コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

濱吉正則

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
濱吉正則
名前
カタカナ ハマヨシ マサノリ
ラテン文字 HAMAYOSHI Masanori
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1971-07-05) 1971年7月5日(53歳)
出身地 兵庫県
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

濱吉 正則(はまよし まさのり、1971年7月5日 - )は、兵庫県出身のサッカー指導者。UEFAプロライセンス英語版所持[1][注釈 1]

来歴

[編集]

選手経験は特になく、大阪体育大学卒業後、1995年スロベニアへコーチ留学した。ズデンコ・ベルデニック(当時スロベニア代表監督)のもとで学びながら、スロベニア代表に帯同。スロベニアでも指導者として活動しながら、1999年スロベニアサッカー協会プロコーチライセンスを取得し、2003年にはUEFAプロライセンス英語版を取得した[1]1999年に帰国後は2000年柏レイソルU-18の監督就任し3年間監督を務めた後、2003年名古屋グランパスエイトのコーチに就任。ベルデニックのもとでコーチを務めていたが、解任後もネルシーニョの元でコーチを務めた。その後もスカウトやU15の監督を務める。2008年から2010年まで徳島ヴォルティスで、2011年から2012年までギラヴァンツ北九州でコーチを務めた。

以前は育成年代の指導を中心に活動していたが、近年では豊富な指導経験と分析力を生かし、監督の参謀役としてコーチを務めている。

ユーゴスラビア内のみならず、ヨーロッパ諸国クラブでコーチングを学び、旧ユーゴスラビア及びヨーロッパサッカーに精通し幅広人脈を持つ指導者の一人である。

2013年シーズン大宮アルディージャ、ベルデニック監督通訳に就任、リーグ前半の躍進、Jリーグ21試合無敗記録に貢献する。ベルデニック監督はシーズン途中で解任され、シーズン終了後契約満了につき退団した[2]

2014年4月静岡市内にサッカースクール、HAMAサッカー塾を開校。静岡北高校サッカー部コーチ就任。

2016年4月、SVホルン監督に就任[3]。日本人として初めて、ヨーロッパ・プロリーグで監督に就任。監督就任後、7勝1分けでオーストリア3部リーグ優勝、オーストリア・ブンデンスリーグ2部昇格に導く。2017年5月、成績不振により解任された[4]

2018年2月2日、九州産業大学サッカー部監督に就任[5]

選手歴

[編集]
  • 1990-1994年 大阪体育大学サッカー部
  • 1995-1996年 スロベニアの旗 NK SVOBODVA (3部リーグ)[2]

指導歴

[編集]

資格・その他

[編集]

詳細

[編集]
  • 日本人として初めてヨーロッパ・プロリーグで監督に就任する。(監督代行、アマチュアリーグ監督を除く)
  • 大阪体育大学在学中、当時サッカー部コーチであった祖母井秀隆のもとで指導を受け、大きな影響を受ける。在学中よりドイツコーチ留学の準備をしていたが、祖母井のドイツ留学時代の親友であるベルデニックのもとでスロベニア留学を薦められる。自らのドイツ留学の経験から「良い指導者になるには、良い指導者のもとでかばん持ちをすべきだ」というアドバイスを受け、スロベニア留学を決意。現在も師と仰いでいる。
  • HIT GORICAコーチ時代に、森山泰行と同じ時期にチームに在籍。
  • 柏レイソルU18監督時代には大谷秀和近藤直也菅沼実ら多くのプロ選手を輩出。
  • 旧ユーゴスラビアのコーチングを学び、ベルデニック、イビチャ・オシムミハイロ・ペトロヴィッチらがもたらした旧ユーゴスラビア流のコーチングに精通し、指導法に影響を受けている。
  • 旧ユーゴ内クラブや指導者だけでなく、ヨーロッパ諸国でアヤックス、フランスサッカー協会やジェラール・ウリエコー・アドリアーンセアーセン・ベンゲルら名将のもとで学ぶ。UEFA PROライセンスを生かしUEFAコーチ会議に出席するなど、ヨーロッパサッカーのトレンドに精通している。
  • 以前はFootball Timesに約3年間、コーチングコラムを連載し、現在は自身のブログで旧ユーゴやヨーロッパのコーチング、指導法などを発信している。
  • スロベニア語、セルボ・クロアチア語が堪能である。ベルデニックが指導者講習会を行った際には通訳を務めた。

関連項目

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 正式名 UEFA PRO COACHING DIPLOMA、UEFA公認最高位の指導者ライセンス。ヨーロッパ内で監督を務めるにはUEFA PRO ライセンスが義務つけられている。ヨーロッパ出身の外国人監督がJリーグで監督を務める際には、UEFA PROライセンスを保持していることが条件である。

脚注

[編集]
  1. ^ a b 竹内達也 (2018年8月29日). “日本とどう違う?濱吉正則が教えるUEFA監督ライセンスの仕組み”. フットボリスタ. 2019年10月25日閲覧。
  2. ^ a b 濱吉 正則通訳 契約満了のお知らせ”. 大宮アルディージャ (2013年12月8日). 2019年10月25日閲覧。
  3. ^ SVホルン 濱吉正則氏が新監督に就任”. SVホルン (2016年4月11日). 2016年4月11日閲覧。
  4. ^ Der SV Horn trennt sich von Cheftrainer Masanori Hamayoshi”. SVホルン (2017年5月3日). 2017年5月4日閲覧。
  5. ^ サッカー部の新監督に濱吉正則氏”. 九州産業大学 (2018年2月2日). 2019年10月25日閲覧。

参考資料

[編集]
  • FootballTimes(静岡のローカルサッカー新聞 現在は廃刊)
  • サッカーダイジェスト 2002年

外部リンク

[編集]