澤田惣八
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澤田 惣八(さわだ そうはち、1850年(嘉永3年)[1] - 没年不明)は、日本の実業家。静岡屠場社長[1][2]。精肉卸小売製氷問屋業[1]。
経歴
[編集]江戸(現・東京)に生まれる[1]。父・惣七を幼時に失い、早くより世の辛酸を嘗める[2]。幼時に静岡に来て魚販売に従事した[1]。成長して札の辻に玉寿司を開業、1893年に静岡市両替町に店舗を移し、牛豚獣肉製氷の卸小売を行う[1]。場所が良かったことと、品質が確実なため顧客が日に賑わう[1]。
静岡屠場の社長に就任する[1]。1916年に陸軍御用達となり、一手にその納入をなす[2]。朝鮮牛、青島牛を輸入する[2]。
人物
[編集]『静岡県紳士録』によると「静岡市両替町四丁目角澤田と云えば、誰も知らない人はいない斯界の権威であった」という[1]。同書によると澤田惣八の人柄は「性質は勤勉で見栄を張らず、あくまで商人気質を失わない」という[1]。
澤田惣八について『大日本商工録 昭和6年版 全国 13版』には「牛豚精肉卸小売氷卸、創明治二十一年、静岡市両替町、支店市内鷹匠町」とある[3]。
『大日本商工録 昭和7年版』には「精豚肉卸小売製氷問屋、陸軍御用達、静岡市両替町四丁目」とある[4]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 中尾栄次郎『静岡県紳士録』静岡栄一社、1916年。
- 久保田甚作『静岡県職業名鑑 御成婚紀念』久保田政春、1926年。
- 大日本商工会編『大日本商工録 昭和6年版 全国 13版』大日本商工会、1931年。
- 大日本商工会編『大日本商工録 昭和7年版』大日本商工会、1932年。