片喰と黄金
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片喰と黄金 | |
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ジャンル | 歴史漫画、冒険漫画、青年漫画 |
漫画 | |
作者 | 北野詠一 |
出版社 | |
掲載誌 | |
レーベル |
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発表号 | (1)2019年4月号 - 2021年9月号 |
発表期間 | 2019年3月19日[1] - 2023年5月30日 後日譚:2023年6月13日 |
巻数 |
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話数 | 全67話+後日譚 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
『片喰と黄金』(かたばみとおうごん)は、北野詠一による日本の漫画。はじめ、『ウルトラジャンプ』(集英社)にて2019年4月号から2021年9月号まで連載された(第1 - 27話)[1]。のち、講談社の漫画配信サイトおよびアプリである『コミックDAYS』へ移籍して、同年10月19日から2023年5月30日・6月13日まで続き(第28・29話[注 1] - 最終話・後日譚)が『ウルトラジャンプ』連載分と併せて配信された[2]。なお、『週刊ヤングマガジン』のウェブサイト『ヤンマガWeb』でも『コミックDAYS』と同時配信されている。
2019年6月に集英社版(ヤングジャンプコミックス・ウルトラ)の単行本第1巻が発売された際には、野田サトルが帯に推薦コメントを寄せている[3]。
あらすじ
[編集]1849年1月、アイルランドでジャガイモ飢饉のさなか、アメリアとその従者コナーはカリフォルニア・ゴールドラッシュを知り、一攫千金を志す[4]。大西洋を渡りたどり着いたニューヨークでは、地元のギャングたちと衝突する[4]。そしてさまざまな出会いを経ながら、広大な大陸を西へ西へと進んでゆく…。
登場人物
[編集]- アメリア・オニール
- 主人公。14歳のアイルランド人の少女。大飢饉により家族や家すべてを失うが、ゴールドラッシュで大富豪になることを夢見てコナーと二人、カリフォルニアを目指す。
- コナー・ボウエン
- 代々アメリアの家を手伝っていた使用人。18歳。体格が大きく常にハンチング帽を被っている。顔には天然痘による痕がある。
- イリル
- 行き倒れていたところをアメリアとコナーに助けられる。娘を亡くしている。アメリア達の足りない分の船代を出してくれた。
- ダラ・マリー
- アメリア達がニューヨークへ向かう移民船の中で出会った青年。
- ビル・ザ・ブッチャー
- ニューヨークの街をこよなく愛するギャング。しかしそれゆえアイルランド人を憎悪している。
- イライジャ
- ブッチャーの腹心。
- ジョンマン
- コニーアイランドの浜辺でアメリア達が出会ったアジア系の青年。
- イザヤ・ワインスタイン
- 身なりのいい妖精のような雰囲気を漂わせる青年だが、口を開けばその印象が掻き消える。親友のラルフに支援してもらい、各地の風景を描く旅をしている。
- セオドア・ジュダ
- 実在の人物。テッドと呼ばれる。アメリア達と出会い旅へ同行する。
- アンナ
- セオドアの妻。テッドを献身的に支える。非常に博識かつレスリングが強いなど、心技に優れた女性。
- モラレス
- 農場を営むケンタッキーの富豪。奴隷を虐げることはなく、周囲から変わり者扱いされている。
- ロス
- モラレスの農場の黒人奴隷。
- ラルフ・ホーキンス
- セントルイスの富豪。イザヤの幼馴染みでありパトロン。
- 先生
- 教師をしている。本名はエリ・ブルームフィールド。世話焼きな性格。
- ハイラム・スレイター
- 馬車修理係。先生の友人。
- エルマー・ベル
- アメリカ陸軍少佐。部下を率い、居留地からはぐれたインディアン(ネイティブ・アメリカン)を探索している。
- ダッドリー
- 陸軍少尉。ベルの部下。
- ロデリック・フォスター
- 陸軍軍曹。ベルの部下。対人格闘の名手。
- ワワタシ
- インディアン、ポタワトミ族の少年。13歳。
- ユージン・パーカー
- 三兄弟の長男。兄弟と西部を目指していたが遭難。そこでアメリア一行と出会う。
- エズメ・パーカー
- 三兄弟の次男。
- チャド・パーカー
- 三兄弟の三男。
舞台
[編集]- アイルランド
- アメリア達の故郷。ジャガイモ飢饉により荒廃しきっている。コーブ港から出発した。
- アメリカ合衆国
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- ニューヨーク
- 初めて降り立ったアメリカの都会。人種差別が激しい街。
- コニーアイランド
- ニューヨークの南に行ってたどり着く。大陸の大きさを知るジョンマンに出会い、カリフォルニアの場所を教えてもらう。
- ニュージャージー
- 連絡船で着いた街。
- ボルチモア
- 聖パトリックの祝日を祝う。レイノルズ夫婦の世話になる。
- グレートフォールズ
- イザヤと初めて出会った場所。
- ケンタッキー
- モラレスの農場がある土地。奴隷制が激しい。
- シンシナティ
- 先生に初めて出会った街。
- セントルイス
- 大西部への玄関口。イザヤのパトロンであるラルフの豪邸がある。
- ミズーリ
- アメリアがベル少佐達に初めて出会った土地。
- カンザス
- コナーがワワタシに出会った土地。白人との対立が続いている。
- ネブラスカ
- パーカー三兄弟と出会った地。グレートプレーンズの中心、何もない大平原。
書誌情報
[編集]- 北野詠一『片喰と黄金』集英社〈ヤングジャンプコミックス・ウルトラ〉、全6巻
- 2019年6月19日発売[5]、 ISBN 978-4-08-891303-2
- 2019年12月19日発売[6]、 ISBN 978-4-08-891449-7
- 2020年5月19日発売[7]、 ISBN 978-4-08-891592-0
- 2020年10月16日発売[8]、 ISBN 978-4-08-891685-9
- 2021年3月18日発売[9]、 ISBN 978-4-08-891820-4
- 2021年10月19日発売[10]、 ISBN 978-4-08-892061-0
- 北野詠一『片喰と黄金』講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉、全4巻
- 2022年4月20日発売[11]、ISBN 978-4-06-527451-4
- 2022年10月20日発売[12]、ISBN 978-4-06-529460-4
- 2023年3月20日発売[13]、ISBN 978-4-06-531073-1
- 2023年8月18日発売[14]、ISBN 978-4-06-532696-1
- 北野詠一『片喰と黄金』講談社〈コミックDAYSコミックス〉、全10巻(電子版のみ)
- 2022年4月1日発売 ASIN B09WGWF9S7
- 2022年4月1日発売 ASIN B09WH49QHW
- 2022年4月1日発売 ASIN B09WH1JVBD
- 2022年4月1日発売 ASIN B09WGYDTFF
- 2022年4月1日発売 ASIN B09WH81KMS
- 2022年4月1日発売 ASIN B09WH9S13W
- 2022年4月20日発売 ASIN B09XCQ3MGJ
- 2022年10月20日発売 ASIN B0BHHQMLXT
- 2023年3月20日発売 ASIN B0BXSCSYSP
- 2023年8月18日発売 ASIN B0CDP1VF4M
集英社版単行本は電子版も同時発売されていたが、2022年4月1日に講談社コミックDAYSコミックス版が発売開始されると同時に発売を停止した。一方、講談社からの紙版単行本の発売は、電子版と異なるレーベルで、集英社版の続きの巻から開始されている。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 第28話を無料、第29話を有料で同時配信。
出典
[編集]- ^ a b “時は19世紀、黄金を求めアメリカ目指す2人組の冒険譚がウルジャンで”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年3月19日) 2021年10月20日閲覧。
- ^ “19世紀の北米大陸放浪譚「片喰と黄金」の移籍連載がコミックDAYSで、全話無料公開も”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年10月19日) 2021年10月20日閲覧。
- ^ “野田サトルも推薦!一攫千金夢見てカリフォルニア目指す少女と従者の冒険譚”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年6月19日) 2021年10月20日閲覧。
- ^ a b “幸村誠も推薦、ゴールドラッシュに沸く19世紀アメリカ描く「片喰と黄金」2巻”. コミックナタリー. Natasha (2019年12月19日). 2020年7月23日閲覧。
- ^ “片喰と黄金 1”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 2020年5月24日閲覧。
- ^ “片喰と黄金 2”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 2020年5月24日閲覧。
- ^ “片喰と黄金 3”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 2020年5月24日閲覧。
- ^ “片喰と黄金 4”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 2020年10月17日閲覧。
- ^ “片喰と黄金 5”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 2021年3月19日閲覧。
- ^ “片喰と黄金 6”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 2021年10月20日閲覧。
- ^ “『片喰と黄金(7)』(北野 詠一)”. 講談社コミックプラス. 2022年4月20日閲覧。
- ^ “『片喰と黄金(8)』(北野 詠一)”. 講談社コミックプラス. 2022年10月20日閲覧。
- ^ “『片喰と黄金(9)』(北野 詠一)”. 講談社コミックプラス. 2023年3月21日閲覧。
- ^ “『片喰と黄金(10)』(北野 詠一)”. 講談社コミックプラス. 2023年8月18日閲覧。