岡田奎樹
獲得メダル | ||
---|---|---|
日本 | ||
男子セーリング | ||
オリンピック | ||
銀 | 2024 パリ | 混合470級 |
世界選手権 | ||
金 | 2023 ハーグ | 混合470級 |
アジア大会 | ||
金 | 2023 杭州 | 混合470級 |
岡田 奎樹(おかだ けいじゅ、1995年12月2日 - )は、福岡県北九州市出身[1]の男性セーリング選手。2024年パリオリンピック・セーリング混合470級銀メダリスト。
来歴
[編集]大分大学ヨット部だった父の影響で5歳から一人乗りヨットに乗り始める[2]。B&G財団のクラブに所属して競技を始め、最小クラスのOP級(オプティミスト級)では小学生時代に全日本選手権優勝。小学校高学年で福岡県に転出。中学3年の一学期まで福岡市立内浜中学校在籍。二学期には、大分市立碩田中学校へ転入。
中学3年時に出場した世界選手権では3位に入った[3]。高校はアトランタ五輪女子470級銀メダリストである重由美子の指導を受けるために佐賀県立唐津西高等学校に進学[4]。このころからダブルハンド(二人乗り)に種目を変更し、スキッパー(舵取り役)を務める。2014年には早稲田大学に進学しヨット部に所属。2016年6月にドイツで開催された「470級ジュニア世界選手権」において、日本大学の木村直矢とのペアで、日本人初の同クラス優勝を飾った[5]。2017年に江の島で開催された470級ジュニア世界選手権では早稲田大学の後輩である松尾虎太郎と出場するも6位だった[6]。
大学卒業後はトヨタ自動車東日本に所属。JR九州所属の外薗潤平とペアを組み、2018年にはワールドカップ江の島大会で日本男子初優勝を飾った。2019年のワールドカップ江の島大会で総合11位となり、2020年東京オリンピックセーリング男子470級の日本代表に内定[7]。
2021年に江の島で開催された東京オリンピックでは初出場ながら7位入賞だった[8]。
同年10月には、浜名湖で開催されたモス級全日本選手権に出場し、2位となった[9]。11月には、女子470級で東京オリンピックにも出場した吉岡美帆とペアを組み[注釈 1]、全日本470級選手権で優勝を果たした[10]。2022年2月には、9月に中国・杭州市で開催予定のアジア競技大会代表(混合470級)に選ばれた[11]。
2023年4月、第52回プリンセスソフィア杯混合470級にて優勝を飾った[12]。
同年8月、オランダ・ハーグで開催されたセーリング世界選手権混合470級で金メダルを獲得した[13]。470世界選手権で優勝をしたのは4組目で混合470級では初となった[14]。9月には杭州アジア競技大会に出場し、優勝した[15]。
2024年8月のパリオリンピック混合470級で銀メダルを獲得[16]。在住する神奈川県鎌倉市からは市民栄誉賞が贈られた[17]。
メディア出演
[編集]- 『裸のアスリートⅡ』(BS-TBS、2020年2月22日)[18][19]
- 『金色のアスリート』(FBS福岡放送、2020年2月29日)[20]
- 『東京VICTORY』(TBS、2020年3月28日)[21]
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 男子と女子で別々に実施されていた470級は2024年パリオリンピックでは男女混合種目に変更となるため、女子クルーである吉岡とペアを組み出場した。
出典
[編集]- ^ 岡田奎樹・吉岡美帆組が日本勢20年ぶり表彰台死守へ「プランは内緒」 大接戦3位でメダルレース進出 セーリング混合470級【パリ五輪】西日本新聞2024年8月7日
- ^ 東京オリンピック2020 注目の選手 岡田奎樹朝日新聞デジタル
- ^ 夢をつなげ!B&Gアスリート No.007:岡田 奎樹 選手B&G財団 - 2017年4月3日
- ^ 向かうは金、風つかめ 岡田奎樹(唐津西高出身)東京五輪セーリング代表佐賀新聞 - 2020年1月1日
- ^ “快挙、岡田・木村、金メダル獲得!ドイツ470級ジュニア世界選手権最終日”. BULKHEAD Magazine (2016年6月28日). 2022年2月24日閲覧。
- ^ “【470ジュニア】男子はフランス、女子はスペインが優勝。日本は銅メダルを獲得!”. BULKHEAD Magazine (2017年9月3日). 2022年2月24日閲覧。
- ^ セーリング、岡田・外薗が五輪内定 目標は金メダル朝日新聞 - 2019年9月1日
- ^ “セーリング470級男子 岡田・外薗組は総合7位 予選最終日の低迷響いた”. 日刊スポーツ 2021年8月4日閲覧。
- ^ “全日本準優勝、岡田奎樹の全日本モス選手権レポート”. BULKHEAD Magazine (2021年10月5日). 2021年10月30日閲覧。
- ^ “東京五輪代表の岡田奎樹、吉岡美帆組が新種目でV 「パリで金メダル」合言葉に好発進”. BIGLOBEニュース (2021年11月23日). 2021年11月25日閲覧。
- ^ “セーリング東京五輪代表の岡田奎樹、女子は吉岡美帆ら選出/アジア競技大会代表選手一覧”. 日刊スポーツ. (2022年2月27日) 2022年3月1日閲覧。
- ^ “日本470が金メダルを獲得!プリンセスソフィア杯最終日”. BULKHEAD Magazine (2023年4月9日). 2023年4月11日閲覧。
- ^ “岡田奎樹・吉岡美帆組、世界セーリング混合470級V…パリ五輪枠獲得”. 読売新聞オンライン. (2023年8月17日) 2023年12月10日閲覧。
- ^ “蘭ハーグ。岡田/吉岡、金メダル確実。丹羽は銀メダルを獲得!”. BULKHEAD Magazine (2023年8月17日). 2023年12月10日閲覧。
- ^ “セーリング岡田奎樹、吉岡美帆組が優勝 アジア大会”. 産経ニュース. (2023年9月26日) 2023年12月10日閲覧。
- ^ “セーリング混合470級 岡田奎樹・吉岡美帆ペアが銀メダル 五輪”. NHK. (2024年8月8日) 2024年8月8日閲覧。
- ^ 「五輪銀の吉岡、岡田選手に藤沢、鎌倉市が市民栄誉賞 江の島で合同贈呈式」『カナロコ by 神奈川新聞』2024年9月11日。2024年9月12日閲覧。
- ^ “日本セーリング連盟 広報委員会”. Facebook (2020年2月19日). 2021年4月6日閲覧。
- ^ “裸のアスリートⅡ【BS-TBS】”. Twitter (2020年2月18日). 2021年4月6日閲覧。
- ^ “金色のアスリート|FBS福岡放送” (2020年2月29日). 2021年4月6日閲覧。
- ^ 日の丸セーラーズ|Facebook2021年6月19日閲覧。