特別模範騎手賞
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特別模範騎手賞(とくべつもはんきしゅしょう)とは、日本中央競馬会 (JRA) の厩舎関係者表彰のひとつである[1]。
概要
[編集]該当年度中に中央競馬に所属している騎手の中で、東西のいずれかで勝利数、獲得賞金額、勝率各部門のうち5位に入り、なおかつ制裁点が0点の者が受賞する。
高度な成績を残し、かつ徹底的なフェアプレーを行わなければならず、また調整ルームへの遅刻(許可済みのものや正当なものを除く)などでも制裁点は加点されてしまうので、1980年度に現名称となって[2]から2016年度までに受賞者は5名(6回)しかいない。JRA騎手歴代第2位となる13回のフェアプレー賞受賞を誇り、調教師などからもフェアプレーで知られていた村本善之でさえも、この特別模範騎手賞は一度も受賞できなかった。
2004年に藤田伸二が受賞した際、武豊は「あれだけの騎乗数、勝ち鞍を残して受賞するのは凄い」とコメントしており、当の藤田も「引退までに何度でも取りたい」「これで1つ、豊さんにない記録を作ることができた」と発言している。なお、藤田は2010年にも特別模範騎手賞を受賞し、唯一の同賞複数回受賞者でもある。フェアプレー賞も2011年度までに16回受賞し、同賞の受賞回数も歴代最多である。
2016年には、史上初めて複数の騎手が同時に特別模範騎手賞に選出された(戸崎圭太と川田将雅の2騎手)。
歴史
[編集]1980年度より、前年度までの「模範騎手賞」を引き継ぐ形で[2]創設された。しばらくは本賞と選考基準を改めた「模範騎手賞」が併存していたが、2024年時点では一本化されている。
過去の受賞者
[編集]模範騎手賞( - 1979年)
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
1954年に野平祐二が受賞している。
特別模範騎手賞(1980年 - )
[編集]年度 | 受賞者 | 年度成績 |
---|---|---|
1993年 | 柴田政人 | 616戦113勝 |
1997年 | 河内洋 | 536戦80勝 |
2004年 | 藤田伸二 | 805戦121勝 |
2010年 | 藤田伸二 | 632戦92勝 |
2016年 | 戸崎圭太 川田将雅[3] |
969戦187勝 715戦135勝 |
脚注
[編集]- ^ “JRAニュース「2011年度厩舎関係者表彰受賞者決定」”. 日本中央競馬会 (2012年1月4日). 2012年5月8日閲覧。
- ^ a b 「サークルだより『フェアプレー賞新設』」『優駿』、日本中央競馬会、1980年12月、84頁。
- ^ 戸崎&川田に特別模範騎手賞 - SANSPO.COM「サンスポ競馬予想王」