いかにんじん
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スルメとニンジンを細切りにし、醤油、日本酒、みりんなどで味付けする[1]。各家庭で主に晩秋から冬にかけて作られ、おつまみ、おかずとして親しまれている[2][3]。
松前漬けの原型説
[編集]一説には、1807年に蝦夷地(現在の北海道)松前藩が梁川藩に国替えになった際に、家臣がいかにんじんを知り、1821年に再度蝦夷地に国替えになったときに持ち帰って特産の昆布などを加え松前漬けを作ったといわれる[2]。
町おこし
[編集]あまりにもシンプルな家庭料理であるため、もてなしの料理としては見られなかったいかにんじんだが、福島市出身のタレント佐藤B作がテレビで紹介したことをきっかけに、地元ではいかにんじんに注目し、地域の名物としてPRを始めた。B作の出身地である福島市内の飯坂温泉でも、各旅館が冬の食膳の一品として客に提供している。
ポテトチップス
[編集]日本のスナック菓子メーカー、カルビーは福島県福島市(旧飯野町)出身の伊藤秀二社長のアイデアで「いかにんじん」の味わいを再現したポテトチップスを2016年5月9日に東北6県を含む11県限定で発売[4][5][6]、好評を受け限定商品としては異例の再々販売を行ない話題となった[7]。2017年夏には4度目の再発売が予定されている[8][2]。
脚注
[編集]- ^ a b 羽雁渉「イカと日本人」中日新聞サンデー版、世界と日本 大図解シリーズ No.1272、2016年10月9日付、1, 8ページ
- ^ a b c “【食物語・いかにんじん】ルーツ謎めく名脇役 素朴な味わいと食感”. 福島民友 みんゆうNet. 福島民友新聞社 (2017年2月19日). 2017年4月4日閲覧。
- ^ “ふくしまの「ご当地グルメ」いかにんじん(福島)”. 福島民友 みんゆうNet. 福島民友新聞社 (2011年1月18日). 2017年4月4日閲覧。
- ^ “「いかにんじん味のポテトチップス」9日に11県で発売 カルビーが復興支援”. 福島民報社 (2016年4月29日). 2017年4月4日閲覧。
- ^ 高井瞳 (2016年5月4日). “カルビー:ポテトチップスいかにんじん味 9日発売 /福島”. 毎日新聞のニュース・情報サイト. 毎日新聞社. 2017年4月4日閲覧。
- ^ “<カルビー>福島名物いかにんじん ポテチに”. 河北新報オンラインニュース. 河北新報社 (2016年5月7日). 2017年4月4日閲覧。
- ^ 曽根田和久 (2016年6月11日). “ポテトチップス 福島の味「いかにんじん」再発売へ”. 毎日新聞のニュース・情報サイト. 毎日新聞社. 2017年4月4日閲覧。
- ^ “ポテトチップスいかにんじん味、今夏再発売 カルビー限定商品”. 福島民友 みんゆうNet. 福島民友新聞社 (2017年2月3日). 2017年4月4日閲覧。