コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

暁 (NARUTO)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。122.196.212.23 (会話) による 2007年7月21日 (土) 09:25個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (ペイン)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

(あかつき)は、漫画作品『NARUTO -ナルト-』およびテレビアニメの『NARUTO -ナルト-』に登場する架空の組織。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


概要

ファイル:Akatsuki nube.jpg
暁の忍が着用する衣服の模様

10名の忍で構成されている謎の小組織。かつて大蛇丸が入っていたが今は抜け、さらにはサソリが死んだ為8人になった。その後トビが入り9人になったが、その後、飛段が生き埋めにされ、それと同時に角都も死亡、さらにデイダラが自爆した為、6人になった。各国の抜け忍たちで構成され、構成員のほとんどがS級犯罪者である。これらの他に、幹部に命令を下す黒幕が存在する。

現在の組織の重要任務は全ての尾獣を我が物とし金を集める事。それにより、各忍里に代わる忍世界初の戦争請負組織の設立、最終的には世界征服が目的とされる。

メンバー1人に対し尾獣1体の捕獲のノルマが課せられている。尾獣9体のうちすでに7体を捕獲し、封印した。

黒地に赤雲の模様が描かれた外套のようなものと笠を装束としている。額当てはそれぞれ出身国のマークに反逆を意味する傷をつけたものを着用している。また全員が漢字一文字刻まれた指輪をはめている。

二人一組(ツーマンセル)での行動が基本らしく、構成員時の大蛇丸もサソリと組んで行動していた。「裏切り者は容赦無く葬る」というルールがあるらしく、大蛇丸の暗殺も企んでいた。

なお、現在の二人一組(ツーマンセル)の組み合わせは、

  • うちはイタチと干柿鬼鮫
  • 大蛇丸とサソリ→サソリとデイダラ→デイダラとトビ
  • 角都と飛段(飛段曰く「不死コンビ」、鬼鮫曰く「ゾンビコンビ」)

尾獣のノルマ

前述のように、メンバー1人に対し尾獣1体の捕獲のノルマが課せられている。

現在分かっているのは、

  • デイダラ→一尾(守鶴)
  • 角都と飛段(どちらか)→二尾(猫又)
  • トビ→三尾(磯撫)
  • 干柿鬼鮫→四尾(鼠鮫)
  • イタチ(後にペイン)→九尾(妖狐)

というようになっている。

五影との関係

メンバー各々の実力は一国の忍頭や五影以上とされている。

現在明らかになっているところでは、

  • サソリ・・・三代目風影を殺害
  • デイダラ・・・五代目風影(我愛羅)を生け捕り
  • 角都・・・初代火影と交戦(但し殺害したかどうかは不明)
  • 大蛇丸・・・四代目風影と三代目火影を殺害
  • うちはイタチ・・・大蛇丸(五影レベル)の左腕を切断。自らうちは一族を一夜で滅亡まで追い込んだ。 

このように、その実力を表している。                                  

行動

第一部以前

結成時期は不明。組織のメンバーは固定ではなく、定数に欠員がでれば補充もあるようである(ただし、指輪を持ったまま脱退した大蛇丸の補充はされていない)。一番の新人はトビであり、飛段がその次に新しいメンバーである。

自来也の情報によれば、数年前まで大した活動はなく諜報活動のようなことをしていたが、大蛇丸が組織を抜けたくらいから2人1組で各国に散り、活動を始めたとされる。チヨの情報によれば、ここ最近目立った活動をしてこなかった理由は尾獣を引き剥がす準備に手間取ったからだとされている。

全員が一堂に会することは殆んど無く、テレパシーのような術を介して会話を行っている。アニメではシルエットが多彩のカラーで構成されており、声は機械(暁の首領等の隠しキャラはプライバシーの音声保護の機械)を使用しているように聞こえる。第一部のラストでは全員が最後に一堂に会したのは大蛇丸が脱退した時以来と話していた。

第一部

九尾捕獲任務の為、うちはイタチと干柿鬼鮫が木の葉隠れの里に侵入。イタチは夕日紅猿飛アスマを圧倒し、助けに入ったはたけカカシも月読(つくよみ)で戦闘不能(意識不明)にさせる。その後、マイト・ガイも現れたため一度撤退する。

二度目は自来也うずまきナルト綱手を探している際に、自来也を女性を使いひきつけている間にナルトに接触。しかし、戻ってきた自来也の口寄せ・蝦蟇口縛りにより大蝦蟇の食道に閉じ込められ、イタチの天照(あまてらす)でなんとか脱出するも消耗が激しいため撤退する。

第二部

一尾捕獲任務の為、デイダラとサソリが砂隠れの里に侵攻。デイダラは左腕を失いながらも、我愛羅を倒して捕獲し、封印術・幻龍九封尽にて一尾(守鶴)の封印に成功。うちはイタチと干柿鬼鮫は(象転の術による偽者を利用し)救出に来た第7班と第1班の足止めを食らわせる。

サソリは追跡してきたチヨバア、春野サクラと交戦、壮絶な傀儡の戦いを繰り広げ、傀儡となった両親に殺される。デイダラはナルトやカカシ達、木の葉の忍に包囲されるが逃げ切る。

その後、サソリの補充メンバーとして正式にトビが加入する。

角都と飛段は二尾の持ち主のユギトと交戦して倒し、二尾(猫又)を捕獲。デイダラとトビは三尾(磯撫)を撃退、捕獲。

さらに、角都と飛段は守護忍十二士の一人、地陸らを殺害し裏世界の換金所へ。換金所を出たところで猿飛アスマの部隊と戦闘に突入。飛段は奈良シカマルの作戦により一時劣勢となるも、角都の参戦により一気に形勢を逆転し、アスマを殺害したのち二人とも姿を消した。

角都と飛段は人柱力を探すために木の葉に侵入を試みるが、はたけカカシを筆頭とする第十班の元メンバーに待ち伏せされ交戦。飛段はシカマルによって1対1の状況をつくられ、罠にはまり爆破された挙句に生き埋めにされる。一方、角都は援護に来たヤマトを筆頭とする仮の第七班のナルトの風遁・螺旋手裏剣で致命傷を受けた挙句にカカシの雷切を受けて死亡、遺体は木の葉に運ばれた。

暁の元メンバーである大蛇丸がうちはサスケに殺された頃、イタチと鬼鮫は四尾の熔遁(ようとん)使いを捕獲。四尾の封印でメンバーが集合した際、首領は角都と飛段を含めずに「全員揃った」と発言したため、(やられたことを知った上で)メンバーでないことを認識させる。また、首領との会話でデイダラは(自分が殺害しようと企んでいた)大蛇丸がサスケに殺害されたことを知って怒り、サスケの殺害を企む。同時に、デイダラはカカシに右腕をちぎられ、ナルトに殴られたことを思い出し、トビを連れてサスケが率いる小隊「蛇」とカカシが率いる木の葉の二小隊のどちらかを探しに行く。探し始めて早々、単独で歩いているサスケを発見し、交戦を開始。優勢、劣勢の繰り返しの戦いだったが最終的に追い詰められたデイダラはサスケを巻き込み自爆し、命を絶った。

メンバー

リーダー

  • 声優 - 不明
  • 指輪 - 零 右手の第一指(親指)

雨隠れの抜け忍で、暁のリーダー格の忍。褐色がかった橙色の髪に、鼻にはピアスらしき物を6つ付けている。また耳にも縁に沿って多数着用。実力は未知数だが、象転の術や封印術・幻龍九封尽など、独自に開発した術を多数持っているようである。特殊な眼球を持っているが、その能力は現時点では不明である。基本的にメンバーは問答無用に集合を掛けられても逆らうことはできない。彼の目的の最終目標は世界を征服することである。現時点で様々な憶測が飛んでいるが確実な情報は少なく素性は不明である。飛段からは『クソリーダー』と言われているが、減らず口のトビや、鬼鮫の皮肉を注意するなど、常識人ではあるようだ。

使用術一覧
  • 封印術
    • 幻龍九封尽
  • その他
    • 象転の術

???

  • 指輪 - 白 右手の第三指(中指)

現在まで正体不明の女性構成員。髪は青みが強い紫色で、アニメではシルエットのみ多々登場している。原作の35巻(P138~P139)の見開きイラストにて、後ろ姿が描かれている。頭には白い花らしきものを付けている。

この謎の女性構成員が暁が全員集合している巻頭カラーにて後姿が公式的に発表される前に、2005年度のジャンプフェスタにて原作者の岸本斉史本人が「暁に女性がいる」と発表されていたが、この謎の女性構成員が公式的に後姿が描かれたのは岸本本人が発表してから半年以上先のことであった。

うちは イタチ

  • 声優 - 石川英郎
  • 指輪 - 朱 右手の第四指(薬指)
  • 年齢 - 17歳(第一部)、20歳(第二部)
  • 誕生日 - 6月9日
  • 身長 - 175.2 cm
  • 体重 - 57.1 kg

木ノ葉隠れの抜け忍でサスケの実兄。黒髪に黒い眼の風貌(写輪眼を使用しているのでいつもは赤く見える)。うちは一族の血継限界「写輪眼」の究極形で、過去に数人しか開眼させた者がいないという「万華鏡写輪眼」を持つ。さらに、うちは一族の中でも極めて内密にされている秘術「天照」も習得している。

木ノ葉隠れ時代は7歳でアカデミーを首席で卒業、8歳で写輪眼を開眼させ10歳で中忍となり、その後まもなく暗部入りを果たす。13歳の時には暗部の分隊長を務めていた。うちは一族の結束を「己の器を制約する物」と忌み嫌っていた。ある日、うちはシスイの殺害容疑をかけられ、そしてその数日後、父母は勿論、一族(そして住んでいた町の住民)はサスケ以外を全員殺害しサスケに「お前が万華鏡写輪眼を開眼すれば操る者は3人になる」と、意味深な言葉を言い残し、姿をくらませた。

彼が再び木ノ葉の里に現われたのは、木ノ葉崩しの直後で、暁のメンバーとしてであった。干柿鬼鮫とコンビを組んでいるが、どういった経緯で暁のメンバーとなったかは不明である。上忍の夕日紅はたけカカシらと交戦となるが、カカシを圧倒し、防御不能の幻術「月読」でカカシを戦闘不能に追い込んだ。自来也と交戦した際には、秘術「天照」を使用している。又、里で戦闘した時、鬼鮫に「帰るぞ」と言ったとき鬼鮫が直に従った事から相当の実力者だと言える。

忍者としての実力は圧倒的で、大蛇丸が「私よりも強い」とカブトに密談したり、第二部では象転の術で身代わりとなった男(サソリのスパイの由良)にチャクラを与えて操り、3割程度の力ながらカカシ、ナルト、サクラ、チヨバア達と互角に戦った。

常に冷静沈着。イタチも過去の経緯などからわかる様に、かなり冷酷で残忍かつ身勝手な性格をしてはいるものの、普段は礼節をわきまえた振る舞いをしており、鬼鮫が四尾の人柱力の老人をぞんざいに扱っている時は窘めていた。

写輪眼以外の術のレベルも高く、幻術を得意とする。指一本で幻術を発動したり、そのまま効果を返したりする。うちは一族の血を引いているので、火遁系の忍術も得意の模様。

万華鏡写輪眼を使い続ける事によって、目に何らかのリスクを伴う副作用があるらしく、視力が徐々に低下している。

使用術一覧
  • 火遁
    • 豪火球の術
    • 豪焔球(ナルティメットアクセル)
    • 秘術・天照(※)
    • 鳳仙火の術(アニメで使用)
  • 水遁
    • 水牙弾
  • 幻術
    • 泡沫(ナルティメットアクセル、原作にコマが存在)
    • 魔幻・鏡天地転
  • 写輪眼
    • 万華鏡写輪眼
      • 月読(※)
        • 瞳術・威凪(ナルティメットアクセル)
        • 瞳術・禍焔(ナルティメットヒーロー2、3)
        • 瞳術・旭日(ナルティメットヒーロー2、3)
        • 瞳術・日神(ナルティメットヒーロー2、3)
  • 分身系
    • 影分身の術
      • 影分身・砕(ナルティメットヒーロー2、3)
    • 分身大爆破

(※は万華鏡写輪眼の開眼時のみ使用)

干柿 鬼鮫

(ほしがき きさめ)

  • 声優 - 檀臣幸
  • 指輪 - 南 左手の第四指(薬指)
  • 誕生日 - 3月18日
  • 身長 - 195 cm
  • 体重 - 83.1 kg

霧隠れの抜け忍。自身の里のある水の国の大名殺し、国家破壊工作などの重罪を犯した危険な男。口調は丁寧だが、性格は冷酷極まりない。元「霧の忍刀七人衆」の一人で、「霧隠れの怪人」と呼ばれている。同じく「霧の忍刀七人衆」だった「霧隠れの鬼人」こと桃地再不斬を「小僧」と子供扱いしている事から実力はかなり高い模様。名前の通りサメのような外見(アニメのオマケによると、本人は外見の事を気にしているようである)。肌の色は青黒く、髪は藍色。愛刀はチャクラを食う大刀「鮫肌」。

イタチと共にナルトの臍に封印された九尾を狙って木の葉へ進入を試みた。この時にガイに強烈な蹴りを見舞われ、ガイに対して因縁ができる。第二部ではチャクラを与えた生贄を使い、ガイ、リー、テンテンそしてネジと交戦。ガイ以外の3人を追い詰めるが、本気を出したガイによる必殺技「朝孔雀」によって、またしても借りを作る事になった。

暁の中でも莫大なチャクラを持ち、元の三割のチャクラでもその量はネジにナルト並と言わせる程。全く水のない場所を水遁で湖のような状態に出来るほど卓越した水遁忍術の使い手でもあり、サメに因んだ術を使うことがある。身長は195cmと、原作では二番目に背が高い(一番目は雨隠れの里の下忍・シグレで195.6cm)。

単独で尾獣(四尾)を仕留めた。過去、同メンバーであるデイダラも単独で尾獣(一尾)を仕留めた経緯を考えると、鬼鮫は相当の実力を持っていることがわかる。

使用術一覧
  • 水遁
    • 大渦纏いの術(ナルティメットヒーロー2、3)
    • 霧隠れの術(ナルティメットヒーロー2、3で使用)
    • 五食鮫
      • 五暴食鮫(ナルティメットアクセル)
      • 無限鮫(ナルティメットアクセル)
    • 水鮫弾の術
      • 水鮫散弾の術(ナルティメットアクセル)
      • 水鮫突破の術(ナルティメットヒーロー2、3)
    • 水牢の術
    • 大瀑布の術(ナルティメットヒーロー2、3で使用)
    • 爆水衝波
    • 水分身の術
  • 忍具
    • 鮫肌乱舞(NARUTO 激闘忍者対戦4)
      • 喰気斬り(ナルティメットヒーロー2、3)
      • 削ぎ斬り(ナルティメットヒーロー2、3)

トビ

  • 指輪 - 玉 左手の第一指(親指)

死亡したサソリの代わりに暁に入った謎の忍。頭髪は黒髪。容貌は右目付近の穴を中心に捻れ模様の施された仮面を被っている。新入だが飛段とは違う意味で序列に囚われない性格をしている。既存メンバーであり、新たにツーマンセルのパートナーとして迎えたデイダラでさえ『先輩』と呼んではいるものの、余り敬意は込められておらず、デイダラのやられっぷりを冗談交じりに皮肉る時もある。調子のいいことを言ったりと、腰は低いようでいてかなりふてぶてしい。三尾との戦いではデイダラに助けを求めていたが、結果的に自身の必殺技で仕留めており、高い戦闘力をうかがわせる。その態度や言動がデイダラの癪に触るらしく、よく虐められている。成長したサスケと対峙した際、瞬間的にサスケの草薙の剣で切りつけられるも、ダメージを受けていない。デイダラの半径10キロにおよぶ自爆に巻き込まれた模様だが死んではいないらしい。

ゼツ

  • 声優- 飛田展男
  • 指輪 - 玄 右手の第五指(小指)

何処の抜け忍か不明。黄色い眼と緑の髪の風貌で、人間離れした外見をしている。左半身と右半身とでは肌や髪の色が異なっており、互いに異なる人格を持っている。左半身(白いほう)は優しげでまともな喋り方をするが、右半身(黒いほう)は厳格でカタコトを喋る。左右半身はそれぞれ片半身と会話をすることが出来るが、性格が異なるため、意見の食い違いがよくある。また、カタコトの右半身は多弁だが、左半身は口数が少なく、ほとんど右半身としか会話をしない。第一部では終末の谷でのナルトとサスケの戦いを密かに見ていた。

捕食好みで、象転の術で鬼鮫の身代わりとなった男の死体を食べて処理するという場面が見られた。地面や木などに身を潜めることができ、敵の監視役や仲間が捕らえた人柱力の回収等に回っている。その他の詳細は不明。

九字からして、指輪の文字は「玄武」のなのだろうが、コミックスやアニメではなぜか(作者のミスか、またアニメ製作側もミスをそのまま使ったか)が使われている。


元メンバー

大蛇丸

(おろちまる)

  • 指輪 - 空 左手の第五指(小指)

暁の元メンバーで、暁を抜けた後に音隠れの里を創設する。サソリの放ったスパイ薬師カブトを部下に抱える。カブトについてはサソリを既に裏切り、大蛇丸と共謀し彼を殺すつもりだった。うちはイタチに敗北しているが、33歳も大蛇丸が年上だからか、イタチからは「大蛇丸さん」と呼ばれていた。暁とは対立関係にあった。

後に自分の新しい器にしようとしていたイタチの弟、うちはサスケによって殺される。その後、部下のカブトが大蛇丸の遺体の一部を自身に移植し取り込んだ。

サソリ

砂隠れの抜け忍。砂隠れ所属当時は傀儡(くぐつ)部隊の天才造形師と謳われ、赤砂のサソリと呼ばれていた。毒物にも造詣が深く、デイダラに「俺より強い」と言わしめるほどの実力者(コミック収録では少々修正され「…多分な」が付け加えられている)。普段は傀儡ヒルコの中に潜み行動、戦闘を行う。百体以上の傀儡を同時に操ることが出来る。カンクロウの所有している3つの傀儡人形『烏(からす)』『山椒魚(さんしょううお)』『黒蟻(くろあり)』を作ったのは彼である。自身の作った作品には「赤砂のサソリ」を思わせるサソリのラベルが付けられている。人間を傀儡に作り変えた人傀儡を作れる唯一の人間で、殺してきた人間を人傀儡に作り変えてコレクションしており、その中には歴代風影最強を誇る三代目風影までもが含まれる。また、自身の体も人傀儡へと作り変えているため、容姿は砂隠れの里を抜けた当時のままであり、赤みの強い茶髪と茶色の瞳の風貌である。永遠に歳をとることはない。

彼にとっての芸術は「永く後々まで残ってゆく永久の美」。

天才と呼ばれた彼がなぜ里を抜け、暁に所属することになったかは定かではないが、幼少期の描写からして両親を失くした孤独(はたけカカシの父であるサクモに殺害されたとされる)や砂隠れの悪しき風習が彼の人格形成に影響を与えたのではないかと推測される。

過去には大蛇丸とコンビを組んでいたとされる。過去の両者の関係は明らかではないが、サソリは脱退した大蛇丸のことを快く思っていなかったようで常々自らの手で始末したいと企んでいたようである。大蛇丸のもとにスパイとして薬師カブトを放っていた。また、大蛇丸の後にコンビを組んでいたデイダラとは双方の芸術についての見解の相違などで言い争うこともあったが、これは角都と飛段や、現在のデイダラとトビとのやり取りに通じるものである。

チヨバア・サクラと壮絶な傀儡合戦を繰り広げたが、チヨバアに対する肉親の感情が一瞬攻撃の手を鈍らせた事により、最後は自分の両親の傀儡に唯一生身のパーツを攻撃され死亡した。紛れも無い実力者ではあったが、サクラが事前に彼の毒に対する解毒剤を調合できていた事や傀儡の戦闘スタイルをチヨが知っていた事が敗因となった。チヨバアの最後の攻撃は見えていたが、少しの隙で攻撃された。性格はせっかちで、人を待つのも待たせるのも嫌い。砂や音の里にスパイを放っており、時期がくればスパイ達に自分の部下としての記憶を呼び覚ませるという変わった術を使う。

使用術一覧
  • 忍具
    • 傀儡の術
      • 傀儡の術・義手千本(ナルティメットアクセル、ヒルコに籠った状態で使用)
      • 傀儡の術・重刃庫(ナルティメットアクセル、ヒルコに籠った状態で使用)
      • 傀儡の術・毘沙悶(ナルティメットアクセル、ヒルコに籠った状態で使用)
      • 秘伝伝説奥義・尾羅真(ヒルコに籠った状態で使用)
      • 赤秘技・百機の操演
  • その他
    • 砂鉄時雨(三代目風影の傀儡人形使用時、または風影本人も使用)
    • 砂鉄界法(三代目風影の傀儡人形使用時、または風影本人も使用)
    • 一定の時期を過ぎると、部下の記憶を呼び覚まさせる術(正式名称不明)

飛段

(ひだん)

  • 声優 - 不明
  • 指輪 - 三 左手の第二指(人差指)

何処の抜け忍か不明。薄赤(ピンク)の眼に髪は銀髪でオールバック。言葉の節々に伸ばし言葉を使うのが特徴。本人曰く、攻撃スピードは暁で最も遅いらしいが、猿飛アスマやはたけカカシと対等以上の接近戦を行うほどの実力を持つ(実際、接近戦ではシカマルの不意打ち以外は傷一つ負う事はなかった)。

殺戮がモットーのジャシン教という宗教を信仰しており、その教義に沿って戦闘前や戦闘が決着した後も“儀式”の為に時間を割く程の熱狂的な信奉者である。同じく暁メンバーの角都とツーマンセルを組みながら尾獣“二尾”を宿す実力者二位ユギトや、元”守護忍十二士”の忍僧である地陸と木の葉隠れの上忍・猿飛アスマを殺害した。

ある条件下で自らが受けた傷を特定の相手にも与えるという能力を持つ。シカマルの分析によれば、

  1. 陣図(円形の中に三角形)を血で足元に描き、その中に留まること
  2. 対象者の血液を摂取すること

によって能力が発動する。条件を満たすと同時に、身体に骸骨の様な奇妙な紋様が浮き出た状態になる。この条件を満たし、自分または第三者の攻撃を受けると、受けた影響を対象者にももたらす。ただし陣図から出てしまうとリンクしなくなり自身にしかダメージを受けないが、陣図の中に戻れば効果は再び発動される。

また、もう一つの能力として不死身の肉体を持つ。どんなに出血しようが、心臓を刺さされようが、首を落とされても存命できる。猿飛アスマらとの戦闘中に首を落とされたが、角都に縫い合わせてもらった。

刃が三枚もある大きなを武器として扱う。この武器は前述された能力の発動条件を満たすことを念頭に置き、相手に当てる事で大なり小なりの外傷を与えるための形状となっている。能力が発動した状態で自分自身を傷つける際はこの武器ではなく、鋭い槍状に伸びる黒色の凶器(持ち歩くときは縮んでおり、二本所持している)を体を貫通させる勢いで自身の体に突き刺す。

トビが入る以前は、暁の中で一番新入りだった。しかし、暁の首領を「クソリーダー」や、先輩であるデイダラのことを「デイダラちゃん」や「弱輩者」と呼ぶなど、集団の序列から少し外れている印象を受ける。自分の目的達成のために暁に所属しており、完全に忠誠を誓っているわけではない様子である。角都からはバカ扱いされ、言い争いが絶えないが戦闘においては暁のツーマンセルでは珍しくコンビネーション技を用いたり、攻撃を受けた角都を心配したりと関係はそこそこ良好な様子。鬼鮫は後に二人のことを「ゾンビコンビ」と呼んでいる。

再編成されたカカシ班に見つかり交戦するが、角都とのコンビネーションを封じる目的で奈良シカマルに角都から引き離され、何重にも張り巡らした策により胴体を爆破される。仕込んだ穴の底ではバラバラ死体と同じ状態になりながらも生存し、生命力の強さを誇示していた。シカマルに対し最後まで暴言を吐いて敵意を剥き出しにしていたが、その後生き埋めにされた。結局、彼がどのような原理で不死身であるかは謎のままである。

その特異な能力と術により、多くの交戦相手がなぜ自分が傷つくのかも気づかぬままに殺害されていったと思われるが、シカマルにちょっとした言動からその能力の仕組みを推測され、リーダーの命令により一度撤退したことで対応手段を執る時間を与えてしまった事が敗因となった。

角都

(かくず)

  • 声優 - 不明
  • 指輪 - 北 左手の第三指(中指)

滝隠れの抜け忍。白目の部分は赤く、瞳の色は明るい緑。普段は頭巾を被り口元はマスクで覆っているのが特徴。普段は冷静沈着だが、トラブルが起こると殺意が湧き仲間であっても容赦なく殺害するキレ癖があるなど荒っぽい一面も持ち合わせている(そのため過去にコンビを組んだ者は、いずれも死亡している)。 パートナーの飛段と同様、相当の実力者である。戦闘時には、飛段に油断しないよう常に忠告している。金銭に対する執着心が極めて強く、性分なのか暁の財布役を担当している(質屋を経営している帳簿係の部下がいる模様)。尚、暁の首領に対しては極めて従順である。飛段とは価値観の相違はあるもののコンビを組んで行動している理由として、不死身である飛段は殺せないと理由付けている。戦闘における飛段とのコンビネーション技はお互いの類まれな不死身の能力を生かし、ほぼ死角がなく相性がよい(事実、戦闘において追い詰められ窮地に陥っても決して敗れることはなかった)。また、角都と飛段のコンビもデイダラとトビのコンビ同様、冗談交じりの会話を楽しんでいる。

体の一部を切り離し黒い繊維状のもので操ることができ、逆に切り離された体を繋げることもできる。この能力で飛段の切断された首とデイダラのちぎれた右腕を縫い合わせた。他にその繊維で敵を縛り上げたり、心臓を奪ったりすることも可能。より強い忍の心臓を生きたまま抜き取って経絡系やチャクラの性質ごとに移植し、それらを背中に宿している仮面の化け物4体として分身のように操り、5種類の性質変化全てを操ることができるほか、己のを含め5つの心臓を補充することができる(1つでも残っていれば補充が効く)。肉弾戦も得意で、防御の際には自身の土遁の術で体を硬化させる。これにより敵の物理攻撃を全く受け付けない。木の葉の初代火影と対戦した事もあるらしく、年齢が推定できないくらい長生きしている。

再編成されたカカシ班に見つかり、急襲され背後からカカシの雷切を喰らうも、化け物(水遁)が身代りになり、この直後に化け物を出現させて反撃に転じ、カカシ班を満身創痍まで追い詰める。カカシ班を救援すべく五代目火影により派遣されたヤマト班の増援部隊に配属されていたうずまきナルトと対峙、ナルトの習得した風遁・螺旋手裏剣に動揺しながらも、術の不完全さを見抜き長年の経験値の高さを明らかにした。ナルトとの接近戦を避け、遠距離攻撃タイプに変化させ臨んだものの、ナルトの奇策に欺かれ風遁・螺旋手裏剣を受け致命傷を負う。それでも虫の息となって生きており、なお桁外れの高い生命力を見せつけるものの、最後は確認に現れたはたけカカシの雷切で止めを刺され、遺体は木の葉に運ばれた。綱手によれば、ナルトの風遁・螺旋手裏剣を受けたため全身の細胞の経絡系が全て損傷していた模様。

使用術一覧
  • 土遁
    • 体の一部、または全身を硬化させる術(正式名称不明)
  • 風遁
    • 圧害(あつがい)
  • 雷遁
    • 偽暗(ぎあん)
  • 火遁
    • 頭刻苦(ずこつく)

デイダラ

  • 声優 - 川本克彦
  • 指輪 - 青 右手の第二指(人差指)

岩隠れの抜け忍。青い眼に金髪の風貌で、左眼は髪でかくれているがスコープがついている。一人称は「オイラ」。語尾に「…うん」を付ける。両手の平にある口で喰った粘土と自身のチャクラを混ぜて作った「起爆粘土」を用いる。これにより様々な造形品を作り、粘土に混ぜるチャクラはC1からC4まで上げることができる。現在までに巨大鳥形粘土、蜘蛛型粘土、雀型粘土、百足型粘土、燕型粘土、魚型粘土、C1入り団子虫型粘土、C2入り竜型粘土、C3入り十八番(オハコ)粘土が登場。他にも自分の口で起爆粘土を喰うC4カルラがある。ただしこれらは土遁の術である為、相性の悪い雷遁の術を帯びると機能しなくなるという弱点を持っている。

彼曰く「芸術は爆発だ」「クール=アート」。彼にとっての芸術は「儚く散ってゆく一瞬の美」。

風影の我愛羅を連れ帰る際、戦闘で左腕を潰されるも我愛羅に勝利。カカシ・ナルトとの戦闘では鳥型粘土に乗って上空から様子を伺っていたが、カカシの万華鏡写輪眼によって右腕を失う。さらにナルトの攻撃で地面へと落とされた。その直後にトラップで足止めを食っていたガイ班も到着したため、完全に追い詰められたと悟り逃走する。

かつてコンビを組んでいたサソリとは双方の芸術についての見解の相違などで言い争う事もあった。サソリの死後は新入りのトビと行動を共にするが、トビの行動と言動が癪に触るらしくよく虐めている。他に、トビの言動にキレて「堪忍袋が爆発するぜ」と言ったりするが、逆に「爆発袋」と言われたりしている。ただしサソリに対しては同じ物造りとして尊敬しており、そのため「サソリの旦那」と呼ぶ。「弱点丸出しのあの造形は自信過剰」と言う発言から伺える様に、サソリ自身が人傀儡という事を知る人物でもある。

大蛇丸の暗殺も企んでいたが(理由は不明)、サスケに殺されたことを知って失望し、怒りを露にした。その後、トビを連れカカシが率いる木の葉の二小隊とサスケが率いる小隊「蛇」のどちらかを探しに行くか迷っていたが、サスケに狙いを定め、単独で行動していたサスケと交戦する。C4でサスケを追い詰めるものの、印の結びが土遁であることを見切られる。チャクラ切れとなり追い詰められたことから、死んで自ら芸術になることを決意し、胸に封じてある口に起爆粘土を喰わせ半径10キロに及ぶ自爆を発動させ、爆死した。

暁に入る前には、既に忍里を抜けており、近隣諸国で反国家分子達に加担し爆破テロを起こしていたが目的があった訳ではなく、自分自身の芸術の為であった。デイダラ自身は当初暁に入る気がなく、イタチの発言によると、どうやら暁の首領がデイダラの「起爆粘土」の能力を役に立つと考えたからだと思われる。そして「イタチが勝ったら暁に連れていく」という口約の元に戦ったが、イタチの写輪眼の前に敗れる。その一時に写輪眼を芸術と思い、その能力に見入ってしまう。この過去から、サスケを毛嫌いしているのは、過去にイタチのを前に敗れているからだと思われる。それ以来、左目を対写輪眼用として鍛えている。

ちなみに右腕は角都に治してもらっているが、左腕まで治っている理由は不明。

使用術一覧
  • 忍具
    • 起爆粘土(巨大鳥型(鳥型は今まで多種類登場)、蜘蛛型、雀型、百足型、燕型、魚型、蛇型、C1入り団子虫型(ポップアート、スーパーフラット)、C2入り竜型、C3入り十八番(オハコ)、C4(カルラ)が登場)
      • 芸術(ナルティメットアクセル)
      • 創造破壊(ナルティメットアクセル)
      • 番の絶佳(ナルティメットアクセル)
  • 分身系
    • 自爆分身
    • 粘土分身

指輪

各個に「零・青・白・朱・玄・空・南・北・三・玉」が一字ずつ刻まれている10個の指輪。トビの話からすると指輪をはめると暁の正式メンバーの証とされている模様。

なお、空の指輪は大蛇丸の暁脱退時にイタチに落とされた腕の指にはめられた状態で大蛇丸が所有。また、闘いに敗れた角都と飛段の指輪がどうなったかは現時点では不明。角都の指輪は遺体を木の葉の里に運ばれたので、現在木の葉の里にあると思われる。飛段の指輪も本体と共に深い穴の底だと思われる。

封印術・幻龍九封尽

「幻龍九封尽」の発動に使用され、各々担当する指があり、その担当位置とリンクした指に指輪をはめている。

※他の作品の忍者がよく唱えている九字の唱え方の一つがモデルと思われる。
  • 青龍(せいりゅう)
  • 白虎(びゃっこ)
  • 朱雀(すざく)
  • 玄武(げんぶ)
  • 空陳(くうちん)
  • 南斗(なんじゅ)
  • 北斗(ほくと)
  • 三台(さんたい)
  • 玉女(ぎょくにょ)