業:施療神官/学者 種族:法儀族
- 「Plant hwyaden」の幹部会「十席会議」の第三席。酷薄な印象を持つ眼鏡の青年。“監視塔”の異名を持ち、開発と財政を受け持つ鉄血の宰相。凝魔鍛術の開発者で、ジェレド=ガンと共同で、タウンゲートの再稼働に成功し、ゲーム時代には存在しなかった装甲車の開発もやってのける。
- ミズファ=トゥルーデ
- 声 - 行成とあ
- 職業:戦将軍(ウォーロード) 種族:ヒューマン(大地人)
- 「Plant hwyaden」の幹部会「十席会議」の第四席。“東跋将軍”とも呼ばれる「大地人」の女性。30過ぎでも美しい容貌を持っているが、軍人の精悍さというよりは犯罪者じみた残酷さを色濃く感じさせる。アキバやススキノに対してミナミに関する情報の封鎖を仕切っている。
- 「Plant hwyaden」の外征を司る軍事の要である一人。元老院派最強の武将であり、「神聖皇国ウェストランデ」随一の「大地人」軍の指揮官。
- 大地人のパワーレベリング作戦である「赤き夜」作戦を進行中に、ギルドの低レベルメンバーを見守るため単独行動していたにゃん太がロンダークを見つけて戦闘しているところに割り込んできた。その後、ロンダークを神殿送りにし、ロンダークの術で負傷しているにゃん太と戦闘するが、さらに介入してきたカズ彦に止められる。
- ナカルナード
- 声 - 土田大
- 職業:守護戦士 種族:狼牙族
- 「Plant hwyaden」の幹部会「十席会議」の第五席。建築機械じみた無骨な鎧をまとっている。
- 「Plant hwyaden」の外征を司る軍事の要である一人。「冒険者」の軍を率いており、実際の軍事力はミズファよりも数倍大きい。「大地人」のことを「ランダー」と呼ぶ。
- ゲーム時代は、関西で最強を誇ったギルド「ハウリング」のギルドマスターだった。
- クオン
- 声 - 井口祐一
- 職業:吟遊詩人 種族:法儀族
- 「Plant hwyaden」の幹部会「十席会議」の第六席。地球ならばそこらの街角を歩いているようにしか見えない軽装のシャツとジーンズの青年。
- 現実世界では「F.O.E」に雇われていた『エルダー・テイル』のGM(ゲームマスター)の一人。プライベートのPCで「大災害」に巻き込まれたため、GMとしての能力はほとんど封印されている。しかし、GM能力の一つとして「彼方からの呼び声(GMコール)」を持っており、ヤマトサーバーで発生する運営イベントの情報をポップアップ通知で受け取れる。
- 「彼方からの呼び声」を警戒しているため、昼夜問わず眠気に苛まれる。
- カズ彦
- 声 - 加藤将之
- 職業:暗殺者/騎士 種族:ヒューマン
- 「Plant hwyaden」の幹部会「十席会議」の第七席。治安担当者として治安部隊「壬生狼」を率いている。「放蕩者の茶会」の元メンバー。
- ぼさぼさの髪と30代前半という年齢、野趣あふれる面差しと鷹のような瞳は、それなりに整っている。鍛え上げた痩躯を持つ武人であり、面倒見も良いために慕う者も多いがその反面、貧乏くじを引いてしまうことも多い。もともと「Plant hwyaden」へ参加するつもりはなかったが、秧鶏の懇願とその懇願から感じた、将来ミナミに訪れるであろう悲運を食い止めるべく参加した。
- 「壬生狼」は「Plant hwyaden」の下部組織だが、命令系統からは外れており、ほぼカズ彦の私兵部隊に等しい活動を行っている。現在では、傲慢になった「冒険者」が「大地人」に対して働く乱暴狼藉を取り締まっている。
- 自身の伝手で高レベル施療神官であるてとらを「記録の地平線」に紹介した。
- どういう経過を経てきたのか、その一撃は冒険者の攻撃力の限界を超えていると描写されている。
- ジェレド=ガン
- 声 - 堀川りょう
- 職業:大魔導師(アークメイジ)/学者 種族:エルフ(大地人)
- 「Plant hwyaden」の幹部会「十席会議」の第八席の老人。
- 「大地人」きっての魔法学と歴史学の権威で“ミラルレイクの大魔導師”を名乗り、ゼルデュスと共に様々な研究・開発を進めている。実は当代のミラルレイクの賢者・リ=ガンの師であり、先代のミラルレイクの賢者(シロエたちプレイヤーが「ミラルレイクの賢者」として認識しているのはこっち)で表向きは数年前に他界したことになっている。歴代のミラルレイクの賢者が記した覚え書きである「年輪の書」の一部を削除してその知識を秘匿している。
- ロレイル=ドーン
- 声 - 間島淳司
- 職業:施療神官 種族:ヒューマン(大地人)
- 「Plant hwyaden」の幹部会「十席会議」の第九席で“近衛長”を務める。
- 作中3月に濡羽が突如行方をくらましたため、単身で捜索に赴く。同時に進行していた「赤き夜」作戦との関係で鋼尾翼竜(ワイヴァーン)に襲撃されたサフィールの町にたどり着き、偶然情報偽装を解いた濡羽を見つけた。
- KR(ケイアール)
- 声 - 三木眞一郎
- 職業:召喚術師/ちんどん屋 種族:エルフ
- 『海外篇 竜吼山脈』にも登場する。「放蕩者の茶会」の元メンバー。緑の総髪を後ろで束ねたやせぎすの青年。裾がぼろぼろになった豪華なローブをまとい、両手に1本ずつ杖を持つ二刀流と「サモナー」のくせに近接が主体。「茶会」内部でも道楽者として知られており、自分だけしか所属しないギルド「KRひとり団」を主宰するソロプレイヤーとして活動していた。
- 「大災害」以前はネタ技であった、キャラクターと召喚獣の操作を入れ替える特技「幻獣憑依」を駆使し、海外の情報を収集している。後述のガーネット・ドラゴンなど、高度な知性を持つモンスターと契約しており、非常時には契約を解除することで召喚獣ではないモンスター本来の実力を発揮させる。
- 「白澤」の姿でユーレッド大陸を廻っていたところ、アオルソイでカナミたちと出会い、しばらく行動を共にする。その後、黒竜との戦いで傷つきヤマトに帰還。何らかの思惑があってかそれまでは拒み続けていた「Plant hwyadenへの参加」を表明し、幹部会「十席会議」の第十席となる。
- 現実世界では神奈川県在住で病院勤務。4か国語を話せることも関係して海外サーバの情報を収集していた。彼が翻訳して持ち込んでくる海外サーバの情報は、ヤマトサーバの攻略情報の規模を優に超えていたらしい。自身の従者であるガーネット・ドラゴンを『ガーたん』と呼ぶ。
- ガーネット・ドラゴン
- 本来レベル90「レイド」ランクの非常に強力なモンスターで、全長25mのレッドドラゴン。高速で飛行し、「竜の吐息(ドラゴンブレス)」は燃えさかる劫火の如し。一人称「妾」で古風な喋り方をしている。 KRと従者契約を結んでいたが、当人としては不服だった模様。契約時は90レベルの「従者(ミニオン)」ランクモンスター「紅竜」となっており、この状態では体長15mの真紅の竜でその力も激減して従者クラスの物となっていた。中国サーバーでKRがカナミと共闘した際の戦いにおいて、事態を好転させるために彼女本来の力が必要となりKRとの契約が解除された事で自由の身になるが、好奇心(本人談)から契約解除後も行動を共にしている。契約解除後は人間の姿にも変身できるようで、その時の姿は白いワンピースを着た小柄な赤い髪の美少女になる。
- 「一番」
- アキバに潜伏している密偵の一人。彼を含めた密偵によって円卓会議の11のギルドは監視されている。監視対象は通常知られている二つ名以外に「帽子屋(カラシン)」「飛竜爺(茜屋)」などと呼称されている。
- 玲央人(れおと)
- 職業:盗剣士 種族:狼牙族
- 『ログ・ホライズン外伝 Honey Moon Logs』に登場。ミナミをホームとしているプレーヤー。都市間を「鋼尾翼竜(ワイヴァーン)」で行き来している。
- 「カリマサ・トモエ[注 116]」と名乗り、マリエールに「茨姫の指輪」を贈った。呪いのアイテムを送りつけたことを「悪ふざけ」と称し、「大災害」初日にシブヤで初心者を斬るなどPKもためらわない男。
- 主要武器の槍、防具をはじめ、装備のほとんどを幻想級のアイテムで固めており、飛燕にも規格外と呼ばれている。
- 現実では小学6年生の子供。マリエールの住む家の近所に住んでおり、小学校入学前の頃には大学時代の彼女によく子守をされていた[注 117]。小学校に上がり、手が掛からなくなってからは親に放任されていたらしく、「エルダー・テイル」で出会った濡羽にシンパシーを感じて「お嬢」と呼び慕っている。
- ロンダーク
- 声 - 宮下栄治
- 職業:妖術師 種族:エルフ
- 「元」ブリガンティアNo.2。「火蜥蜴の洞窟」の秘宝級アイテムである灰色のローブを纏い、「灰鋼」の二つ名を持つ男。デミクァスよりは頭が働くが、それゆえに仲はあまり良くない。てとらによるとシロエたちに敗北した後、「Plant hwyaden」に引き抜かれてミナミに行った。現在は十席会議の第四席ミズファ=トゥルーデに従っているが、本人はあくまで「雇われているだけ」と言っている。
- 原作ではアカツキによる奇襲で制圧されてシロエにトドメを刺されたが、アニメ版では描写に問題があったためか、周囲にいた回復職と共にアカツキの不意打ちに倒れ、神殿送りとなった。
ブリガンティア
- デミクァス
- 声 - 伊丸岡篤
- 職業:武闘家/無法者 種族:ヒューマン
- ホームタウンの1つであるススキノを暴力で支配している、「大地人」への暴行や略奪、奴隷化[注 118]などで悪名高いギルド「ブリガンティア」のギルドマスター。紫色の長髪と鍛えられた肉体が特徴。
- 『エルダー・テイル』に酷似したこの世界は「自分の思いのままにできる世界」だと思っており、「冒険者」・「大地人」を問わず暴虐の限りを尽くす。「大災害」時にたまたまススキノにいたセララに執着し、力づくで我がものにしようとするが、彼女を保護したにゃん太、および「三日月同盟」の依頼で救出にきたシロエたちの連携の前に敗れ、神殿送りになる前に見せしめとしてシロエによって首を斬られた。アニメ版ではシロエに「デミグラスさん」「デリシャスさん」と、にゃん太に「デミカス」と名前を茶化され、にゃん太とシロエの連携でHPが1になった後、シロエに襲い掛かってきたところをセララの咄嗟の一撃で起動していた「ソーンバインド・ホステージ」の最後の1本が発動、シロエに怨嗟の言葉を吐きながら神殿送りとなった。
- その後は弱体化を余儀なくされながらもススキノに留まっていたが、ススキノへ移転してきた「シルバーソード」にこてんぱんに叩きのめされてギルドは瓦解、自身はウィリアムの舎弟同然となっている。また、さらってきた「大地人」の女性貴族・ウパシ[注 119]との係わりをきっかけに「大地人」への考えも改め始めた(てとらによればベタ惚れ状態)。それでもシロエたちへのリベンジは諦めておらず、レベルの向上や新たな装備を手に入れるための狩りをしていたらしい(11月の時点でレベル93)。
- 「パルムの深き場所」のさらに奥を目指す大規模戦闘を「シルバーソード」に依頼したシロエたちに頭数の1人として同行し、シロエ、直継を含むメンバーでパーティを組んだが、上述のとおりシロエへの復讐心や直情的な性格から戦闘中にたびたび単独行動を取り、回復役を慌てさせる[注 120]。しかし、精神的にも厳しいレイド攻略の中で決して怖気づかない姿勢は周囲からも評価されている。
- 「奈落の参道」での「三なる庭園のイブラ・ハブラ」と「四なる庭園のタルタウルガー」を同時攻略中に現れた、「七なる庭園のルセアート」の影の戦士を怒り任せに特技を乱発して引きつけ、さらにはシロエの首根っこを片手で捕まえた状態で影の戦士をカイティングするという暴挙に及ぶ。その最中にもシロエの援護を受け、さらにゾーンの最奥部に至る北東の通路へシロエを連れて行くことになり、結果として大規模戦闘の勝利に貢献したが、その通路の中で初めてシロエと真正面から対話した際、互いに名を呼び合いながらも「折り合わない」という一点でやっと折り合った。またこのレイドがきっかけとなり一皮剥けて随分と素行が改善された模様。
- 〈常蛾〉によるススキノ襲来時はシルバーソードのメンバーと共に迎撃にあたり、〈常蛾〉の燐粉による眠りからウパシが目覚めた際には彼女を抱きしめたまま感極まって涙を流している(意地を張って「目からよだれが」と言い張っていた)。
その他(アキバ以外)
- カナミ/KANAMI
- 声 - 井上麻里奈
- 職業:武闘家/料理人 種族:ヒューマン
- 『海外篇 竜吼山脈』に登場。「放蕩者の茶会」の元リーダー(当時のメイン職は盗剣士。アニメでは槍を使う盗剣士としてシロエの回想に登場)で、濃い青の瞳と長髪を1つに纏めた三つ編みがトレードマーク。海外への引っ越しというリアル事情から一度『エルダー・テイル』を離れており、それが「茶会」解散の理由。イギリスを経て現在はローマ在住で、西欧サーバで新キャラ「KANAMI」を作成してゲームに復帰していたが、「大災害」に巻き込まれた。レベル90。「大災害」時に最新の拡張パックが導入されていた日本サーバを目指して旅をしている。その間に古来種であるエリアスと、BOTであるコッペリアをパーティに加えた。新キャラも旧キャラも白を基調としたへそ出しのコスチューム。
- シロエより年長だが、その性格は傍若無人。自分は「夢見る人」で、シロエは「それを叶える人」とまで言い放つ。KRにも「放蕩者の茶会」は率いていたのではなくひっかきまわしていたのだと言われている[注 121]が、不思議と人を惹きつける人物であり、元BOTアカウントのコッペリアや元NPCのエリアスを差別しない心の持ち主でもある。「ノウアスフィアの開墾(アニメ2ndシーズン第25話)」で判明したことだが、既婚者で一児(娘・3歳)の母親。海外への引っ越しも夫の転任だった模様。同話で中国サーバの東端部に辿り着いており、サーバ内の放送局跡の通信設備を発見。ほぼ同時にシブヤの通信設備を開いたシロエと会話し、「現実世界とセルデシアを行き来する方法を探す」という新たな選択を提示した。
- キャラの作り直しを行ったために現在の装備は平凡なものだが、ヤマトサーバにおける「口伝」として、複数のスキルや動作を圧縮・短縮して組み合わせる「コンプレッション・コンボ」を使う。その結果、ゲーム時代では成立しないコンボを駆使して戦い、タンク職でありながらDPS職である暗殺者が出せる最大ダメージ並の驚異的な与ダメージを叩き出せる。
- コッペリア
- 声 - 五十嵐裕美
- 職業:施療神官/戦司祭(ウォープリースト) 種族:ヒューマン
- 『海外篇 竜吼山脈』に登場。身長140センチほどの身体をヴィクトリアンメイド服に包んだ、藍色のショートカット少女。瞳は髪に隠れて見えない。
- 施療神官は回復職の中では比較的重装備が可能なために、金属鎧を着用可能だが、金属製のメイド服「ワーキングスーツ」を普段から着用しているので、装備変更はない。
- レアモンスターがPOPする界隈で、延々と狩りを続けていた女クレリック。一切言葉を発することもなく、黙々と機械的な動作で敵を殴り、ドロップを回収する、を繰り返していた。その正体はRMT業者が使用していたBOTアカウントである。人気MMOの例に漏れず、『エルダー・テイル』も、過去にRMTとBOTの跳梁を許してきた歴史があり、運営側の取り締まりは業界屈指の精度と厳しさであったものの、やはり完全に駆逐することはできていなかった。
- 「大災害」後、現実世界のパリに相当する都市ヴィア・デ・フルールでカナミに拾われ、以降行動をともにする。たどたどしい話しぶりは「人形めいている」という印象を与えることもあるが、元BOTとはなかなかわからないほど人間らしくなっている。また、視覚を持っておらずプログラム上に存在するタグで物事を識別している(外見上は陰りのある瞳である)。
- レオナルド
- 声 - 阪口周平
- 職業:暗殺者/配達屋 種族:ヒューマン
- 『海外篇 竜吼山脈』に登場。レベル90。『エルダー・テイル』歴5年。北米サーバ管理地域「ウェンの大地」では割と知られた「冒険者」だが、その知名度は本人の強さ以上に、信奉するヒーローをかたどったという彼の奇異な外見によるものが大きく、緑一色の姿ゆえにカナミからは「けろナルド」と呼ばれている(アニメ版ではカエルのモチーフに変更され、原作単行本9巻もアニメに準拠した変更がなされている)。現実世界ではニューヨーク在住で、プログラム構築を得意とするギーク。ゲーム世界でもニューヨークに相当するスタートタウン「ビッグアップル」を拠点としていたが、「大災害」以降荒廃したホームタウンに失望し、「妖精の輪」に逃げこんだ。その際、何故か遥か彼方中国サーバのアオルソイ(カザフスタン・テケリ)まで跳ばされ、大規模戦闘イベント「テケリの廃街」に引っかかって成す術もなくなったところを、カナミ、エリアス、コッペリアらのパーティに発見され、以降日本サーバ管区への旅に同行することとなる。この時点では多くのプレーヤーと同様に大地人をNPCと認識していたが、コッペリアが元BOTと聞いてから、ラスフィアとの戦いを経て認識を改めた。
- このイベントを攻略中、カナミが手動でスキルを発動していることに気づき、特訓を重ねたことで連続で当てると攻撃力が徐々に上がっていく特技「デッドリーダンス」を機軸としたコンボ(ヤマトサーバにおける「口伝」)「パラレル・プロット」を編み出す。
- 秘宝級(Web版『カナミ;ゴー・イースト』では幻想級)の暗殺者専用双刀(ツインブレイド)の「ニンジャツインフレイム」や幻想級アクセサリ「シオロの闇歩きベルト」を装備している。本人はこの2つの装備品がお気に入り。
- 大嶋(おおしま)
- 職業:吟遊詩人/追跡者 種族:ドワーフ
- シロエと知己のある冒険者。「茶会」を解散してからのシロエにとっては数少ない信用できる相手で「大災害」以降は「神聖皇国ウェストランデ」と西のプレイヤー都市・ミナミに関する情報収集を依頼していた。アニメ版ではギルド「小鳥さんち」に所属しており、マイハマの都にいるシロエに念話を入れ、「西で『スザクモンの鬼祭り』発生」の報せをもたらす。
- 10月、「天秤祭」の夜にアキバの廃墟で会う約束をしていたが、濡羽に阻止されたらしく以後消息不明。
- ロエ2(ロエツー)
- 声 - 藤村歩
- 職業:召喚術師/吸血鬼 種族:ハーフ・アルヴ
- 魔法鞄の素材を集めるため遠征に出た低レベル組が道中で窮地に陥った際に現れた、レベル90の女性プレイヤー。ビルドは完全な「ネクロマンサー」で、大災害以降は普通のプレイヤーが持たないような死霊やモンスターを召喚する[注 122]だけではなく、「ソードプリンセス・ルークィンジェ」と言ったそれまでに知られていないモンスターも使う。何故か現実世界にある調味料(醤油、ソースなど)の知識を持たない。特徴はサブ職業故の美貌と丸眼鏡。また日光が苦手でもある。
- 巨乳でスタイル抜群な女性らしい容姿には似合わないボーイッシュな口調で話し、装備の類似性からも、ミノリには「シロエさんみたい」と思われている。11月頃にオウウ地方にいた「兄的存在」と
入れ替え転移 ()を行い、イコマまで旅をしているという。 - 「お姉さんぶらせてもらうこと」を報酬に、魔法鞄の素材となるモンスターの出るエリアまでミノリたちのパーティに加わる。サフィールの町で鋼尾翼竜(ワイヴァーン)の襲撃に遭遇し、サフィール防衛戦の中でミノリに正体を問われ、同じ問いをミノリに返すが、ミノリから返ってきた答えを気に入り、自らが異世界から「共感子」を探索しにやって来た知性体「航界種」であることを明かして協力し、戦いが終わった後、ミノリにシロエ宛の手紙を託し単身でイコマヘ去って行った。「ノウアスフィアの開墾(アニメ2ndシーズン第25話)」では「遺跡島ジャクセア(種子島)」で活動していた。
- 漫画版では、シロエのログイン画面にロエ2と表示がある。実はシロエがテストサーバに作ったサブキャラのボディを依代として使っており、その関係でシロエの事を兄とも呼ぶ。シロエのサブキャラであるためロエ2という名前。茶会でのみ通用する渾名はエロ子であり、KRが命名しラムマトンが広め、直継がそれに乗っかった。彼女の知識はこのボディに残されていたシロエの記憶を元にしたものが多い。「航界種」の中では監察者としての役割を持つコミュニティに所属し、採取者である「典災」らより知性体としてのランクが高い(典災はランク2相当、監察者はランク3(人と同等)以上)。ミノリとの邂逅により、監察者としてのロエ2はこの世界の知性体をランク3以上であると考え、この世界の共感子の資源所有権は自分達ではなくこの世界の者達にあるという疑義を抱いている。そのため採取という指令だけを与えられている典災について、敵対する可能性が高いとの警告をシロエへと発した。
大地人
- セルジアッド=コーウェン
- 声 - 辻親八
- 職業:貴族 種族:ヒューマン
- マイハマの都を治め、「自由都市同盟イースタル」の筆頭でもある大貴族・コーウェン公爵家の現当主。英君として名高い老人で、家族に対しても愛情深い。
- レイネシア=エルアルテ=コーウェン
- 声 - 伊瀬茉莉也
- 職業:薔薇園の姫君 種族:ヒューマン
- セルジアッドの孫娘。「イースタルの冬バラ」とも称される銀髪の儚げな美少女で領民・貴族問わず人気が高いが、実はぐうたらで悲観的な性格。その本性・思考を一目で見透かすクラスティのことを苦手にしているが、同時に信頼してもいる。領主会議の意を受けずにアキバの街に義勇兵を募ったという事情から、イースタルとアキバの連絡役としてアキバの街に移ってくることになり、出先機関とも言える「水楓(すいふう)の館」を構えた。冒険者と「大地人」双方から持ちかけられる相談に対応するために日々勉強の毎日である。冒険者と「大地人」を繋ぐ重要人物ということから、「お茶会」という名目で各ギルドから女子メンバーが警護として集まっていたが、このメンバーが12月に起きた「殺人鬼事件」解決の中核であるレイド集団〈水楓の乙女〉となった。アカツキやリーゼとは親密になっている。
- イセルス=エルアルド=コーウェン
- 声 伊瀬茉莉也
- 職業:貴族 種族:ヒューマン
- セルジアッドの孫でレイネシアの年の離れた末弟。9歳の少年ながら、コーウェン公爵家の次期当主と目されている(父親が婿養子で領民には血脈が重要という理由から)。本人も自身の立場は理解しており、将来を見据えた努力を重ねている。無節操なアイザックを慕っている。
- エリッサ
- 声 - 葉山いくみ
- 職業:エルダーメイド 種族:エルフ
- レイネシア付きの侍女であるエルフ。レイネシアともその付き合いの長さから強固な信頼関係を築いており、彼女の本性やその扱いも良く心得ている。実はそこそこの美女なのだが、普段からレイネシアを見ているために本人にはその実感はないらしい。
- リ=ガン
- 声 - 藤原啓治
- 職業:魔法学者 種族:エルフ
- 『エルダー・テイル』の設定において度々登場する「ミラルレイクの賢者」を世襲した魔法学者。エルフの青年で、住居兼研究室のある「エターナルアイスの古宮廷」に引きこもり気味なために少々怪しい風貌をしており、整理整頓が苦手。「自由都市同盟イースタル」からの招待をうけて同所を訪れたシロエと接触を図り、「大災害」やこの世界のことについて語り合った。直継の下ネタに嬉々として乗っかるなど中々にノリの良い人物でもある。てとらからは初対面で「ガイコツお兄さん」と呼ばれる。
- 11月の時点でシロエ、直継と行動を共にしていたが、「パルムの深き場所」におけるレイドにはレベル的についていけないため、ススキノで待機していたが、レイド攻略までのひと月足らずの間に滞在していた部屋は資料と書き付けた書類で埋まっており、タウンゲートの調査続行を希望しススキノに残留したが五月近くにアキバへ赴きシブヤの通信施設が生きている情報を届けている。また、〈呼び声の砦〉攻略戦では施設が強力な結界で封じられている理由から協力者として自分の身は己で守る覚悟で護法の障壁を発生する機械を背負い参戦。セルデシア世界の歴史で初めての出来事から直に見守る役目とも語っている。攻略後は通信設備を修理、再稼働に成功する(ただし通信できたのは当初の目的である〈月〉ではなくカナミが旅の途中で再稼働させた中国サーバーの通信施設であった)。
- 大地人ゆえにレベル自体はプレイヤーである冒険者に及ばないが、「ミラルレイクの賢者」としてゲーム時代には多くのクエスト・大規模戦闘のキーパーソンとなる立場であり、封印の解呪などと言った技術面の能力は高い。
- 菫星(きんじょう)
- 声 - 代永翼[11]
- 職業:伝承者 種族:ハーフ・アルヴ
- アキバの街において銀行業務、宅配サービス、公開市場サービスや衛兵システムを管理・提供している「供贄一族」の若頭。スミレ色の瞳に黒髪の青年。饒舌で交渉の駆け引きが上手い。
- 『供贄の黄金』ではシロエに呼び出され、融資の交渉に臨むがすれ違いにより決裂。最後に「新ゾーンでの大規模戦闘」を予告するような言葉を残して去る。新ゾーンである〈奈落の参道〉最深部でレイドボス〈九なる庭園のウル〉を従えシロエを待ち受けていたのは別人である。
- 彼は供贄一族のルーツであり、『エルダー・テイル』時代に銀行員とその責任者であった、専用の制服と専用のモデルを用意された「大地人」である。
- エンバート=ネルレス
- 声 - 家中宏
- 職業:武士(サムライ)種族:ヒューマン
- アキバに突如として現れた殺人鬼。レベル94の武士とされているが、実態は衛士詰所から盗み出した動力甲冑と、武器である「霰刀・白魔丸」(せんとう・びゃくまる)を装備した「大地人」で「供贄一族(くにえいちぞく)」の1人である。動力甲冑によりその戦闘力は強化されてレベル110に近く、更に装備した白魔丸のフレーバー・テキストの影響により、レイドモンスター・死戦士ルグリウスの能力を得る。その戦闘力は「ホネスティ」の巡視隊を全滅させ、ソウジロウとアカツキを死に追いやる。
- 通常なら街の中で冒険者や「大地人」が誰かに暴力をふるえば衛士の監視網により即座に捕えられるが、動力甲冑を身につけることにより殺人行為を感知されなくした。しかし、白魔丸のフレーバーテキストからの推測や付帯効果を知り経たリーゼによって、女性冒険者を中心としたレイド集団〈水楓の乙女〉を結成、2人か3人の班に分けて街の各所に配し、担当フィールドが被らないよう、ネルレスの追い込み担当となったアカツキ、マリエールの移動に合わせて再配置を繰り返しながら2人をフォローするという策と、レイネシアが菫星に「街を守る魔法結界の停止」を要請し動力甲冑へのエネルギー供給を止めたことで動けなくなったこと、武器を失ったアカツキに多々良が贈った喰鉄虫・多々良の攻撃付与効果で白魔丸の耐久値を下げられ、破壊されたことで勝敗が決した。
- 死戦士ルグリウス
- 10番目の拡張パック「夢幻の心臓」に実装されたレイドクエスト「朽ちた勲(いさおし)」のボスモンスター。武器である「霰刀・白魔丸」による冷凍系範囲攻撃を使い、同一ゾーン内で周囲50mにいる人間の数に比例して能力が増大する。そのため、ゲーム時代にはレイドゾーン内に捕らわれた大地人を外に逃がす必要があった。
- 元はセルデシア世界十三騎士団の一つ、〈イズモ騎士団〉に所属していた英雄。エッゾの地を100年に渡って巨人の侵攻から守り抜いたが、〈春楡の娘・ストゥイナウ〉の裏切りで毒殺された。白魔丸のフレーバー・テキストに記された彼の悔恨と憤怒が新たなレイドモンスターを生み出すこととなった。
- サラ
- 職業:エルダー家政婦 種族:ヒューマン
- 『西風の旅団』で登場。以前から雇われていた「西風の旅団」ギルドホールの清掃係。
- 曰く「取っ組み合いなんてしたら粉々になる」など「冒険者」のことを過剰警戒しがちだが、「大災害」を切っ掛けに自分を気に掛けるようになった旅団メンバーとのコミュニケーションは増えている。円卓会議成立後は公開された手料理法と提供されたレシピで賄い方としても活躍している。
- ナナミ
- 『ログ・ホライズン外伝 Honey Moon Logs』2巻描き下ろし回(9.5話)で登場。その後、本編にも登場している。飛燕がゲーム時代によく利用していた福引券をくれるNPCで、うさみみパーカーを着けた幼女。
- アキバの廃墟に住む「廃棄児(捨て子)」で、飛燕にクレセントバーガーを貰ったのをきっかけに一冒険を繰り広げて仲良くなり、その後、「大地人」ながら「三日月同盟」に加入している。出会った当初、問答無用で着せ替え人形にされたためヘンリエッタにはやや怯えているが、マリエールと飛燕には懐いている。
- 世間知らずの塊で、目に入る物のすべてが珍しく、知りたくてたまらないようで、それを面白がる「三日月同盟」のメンバーは、彼女をかわいがっていろいろなことをさせてやっている。
- エリアス=ハックブレード
- 声 - 平川大輔
- 『海外篇 竜吼山脈』に登場。セルデシア世界十三騎士団の一つ、北欧サーバの「赤枝の騎士団」に所属する英雄。レベル100の「古来種」。「刀剣術師(ブレイドマンサー)」にして「尊き血族(ブルーブラッド)」。
- 妖精族の剣技を伝える無敵の勇者――などと解説サイトには描かれる、世界的に有名な北欧サーバのNPCだった。『エルダー・テイル』の公式デモ動画にもヒーロー然として登場する(そして「冒険者」に助けられる)ので、ちょっとした有名人である。日本のプレイヤーにも顔は知れ渡っており、日本サーバに出現したことも何度かある。
- 〈大災害〉の直後、何者かに自身が「造られた幻(NPC)」だという事実を突き付けられたショックから、自らを閉じ「夢のない眠り」についていたが、カナミの言葉によって目覚める。他の騎士団のメンバーは眠りに落ちたまま。これが「世界十三騎士団消滅」の真相。またその元凶は〈典災〉による凶行である。自分を精神的に救ってくれたカナミに大恩を抱いている。そのカナミには「エリエリ」と呼ばれる。
- 専用職業「刀剣術師」は万能そのものの能力を持ち、その強さは「冒険者」の比ではないが、運営側の設定した制約である、モンスターのHPを4分の1以下にできない「妖精眼(フェアリーアイ)の呪い」が適用されているため、引き立て役に甘んじる。カナミ、コッペリアと共に大規模戦闘「テケリの廃街」を攻略した際は彼が敵のHPを大幅に削り、弱った敵をカナミが各個撃破するというコンビネーションを見せた。
- マルヴェス
- 声 - 青山穣
- ミナミの有力な貴族商人であり、「天秤祭」の折、新型の精霊船でアキバにやってきた。顔面を白化粧で飾っており、アニメ版のデザインは瞳が常に開いている。
- プライドが高いのか冒険者に触れられることを極端に嫌がる。また冒険者の護衛を連れている。
- 精霊船に大量の貨物を積み込んでおり、これに関してレイネシアに無理難題を押し付けようとするが、現れたシロエ、クラスティ、ミチタカにより解決された上にその場から退散させられ苦々しく思いながらもアキバから撤退する。
- ウパシ
- 声 - 能登麻美子
- ススキノでデミクァスと暮らしている大地人の女性。元々は貴族の娘で、デミクァスが自分の召使いにする目的でさらってきたのだが、物怖じしないサバサバとした性格だったため、デミクァスを恐れるどころか完全に尻に敷いてしまっている。原作では台詞はあるが名前は出ず、アニメ第2シーズンで名前が付いた。
- ナギ
- 声 - 小澤亜李
- TRPGリプレイに登場。マテル島の海岸で倒れていたところを発見された少女。海魔獣(クラーケン)に襲われて沈没させられた定期船に乗っていたと思われるが、記憶喪失のため詳細は不明。セイネたちと行動を共にするようになり、彼等がアキバに帰還する際にも同行してそのまま「にゃんこ亭」に引き取られた。マスダさんに買ってもらった派手なアロハシャツを愛用している。アキバに来てから友達が増えたらしく、「にゃんこ亭」のパーティーでは何人もの友達を招待していた。自身の中に眠るトキナギのことには気付いていない。
- トキナギ
- 声 - 小澤亜李
- TRPGリプレイに登場。かつて世界に災いをもたらした古アルヴ族の六傾姫の一人。自身の肉体は既に滅んでおり、現在はその魂がナギの体に宿り、もう一つの人格のように存在している。普段は眠りについているが、伝えなければならないことがある時や「にゃんこ亭」の冒険者に呼ばれた時に覚醒する。眠りについている間のナギの行動は、その肉体を通じて把握できる。現在は積極的に人間への復讐をしようとはしておらず、ナギを気遣う発言もしている。ウルフが作った料理を大量に摂取して「ナギが太ってしまうのではないか」と心配される、料理ができないと自覚しているのに本格アルヴ風料理を伝授しようとする、などお茶目な面も見せる。
〈典災〉
- ラスフィア
- 声 - 藤田咲
- 『海外篇 竜吼山脈』に登場。レベル89のノーマルランク・モンスター。
- ビスクドールを思わせる小柄な金髪の少女だが、性格は極めて残忍かつ享楽的であり、戦闘行為・相手の殺害・自分が傷つくことを「愉悦」と呼んで愉しむ[注 123]。パプスと組んで列柱遺跡トーンズグレイブに「灰斑犬鬼」を集結させ、何事かを画策していた。
- 複数の「名前(魂)」を保有しており、自身のステータス表記を「灰斑犬鬼」のものと明滅的に入れ替えてダメージを肩代わりさせたり、肉体の一部を「灰斑犬鬼」と入れ替えて攻撃のリーチを伸ばすことが可能。抜き手を木の幹に突き立てて逆立ち状態で上るなど、昆虫じみた体術を用いるがレオナルドに一刀両断される。
- パプス
- 声 - 斎藤志郎
- 『海外篇 竜吼山脈』に登場。レベル89のノーマルランク・モンスター。
- 無数の触手が一塊になってフード付きのローブを身に纏った不気味な姿をしている。足元にはコールタール状の粘液が広がっており、話す言葉は全てこの沼から湧き上がる泡の弾ける音が重なり合って歪に人語を形成している。このため、台詞は全てカタカナ表記である。
- 大地人と古来種が人格ソフトウェアであることを知っているほか、セルデシア世界がゲームの舞台であることを認識しているかのような発言が多い。ラスフィアと組んで列柱遺跡トーンズグレイブに「灰斑犬鬼」を集結させ、何事かを画策していた。
- 触手による質量攻撃のほか、酸を吹き付けるなどの遠距離攻撃、他のモンスターに触手を寄生させて使役するなどの能力を持つ。
- タリクタン
- 声 - 大塚芳忠
- 『ノウアスフィアの開墾』に登場。召喚の典災、レベル86のレイドランク・モンスター。
- 白髪に白い顎鬚を蓄えローブと杖を着用している。
- 戦闘開始後は常時「眠り」につくことを促してくる。範囲攻撃はヘイトリスト上位5名に対して貫通する。回避不可能。
- シブヤにある放送局跡がレイドゾーン〈呼び声の砦〉に切り替わった際に〈常蛾〉と共に屋上に出現した。
世界観・用語
本作はMMORPGの世界を舞台とした物語であるため、各プレイヤーはレベルやHPといったステータスや、念話や神殿での蘇生といったMMORPG的な能力を有しており、またそうした作品にみられるギルドや生産職、PKといった概念が頻繁に登場するが、本項ではそのような基本的な部分についての説明は省く。
- エルダー・テイル
- 本作の舞台となる架空のMMORPG。剣と魔法の世界をモチーフとしており、日本人だけで10万人、全世界で2000万人がプレイしている世界最大級のオンラインゲームとされている。開発したのは北米の「アタルヴァ社」で、委託サーバも含めて全世界に13(テスト用サーバを含めて14)のサーバが設置されている。サービス開始から20年という長い歴史の間に度重なるバージョンアップを繰り返している。プレイヤーがゲーム世界に閉じ込められたのは、12番目の拡張パック「ノウアスフィアの開墾」の適用当日だった。
- ゲーム世界自体の名称は「セルデシア」。ゲーム内には「ハーフガイア・プロジェクト」による2分の1サイズの地球をベースとしたマップが広がっており、日本サーバは現実の日本に相当する「弧状列島ヤマト」を管轄していた。
- オンラインゲームとしては一定のプレイ料金が適用されているため、プレイヤーの平均年齢は高め。しかし、「ノウアスフィアの開墾」の適用に合わせて無料チケット配布キャンペーンなどが展開されたことを受け、5月の連休中である「大災害」当日は子供の初心者がたくさんいた。
- 作中の時代設定は2018年となっているが、本作品の執筆時期(2010年頃)から見て特別革新的な技術は投入されていない、ごく普通のゲームである。自動翻訳機能付きのボイスチャットを備えている。
- 「大災害」以後もこの世界はゲームとしての要素を色濃く残しており、「(スキルで加工した)料理アイテムに味が無い」「風呂など、一部の設備が観賞用のオブジェクトでしかなく、実際に利用できる機能を持たない」などと言った、ゲーム時代には考慮され得なかった事柄による弊害も発生している。逆にゲーム時代は背景の一部となっていて移動・破壊できなかった瓦礫などの障害物が撤去可能になっており、廃墟状態の建物の改築も行われて街の景観や環境が向上した。ゲーム内の時間は「通常の12倍速」で進んでいたが、「大災害」以降は体感時間としても普通に進み、移動にも距離相応の時間がかかる。
- 大災害
- プレイヤーがゲーム世界に閉じ込められた事件を指す呼称。「大地人」の視点では「革命」「五月事件」と呼ばれ、セルデシア世界において過去数度発生した世界級魔法「森羅変転(ワールド・フラクション)」で引き起こされたと説明される。
- 6巻にて「プレイヤーが性別などのキャラクター設定に引きずられる」「セルデシア世界その物が拡張している」「職業スキルによる縛りが緩んでいる」「アイテムに記されるフレーバー・テキスト(単純なスペックや効果以外の「謂れ」を記したデータ)が実際に効果を発揮し始めている」など、半年が経過してもなお、変化は続いていることが示される。
- 森羅変転(ワールド・フラクション)
- 魔法の中でも世界の存続、法則、運命を左右できる「世界級魔法」と呼ばれる現象でセルデシアにおいては歴史上3回行使されたと言われ、1回目は「亜人間の発生と古来種の出現(300年前)」。2回目は「冒険者の出現(240年前)」で、ゲーム内時間で考えると『エルダー・テイル』のβサービス開始時期と符合する。そして3回目が「大災害」で、それまでは何処からか現れ(ログイン)、どこかへ消えていく(ログアウト)存在だった「冒険者たちの定住化」である。
- 冒険者(ぼうけんしゃ)
- プレイヤーキャラクターのこと。「大災害」後のプレイヤーは、 ゲーム中のステータスに比例した超人的な身体能力、人智を超えた戦闘能力を発揮でき、戦闘での立ち回りの基本や馬に乗っている際の体重移動などは身体が勝手に反応するように動く。さらに死亡しても自動的に神殿で蘇生される不死身の存在だが、蘇生の際にごくわずかながら記憶の欠落が生じる。また、「死」の度に自分の失敗や挫折を象徴する場所に辿り着き、自身のミスを客観的に確認することを繰り返し、恐怖以外の意味で戦闘を忌避する者も現れるようになる。死亡時は最終的にテスト用サーバであるはずの「Mare Tranquillitatis(静かの海)」と呼ばれるゾーンにたどり着くことが、ゾーンを確認したシロエによって判明。また、死亡の度に失われる記憶(魂)は「共感子(エンパシオム)」とも呼ばれ、後述の「典災」や「航界種」などの存在に関わっているらしい。
- 相手や場所を見つめることで個人名や所属ギルド名、ゾーン情報などのステータスが視界に浮かび上がる。なお、メニュー画面は思い描いた時に脳裏に浮かぶが、その状態からコマンドでスキルを選択、発動するなどの操作も可能(アニメ版では、視界に重なるように浮かび上がった各種ボタンに指で触れて操作する)。しかし戦闘中は画面が視界を塞ぐため、メニュー画面からのスキル発動が難しくなっている[注 124]。同一サーバ内にいる者同士でフレンドリスト登録していれば「念話」と呼ばれる遠距離会話も可能。ただし、同じギルドに所属していれば「ギルドサーチ機能」で他のサーバ管区にいても念話できる。念話の受信時は鈴のような音がする。フレンドリスト登録は一方的にすることができるが、登録しようとする相手と直接対面している時に限られる[注 125]。
- 「大災害」後、外見は設定されたキャラクターに現実世界のプレイヤーの特徴が混ざっている状態になっている。基本的な部分はキャラクター側が優先されているため、本来の性別・体格と異なる設定をしていたプレイヤーは「外観再決定ポーション(廉価版)」が安定供給されるまで違和感を覚えることとなった[注 126]。また、当初は声が男女問わず「元の性別のまま」だったが、半年を過ぎる頃には自然と性別に合わせた声に変化するなど、キャラクター設定に引きずられていることが明らかとなる。
- 初心者と上限者のようにレベル差の大きいプレイヤーがパーティを組む際は、レベルやステータスを低レベルプレイヤーに合わせて下げるシステムである「師範システム」を上位者が用いることで初心者にレベルを合わせて冒険できるようになっているが、一時的にせよ「レベルが落ち、ステータスも低下する」ため、積極的に使う者は少ない。そのためシステムの存在もあまり知られておらず、「大災害」後の「ハーメルン」の狩りのように、敵が低レベルの前衛を無視して高威力の魔法を使う高レベルプレイヤーに殺到するという事態が起こりうる。
- レベルの向上に関しては「大災害」以降は死亡のリスクに加えて移動や休憩の時間もあるため、ゲーム時代のようには行かなくなっている。前述の「師範システム」とは逆に高レベルプレイヤーのパーティに低レベルプレイヤーを加えて、高レベルモンスターを狩ることで強引にレベルを上げる「パワーレベリング」と呼ばれる手法も存在するが、あくまで基礎能力が向上するだけで会得したスキルの使い方の習熟などは別問題なので、確実に強くなりたいなら同レベルのプレイヤーでパーティを組み、その時のレベルに合わせたゾーンで狩りを行うのが正しい。
- 「大地人」から見た認識は不死・不老の人外とでも言える存在だが、「大災害」以前は狩りやクエスト目的の姿しか見ていなかったためか「戦うことしかせず、なにかを生み出すこともない」と認識されていた部分もある。ゲーム時代からのプレイ歴がそのまま存在した期間として認識されており、リ=ガンによるとシロエ(プレイ歴8年)の場合はゲーム内の時間で98年に渡って活動している冒険者である。「大災害」後は様々な技術・文化を伝える存在ともなるが、新しい物を作り出すことに執心して一度作った物は放り出してしまうと言う印象も持たれている。
- 大地人(だいちじん)
- いわゆるノンプレイヤーキャラクター(NPC)であった存在。『エルダー・テイル』のゲーム内においてNPCが自分達を呼ぶときに用いていた表現。ゲーム時代は単なる機械的なキャラクターでしかなかったが、「大災害」後は普通の人間と全く区別がつかない、意思を持ったデータ生命体となっている。ルンデルハウスによれば、大地人における「音楽」は世界そのものから与えられた42種類しかなく、「冒険者」が紡ぐ、新たな音楽は彼らにとって特別なものらしい。また、スコットの弁によると「大災害」以前は料理に味が無いのも当たり前であり、腹を満たす以上の意味はなく需要は高いものではなかった。
- 「大災害」後はゲーム時代と比べて人数が10倍程度まで増加しており、日本サーバー全体での人口は200万人前後とみられている。「冒険者」と比べて脆弱な存在であり、一般人であれば10レベル以下、軍の精鋭でも50〜60レベル程度でしかない。また、HPが0になって「死亡」すれば二度と生き返ることはできない。また、商業施設では冒険者をオーナーとして大地人が経営を受け持つと言う形の共存も進んでいる。
- 一通りの「知識」は持っているが、実体験を伴っていない部分も散見される。捨て子であるナナミはともかく、アニメではルンデルハウスが「海の水が冷たいこと」に驚いていた。典災にはあくまでNPCだと作り物の人形扱いされているが、監察者であるロエ2からするともはや一概にそうとは言えなくなっている模様で、航界種・大地人・冒険者という3つの知性体が一つの世界に集うことは無矛盾原則により3者のうち2者あるいは3者は「知的生命体ではない」と観測されるという事であり、それはある種の悲劇であるように思えると語っている。
- 古来種
- 「冒険者」に匹敵、あるいはそれ以上の能力を持つNPCであった存在。各サーバに1つの騎士団を構えており、合計13存在する「全界十三騎士団」の1つがヤマトにおける「イズモ騎士団」である。
- 『海外篇・竜吼山脈』で大災害の直後、典災に自分たちが「造られた幻(NPC)」という事実を突き付けられた結果、自己消滅するか夢も見ない眠りについており、活動を停止している。しかしカナミに言わせれば彼らはNPCなどではなく、その考えが彼女がエリアスを目覚めさせられた要因である模様。
- 〈航界種〉(トラベラー)
- シロエがテストサーバーに作ったサブキャラクター・ロエ2がミノリに対して名乗った種族名。本人の説明によると「共感子」と呼ばれる資源(魂魄の魂に当たる物で、この世界では記憶やMPを司っている模様)を採取するために異世界の創造者に作り出された人工知性体。後述の〈典災〉と同様の存在で、共感子は彼らを生みだした文明世界の重要な資源だと証言している。彼らは共感子の探索と採取を目的として探索可能な別の宇宙に放たれ、監察者は接触した知性体の知的ランクを観て判断する役割を持ち、その権利を保全するのが役目。だが採取者は共感子の採取優先の指令を受けている。そのため採取者である〈典災(ジーニアス)〉と区別する時には自分達を〈監察者(フール)〉と呼んでいる。監察者は知性体としてのランクがランク2相当の典災よりも高く、人間と同等以上である模様。大災害によってサーバーに内に「魂のない状態」で空いていた未使用アカウントのキャラクターの体を使用し、使用していたユーザーの記憶(魂)も一部受け継いでいる。
- 〈典災〉(ジーニアス)
- 全界十三騎士団の半分を滅ぼした、正体不明のモンスター群の総称。『海外篇・竜吼山脈(第9巻『カナミ・ゴー・イースト』に改題)』初出。
- 個々に人格を宿しているほか、大地人や古来種がNPCであると認識しているなど、既存のモンスターとは大きく異なる性質を持つ。プレイヤーや大地人が保有する共感子(記憶/MP/魂)を集めている。広義では〈航界種〉に含まれており、同じ〈航界種〉である〈監察者〉からは〈採取者〉と呼ばれる。〈監察者〉と同じく、その身体はテストサーバーに置かれていた「実装前のモンスターの身体」を使用しており、身体であるモンスターの役割(レイドやクエストのプログラム)に引きずられている傾向がある。監察者と違って共感子の採取優先指令を創造者から受けており、そのためには手段を選ばない危険な存在。
- ロエ2によると自分達〈監察者〉と比べて知性体としてのランクが2とワンランク落ちるそうで、たとえ会話はできても意思の疎通は困難な傾向にある。そのため実際に戦ったソウジロウは「薄っぺらな感じで、〈大災害〉以後に戦った中で一番(ゲームの頃の)エルダーテイルの様だった」と語っている。
- 種族
- セルデシア世界における人間の定義でヒューマン、エルフ、ドワーフ、ハーフ・アルヴ、法儀族、猫人族、狼牙族、狐尾族の8種族が「善の8種族」呼ばれ、種族に応じたステータス補正が付く。
- 8種族の内、猫人・狼牙・狐尾などの獣人族と法儀族は1回目の「森羅変転」で発生した亜人種に対抗できる戦力を生み出さんとした「ノーストリリア計画」に従い、古代魔法技術で作り出された者たちで平民はともかく、貴族階級には彼らを蔑視する者も少なくはない。
- ヒューマン
- 現実世界の人間に似た種族。髪の色や瞳の色のバリエーションが豊富。能力的にも優秀なため、『エルダー・テイル』世界では大多数を占める。
- エルフ
- 森や古代遺跡に居を定める長命種。スラリとしたプロポーションと妖精のような長く尖った耳が特徴で、精神力と弓術に優れる。
- ドワーフ
- 鉱山労働などに従事する、がっしりした体つきの種族。耐久力と魔法への耐性が高い。戦士や鍛冶屋に向いた特性を持つ。身長は100〜140cm程度。
- ハーフ・アルヴ
- セルデシア世界において高度な魔法文明を築いた「古アルヴ族」の末裔だが、アルヴ族自体は350〜300年ほど前に他種族の攻撃と断種政策によって純粋な血筋が絶えており、人間族の中から時折現れる「先祖返り」した者達がいるのみと言う希少種族。舌の上に奇妙な紋章があり、アルヴ由来の古代魔法遺跡との親和性が高い。
- 古アルヴ族が300年前に滅びた際、「六傾姫(ルークインジェ)」と呼ばれた最後の生き残りが他種族への呪詛を込めて引き起こしたのが「1回目の森羅変転」だとも言われている。
- 六傾姫(ルークインジェ)
- アルヴ王家の末裔だった女性たちで、それぞれが独自の方法で自分たちアルヴ族を迫害した人類種族に反旗を翻した。その存在は伝承となっており、ギルド会館の大会議場には彼女らの像がある。彼女らの出自から、何らかの「秘儀」が伝えられていた可能性がある。
- 法儀族(イレズミ)
- 体に幾何学的な模様が刻まれた種族。魔法の適性が高いが、肉体的にはあまりにも虚弱で体力はかなり低い。そのためプレイヤーとして選択する者は稀。
- 猫人族(ウェアキャット)
- 呼び名通り「二足歩行する猫」(尻尾はない)といった姿の獣人族の一つ。鋭敏な感覚と俊敏性の高さが特徴。足の形は猫のそれだが、手は武器を握るため人間のそれである。
- キャラクター設定によって「等身大のぬいぐるみ」から「熊のような姿」など、見た目の差が大きい。
- 狼牙族(ウルフヘア)
- 獣人族の一つ。普段は髪の量がやや多いくらいの人間といった外見だが、戦闘中に興奮したり、流血したりして狼の特性が呼び起こされると体からオーラが立ち上り筋力や脚力が強化される。また目が金色となり、普段は隠れている狼の耳や幻尾が現れる。耳や尻尾は普段は隠れているタイプと常に出ているタイプがいる。
- 狐尾族(フォックステイル)
- 獣人族の一つ。魔法適性は高めだが、能力値に癖があり、「メイン職業で習得できるはずの特技がランダムに習得できなくなる」という余りにも大きなデメリットも持つ種族。狐耳とレベルに応じた本数の尻尾(幻尾)を持つが、これらは基礎特技で隠蔽可能。
- 亜人種(あじんしゅ)
- 「亜人間」とも呼ばれる。巨人、オーガ、オーク、ゴブリン、サファギン、ラットマンなどといった、人間とモンスターの中間のような生物。約300年前に起きた「1回目の森羅変転」で発生した。
- 魂魄理論によって、死んでも再び亜人間として転生し、人間に対し略奪をはじめとした危害を加える。大抵の亜人間は中堅レベル以上のプレイヤーなら然したる相手ではないが、大地人にとっては人類社会を脅かす存在である。定期的なクエストや狩りなどで駆除を行わないと「ゴブリン王の帰還」や「スザクモンの鬼祭り」といった大発生するイベントが起こる。
- 彼ら亜人間も「大災害」後は、集落に日常生活や「戦闘訓練」の痕跡が現れるなど、変化が生じている。
- スキル
- 魔法や剣技など「特技」とも総称されている。メイン、サブ問わず「職業」を獲得することでレベルの上昇と共に習得できる能力。大災害後はメニュー画面から選択して発動する他、戦闘中にそれぞれのスキルのモーションをなぞることでも発動する。メニューから選択した場合はターゲットを自動追尾するようにモーションが最適化され、連続入力も途中キャンセルもできないが、モーションをなぞる任意発動の場合はターゲットを追尾できない代わりに途中キャンセルや特技の連続入力が可能。
- 習得しただけの状態を「会得」と称し、熟練度の支払いや特定のスクロールを取得することで「初伝」「中伝」「奥伝」「秘伝」と威力や効果を高めることが可能。奥伝までなら購入することで取得可能だが、秘伝になると大規模戦闘級のクエストクリアが必須となる。一部の廃プレイヤーは秘伝をコンプリートしているが、大抵のプレイヤーは自身のビルドに合わせたバランスで取得している。
- 「大災害」以後、ゲーム時代に存在しない、「ゲームではありえなかった組み合わせでのスキルの使い方」としてトッププレイヤーたちの間で編み出された「口伝(別名・オーバースキル)」も存在する。使用者は、ほぼ無意識のうちに始動モーションをなぞることでスキルを発動させられるまでに修練を積んだプレイヤーであることが多い。口伝は人それぞれで、あるプレイヤーの口伝は他のプレイヤーにとっては有用とは限らず、習得することもできない。大抵は複数のスキルを手動で発動させ、さらにそのモーションをいくつもつなぎ合わせることによって変形・応用するような形になる。
- 魂魄理論(スピリット・セオリー)
- セルデシア世界において生命体を動かす根源となるエネルギー「魂魄(こんぱく)」についての理論。精神の主体であるエネルギー「魂(こん)」と肉体を駆動するエネルギー「魄(はく)」からなり、肉体が傷つき魄が失われる(落魄)ことで肉体が維持できなくなり、主体である魂も拡散してしまうことを「死」と定義している。よって魂が残っている間なら冒険者のみならず、「大地人」にも蘇生魔術が有効となる。ステータスで言うと魄はHP、魂はMPでもあり、たとえ死亡していなくともMPを完全に吸収されれば意識を失って昏睡状態に陥ってしまう。ただしMPは自然回復するため、通常であれば一定時間が経過すれば意識は戻る。航界種は魂の事を「共感子」と呼び、重要な資源であると語っている。
- 冒険者は魄が失われて「死亡」した時点で肉体が装備ごと分解され、大神殿に転送。大神殿に集められた力と魂によって肉体を再構築する。この際の「魂の情報劣化」が経験点の喪失であり、大災害以降は「記憶の欠落」を引き起こす原因となっており[注 127]、この際にプレイヤーおよび大地人の欠けたり拡散した魂(共感子)は世界を巡っている。
- トランスポート・ゲート
- 都市同士を結ぶテレポート設備。「大災害」以降は停止状態にある。リ=ガンの調査によると作動停止の原因は魔力供給の不足。そのため召喚生物や乗り物など、長距離移動手段がない者は自力で移動しなければならない。ミナミでは限定的な稼働に成功しているが、前述の停止理由から冒険者(おそらく複数名)による魔力供給によって強引に動かしていると思われる。
- 妖精の輪(フェアリーリング)
- フィールドゾーンに点在し、タウンゲートと並ぶ長距離移動を可能とするシステム。使用すること自体は可能だが、月齢の影響、さらには1時間ごとに転移先の設定が変わるため、攻略サイトの使えない現状ではリスクが大きい。とあるプレイヤーは北米大陸から中央アジアにすっ飛ばされた。
- アキバでの「円卓会議」設立後は「ホネスティ」による地道な調査が進んでいる。
- ゾーン
- エルダー・テイルの時代から各エリアを示す意味で使われていた名称。フィールド、ダンジョン、各都市、ギルド会館内のギルドホールや都市内の家屋など区分けされたエリアがあり、ゾーンによってはゲーム内の通貨で購入可能。購入者は購入資金の1/50程度の維持費を負担することでゾーン内の入出をはじめとしてさまざまな制限をかけることができる。
- 独自性が強かったり、メンバー数が100人を越える大規模なギルドは都市内のビルや家屋を購入して本部としており、「ギルドタワー」「ギルドキャッスル」「ギルドホーム(ハウス)」と呼称しているほか、「海洋機構」や「ロデリック商会」クラスになるとギルド内の部門ごとにホームを構えている。
- 「大災害」以降、全てのゾーンが購入可能になっていたが、『供贄の黄金』でシロエが「ヤマト全体を購入した上で所有権を放棄し、ヤマトに譲渡する」という契約術式を用いた荒業を行うことで少なくともフィールドゾーンとアキバの公共施設の私有は不可能となった[注 128]。
- ヘイト
- 敵対心、敵愾心の意味合いで敵から見た冒険者への脅威度をあらわし、敵を倒すなどの行動で上昇する。基本的に敵はヘイトが高い冒険者を狙うため攻撃力の高い冒険者が狙われる傾向がある。パーティープレイではヘイトの上がった敵の対処が重要となる。
- イベント
- 大災害以降に発生するイベントは時限式やトリガー式に限定され、作中に登場したイベントは「ゴブリン王の帰還」、「スザクモンの鬼祭り」などがある。
- ゴブリン王の帰還
- ゲーム時代、二年に一度(現実では2ヶ月に一度)のペースで発生していたイベント。オウウ地方の深い闇の森「ブラック・フォレスト」の最深部に存在する、ゴブリン族の城、七つ滝城塞(セブンスフォール)で周辺ゴブリン6部族最強の族長がゴブリン王として戴冠する。戴冠後、七つ滝城塞は期間限定で解放され期間中に王を討伐することで一般プレイヤーにとっては垂涎のアイテムが入手可能なため人気のあったイベント。
- 大災害以降も時限イベントとして存在していたためゴブリン王が戴冠。大災害以降の混乱も相重なった結果、ゲーム時代では部族の勢力を削がれていたためほぼ発生しなかったために忘れられていた要素「期間内に王を倒せなかった場合、王が周辺地域の亜人種部族を統率して巨大な軍勢となって襲撃する」が最大規模で発生した。
- ザントリーフ半島に現れた数万のゴブリン軍を殲滅した後に遠征軍も送られるが、王を倒すことで膨れ上がったゴブリンが分散・暴走することを警戒して、ゴブリン王の討伐は見送られている。
- スザクモンの鬼祭り
- 西で発生したイベント。詳細は不明。
- テケリの廃街
- 中国サーバのアオルソイにある廃街で起きた大規模戦闘イベント。北米サーバから飛ばされてきたレオナルドが街の鐘楼にある水盤に触れたことが引き金となった。陽炎悪鬼(デイライト・シェイド)と呼ばれるモンスターに無人の街を包囲され、出ようとすると襲われる。街に踏み込んだ段階で大神殿に登録されていたためにレオナルドは失敗して神殿送りになり、攻略法を見つけられずにいたところ、街へ入る分にはモンスターに阻害されないため進入してきたカナミたちパーティと協力して部分的に包囲網を崩し強行突破した。
- 奈落の参道(アビサルシャフト)
- 12番目の拡張パック〈ノウアスフィアの開墾〉で実装されたレイドコンテンツ。難易度は24人規制のフルレイドでエッゾにある。〈パルムの深き場所〉の最深部にある〈奈落の参道〉《アビサルシャフト》がレイドゾーンとなっている。登場するレイドボスは〈ヘイロースの九大監獄〉のボスと似た名前・姿・能力を持っており、それらよりも強化されている。
- その最深部にあるエリアに(供養の黄金)とも呼ばれるモンスターに金貨を供給するシステムがありシロエたちはそこを目指した。
- ただ、レイドボスも大災害前と違い若干ながら変化しており、ヘイトが効かなかったり徒党を組むボスまで現れるようになってきている。
職業
『エルダー・テイル』のキャラクターには、戦闘に関わるメイン職業と、直接戦闘に関わらないサブ職業とが設定されている。これは、大災害後にも適用されており、『ログ・ホライズン』の登場人物はゲーム同様に職業の能力を行使できる。一方で、職業に対応しない能力は制限を受け、料理や音楽にも不自由する。
冒険者のメイン職業は4系統12種が存在する。装備の選択やプレイスタイルの傾向はビルドと呼ばれ、1種につき数パターンある。名称や装備品はサーバーにより異なり、日本サーバーでは、和風の武士、神祇官がある。
サブ職業には生産職や戦闘を助けるものからロールプレイ用、用途不明のネタ職まで50種以上存在し、職業特有の能力やそれらに対応した各種スキルを身につけることができる。メイン職業と異なり、サブ職業は変更可能。
- メイン職業
-
- 「戦士系」
- パーティの前衛として敵を引きつけ、仲間を守る。「壁職」とも呼ばれ、敵を挑発する特技を覚える。
- 守護戦士(ガーディアン)
- 最高の防御性能と、敵の攻撃を自身へと集中させる特技を多数持ち合わせた、前衛の中心的な存在。「壁」として敵の目の前に立ちはだかり、攻撃を一手に引きつけて仲間を守る。10秒間ノーダメージで防御できる特技「キャッスル・オブ・ストーン」を持つ。
- 武闘家(モンク)
- 武器はガントレット、レガースやトンファーなどの格闘武器中心。防具は重い金属鎧を装備できない分だけHPは最高クラスであり、スピードに優れ、回避能力に長けているほか、属性耐性の基本値も高い。そのHPの高さにものを言わせ、近距離の味方のダメージを肩代わりする特技を持つのも特徴。また、一部の特技は連撃となっており、コンボが成立する。
- 武士(サムライ)
- 前衛職の中でも威力の高い特技を持つが、リキャスト・タイムが長く、発動後に硬直してしまうこともある。そのため、ダメージと再使用までの時間のバランスを見極めなければならない。
- 「武器攻撃系」
- 前衛が抑えている敵に止めを刺し、あるいは多数の雑魚敵を殲滅する遊撃手。
- 暗殺者(アサシン)
- 多様な武器の扱いに熟練した生粋のアタッカー。敵の弱点に向かって繰り出す一撃「アサシネイト」は全職業中、最高の物理攻撃力を叩きだす。暗殺に特化しているため、敵の隙を突き一瞬で大ダメージを与える特技など、攻撃的な技を多く習得する。
- 盗剣士(スワッシュバックラー)
- 二刀流を得意としており、手数の多さでダメージを叩きだす。範囲攻撃系の特技や、追加ダメージのための仕掛け「ダメージマーカー」を設置する特技を持つ。
- 吟遊詩人(バード)
- 武器攻撃以外にも永続的効果を持つ「歌」を使用した特技を持つ。「歌」は種類が豊富で、敵味方問わず対象のパーティ全体に影響し、術者が解除しない限り効果が永続するという特性を持つ。大災害後は、自身や周囲の人間に歌と楽器を演奏する能力を持たせることができる。
- 「魔法攻撃系」
- 後衛から魔法で攻撃、あるいはパーティの支援を担当する魔術師。
- 付与術師(エンチャンター)
- 魔力その物の扱いに特化した魔術師。MP値は12職中最大級で、対象の能力向上や、逆に阻害する効果を持つ呪文のレパートリーが豊富であり、MPの消費効率もいい。攻撃魔法は主に精神属性。反面、単体での攻撃力は12職中最低で、「一人でできることが少ない」と不人気な職業である。
- 妖術師(ソーサラー)
- 強力な攻撃魔法を使う後衛攻撃の要。攻撃魔法の威力が高く範囲攻撃魔法も多いため、「苦手な敵」が少ない。反面、防御力・体力共に12職中最低ランクで、魔法攻撃による敵からのヘイトを稼ぎやすく、敵の攻撃に晒されると脆い。
- 召喚術師(サモナー)
- 幻獣・精霊を呼び出して使役する能力に特化した魔術師。キャラクターと召喚獣の操作を入れ替える特技「幻獣憑依」を持つ。
- 「回復系」
- パーティの回復担当。一般的な即時回復呪文の他、職業ごとに特性の異なる回復呪文を持つ。
- 施療神官(クレリック)
- 回復職の中でも最大級の能力を持つ。あらかじめ仲間にかけておき、被ダメージに反応して回復する「反応起動型」の回復魔法を得意とする。
- 森呪遣い(ドルイド)
- 回復職の中でも持続性のある「脈動回復型」魔法を得意とし、自然の力を具現化した動物や植物の精霊などを従者として召喚・使役する、召喚術師に並ぶ召喚特技を持つ。
- 神祇官(カンナギ)
- 回復職の中でも戦闘中のダメージ遮断効果を持つ魔法を得意とするが、単純なHP回復力は回復職中最低。
セルデシアの地理と国
『ログ・ホライズン』の物語の舞台となるセルデシアは、その表面積が地球の1/4で、地形は1/2サイズであることを除いてほほ同じである。これは『エルダー・テイル』がオープンワールドによるMMORPGで、そのゲーム世界が地球とほぼ同じ地形を1/2サイズで再現してあったからだと説明される。いくつかの街は実在の街と対応しており、例えば、主人公達の住むアキバの街は秋葉原と同じ場所にある。
弧状列島ヤマト
日本列島を模した島嶼地域であり、日本サーバーの管理区域。
大きく分けて「エッゾ帝国」、「自由都市同盟イースタル」、「神聖皇国ウェストランデ」、「フォーランド公爵領」、「ナインテイル自治領」など5つの国家勢力が存在する。
日本サーバーのプレイヤー都市としてはアキバの他にシブヤ、ミナミ、ススキノ、ナカスが存在している。
- 自由都市同盟イースタル
- 現実世界における東日本の一部(岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)に相当する範囲の地方名称。およそ24の貴族領、貴族都市勢力が同盟を組んでおり、盟主はコーウェン公爵家。
- 出現する主な亜人種としてゴブリン系の6つの部族とそれらを従えるゴブリン王が存在する。
- アキバの街
- ヤマト地域における最大のプレイヤー都市。現実世界の東京・秋葉原をイメージしたマップとなっており、閉じ込められた日本人プレイヤーの約半数にあたる1万5000人以上のプレイヤーが滞在している。「大災害」直後は統治機構の存在しない無法状態であったが、後にギルド代表による自治組織「円卓会議」による管理下に置かれることになる。
- 円卓会議
- 「記録の地平線」と「三日月同盟」が発起人となり(実質的な発案者はシロエ)、アキバの街に存在する11のギルドを中心にして設立された自治組織。大ギルドだけではなくアキバにホームを置く冒険者なら任意に参加が認められている。会議の結果を処理する「事務局」や、いくつかの「委員会」も結成されている。アニメでは武器と工具を組み合わせた意匠を持った紋章が作られた。
- シブヤ
- アキバからほど近いプレイヤー都市。本来はゲーム時代に手狭になったアキバの追加ゾーンとして作られた街で、「大災害」以降は大半のプレイヤーがアキバに移動し、現在はアキバの郊外別荘地のような関係にある。そのシステム上、大神殿はあるが銀行はなく、また、街の中に妖精の輪がある。さらに最近この街にある放送局跡のアンテナが微弱ながら稼働していることがリ=ガンの調査によって明らかになる。そのため現実世界に帰還できる可能性も示唆されていたが、突如現れた〈常蛾〉により放送局跡がレイドゾーン〈呼び声の砦〉に変貌、また街全体も〈月兎(げっと)〉や〈ミノタウロス〉が跋扈するダンジョンと化した。
- エターナルアイスの古宮廷
- 現実世界の東京都南部(港区)・浜離宮の位置に存在する古アルヴ族の造った宮廷。「自由都市同盟」によって共同管理されている。年に1〜2回の割合で領主たちが社交を兼ねた領主会議を催し、諸問題を解決するための活動を行っている。
- マイハマの都
- 現実世界の千葉県・浦安市の位置に存在する都市。「自由都市同盟」の盟主であるコーウェン公爵家の所領で居城「灰姫城(キャッスルシンデレラ)」でもわかるとおり、あのランドがモデルとなった都市。
- リトラブレ諸島
- 現実世界の小笠原諸島にあたる地域。TRPGリプレイの舞台となったマテル島などがある。交通手段はマイハマから1日1本しか出ていない定期船のみで、またゲーム時間で片道12時間(現実時間で1時間)かかるという辺境の地であるため、訪れる人は少ない。
- フォーブリッジの街
- 現実世界の前橋市に当たる都市。ここを中心とした群馬県に該当する一帯はウェストランデとの境界近くにあり、自由都市同盟でも不可侵な地域。
- 山間に造られた城塞都市で、アキバからカシワザキ方面へ抜けるルート(旧中山道)の中継点に当たる。近隣の〈ハルナの森〉にはサワープラム(梅)の樹が多く、その実を使った果実酒やピクルスが特産品として有名。サワープラムは花も美しく、開花シーズンには多くの人が訪れる。
- エッゾ帝国
- 現実世界における東日本の一部(北海道・青森県)に相当する範囲の地方名称。北方の巨人族と絶え間ない戦いにさらされる、北の軍事帝国。人間の征服帝アル=ラーディルが拓いた若い国家。そのため、ウェストランデの貴族からは蛮族扱いされている。フィールドゾーン、ダンジョン共に高レベル向けの物が多く、玄人向けの地域。
- 前述の通り、出現する亜人種としては巨人種が多く、ススキノに移転したシルバーソードによると「大災害」以降、フィールドに現れるモンスターに時折「新種」が混じっている。
- ススキノ
- 現実世界の北海道札幌市をイメージしたマップとなっているプレイヤー都市。「大災害」直後は2000人ほどのプレイヤーがいたが、「ブリガンティア」などの無法もあって数か月の間に棲み分けがなされ、1/10程度まで減少している。円卓会議成立後は会議への参加を拒否した「シルバーソード」が遠征の果てにここに本拠地を移したため、彼らの働きで無法状態が改善されて今では住み易い街に戻っている。
- 神聖皇国ウェストランデ
- 現実世界の西日本の一部(新潟県・富山県・石川県・福井県・山梨県・長野県・岐阜県・静岡県・愛知県・京都府・大阪府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県・三重県・鳥取県・島根県・岡山県・広島県)に相当する範囲の地方名称。かつてヤマトの地を支配していた「ウェストランデ古皇朝」の流れをくむ地域。古皇朝の分家筋である「斎宮家」を立てて成立した。
- 出現する主な亜人種としてはオーガ種が多い。
- ミナミ
- 現実世界の大阪府大阪市をイメージしたマップとなっているプレイヤー都市。単一ギルド「Plant hwyaden」によって統一され、プレイヤー同士はともかく、「大地人」に対しての横暴がひどくなっている。
- Plant hwyaden(プラント フロウデン)
- 西のプレイヤータウン・ミナミに設立された統一ギルド。マスターは濡羽。ギルドの本拠地は、ミナミの街から東方8キロメートルほど離れたイコマにある斎宮家の元別邸。
- 「現実世界への帰還」を標榜し、幹部会「十席会議」によって運営されているが、幹部構成員を含めて冒険者だけではなく「大地人」も所属している。所属するメンバーは各々が定期的に登録カードを交付されており、それぞれのランクに応じた店舗を無料で利用できる。ほぼ全ての冒険者が「従者」と言う形で「大地人」を数名雇用している。
- フォーランド公爵領
- 現実世界の四国(徳島県・香川県・愛媛県・高知県)に相当する範囲の地方名称。300年前の亜人種発生にともなう騒乱で公爵家は滅びており、現在はモンスターと亜人種のはびこる土地で「大地人」は住んでいない。本来なら「元・公爵領」だが「神聖皇国ウェストランデ」の政治的な理由から以前のままの名で呼称されている。
- 出現する主な亜人種としてはリザードマン系の種族が棲んでいる。
- ナインテイル自治領
- 現実世界の九州(福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県)+山口県に相当する範囲の地方名称。ナインテイル伯爵の血を引く9つの商家により自治をされている地域だが、その統治は海上輸送や大陸との貿易に比重を置いていた。政治的には「神聖皇国ウェストランデ」の影響が強い。
- 出現する主な亜人種としてはオーク種が多い。
- ナカス
- 現実世界の福岡県福岡市をイメージしたマップとなっているプレイヤー都市。「Plant hwyaden」によって制圧され、冒険者の大半はミナミに強制移住させられたが、一部は都市外の地域に潜伏している。
ギルドなど
- 記録の地平線(ログ・ホライズン)
- 設立当初はシロエ、直継、にゃん太、アカツキの4名。その後トウヤ、ミノリ、五十鈴、ルンデルハウスの初心者を加えて8名(『供贄の黄金』にて、てとらが加入して9名)の零細ギルド。「大災害」以降に発足したギルドだが、マスターのシロエは「円卓会議」の発起人でもあり、アキバの街の中でも重要なポジションにある。互助系ギルドに分類される。
- ギルド本部としてアキバの街の外れにある6階建てビルを購入し、海洋機構に依頼して改装した。このビルは中心を地下から生えた古代樹が貫いており、本来あったエレベーターホールも階段もそれが潰してしまっているために格安で購入できた。メンバー全員に個室をあてても、部屋数にもまだ余裕がある。
- 三日月同盟
- 総勢20〜30名、「興味があるならやってみよう」がモットーの中小ギルドで、回復職や護衛役の派遣、小規模なアイテムの生産、初心者のバックアップをメインに活動している互助系ギルド。「円卓会議」参加ギルドの一つ。マスターはマリエール。マリエールが「おうち」と称するほどアットホームな雰囲気のギルド。「大災害」時、19名がログインしていた。大災害後にセコンドやアシュリンなど、ギルドメンバーの知人や身内、偶々知り合った新人などが加わって24名、「ハーメルン」から救出した新人30余名の内、19名を受け入れたことで40名を越え、10月には65名まで増えた。
- 90レベルに達しているのはマスターのマリエール、会計のヘンリエッタ、戦闘班の小竜、飛燕の4人だけ。漫画作品『ログ・ホライズン外伝 Honey Moon Logs』によると中堅レベル前後か、それ以下の低レベルメンバーが多い。女性比率も高めで、男性メンバーは総じてフェミニストである。
- 軽食販売クレセントムーン
- シロエ発案による円卓会議設立の前段階として、「大災害」以降停滞していたアキバ全体の経済を活性化せんと開店した三日月同盟の直営店舗。「味のある食事」を売り出し、それを手に入れるために冒険者たちがフィールドに狩りに出ることを目的としている。値段設定は高め(通常の食料アイテムの3〜6倍)な上、店舗自体も小規模なものだったが、プレイヤーにとって「大災害」以降初めて味わう「味のあるメニュー」は大繁盛し、「天秤祭」では復活出店した。
- 「味のある料理」はプレイヤーのみならず、「大地人」にも途轍もないパラダイム・シフトになるが、漫画作品『ログ・ホライズン 〜西風の旅団〜』では販売規模の小ささから購入後に他のプレイヤーに奪われるような事件も起きていた。
- アキバ5大戦闘系ギルド
-
- 西風の旅団
- 公称120名(実質64名)の新興団体ながら一線で活躍する戦闘系ギルド。マスターであるソウジロウが何かにつけて女性にモテるハーレム体質であり、そのために「西風の旅団」は女性比率が極めて高い。「円卓会議」参加ギルドの一つ。
- 漫画『ログ・ホライズン 〜西風の旅団〜』によると公称人数の半分は傘下ギルドという名の非公式組織、別名「SFC(ソウきゅんファンクラブ)」。また、ごく一部だが集まってくる女の子目当ての女性メンバーも存在する。
- SFC(ソウきゅんファンクラブ)
- アキバの街に存在する非公式組織。メンバーはトップを含めて全員匿名[注 129]で、中小ギルドを中心に「大地人」も多数参加しており、潜在構成員は3ケタを越えるとも言われている。
- D.D.D
- 総数1500名を越える日本サーバー最大の戦闘系ギルド。マスターはクラスティ。その層の厚さから大規模戦闘の最大構成数96名の「大隊(レギオンレイド)」指揮統括経験が豊富で、新人育成にも力を入れている。「円卓会議」参加ギルドの一つ。
- もともと「冒険者たちが交流するための場として立ち上げた組織が大規模戦闘を制したら面白いだろう」というクラスティの思いつきによって立ち上げられたため[注 130]、メンバーの交流は主に外部サイトやボイスチャットで行われていた。また、クラスティ発案の人材配置システムなどで組織がある程度安定してからは「部門ごとに勝手に活動して結果を出す」という自律的な組織構築にクラスティの興味が移っていたらしい。「円卓会議」成立後はその方向性が加速したために、クラスティはギルドマスターでありながら組織運営にあまり関与する必要がなくなっている。もっとも、リーゼに言わせるとメンバーは大規模戦闘を楽しむ「ハイエンドお子様軍団」らしい。
- 『供贄の黄金』でゴブリン討伐のため出征したクラスティが行方不明となってから3か月近くの間に、不安に駆られたメンバーの一部が脱退しはじめている。
- 黒剣騎士団
- 構成員約180名と人数は少ないが、エリート主義で知られ、日本サーバーの大規模戦闘において最前線に立つ戦闘系ギルド。マスターはアイザック。とある大規模戦闘で、幻想級装備「苦鳴を紡ぐもの(ソード・オブ・ペインブラック)」をアイザックが手に入れたためギルド名を改名した過去を持つ。「円卓会議」参加ギルドの一つ。
- 入団条件は85レベル以上、「足手まといはいらねえぜ!」「ガンガンいこうぜ!」という方針からかギルド内は男性比率が高く「大災害」以降は数少ない女性メンバーの多くがギルドから離脱してしまい、むさくるしい「漢パラダイス状態」となっている[注 131]ほか、メンバーはそれぞれが独自に部屋や住処を確保しているため、ギルドホールは「倉庫兼溜まり場」と言った扱い。
- 前述の方針もあってギルド運営は上手くいっているとは言えなかったが、最近になって発足した「大地人」による後援会「BSサポータークラブ」が運営を補助している[注 132]。
- ホネスティ
- マスターはアインス。構成員約750人と「D.D.D」に次ぐメンバー数を誇る戦闘系ギルドだが、単純な戦闘ギルドではなく、攻略資料の編纂を目的とし「情報を集めるために戦闘も行う」という形態。レイドやクエストに限らず、素材アイテムの分布情報などにも詳しい。「円卓会議」参加ギルドの一つ。
- 「円卓会議」設立後は率先して「妖精の輪」を探索し情報収集を行っている。
- シルバーソード
- 構成員約220名。マスターはウィリアム=マサチューセッツ。大規模戦闘(レイド)を主な活動とするため、「円卓会議」には不参加を表明した。「会議」設立後ススキノへ遠征した後に本拠地を移し、繁華街にある酒場を買い取って本部としている。本部が移転して以降、「ブリガンティア」などの無法を気に入らないからと片っ端から叩きのめしてススキノの治安の安定に一役買ったが、レイドを繰り返した結果数か月の間に数多の「死」を経験し幾度も過去回想をした事で心折られて一線を退く者が続出。その者達はギルドメンバーとしてはいまだ所属しているものの、大規模戦闘(フルレイド・24名)への参加を行わないため実質的な人数が足りず、開店休業状態となっていた。なお、レイドを繰り返したことでメンバーの多くはレベル95前後になっている。ススキノの大地人には自衛団的な認識をもたれており、信頼されている。
- アキバ3大生産系ギルド
-
- 海洋機構
- 構成員約2500人を誇るアキバ最大の生産系ギルド。マスターはミチタカ。生産職が素材を融通しあうことから始まった、商売人というよりは職人の集団で、「出来上がった品物を売っている」という形態。円卓会議成立後は5000人まで増えていて、現実世界の技術導入を進めている。
- 現在はアキバ市内の瓦礫を撤去し、廃墟をリフォームして住環境の向上を目指している。「円卓会議」参加ギルドの一つ。
- ロデリック商会
- 構成員約1800名。アキバ第2位の生産系。マスターはロデリック。各種スキルやアイテムレシピの収集と研究を進める研究所のような形態で、分野を問わず、「研究すること」が好きな連中の集まりで別名「ロデ研」とも呼ばれ、大学の研究室のようなギルドとなっている。円卓会議成立後は1900人まで増えた。
- 現在はセルデシア世界の再調査を含めた研究を行っているほか、メンバーにはリアルでも学生や研究者だった者も多く、数多くの趣味人的な(悪く言えば「変態的」な)新技術を生み出している。「円卓会議」参加ギルドの一つ。
- 第8商店街
- 構成員約700名。アキバ第3位の生産系ギルド。マスターはカラシン。本来はゲーム時代にボイスチャットによるおしゃべりから商売に移行したギルドで、マーケット委託業務などの流通を中心に活動している。
- 名前はゲーム時代のエルダー・テイルが一番賑わう時間帯「午後8時」から。「円卓会議」参加ギルドの一つ。
- グランデール
- 中小生産系ギルド。構成員約30名。マスターはウッドストック=W。「円卓会議」参加ギルドの一つ。
- RADIOマーケット
- 中小生産系ギルド。構成員約20名。マスターは茜屋=一文字の介。「円卓会議」参加ギルドの一つ。
- アメノマ
- 中小生産系ギルド。マスターは多々良。生産ギルド街でも「変人窟」と呼ばれる一角にある。刀系のアイテム生産を専門とするが、「大災害」以後は「本物の刀製作」にも挑戦している。
- ドレッド・パック
- アニメ版でシロエたちにPKを仕掛けたメンバーが所属するギルド。マスターの名前は不明。
- アニメでは1話から登場している。PKチームリーダーのスマッシュを含めて4名は名前が付いており、狂言回し的な役回りとなっている。大災害当初は混乱して追い詰められ、テンパった状況からアキバ郊外でPK行為を行っていた(ミノリとトウヤも彼らの襲撃を受けていた)が2話でシロエ達を襲撃して撃退された。撃退後は地道に狩りに出るようになるが、大手ギルドによる狩り場の専横には逆らえずアキバの街でふてくされていた。
- 円卓会議成立後の宴でギルドメンバー同士で食事の争奪戦を行い、11話ではラーメン屋のような食事処を営んでいるところが描かれている。14話ではリ=ガンの魂魄理論の解説で登場。18話では夜明け前に召集された冒険者たちに炊き出しを兼ねてか店を開けていた。19話では遠征軍に参加した様で念話画面にカツオ丸の名前が出ていた。
- 21話では釣り具屋を開いていたが、22話でレイネシア姫のフィギュア(製作・販売は「第8商店街」)に見とれて触発されたらしく、23話の「天秤祭」ではフィギュアショップを開業していたがあまりゆるくないゆるキャラフィギュアを大量に制作、値引きしても売れ残ってしまったらしくかつてPKを行ったミノリやトウヤに土下座して購入してもらっていた。
- アニメ第2期ではアキバで催されるイベント実行委員や日々の暮らしに頑張っている。
- ハーメルン
- 初心者を利用してアイテムを稼ぐ悪徳ギルド。マスターは黄昏の探究者(アニメにて名前のみ登場)。「大災害」で途方に暮れていた初心者を囲い込み、初心者限定で支給されるEXPポット(後述)を戦闘系ギルドに売り捌いていた。初心者を勧誘する際には2〜3人単位で誘い、1人をギルドホールに閉じ込めて人質代わりにして扱き使った。「記録の地平線」と「三日月同盟」による初心者救出作戦の後、シロエのギルドホール買収によってその権限の全ての凍結と「円卓会議」設立でそれまで行っていた行為のことごとくが禁止され、解散し秋葉原から追放された。
- アニメではメンバーの共通項として「顔の下半分を隠す覆面」をしている。
- その後はメンバー揃って所在不明だが、アニメ第2期において1シーンだが登場している。
- ブルーインパクト、たいだるくらん、カノッサ
- 漫画作品『ログ・ホライズン 西風の旅団』に登場。マグスに唆されてEXPポットと引き換えにPK行為を行っているギルド。調子に乗っていたが、ソウジロウとアイザックに逆PKを受ける。
- ブリガンティア
- アキバやミナミから放逐された悪評の高いプレイヤーが集まって作られた、デミクァスがリーダーのギルド。ゲーム時代からその評判は良くなかったが、大災害以降、本物の野盗集団同然となる。ススキノを拠点とし、PKは当たり前で脅迫行為などでほかの冒険者から金品を巻き上げるだけでなく、「大地人」の人身売買やセララたち女性の冒険者にも暴力をふるうなどしていた。セララを迎えに来たシロエたちとセララをかくまっていたにゃん太に一度懲らしめられるものの、それからも悪事を続けていた。だが、No.2のロンダーグが「Plant hwyaden」に引き抜かれ、遠征してきた「シルバーソード」にもその無法を咎められて叩きのめされたため、ケチの付いたギルドに愛想を尽かしたメンバーの大半が脱退してしまい、今では消滅した模様。ギルマスだったデミクァスも現在はシルバーソードと行動を共にしている(ただし所属しているかどうかは不明)。
- にゃんこ亭
- TRPGリプレイに登場。マテル島で「大災害」に巻き込まれた4人の冒険者(セイネ、ウルフ、ヘッジホッグ・AK、マスダさん)が、その4ヶ月後にアキバで設立した。「ロデリック商会」の空き倉庫を借りてギルドハウスにしており、AKが作った大量の山羊スライムのぬいぐるみで埋め尽くされている。設立にあたって「円卓会議」の幹部を含む多くの招待客を呼んでパーティーを開いており、この時に振舞った料理が好評だったことから「すごい料理を作るギルド」として注目されている模様。
- 供贄一族
- 特定の勢力に与しない「大地人」集団。各タウンにはプレイヤーの活動拠点としてギルドの設立登録、入会・脱退の手続き、ギルドホール賃貸や銀行業務、宅配サービスや公開市場サービスを行う「ギルド会館」、市内での戦闘行為を禁じる衛兵システム、死亡したプレイヤーが復活する「大神殿」、都市間を結ぶ「トランスポート・ゲート」が存在する。プレイヤータウンを含めた大規模な都市には魔法装置による結界が張られており、衛視システムなどと連動している。前述の各種サービスも含めて「供贄一族」によって管理されている。菫星によれば魔法装置の結界は任意に停止することも可能だが、再稼働には10年単位の時間を要する。
- 放蕩者の茶会(デボーチェリ・ティーパーティー)
- かつて存在したプレイヤー集団。ギルドと言う形をとらず、数多くの大規模戦闘(レイド)を征した伝説的集団。大災害時にログインしていた元メンバーはシロエ、直継、にゃん太、ソウジロウ=セタ、ナズナ、KR、カズ彦、秧鶏、カナミ(ただし、カナミは海外サーバで新キャラを作って復帰という形)。この他、「西風の旅団」所属の沙姫など、計27名が参加していたらしい。メンバーはそれぞれ別のギルドに所属しているか、ギルド未所属のソロプレイヤーで、共通する装備として幻想級召喚生物であるグリフォンを呼びだす笛を所持している。
- 望郷派(オデッセイア)
- 円卓会議や「Plant hwyaden」などの勢力を問わず、潜在的に存在する派閥。メンバーは現実世界に家族を残していたり、「大災害」に巻き込まれたことを未だ受け入れられない者たちで「現実世界への帰還」を願っているが、後述のオデッセイア騎士団やロンダークのように大地人に雇われるなど自身の行為によって及ぼされる事態に頓着せず活動する者、または狩りや生産、なんらかの活動を行うでもなく無気力に日々を過ごす者が存在する。
- 一部の集団は「充分な回数死亡すればいい」など、その方法論が極論になりつつある。「オデッセイア騎士団」と呼ばれ、移動式の大神殿として機能するアイテムを使い、必要なだけの死と復活を果たすことができる戦闘を求めて各地を巡っている。
装備・アイテム
戦闘はもとより、各種生活活動その他をサポートする品物。戦闘装備に関しては10レベル毎の使用適性があり、レベルが上がると入れ替えが必要な他、耐久度が低下し、0になると壊れるため、生産職によるメンテナンスも必要。製作・メンテナンスを行うには素材となるアイテムを揃えてコマンドメニューによる操作を行うと10秒ほどで完成する。
『エルダー・テイル』においては素材の入手難度はあっても各種生産職によって作られる「製作級」はともかく、ダンジョンなどの特定ゾーンで獲得できる「秘宝級」、大規模戦闘の報酬となる「幻想級」のアイテムの9割には「譲渡不可(ノー・トレード)属性」によるロックが掛かっており、他者への譲渡はできない。
本来のエルダー・テイルには、定番の中世ファンタジー風から始まって民族風や現代風、着ぐるみ系のネタ衣装まで様々なファッションとしての装備があり、そういった装備品のコーディネートも楽しみ方の1つだった「大災害」以降はタウンゾーンの内、外で装備を切り替える冒険者も増え、円卓会議成立後は装備品ではない「普通の服」で過ごす者が多くなりつつある。
作中で登場したアイテム
- ダザネッグの魔法鞄(ダザネッグのマジック・バッグ)
- レベル45になると受けられるクエスト〈魔法の鞄を手に入れろ〉で「紫炎の水晶」「翼竜の皮」などの素材アイテムを入手し、大地人の職人に依頼すると作ってもらえる。
- いくつかの等級に分かれるが、収納したアイテムの重量は規定された分までは消去される。それまでとは比べ物にならないアイテム収納力が手に入るため、規定レベルに達したプレイヤーの大半が所持している定番アイテム。第8作において、レベル50台になった「記録の地平線」年少組とセララが素材集めのためにレッドストーン山地のダンジョンへ遠征することになった。
- EXPポット
- レベル30以下のプレイヤーに1日1本自動的に支給される、服用すると約2時間ほどの間、ステータスが上昇して取得できる経験値が倍増する初心者救済のためのアイテム。大災害直後、レベル上限突破を目指す大規模ギルドとそれらにおもねった悪徳ギルドによって「保護」と言う名目で集められた初心者プレイヤーから巻き上げられていた。
- 外観再決定ポーション
- 作中時間で8年近く前に行われた販促キャンペーンで配布されたアイテム。アカウント決定時に作ったキャラクターの外観設定を変更できるポーション。
- 種族や職業と違ってキャラクターの外観はゲームに影響が無い上、キャンペーン自体がお粗末だったこともあって配布時にはほとんど見向きされなかった。だが、体格や性別などを現実の自分とは異なる設定にしていたプレイヤーたちにとっては、大災害以降その価値は天井知らずに上がっている。後にロデリック商会から廉価版(キャラクター設定データの2つだけ変更できる)ポーションが発表され、ギャップに苦しむプレイヤーは「ほぼ」根絶された。
- 召喚笛(しょうかんぶえ)
- 馬を始めとした騎乗動物を呼び出すアイテム。騎乗動物を購入、もしくはレンタルするとこの笛を渡され、フィールド上で吹くと騎乗動物が現れる。馬だけに限っても等級が分かれているほか、クエスト報酬として騎乗可能な召喚生物を呼び出す笛も存在する。
- ハンドメイド品(仮称)
- 「大災害」以降の職業スキルの拡大解釈から、ゲーム上のスキルやレシピに頼らずに素材アイテムから「手作業で作製したアイテム」。ゲーム時代には存在しなかった類の日用品をはじめ、新しい効果を発揮する物なども存在するが、装備品の場合「メニューによる着脱機能」が使えないほか、洗濯などの手入れもしなければならない。また、素材アイテムの品質も影響するようになっている。
- 当初はこの方法を使っても「そのためのサブ職業持ち」か、それでもレベルが適性値に達していないと使い物にならない謎物質になってしまっていたが、「大災害」から半年が経過し、職業とは関係なく工作や料理でも「簡単な作業」くらいは可能になっている。
- 製作する際には既存のメニュー製作法で作ったアイテムを分解し、部品として流用するなどして手間を省いたりもしている。
- オキュペテー
- 生産系ギルドが中心となって建造した、蒸気機関による外輪式推進機関を持つ実験船。蒸気機関を召喚特技による精霊式にしたことで、大幅な機関の小型化を果たしている。
メディア展開
漫画
ログ・ホライズン | |
---|---|
ジャンル | SF、ファンタジー |
原作小説:ログ・ホライズン | |
橙乃ままれ(著) | |
漫画:ログ・ホライズン | |
作者 | ハラカズヒロ、桝田省治(監修) |
出版社 | KADOKAWA エンターブレイン |
掲載サイト | ファミ通コミッククリア |
発表期間 | 2012年5月18日 - |
巻数 | 既刊1巻(2013年2月現在) |
漫画:ログ・ホライズン外伝 Honey Moon Logs | |
作者 | 松モトヤ、桝田省治(監修) |
出版社 | KADOKAWA アスキー・メディアワークス |
掲載誌 | 月刊コミック電撃大王 |
発表号 | 2012年3月号 - 2014年8月号 |
巻数 | 全4巻 |
漫画:ログ・ホライズン 〜西風の旅団〜 | |
作者 | こゆき、桝田省治(監修) |
出版社 | KADOKAWA 富士見書房 |
掲載サイト | エイジプレミアム |
発表号 | 2012年8月号(Vol.12) - 連載中 |
巻数 | 既刊5巻(2015年3月現在) |
漫画:ログ・ホライズン にゃん太班長・幸せのレシピ | |
作者 | 草中、桝田省治(監修) |
出版社 | KADOKAWA エンターブレイン |
掲載サイト | エアレイド |
発表期間 | 2012年12月21日 - |
巻数 | 既刊2巻(2014年9月現在) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
この項の発行会社は2013年10月以降はすべてKADOKAWAのブランドカンパニーとなっている(読みやすさを優先するため、記述はそのままにしてある)。
ログ・ホライズン(漫画版)
エンターブレインのウェブコミックサイト『ファミ通コミッククリア』において2012年5月18日より連載開始。作画はハラカズヒロ、監修は桝田省治。独自の要素を含むが、おおむね原作に準拠した内容。第10話が掲載された後、更新が停止して休止中。
ログ・ホライズン外伝 Honey Moon Logs
アスキー・メディアワークス『月刊コミック電撃大王』2012年3月号から2014年8月号まで連載。作画は松モトヤ。マリエールとヘンリエッタを主人公に、「三日月同盟」の視点から描かれる外伝作品となっている。
単行本はアスキー・メディアワークス「電撃コミックス」より刊行。全4巻。
- 2013年2月27日発売 ISBN 978-4048913539
- 2013年2月27日発売 ISBN 978-4048913546
- 2013年9月27日発売 ISBN 978-4-04-891938-8
- 2014年8月27日発売 ISBN 978-4-04-866701-2
ログ・ホライズン 〜西風の旅団〜
電子書籍として配信のデジタルコミック誌『エイジプレミアム』にて2012年8月号(Vol.12)より連載中。作画はこゆき。ソウジロウが率いる「西風の旅団」からの視点で、「大災害」が語られる。
単行本は富士見書房「ドラゴンコミックスエイジ」より刊行。
- 2013年2月9日発売 ISBN 978-4-04-712853-8
- 2013年9月6日発売 ISBN 978-4-04-712896-5
- 2014年3月9日発売 ISBN 978-4-04-070049-6
- 2014年10月9日発売 ISBN 978-4-04-070354-1
- 2015年3月9日発売 ISBN 978-4-04-070507-1
ログ・ホライズン にゃん太班長・幸せのレシピ
エンターブレインのウェブコミックサイト『エアレイド』において2012年12月21日より連載開始。作画は草中。にゃん太を主人公とする外伝作品。
単行本はエンターブレイン「B's-LOGコミックス」より刊行。
- 2013年8月31日発売 ISBN 978-4047290723
- 2014年8月31日発売 ISBN 978-4047298941
4コマアンソロジー
単行本はエンターブレイン「B's-LOGコミックス」より刊行。
テレビアニメ
第1シリーズは2013年10月より2014年3月まで、NHK Eテレにて放送。原作の第5巻までを描く全25話。
第2シリーズは2014年10月より2015年3月まで、原作の第10巻までを全25話で放送。ただし、本編のキャラクターがほぼ登場しない外伝である第9巻はダイジェストで1話にまとめられ、第10巻はWEB連載に追いついてしまったためアニメが先行しての公開となった。一部スタッフが一新されている。
ストーリーは原作小説に基づいているが、関連作品などで登場しても原作では登場していない、あるいは原作では別の場面で登場するサブキャラクターの出番が追加されるなどのアレンジも見られる。また、原作に比べて流血などの演出が穏やかなものに変更されている。
スタッフ
- 原作 - 橙乃ままれ『ログ・ホライズン』
- ストーリー監修 - 桝田省治
- キャラクター原案 - ハラカズヒロ
- 監督 - 石平信司
- シリーズ構成 - 根元歳三
- キャラクターデザイン - いとうまりこ(第1シリーズ)→熊谷哲矢(第2シリーズ)
- コンセプトデザイン - 岩永悦宜 / 吉川美貴(第1シリーズ)→秋庭映美(第2シリーズ)
- 美術監督 - 野村裕樹(第1シリーズ)→三宅昌和(第2シリーズ)
- 色彩設計 - 村上智美(第1シリーズ)→桂木今里(第2シリーズ)
- 撮影監督 - 山根裕二郎(第1シリーズ)→近藤慎与(第2シリーズ)
- 編集 - 定松剛(第1シリーズ)→松原理恵(第2シリーズ)
- モニターグラフィックス - 石川寛貢(第1シリーズ)
- CGスーパーバイザー - 橋本トミサブロウ(第1シリーズ)
- 音楽 - 高梨康治
- 音響監督 - はたしょう二
- アニメーションコーディネート - 和田純一(第1シリーズ)→渡部穏寛(第2シリーズ)
- アニメーションプロデューサー - 金子文雄、宮本秀晃(第1シリーズ)→和田薫(第2シリーズ)
- プロデューサー - 苗代憲一郎
- 制作統括 - 柏木敦子、柴田裕司
- アニメーション制作 - サテライト(第1シリーズ)→スタジオディーン(第2シリーズ)
- 制作 - NHKエンタープライズ
- 制作・著作 - NHK
主題歌
- オープニングテーマ「database feat. TAKUMA(10-FEET)」
- 作詞 - Kamikaze Boy、Jean-Ken Johnny、TAKUMA / 作曲 - Kamikaze Boy / 編曲[注 133] - MAN WITH A MISSION、Kohsuke Oshima[14] / 歌 - MAN WITH A MISSION
- 第1シリーズ・第2シリーズ共通。映像は第2シリーズになって新バージョンとなった。
- エンディングテーマ
-
- 「Your song*」(第1シリーズ)
- 作詞・歌 - Yun*chi / 作曲 - Hayato Tanaka / 編曲 - Floor on the intelligence
- 「Wonderful Wonder World*」(第2シリーズ)
- 作詞 - Yun*chi、田中秀典 / 作曲・編曲 - 飛内将大 / 歌 - Yun*chi
- いずれも第2シリーズでは五十鈴の持ち歌として劇中で歌われている。
各話リスト
第1シリーズ | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 放送日 |
第1話 | 大災害 | 根元歳三 | 石平信司 | 和田純一 | 小山知洋、丸山修二 | いとうまりこ 川島尚 |
2013年 10月5日 |
第2話 | ロカの遭遇戦 | 石山タカ明 | 飯塚正則 | 小倉典子 | 10月12日 | ||
第3話 | パルムの深き場所 | 齋藤徳明 | 竹森由加、小山知洋 | 川島尚 | 10月19日 | ||
第4話 | 脱出 | 布施木一喜 | 沼津雅人 | 小倉典子 | 10月26日 | ||
第5話 | アキバへの帰還 | 入江信吾 | 飛田剛 | 相澤茉莉、菊田史子 | 川島尚 | 11月2日 | |
第6話 | 決意 | 大西信介 | 安藤貴史 | 小澤円、草刈大介 | 小倉典子 | 11月9日 | |
第7話 | クレセントムーン | 入江信吾 | 石山タカ明 福島宏之 |
小山知洋 | 小倉典子 川島尚 |
11月16日 | |
第8話 | 腹ぐろ眼鏡 | 大西信介 | 矢野孝典 | 藤原利恵 | 小倉典子 | 11月23日 | |
第9話 | 円卓会議 | 根元歳三 | 秦義人 | しまだひであき | 川島尚 | 11月30日 | |
第10話 | その手につかみとれ | 齋藤徳明 | 竹森由加、本多恵美 | 12月7日 | |||
第11話 | イースタルからの招待状 | 石平信司 | 布施木一喜 | 沼津雅人 | 小倉典子 | 12月14日 | |
第12話 | ラグランダの杜 | 入江信吾 | 和田純一 | 丸山修二、小山知洋 | 川島尚 | 12月21日 | |
第13話 | 盾と自由 | 伊藤美智子 | 飛田剛 | 相澤茉莉、菊田史子 | 小倉典子 | 12月28日 | |
第14話 | ワールド・フラクション | 根元歳三 | 石平信司 | 安藤貴史 | 小澤円、窪敏 | 2014年 1月4日 | |
第15話 | 襲撃 | 大西信介 | 福島宏之 | 川久保圭史 | 鎌田祐輔 | 川島尚 | 1月11日 |
第16話 | ゴブリン王の帰還 | 入江信吾 | 石山タカ明 | 前島健一 | 鈴木伸一、清水恵蔵 | 小倉典子 | 1月18日 |
第17話 | 怠惰で臆病な姫君 | 大西信介 | 和田純一 | 矢野孝典 | 藤田正幸、藤原利恵 | 川島尚 | 1月25日 |
第18話 | 遠征軍 | 伊藤美智子 | 石平信司 | 秦義人 | 福島豊明 | 小倉典子 | 2月1日 |
第19話 | あの背中を追いかけて | 根元歳三 | 和田純一 | 丸山修二、小山知洋 | 川島尚 | 2月8日 | |
第20話 | 契約 | 齋藤徳明 | 竹森由加、小澤円 | 小倉典子 | 2月15日 | ||
第21話 | ふたりでワルツを | 石平信司 | 布施木一喜 | 藤田正幸、沼津雅人 | 川島尚 | 2月22日 | |
第22話 | つばめとひなむく | 伊藤美智子 | 飛田剛 | 菊田史子、相澤茉莉 | 小倉典子 | 3月1日 | |
第23話 | 魔法使いの弟子 | 入江信吾 | いわもとやすお | 空流辺広子、武本大介 | 川島尚 | 3月8日 | |
第24話 | 混乱 | 大西信介 | 前島健一 | 鈴木伸一、徐正徳 | 小倉典子 | 3月15日 | |
第25話 | 天秤祭 | 根元歳三 | 和田純一 | 小澤円、ゆきちひろ 丸山修二 |
いとうまりこ 川島尚 |
3月22日 | |
第2シリーズ | |||||||
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 放送日 |
第1話 | 北の国のシロエ | 根元歳三 | 石平信司 | 渡部穏寛 | 青野厚司、伊藤智子 | 平川亜喜雄 | 2014年 10月4日 |
第2話 | 無法者とミスリルアイズ | 入江信吾 | 望月智充 石平信司 |
吉田俊司 | 原田幸枝、河南正昭 | 実原登 | 10月11日 |
第3話 | 奈落の参道 | 根元歳三 | 石平信司 | まつもとよしひさ | 堀井伸雄、菊田史子 | 平川亜喜雄 | 10月18日 |
第4話 | ひび割れた翼 | 伊藤美智子 | 渡部穏寛 | 津田義三 | 服部典知、内原茂 和田賢人 |
実原登 | 10月25日 |
第5話 | クリスマス・イブ | 大西信介 | 石平信司 | 渡辺正彦 | 松下郁子、亀谷響子 赤澤恵理 |
平川亜喜雄 | 11月1日 |
第6話 | 夜明けの迷い子 | 上田順平 | 渡部穏寛 | 青野厚司、堀井伸雄 佐藤このみ |
実原登 | 11月8日 | |
第7話 | 水楓の乙女たち | 伊藤美智子 | ヤマサキオサム | 池田智美 | 竹本佳子、星野玲香 岡戸智凱 |
平川亜喜雄 | 11月15日 |
第8話 | アキバレイド | 入江信吾 | 石平信司 | 吉田俊司 | 門智昭、原田幸枝 手島典子 |
実原登 | 11月22日 |
第9話 | 変わりゆく戦場 | 根元歳三 | まつもとよしひさ | 亀谷響子、藤田正幸 菊田史子 |
平川亜喜雄 | 11月29日 | |
第10話 | ギルドマスター | 齋藤徳明 | 松下郁子、佐藤このみ 堀井伸雄 |
実原登 | 12月6日 | ||
第11話 | リトライ | 石平信司 | 渡辺正彦 | 青野厚司、岡戸智凱 神谷美也子 |
平川亜喜雄 | 12月13日 | |
第12話 | 供贄(くにえ)の黄金 | 斎藤哲人 | ボブ白旗 | ふくだのりゆき、岡戸智凱 佐藤このみ |
実原登 | 12月20日 | |
第13話 | 2.14 甘いワナ[注 134] | 入江信吾 | 渡部穏寛 | 藤田正幸、本多みゆき 高橋沙妃 |
平川亜喜雄 | 12月27日 | |
第14話 | カナミ、ゴー!イースト! | 根元歳三 | 石平信司 | 吉田俊司 | 赤澤恵理、門智昭 岡戸智凱 |
実原登 | 2015年 1月10日 |
第15話 | 旅立ち | 大西信介 | 斎藤哲人 | まつもとよしひさ | 亀谷響子、堀井伸雄 岡戸智凱 |
平川亜喜雄 | 1月17日 |
第16話 | 真昼の吸血鬼 | 伊藤美智子 | 齋藤徳明 渡部穏寛 |
飛田剛 | 上野卓志、市川敬三 相澤茉莉 |
実原登 | 1月24日 |
第17話 | オデュッセイア騎士団 | 石平信司 | 渡辺正彦 | 宇佐美皓一、沈霏 岡戸智凱 |
平川亜喜雄 | 1月31日 | |
第18話 | ライブがはねたら | 入江信吾 | 福田道生 | 吉田俊司 | 青野厚司、コン ヨンサン 岡戸智凱 |
実原登 | 2月7日 |
第19話 | 赤き夜 | 根元歳三 | 石平信司 | まつもとよしひさ | 青野厚司、門智昭 藤田正幸 |
平川亜喜雄 | 2月14日 |
第20話 | バースデイ・ソング | 大西信介 | 渡部穏寛 | 赤澤恵理、中山由美 亀谷響子 |
実原登 ふくだのりゆき |
2月21日 | |
第21話 | ひばりたちの羽ばたき | 斎藤哲人 | 渡辺正彦 | 手島典子、堀井伸雄 權容祥 |
平川亜喜雄 | 2月28日 | |
第22話 | 異邦人 | 根元歳三 | 石平信司 | 飛田剛 | 松井誠、服部憲知 青木真理子 |
実原登 | 3月7日 |
第23話 | アイザックとイセルス[注 135] | 伊藤美智子 | 渡部穏寛 | 吉田俊司 | 竹本佳子、沈罪 | 平川亜喜雄 | 3月14日 |
第24話 | 常蛾の眠り | 根元歳三 | 渡部穏寛 石平信司 |
渡部穏寛 | 青野厚司、藤田正幸 | 実原登 | 3月21日 |
第25話 | 開拓者たち | 石平信司 | 亀谷響子、赤澤恵理 宇佐美皓一 |
平川亜喜雄 | 3月28日 |
放送局
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 備考 |
---|---|---|---|---|
第1シリーズ | ||||
日本全域 | NHK Eテレ | 2013年10月5日 - 2014年3月22日 | 土曜 17:30 - 17:55 | |
第2シリーズ | ||||
日本全域 | NHK Eテレ | 2014年10月4日 - 2015年3月28日 | 土曜 17:30 - 17:55 |
BD / DVD
巻 | 発売日 | 収録話 | 規格品番 | |
---|---|---|---|---|
BD | DVD | |||
第1シリーズ | ||||
1 | 2014年1月29日 | 第1話 - 第4話 | ZMXZ-9071 | ZMBZ-9081 |
2 | 2014年2月26日 | 第5話 - 第7話 | ZMXZ-9072 | ZMBZ-9082 |
3 | 2014年3月26日 | 第8話 - 第10話 | ZMXZ-9073 | ZMBZ-9083 |
4 | 2014年4月25日 | 第11話 - 第13話 | ZMXZ-9074 | ZMBZ-9084 |
5 | 2014年5月28日 | 第14話 - 第16話 | ZMXZ-9075 | ZMBZ-9085 |
6 | 2014年6月25日 | 第17話 - 第19話 | ZMXZ-9076 | ZMBZ-9086 |
7 | 2014年7月30日 | 第20話 - 第22話 | ZMXZ-9077 | ZMBZ-9087 |
8 | 2014年8月27日 | 第23話 - 第25話 | ZMXZ-9078 | ZMBZ-9088 |
第2シリーズ | ||||
1 | 2015年1月28日 | 第1話 - 第4話 | ZMXZ-9781 | ZMBZ-9791 |
2 | 2015年2月25日 | 第5話 - 第7話 | ZMXZ-9782 | ZMBZ-9792 |
3 | 2015年3月25日 | 第8話 - 第10話 | ZMXZ-9783 | ZMBZ-9793 |
4 | 2015年4月24日 | 第11話 - 第13話 | ZMXZ-9784 | ZMBZ-9794 |
5 | 2015年5月27日予定 | 第14話 - 第16話 | ZMXZ-9785 | ZMBZ-9795 |
6 | 2015年6月24日予定 | 第17話 - 第19話 | ZMXZ-9786 | ZMBZ-9796 |
7 | 2015年7月24日予定 | 第20話 - 第22話 | ZMXZ-9787 | ZMBZ-9797 |
8 | 2015年8月26日予定 | 第23話 - 第25話 | ZMXZ-9788 | ZMBZ-9798 |
webラジオ
- 『ログ・ホライズン』ラジオ 〜エルダー・テイル通信〜
- 2014年4月12日から9月27日までファミ通.comにて配信されたWEBラジオ番組。第2、第4土曜日更新。第2土曜日担当のパーソナリティは、山下大輝(トウヤ 役)、田村奈央(ミノリ 役)。第4土曜日担当のパーソナリティは、松井恵理子(五十鈴 役)、久野美咲(セララ 役)[15]。また、TRPGリプレイ集『ごちそうキッチンと病の典災』には当ラジオの出張版が付随された。第1回・第2回・第11回・第12回・出張版はパーソナリティ4人全員で放送を行った。
オーディオドラマ
テレビアニメにも登場するキャラクターは、同一キャストが起用されている。
ドラマCD
他商品の特典として製作されたもので、単体での発売はない。原作(特装版)の特典は、独自の巻数が付けられている。Blu-ray / DVD(初回限定盤)の特典は、本体のケース内に同梱され、独自の巻数は付けられていない。
- 原作(特装版)の特典
- 「安住の地を求めて」・「黒剣VS狂戦士」 - 原作第7巻
- 「レイネシアの優雅なる一日」・「ガールズトーク・妄想編」・「銀の弓VS黒の剣」・「ゴー!イースト」 - 原作第8巻
- Blu-ray / DVD(初回限定盤)の特典
- 「戦慄のカップルイベント!」 - 第1シリーズ第2巻
- 「直継さんの探しもの」 - 第1シリーズ第4巻
- 「消えたレイネシア」 - 第1シリーズ第6巻
- 「3・14 真っ白な1日」 - 第2シリーズ第3巻
PC配信
- 「宵闇の姫と冒険者 前編」 - 2015年3月27日より9月27日まで特設サイトにて配信
テーブルトークRPG
セルデシアで冒険者として活躍することに主眼を置いたテーブルトークRPG。原作者が制作指揮を行った。原作で多用されていた、MMORPGに関する知識は重視されない。複雑なロールプレイを避けるため、冒険者は『エルダー・テイル』のプレイヤーとしてではなく、異世界に迷い込んだ現代人そのものを演じることが推奨されている[16]。このTRPGのルールには、シナリオの難易度調整のサポート[17]、原作の特徴となっているMMORPGのヘイト概念[9]、などの要素がある。プレイヤーキャラクターのレベルはロールプレイ用のフレーバー要素として自由に設定でき、TRPGゲーム上の能力、強さには影響しない。
2014年5月2日にルールブックを発売。リプレイ集第1巻は、ルールが完成する前にセッションが行われたため、開発中のルールに基づいたものとなっている。ルールブックの「CHAPTER.3 キャラクター」のページで紹介されているサンプルキャラクターやリプレイのメインキャラクターは、アニメ第2シリーズにモブキャラとして登場した。
リプレイ集
イラストは尾崎智美が担当。第3巻には本編の後日談のシナリオが収録され、真の結末を読者の手で完成させられるようになっている。
- 宵闇の姫と冒険者(2014年4月11日刊行、ISBN 978-4-04-729360-1)
- ごちそうキッチンと病の典災(2014年10月10日刊行、ISBN 978-4-04-729929-0)
- 山羊スラ戦車と終わらない旅 上(2015年4月8日刊行、ISBN 978-04-730267-9)
脚注
注釈
- ^ 冒険者と大地人との関係は、作品のテーマの一つになっている[1]。
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/1/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/2/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/3/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/4/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/5/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/6/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/8/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/9/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/10/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/11/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/12/
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- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/30/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/31/
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- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/33/
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- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/43/
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- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/46/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/47/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/48/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/49/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/50/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/51/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/52/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/53/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/54/
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- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/56/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/57/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/58/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/59/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/60/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/61/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/62/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/63/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/64/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/65/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/66/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/67/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/68/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/69/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/70/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/71/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/72/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/73/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/74/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/75/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/76/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/77/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/78/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/79/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/80/
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/81/
- ^ トウヤに対しての人質の意味もある。
- ^ アニメ版では、シロエは「シロエ兄(にい)」「兄ちゃん」、直継やにゃん太はそれぞれ「直継師匠」「班長師匠」と呼ばれる。
- ^ ドラマCD『直継さんの探しもの』では、当初は「直継兄」と呼んでいたが、〈記録の地平線〉に加入後初のフィールド戦で直継の教えに感銘を受けたことがきっかけで「直継師匠」と呼ぶようになったことが語られている。
- ^ ミュージシャンである父からは「才能がない」と言われているが実際にそうなのか、「プロ(仕事)としてやっていくのは向かない」のかは不明。
- ^ 他にはミノリも密かに気がついており、アニメ版では彼の簡易ステータスにおける職業表示が〈冒険者〉ではなく〈妖術師〉であることに疑問を持っていた。
- ^ プレイヤーとキャラクターのどちらが(あるいは両方が)男であるのかは不明。
- ^ 少なくとも、直継と、アニメ版でのマリエールは気づいていない。
- ^ 『エルダー・テイル』の「ハロウィンイベント」として10月の最終3日間、モンスターを倒すとカボチャがドロップすることから大量にだぶついたカボチャをメインの賞品とした運動会。
- ^ ヘンリエッタの中では「黒い(図太く悪巧みが得意)」とは高評価の対象らしい。
- ^ TRPGリプレイでは原作者に「ちょっと太めな女の子」と言われている。
- ^ 盗み食いのペナルティで、飛燕がロック鳥の巣に卵を盗りに行かされていた。
- ^ ちなみに義仲が「パパ」、マリエが「ママのママ」で、「おばあちゃん」だと気付いたマリエは凹んでいた。なお、飛燕は「きつね」。
- ^ 成鳥なら、85レベルと90レベル台のプレイヤーでもソロでは勝てない。
- ^ 玲央人曰く、耳の良い獣人族にはキツイとのこと。
- ^ ソウジロウ自身もときおり、ネタ的な技を訓練している。
- ^ 「〈大災害〉後の世界は現実と同じで刺激が少ないね」と語っており、何のストレスも感じておらず。第3巻でシロエに押し付けた社交ダンスも10年単位のキャリアがあった。
- ^ 副総長を務めていた人物(〈三羽烏〉の3人目)は脱退しており、副総長は現在空席。
- ^ 7巻巻末のQ&Aによると、この方式が定着したのは〈大災害〉以降である。
- ^ シロエ達は彼の好意だと理解している。
- ^ その後、アカツキの念話によってそれを知らされたシロエにギルド会館のブラックリストに載せられ、追い出される。
- ^ モブながら11話まで皆勤賞。
- ^ 原作では名称不明のモブキャラ。『ログ・ホライズン外伝 Honey Moon Logs』ではリアルでもコックをしていたと言う「料理人」。
- ^ ただでさえ少なかった友達が〈大災害〉時に誰もログインしていなかったとのこと。また、他人にいきなり喧嘩腰で話しかける(一応、失礼だという自覚はある)など、しばしばコミュニケーション能力の低さを示す描写がある。
- ^ 本人が現実世界での職業に言及する場面はないが、仲間たちに「デイトレーダー」と言われる描写があり、リプレイ集の注釈でもそのように書かれている。
- ^ 最初にトキナギの存在に感づいたヘッジホッグ・AKから密かに相談される、マスダさんからは〈にゃんこ亭〉設立の際に「ウルフがいなくなると、あとは(自分も含め)駄目な人しかいない」という趣旨の発言をされたり、ナギが謎の病気にかかった際は真っ先に呼ばる、人間を嫌っていたトキナギからも初対面時に態度を気にいられ、ナギが疫毒に伏せったとき彼を頼るなど、周囲からは頼りにされている描写が多い。
- ^ TRPGプレイ中のダイスロール判定の結果。
- ^ 現実世界でゲームをしていた頃の癖らしい。
- ^ マスダさんは「8000体売れた」と言っているが、リプレイ集第2巻の注釈によると「アキバの住人全員が買っても売れ残る」とのこと。リプレイ集第3巻では、いつの間にか1000体増えている上に、倉庫からリビングにあふれ出している。
- ^ アニメ版では「アフターハロウィン」の運動会の際に参加賞と称して冒険者たちに押し付けるように配っており、〈記録の地平線〉ではミノリが受け取った。その後、年少組が魔法鞄の素材集めの旅の途中で出逢った大地人も、アキバに滞在中に押し付けられていたことが語られている。EDではアカツキの枕代わりにされている。
- ^ プレイヤーの芝村裕吏による設定。
- ^ リプレイ内ではこの「ゲームデザイナーの父親」が桝田省治その人と匂わせるような表現をして、GMを務める原作者の橙乃を困惑させる描写がある。
- ^ 「Plant hwyaden」のメンバーに同名の口伝を持つ者が複数名存在する。
- ^ シロエの場合はブラックリスト登録した相手の出入りを禁止しただけだが、濡羽の場合は反抗分子を神殿送りにして監禁した模様。
- ^ とある大規模戦闘に参加した際にシロエとパーティを組んだことがある。その際に「いい腕をしている」「ソロでやっているのに、敬意が持てる」と褒められた。シロエはハッキリとは覚えていない。
- ^ マリエールの本名「坂本鞠絵」のアナグラム。メンバー同士の交流が盛んな三日月同盟でもマリエールの本名をフルネームで知っているのは多くない。
- ^ 昼寝の際に添い寝してもらったらしく、「鞠絵は寝顔が一番かわいい」と思っている。
- ^ アニメでは奴隷化に関しては触れられなかったためセララに執着する理由がぼやけてしまった。
- ^ 事実上「嫁」状態だが、本人のみ否定しているという。
- ^ 本来はソロプレイヤーだったらしく、武闘家としてのビルドも機動力に優れる「ワイバーンキック」を多用する「キッカー」なため。だが、気が付くとシロエの呪文でフォローされていることに気づき、実力の差にいら立っている。
- ^ 「茶会」時代にもふとした思いつきで北米サーバに遠征。散々仲間を引きずりまわした末に目的のクエストには失敗しながらケロッとしていた。直継は、クエストの結果よりも「新しい景色」を見たいがゆえに、海外サーバのレイドまで顔を突っ込んでいたと思っている。他には現実でもいきなり「小田原のかまぼこ工場を観に行こう」とシロエと直継を引っ張り出したこともある。
- ^ アンデッドと言う見た目を含めた印象から使う者は減少、と言うより大半がビルドを切り替えている。
- ^ パプスはこれを「アバターのコミュニケーションディクショナリに人格が浸食されている」と非難している。
- ^ 必要な動き方は身体には刻み込まれているので、敵を視認できていれば感覚を頼りに発動させられる。
- ^ そのため、セララと面識を持たないシロエたちはマリエールを経由して情報交換を行っていた。
- ^ ポリゴンで作られたキャラクターは基本的に整った容姿だったため、一部のプレイヤーにとっては「理想の姿」を手に入れたと認識している者もいる。
- ^ 記憶自体は魂(精神)だけではなく、魄(肉体)にも存在するため完全に失われる訳ではなく「記憶同士を繋ぎ合わせる部分が欠落するのではないか」とも言われている。
- ^ 本来は公共施設の悪用を避けるためにアキバ内の重要施設を円卓会議の予算と大手ギルドからの借入金で購入していたが、それらの維持費が財政を圧迫していたのも理由の1つ。
- ^ 「狐姐さん」「師匠応援隊長」「ダブルムーン☆ロマンチカ」「回転鼻血」など、一部バレバレ。
- ^ ギルド名もクラスティは最初「D」と一文字だけ打ち込んだが文字数が足りず、仕方ないので「D.D.D」と3文字打ち込んだという逸話がある。
- ^ アニメではまるっきり残っていない訳ではない様だが、性格がキツメかマスコット的なタイプしか残っていない様子。
- ^ 大災害後、にゃん太やセララが訪れた際にはむさくるしさが悪化しており「男子運動部の部室」状態だった。
- ^ 映像ではクレジットなし。
- ^ 『ログ・ホライズン にゃん太班長・幸せのレシピ』第4 - 5話が基になっている。
- ^ このエピソード以降の内容は放送時に発表されていた原作よりも先の内容を含んでいた。
出典
- ^ 『ログ・ホライズンTRPGリプレイ 宵闇の姫と冒険者』「07 〈冒険者〉と〈大地人〉」p.109
- ^ “『俺の屍を越えてゆけ2』桝田省治氏×テレビアニメ『ログ・ホライズン』石平信司監督 特別対談完全版”. ファミ通.com (KADOKAWA). (2014年8月2日) 2015年1月5日閲覧。
- ^ “ブック質問状:「ログ・ホライズン」 “書籍化のための練習”が30万部”. 毎日新聞デジタル (2012年1月27日). 2013年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年12月28日閲覧。
- ^ 飯田一史 (2014年1月27日). “第12回 橙乃ままれ氏(下)「現在」に対して誠実に”. Shinbunka ONLINE. 新文化通信社. 2015年1月7日閲覧。
- ^ “『俺の屍を越えてゆけ2』桝田省治氏×テレビアニメ『ログ・ホライズン』石平信司監督 特別対談完全版”. ファミ通.com (KADOKAWA). (2014年8月2日) 2015年1月5日閲覧。
- ^ 橙乃ままれ (2011年2月24日). “ログ・ホライズン書籍化”. 橙乃ままれさんのマイページ. 2015年1月4日閲覧。
- ^ “投稿を受け付けている二次創作について”. 小説家になろう. 2015年1月4日閲覧。
- ^ a b 4D4L 周防、橙乃ままれ、広報エリッサ (2014年12月31日). “公式サイトのユーザー登録数がなんと2万人! 原作者・橙乃ままれ先生に聞く『ログ・ホライズンTRPG』最前線!”. TRPG every day (4D4L) 2015年1月5日閲覧。
- ^ http://ncode.syosetu.com/n8725k/7/
- ^ a b c “「ログ・ホライズン」 新シリーズまで1ヶ月半!”. NHKアニメワールド+BLOG (2014年8月18日). 2014年8月22日閲覧。
- ^ TRPGリプレイ第2集P118
- ^ アニメ第2期第8話にて判明。
- ^ MAN WITH A MISSION「database feat. TAKUMA(10-FEET)」初回生産限定盤(2013年、ソニー・ミュージックレコーズ SRCL8400-1)のライナーノーツより。
- ^ “『ログ・ホライズン』応援Webラジオ“『ログ・ホライズン』ラジオ 〜エルダー・テイル通信〜”は4月12日18:00よりスタート”. ファミ通.com. 2014年6月4日閲覧。
- ^ 『ログ・ホライズンTRPGルールブック 〜キミも〈冒険者〉になれる!〜』 p.329
- ^ “ログホラ・ウェンズディ16 デザイナーズレター”. ログ・ホライズンTRPG 冒険窓口. 7面体工房 (2014年8月6日). 2015年1月5日閲覧。
外部リンク
- 小説家になろう - ログ・ホライズン
- 橙乃ままれ公式サイト
- loghorizon @ ウィキ(作者が管理している公式wiki)
- ログ・ホライズン(ファミ通コミッククリア)
- ログ・ホライズン外伝 Honey Moon Logs(月刊コミック電撃大王)
- ログ・ホライズン 〜西風の旅団〜(エイジプレミアム)
- LOG HORIZON 外伝 -にゃん太班長・幸せのレシピ-(エアレイド)
- ComicWalker ログ・ホライズン 西風の旅団
- NHKアニメワールド ログ・ホライズン(第1シリーズ)
- NHKアニメワールド ログ・ホライズン(第2シリーズ)
- アニメ「ログ・ホライズン」 (@nhk_loghorizon) - X(旧Twitter)
- ログ・ホライズンTRPG冒険窓口 - TRPGキャラクター作成支援窓口
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