Wikipedia:投稿ブロックの方針
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- Wikipedia:投稿ブロックの方針/改定案(ノート)でウィキペディア英語版の方針を元にしたこの方針の改定作業が進められています。
- 改定案は2006年7月1日から告知への全利用者の同意により、試験運用を開始しています。すべての利用者は投稿ブロックに関して原則として改定案に従うべきです。
- ただし次の場合は今までどおりWikipedia:投稿ブロック依頼を利用してください。改定案の「追放」などに記載されたWikipedia:追放の方針は現在草案の段階であり、正式化するまでは適用されません。
- 改定案の「追放」にあてはまる場合
- 現行の方針では投稿ブロックの対象となると記載されていて、改定案には記載されていない行為があった場合
荒らし対策 |
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投稿ブロック |
保護関連 |
チェックユーザー |
オーバーサイト |
他の管理者への依頼 |
投稿ブロックの目的と説明
投稿ブロックの概要
ウィキペディアはログインしていない利用者であれ、利用者登録していないウィキペディアンであれ、誰でも自由に参加できるプロジェクトです。また、投稿・編集内容に関して問題があった場合は当事者およびその他の人を交えて話し合い、合意を形成することで問題解決をはかることが推奨されています。
とはいえ、なかには対話を拒否したり、明らかな悪戯行為をする人も見られます。投稿行動に対する改善依頼は利用者のノートページでの対話で著作権侵害の投稿は削除プロセスで、編集合戦は記事の保護で、非中立的な編集は中立化の編集で対応するなどの手段があります。しかし、問題となる行動が継続され、ウィキペディアのプロジェクト進行に悪影響が及ぶ可能性が生じる場合には、こうした記事毎の対応ではなく問題のある利用者の投稿を禁止することで被害の拡大を食い止めることができます。これを投稿ブロックと呼びます。
投稿ブロックされた利用者はウィキペディアの閲覧はできますが、編集や記事の移動はできません。投稿ブロックされた利用者が編集しようとすると、MediaWiki:Blockedtextに掲載しているメッセージが表示されます。
投稿ブロックを行えるのは管理者権限をもつ利用者です(特別:利用者グループの権限一覧にて "block" 権限が割り当てられているグループ)。この他、スチュワードは全ウィキメディア・プロジェクトを横断したグローバルブロックを行うことが出来ます。また緊急事態においては、システム管理者によるブロックが可能です。
投稿ブロックされた利用者とIPアドレスは、ブロックされたIPアドレスに記録されます。
投稿ブロックの種類
投稿ブロックは利用者名およびIPアドレスに対して、投稿ブロック期間と理由を示して行います。
- 利用者名の投稿ブロック
- ある利用者名で投稿ブロックされると、ログインしないでその時と同じIPアドレスで書き込もうとしても投稿ブロックされます。また、同じIPアドレスから接続して新規にアカウントを作成することはできません。
- IPアドレスの投稿ブロック
- 非ログイン利用者を投稿ブロックするものです。1個のIPアドレスだけでなく指定したネットワーク範囲のIPアドレスを広域的に投稿ブロックすることが可能です。しかし広域ブロックは同一プロバイダの無関係な利用者に対しても無差別に投稿ブロックが働いてしまうため、実施には極めて慎重な対応が必要とされます。
本方針の目的
投稿ブロックはウィキペディアの利用者に制限を課す行為なので、その実施にあたっては慎重な対応が求められます。本方針は投稿ブロックを行うにあたっての方針や手続きについて明文化し、投稿ブロック実施の正当性と透明性を確保しようとするものです。
なお、プロジェクトの規模拡大に伴って本方針も変化させる必要があるかもしれませんので他の方針や運用ガイドラインと同様に改訂を随時行うことができます。ノートページで方針の提案と議論をお願いします。
投稿ブロックの対象となる行為
ここでは、どのような行為が投稿ブロックの対象となるかを規定します。ここで示すのはあくまで総論であって、この条項をどのように適用するかは個別の事情に即して判断が必要です。
対象行為の例示
記事の破壊行為は即時投稿ブロック手続きの対象となるほか、以下のいずれかの行為を故意に継続しており、複数利用者からの中止要請に応じない場合を条件とする。
- 1.他者の著作権・商標権その他の知的財産権を侵害する記事の投稿
- 2.他者を誹謗中傷する内容の記事の投稿
- 3.差別的あるいは人権を侵害する内容の記事の投稿
- 4.公序良俗や法令に違反する内容の記事の投稿
- 5.個人のプライバシーや企業秘密を侵害する内容の記事の投稿
- 6.事実に反し、ウィキペディアの価値や信頼を損ないかねない記事の投稿
- 7.宣伝・広告や政治的その他の一方的主張となる記事の投稿
- 8.記事の編集に際し他の執筆者との協調が図れないなど、ウィキペディアの目的遂行を妨げる行動で、次のようなもの。
解説
前節の対象行為について補足説明します。
2項「他者を誹謗中傷する内容」
記事(項目)やノートページなどの議論において、根拠をもった論理的・建設的な批判をすることは冷静に行う限り問題がありません。しかし、根拠も無く一方的な非難や悪口を投げつける行為は、度を越すと正常なプロジェクト進行を妨げますので、投稿ブロックを検討する理由になります。
3 - 7項
3項で差別的・人権侵害になる発言自体は当該記述を除去・改善することができます。しかし、継続的にこのような投稿を行う場合には正常なプロジェクト進行を妨げますので、投稿ブロックを検討する理由になります。以下4項~7項についても同様です。
7項について補足:主張が一方的であるかはある程度編集者の主観に依存します。よって、Wikipedia:中立的な観点に従って編集やノートページでの議論を行うべきです。ここで自論を主張すること自体は、冷静な議論を行い一致点を探るよう努める限り問題はありません。
8項
これらは投稿された内容そのものよりも、対話の姿勢あるいは対話の拒否によって共同作業を旨とするウィキペディアの方針にそぐわない行動をもって投稿ブロック対象とするものです。例示した行動は、詳しい解説が必要なので次節以降に記します。
8.1項 議論の拒否や妨害
ウィキペディアでは編集方針がぶつかった時や、投稿内容や行動に問題があると他の利用者が考えたとき、無闇に編集を繰り返す「編集合戦」をせず、ノートページや利用者のノートページで議論することを推奨しています。利用者は記事の差し戻し時の要約欄による呼びかけを含め、こうした議論や対話の呼びかけがあったら、基本的にそれに応じて一致点をさぐるよう努力すべきです。しかし、中には一切の呼びかけに応じなかったり、議論が進行中であるにもかかわらず自分の主張に沿った編集を強行する人もいます。また、編集や議論に際して他の利用者からの質問や根拠の明示などの依頼に応じず、個人攻撃を行ったり話題を逸らすなどの行為を繰り返した場合にも議論が成立しにくくなります。このような場合は編集を一時中断して議論に集中して貰うために「対話のための投稿ブロック」を行うことが必要です。
また、参加されて間もない利用者で、ウィキペディアの他利用者とのコミュニケーションの取り方がまだ分かっていない場合、呼びかけに応じてもらえない場合があります。この場合短時間の投稿ブロックを行い、編集しようとした際に表示されるメッセージを通じて対話の場に誘導することが必要になることがあります。
また、記事を移動した後にリダイレクト化された記事に無意味な編集(例えば、リンクの後ろにスペースあるいは改行を加えるなど)を行うなどの行為も議論の拒否や妨害とみなされます。
8.2項 他者の発言の改竄
「他者の発言の改竄」とは、何でも自由に編集可能なWikiの特性を逆手にとって、自分に都合の良いような議論の進め方をすること、例えば他人の議論の記録を書き換えて、後から読む人に誤解を与えるなどの行為を禁止するものです。
以下の発言についてこれを改竄、もしくは削除を行った場合を対象とする。
ただし、以下の場合はこの限りではない。
- 自己の会話ページにおける解決済みの話題の除去(定期的に白紙化を行なう事など)
- 過去ログ化(/削除などのサブページへの移動も含む)
- 削除依頼その他の依頼ページにおける対処済み処理
- 通常の記事における署名の削除(通常の記事については、署名を入れることを一般的に行わないため)
- 誤字の修正(修正しないと誤解を招く場合)
- 荒らしや個人攻撃の除去
- 名誉毀損・肖像権侵害・猥褻物陳列罪などのおそれがある編集の除去
- 会話ページ等で、見通しを良くするためにインデントを付加したり、----を追加したり、章立てに伴う記述位置の変更など、スタイルの修正目的の行為
- ノートページ・会話ページ・依頼ページでの発言者の署名未記入の補完
- 削除依頼などの、事前にスタイルの変更を行なう旨を記載しているページにおける、スタイルの変更([[]]の削除など)
- 他の利用者によって編集された発言を元に戻す行為
8.3項 公開プロキシに対する投稿ブロック
身元を隠して荒らし行為を行うことを防止するため、公開プロキシに対しては管理者の判断で投稿ブロックを行うことができます。これは特定のIPアドレスが公開プロキシと判明し次第管理者が投稿ブロックを行うものとします。
8.4項 Botの使用
Botを利用するためにはあらかじめ管理者の承認を得る必要があります。その承認のためには一定の基準が存在します。管理者は制御不能に陥ったbotを投稿ブロックすることがあります。
- 関連項目:Wikipedia:Bot
- If you want to set the bot flag of your bot, see Wikipedia:Bot/使用申請.
8.5項 不適切な利用者名の取得
利用者名が原因で投稿ブロックされる場合もあります。例えば扇動的であったり、紛らわしい名前であったり、あるいは利用者名の大量取得を行った場合です。
8.6項 その他
その他、新たに具体的な事例が発生し、投稿ブロックが必要となった場合には例示を追加するものとします。ノートページで提案してください。
また、本項を理由に緊急ブロックを行った場合には、その月の投稿ブロック依頼ページへの報告と議論を経て、必要なら8項の改訂・追加を行うものとします。
投稿ブロック依頼と実施のプロセス
通常の投稿ブロック依頼手続き
利用者間でトラブルが発生した場合、いきなり投稿ブロックを依頼するのではなく、まずWikipedia:論争の解決に従い対話と合意での解決を目指してください。対話による解決が不調に終わった場合のみ、Wikipedia:投稿ブロック依頼に指定の書式で投稿ブロック依頼を出すようにしてください。
依頼 | 投票 | コメント | |
---|---|---|---|
依頼時点で編集50回以上、かつ活動期間1ヶ月以上の被依頼者でないログイン利用者 | ○(可) | ○(可) | ○(可) |
被依頼者、または広域ブロックに巻き込まれる範囲のログイン利用者(新規利用者を含む)・IP利用者 | ×(不可) | ×(不可) | ○(可) |
上記に該当しないログイン利用者・IP利用者(注) | ×(不可) | ×(不可) | ×(不可) |
(注)依頼より1時間以内に、ログインしてから「編集回数50回以上かつ活動期間1ヶ月以上のログインユーザー」によって本人であることが明示された場合は依頼を有効とします。これは依頼を出した際にユーザーが誤って、もしくはシステム上のトラブルなどで不意にログアウトされてしまった場合、またはログインし忘れた際の救済措置です。
なお、上記に該当するユーザー以外の投稿ブロック依頼は提出されても無効となります。ただし、例外として、投稿ブロック依頼のサブページにおける荒らし対処や不適切発言の除去、細部の編集、過去ログへの移動につきましては上記に該当する以外のログインユーザーやIPユーザーでも可能です。
投稿ブロック依頼が行われた場合、上記の条件に当てはまる利用者はWikipedia:投稿ブロック依頼の書式に従い、その可否についてコメントを述べて議論に参加することができます。ただし、被依頼者はコメントを述べることはできますが、賛否を付けることはできません。賛否が割れた場合は議論を尽くして合意に努めた後、原則として多数意見を尊重するものとします。議論の結論を出す期間は、特に緊急性が無い場合には、基本的に5日間とします。なお、投稿ブロック依頼対象利用者の活動が継続中で、被害が拡大する可能性が高い場合には、任意の利用者の提案により即時ブロック手続きに移行することもできます。
合意が得られた後に、任意の管理者は被依頼者を投稿ブロックできます。ただし投稿ブロック依頼を行ったのが管理者であった場合、その管理者自身が投稿ブロックを実行してはいけません。
管理者は投稿ブロック実施前に以下の事項を確認する必要があります。
- 投稿ブロックの対象となる行為に該当すること。
- 投稿ブロックの対象となる人に対して、問題解決のための誠意・敬意を持った話しかけを誰かが試みていて、それが拒絶されていたり、はねつけられていたりすること。
- 投稿ブロックを行う管理者以外の方が投稿ブロック依頼を出していること。
- 投稿ブロックの合意が形成されていること。
投稿ブロックの期間としては、概ね下記の期間から必要に応じて管理者が選んで設定するものとします。これらは行為の重大性や緊急性によって判断するものとし、合意にいたる期間中に任意の利用者から提案をしても構いません。
- 24時間:主として投稿ブロック対象行為を中断させて対話に持ちこむため
- 7日間:著作権侵害の確認など時間を要するもの
- 無期限:悪質な妨害や荒らし
即時投稿ブロック手続き
上記の通常の投稿ブロックでは間に合わないと考えられる場合の緊急ブロック手続きです。対象となる行為は通常の依頼手続きと同じく「投稿ブロックの対象となる行為」で示したものですが、短時間に継続して投稿しつつあるため通常の手続き完了を待っていては被害が拡大することが予想される場合に適用します。
利用者ページや編集したページを差し戻す際の要約ページでの警告に応じず、こうした行為を継続するのを発見した場合、管理者は短期間の投稿ブロックを即時実施することができます。即時実施の条件としては24時間以内に3回以上(軽微な変更は状況により1回とカウントしても良い)続けた場合とします。
特にプライバシー・肖像権などの侵害や名誉毀損などで悪質・被害者への影響が大きい行為の場合、被害を防ぐため最初の1回から即時ブロックの対象にできます。また、ウィキペディア内部にある自動ブロックページへのリンクの設置は悪質な悪戯なので即時投稿ブロックすることができます。
即時投稿ブロックの期間は、通常投稿ブロックの場合に準じて管理者が決めるものとします。例えば行為の継続を制止するための投稿ブロックであれば1時間でもよいでしょう。対話が必要と判断される場合には、7日間等の長い期間を経て後述のメーリングリストでの対話に移行することが推奨されます。また確信的な荒らし行為の場合、対話に応じないことがありますので、より長い投稿ブロック期間を設定することもできます。
1週間を超える長期の即時投稿ブロックを実施した管理者は、その月の「投稿ブロック依頼」ページで投稿ブロックの報告を行ってください。他の利用者は通常ブロックと同様に、1週間の合意期間中に投稿ブロックに賛否を議論することができます。その結果1週間を超える投稿ブロックに合意が得られれば、予定通り投稿ブロックは継続されます。
即時ブロックの実施は管理者個々の判断に頼るため、極力明白な迷惑行為による被害拡大の救済に絞って実施するものとします。ただし、迷惑行為が行われていることを管理者や他の人に伝えるため、こうした行為を見つけた利用者は誰でもその月の「投稿ブロック依頼」ページに緊急ブロックを依頼するなどを行うことができます。こうすることで管理者が即時ブロックを行う判断材料の一つになります。
暫定即時投稿ブロック
通常の投稿ブロック依頼手続きにおいて、依頼の対象となっている利用者がWikipedia:進行中の荒らし行為/長期において指摘されている何れかの利用者と同一利用者ではないかと推測され、且つ有効な賛成票中5票以上の即時ブロックを求める意思が表明された場合、投稿ブロック依頼の結論が出るまでを期限とした即時ブロックを実施することができます。ただし、有効な投票のうち3票以上が即時ブロックに反対した場合は、即時ブロックは適用されないものとします。
Three Revert
この節について、ノートで議論が提起されています。 |
同一利用者が24時間以内に同じ記事を3度同内容、またはほぼ同内容へ差し戻し(Revert、リバート)した場合、即時ブロック対象とします。他言語版で「Three Revert」などと呼ぶこの処置の目的は、白熱してRevertすること自体を抑制し全体的に荒れた雰囲気を低減することなので、ノートなどで呼びかけを行う、行わないに関係ありません。
差し戻しは1往復を1回とカウントします。すなわち次のような編集が行われた場合、
- A→B→A'(1)→B'→A''(2)→B''→A'''(3)
3回目にAに戻ったところ以降で3 revert成立とします。なお「'」はほぼ同内容の差し戻しも含めることを示します。
Three Revert 細則
- 異なる利用者名で差し戻しを行った場合でもカウント対象とする。
- それまで活動実績の無い利用者名(以下使い捨てハンドルネーム、捨てハン)で差し戻しを行った場合、利用者名が異なってもカウント対象とし、使用されたすべての捨てハンを投稿ブロック対象とする。
- 各々の差し戻しの間に異なる編集が入っていてもカウントをリセットすることはない。
- 2人の利用者(一方または他方が同一プロバイダのIPアドレスや捨てハンの場合を含む)の間での差し戻しは、どちらが先に3回目のリバートを行ったかにかかわらず、双方とも投稿ブロック対象。ただし、明らかな荒らしや個人攻撃への対処を行った利用者への投稿ブロックは行わない。
「対話が必要な利用者」に対する投稿ブロック
Wikipedia:整理依頼の対象記事を多く作る利用者#対話が必要な利用者に掲載され、その後対話が成立しないまま整理依頼対象の記事を投稿し続けた場合、「対話のための投稿ブロック」を行うことができます。この場合投稿行動と緊急性に応じて「通常の投稿ブロック依頼手続き」または「即時投稿ブロック手続き」に準じた投稿ブロックを行います。投稿ブロックを実施した管理者は、必ず投稿ブロック後の対話プロセスに従って対話の場を設置してください。
投稿ブロック済み利用者の別利用者名(ID)あるいは別IPアドレスに対する追加ブロック
多くのプロバイダにおいてIPアドレスは接続しなおせばその度に変わる仕組みをとっています。この場合IPアドレス指定で投稿ブロックしても、別なIPアドレスで編集を継続することが可能です。また、可変IPアドレスの環境でIDを取得すると別なIDで書き込むことも可能です。前者の場合、とりあえず投稿を中断させて問題があることに気づいてもらえれば目的は果たしたといえますが、荒らし行為を意図的に継続する利用者に対しては投稿ブロックが有効に機能しません。
このため、投稿行動などから同一利用者であると一定以上の蓋然性をもって推測可能な場合は、新たなIPアドレスやIDに対して前回の投稿ブロックと同一理由を持って投稿ブロックを実施しても良いこととします。この場合、緊急性があれば即時投稿ブロックができますが、利用者の同一性を他の複数利用者の目で判断するために通常の手続きによることを推奨します。この利用者による投稿は同一利用者であるという蓋然性を理由に差し戻すか、あるいは除去することができます。また編集合戦や編集合戦が予想されるために記事を保護する場合、この利用者による投稿は差し戻された状態で保護することになります。
ただし、この方法は誤認により悪意の無い利用者を巻き添えで投稿ブロックしてしまう可能性があります。そのようなことが分かった場合、管理者は速やかに投稿ブロックを解除しなければなりません。解除はどの管理者が行っても構いません。なお、投稿ブロック実施に至った経緯が正当なものである限り、誤認を謝罪するなど以外について、投稿ブロックを実施した管理者の責任を問わないものとします。
可変IPアドレスで投稿する利用者を投稿ブロックする場合
毎回異なるIPアドレスで迷惑行為を行う利用者を有効に投稿ブロックするためには、広域ブロックを行う必要があります。広域ブロックを行う場合、原則として通常の投稿ブロック手続きにより実施の是非、実施の期間を十分検討してください。
もし広域ブロックの実施に合意が取れなかった場合には、次のような事前準備をした上で、迷惑行為の発生する度に個別の即時投稿ブロックを行うことができます。投稿ブロック期間は誤認の可能性を考慮して24時間以内とします。
- 投稿ブロックの依頼:通常の投稿ブロック依頼手順を準用します。
- 投稿ブロック対象となる利用者の特定:IPアドレスの範囲を明記(JPNIC whoisなどで照会すると範囲が分かります)。
- 投稿分野・投稿内容の特徴など利用者の特定が可能な情報を提供します
- 個別の即時ブロック依頼の理由を明示し、議論によりその妥当性について合意を得ます
依頼者である場合を除き、どの管理者でも個別即時ブロックを実行できますが、投稿ブロックの際に可変IPアドレスの特定利用者に対する投稿ブロックであることを明示するものとします。
この方法も誤認により悪意の無い利用者を投稿ブロックしてしまう可能性があります。そのようなことが分かった場合、管理者は速やかに投稿ブロックを解除しなければなりません。解除はどの管理者が行っても構いません。
利用者名の問題で投稿ブロックする場合の手続き
利用者名が原因で投稿ブロックされる場合もあります。例えば扇動的であったり、紛らわしい名前であったりした場合です。
この場合に取りうる選択肢は2つです。まずその度合いが軽微な場合、Wikipedia:コメント依頼のサブページを作成し、利用者名に関する議論を行います。この議論は最低1週間は保存されるでしょう。
重いケースでは管理者が不適切な利用者名と判断する場合があります。それには会話ページやコメント依頼での議論が基になります。また、類似する先例も判断の基になるでしょう。会話ページでの振る舞いを加味する管理者もいるかもしれません。
結論が出た場合、管理者は利用者名の変更を求める意味で問題の利用者を恒久的に投稿ブロックすることがあります。その場合、投稿ブロックの理由と当該利用者の利用者ページの、最低でも一方に、利用者名の問題で投稿ブロックしたということを明記しなければなりません。これは{{UsernameBlock}}を貼り付けることで代用できます。
この事情で利用者名を投稿ブロックした場合、その処理においては注意が必要です。利用者名の投稿ブロックを解除せずにIPだけを投稿ブロック解除するため、当該利用者が再び編集を試みるまで待ち、Ipblocklistに「投稿ブロックされている利用者"OldUserName"と同じIPアドレスのため、自動的に投稿ブロックされています。」と理由づけられたIPブロックの記録が出たら、そのアドレスに対する投稿ブロックを解除してください。当の利用者は新しい名前でアカウントを作り直し、システム管理者に投稿記録の移動を要請することができます。
投稿ブロック依頼で対処を行わなかったとき
管理者は、以下の場合、依頼終了の宣言を行うことができます。
- 依頼提出後に最低1週間が経過し、ブロックを行わないとする意見が多数あり、投票資格の有る利用者の中で概ね集約していると認められた時
- 投票資格の無い利用者が依頼した時(この場合は「依頼無効」として、依頼提出から1時間後以上を目安に依頼を終了することができます)
- その他、管理者が異常な依頼、または不適切な依頼と判断した時
投稿ブロック後の対話プロセス
投稿ブロックされた利用者はウィキペディア上では発言できませんが、明らかな荒らしやWP:SOCKではない通常のブロックであれば、自身の会話ページだけは編集できます。このため、投稿ブロック済み利用者との対話は、ブロックされたユーザーの会話ページで行うものとします。単なる荒らしに対する投稿ブロックを除き、対話が必要な場合、投稿ブロックを行った管理者は利用者の会話ページで、ブロック解除の求め方を案内してください。
会話ページの編集が「不許可」設定のブロックの場合は、IRCの#wikipedia-ja-unblockチャンネルもしくはメーリングリストWikiJA-lで、会話ページ編集「許可」を求めることになります。
対話プロセスが短期間に終了しない場合、あるいは投稿ブロックされた利用者が対話に応じない場合、管理者は投稿ブロック期間の満了前に投稿ブロック期間を延長できるものとします。
※ 例外的、もしくは緊急の場合を除き、ブロックを実施した管理者との事前の協議無しにブロックを解除するべきではありません。他の管理者が実施した投稿ブロックを裁量で、解除・短縮・緩和する場合は、ブロックを実施した管理者にブロック理由を確認して、変更して支障がないか話し合ってください。
「ブロック中の自身の会話ページ編集」
投稿ブロック中でも、対話や解除のアピールのため、原則として、自身の分の利用者ページに限り編集が可能になっています。ブロック期間中の会話ページを不許可としたり、再度許可としたりする手続きは、通常のブロックの方針を準用してください。
- 事後の参考になるような例があれば、Wikipedia‐ノート:井戸端/subj/「ブロック中の自身の会話ページ編集」を可能にする提案にフィードバックしてください。
投稿ブロックの解除
対話により問題が解決される見通しが立ったと考えた場合、どの利用者でもWikipedia:投稿ブロック依頼の該当する投稿ブロック依頼の節で解除の発議を行うことができます。これに基づいて合意が得られれば、管理者は投稿ブロックを解除するものとします。解除はどの管理者が行っても構いません。
関連ページ
- Wikipedia:投稿ブロック依頼
- Wikipedia:投稿ブロックへの異議申し立て
- Wikipedia:投稿ブロックへの異議申し立ての手引き
- Wikipedia:論争の解決
- Wikipedia:利用者名
- Wikipedia:多重アカウント - 多重アカウントの不適切な使用も投稿ブロックの対象となります。
- 特別:Log/block - 最近の投稿ブロックとその解除のログ
- Wikipedia:Block log - MediaWikiアップデート前の投稿ブロックとその解除のログ