炭酸ランタン(III)
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炭酸ランタン(III) | |
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Lanthanum carbonate | |
別称 Fosrenol | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 587-26-8 |
PubChem | 168924 |
ChemSpider | 147758 |
UNII | 0M78EU4V9H |
EC番号 | 209-599-5 |
KEGG | D04667 |
ChEMBL | CHEMBL2096647 |
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特性 | |
化学式 | La2(CO3)3 |
モル質量 | 457.838 g/mol |
外観 | 白色粉末、吸湿性 |
密度 | 2.6–2.7 g/cm3 |
融点 |
分解 |
水への溶解度 | 無視できる程度 |
溶解度 | 酸に可溶 |
薬理学 | |
ATC分類 | V03AE03 |
法的状況 | ?(CA) |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | 酸化ランタン(III) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
炭酸ランタン(III)(Lanthanum carbonate)は、ランタン(III)カチオンと炭酸アニオンからなる塩で、化学式はLa2(CO3)3である。鉱物(バストネサイト)の主成分である。
化学的性質
[編集]炭酸ランタン(III)は、ランタン化学、特に酸化物の混合物形成の出発物質として用いられる。例えば、以下がある。
- 亜マンガン酸ランタンストロンチウム - 燃料電池に用いられる。
- La2-xSrxCuO2のような高温超伝導体
医療的利用
[編集]医療においては、リン吸着薬として用いられる[1]。医薬品としては、Fosrenolという商標名でシャイアーから発売されている。1000mgの錠剤は直径2.2cmと大型なため、噛まずに飲み込むと窒息することがある。慢性腎不全患者の高リン血症の治療用に処方される。食事と一緒に摂取すると、食事中のリン酸塩に結合し、リン酸塩が腸に吸収されるのを防ぐ。ネコの高リン血症の治療用は、バイエル・アニマルヘルスからRenalzinの商標で発売されている[2]。
しかし、副作用として、筋肉痛、筋肉けいれん、末梢性浮腫等が報告されている[3]。
その他の利用
[編集]ガラスの着色、水の処理、炭化水素のクラッキングの触媒等にも用いられている。
出典
[編集]- ^ Editorial Staff (December 2004). “Lanthanum Carbonate”. All Micromedex Systems. Micromedex, Inc.. 2007年9月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年11月25日閲覧。
- ^ Bayer Animal Health (26 September 2008). “Bayer Animal Health launches Renalzin for Cats”. 7 July 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年9月30日閲覧。
- ^ Tonelli, Marcello; Pannu, Neesh; Manns, Braden (2010). “Oral Phosphate Binders in Patients with Kidney Failure”. New England Journal of Medicine 362 (14): 1312–24. doi:10.1056/NEJMra0912522. PMID 20375408.
外部リンク
[編集]- Lanthanum - medlineplus.org
- Fosrenol.com - the manufacturer's web site
- Fosrenol - Drugs.com
- Fosrenol - Medscape.com
- PhosphorusControl.com - PhosphorusControl.com
- Bayer Animal Health