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漆原侑来

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
うるしばら ゆら
漆原 侑来
職業 漫画家
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漆原 侑来(うるしばら ゆら)は、日本漫画家[1]2020年、『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて『桃源暗鬼』で連載デビューを果たし、同作を連載中[2][3]。漆原はカバが好きなため、自画像はカバである[1]

来歴

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美容師から漫画家へ

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高校時代に「環境が少し特殊」だったことにより、「イケメンを描くのが好き」になる[1]。その後美容師になるも、漆原は「人前に出ることが苦手」なため、美容師は向いていないと考えていた[1]。初めて漫画を読んだのは、21歳くらいの時であった[4]。サロンのスタッフルームで読んだ漫画が「すごく面白かった」と感じ、「漫画家になろう」と思い、翌日に辞職[4]。それから苦労をしつつ、絵の練習を行う[4]。1か月後に少年誌を扱う出版社に持ちこんだが、ボツとなった[4]。しかし諦めることなく翌月も持ちこみ、この雑誌で「漆原侑来」とは別の名義で、わりと早い段階で連載も決まっていた[4]。漆原は打ち切りがあり生活もできなくなるため、「才能もないのに漫画家になってしまうと地獄」だといい、「実力をつけないと生きていけない世界なんだ」と痛感している[4]

23歳、24歳くらいの時に中村明日美子の漫画を読んだことがきっかけで、ボーイズラブのジャンルを好むようになる[1]。漆原によると、目の描き方は中村の影響を受けている[1]

秋田書店へ

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週刊少年チャンピオン』(秋田書店)に掲載されているヤンキー漫画が好きだった漆原は、秋田書店には怖いイメージを抱いていたが、心機一転して思い切って同誌に持ち込みをしようと考える[5][1][6]。特に好きな作品として高橋ヒロシの『クローズ』と『WORST』、平川哲弘の『クローバー』、小沢としおの『ナンバMG5』と『ナンバデッドエンド』を挙げている[1]。持ち込まれた原稿のクオリティが高かったため、担当編集者は驚いたという[1]

その持ち込みがきっかけとなり[1]、2020年6月に『週刊少年チャンピオン』28号より、「鬼の血を引く少年」と桃太郎の子孫の戦いを描いた『桃源暗鬼』の連載を開始[2][7]。同作が漆原の同誌初登場作品であり、初の連載作品となる[2][3]。同作はTikTokで紹介されたことがきっかけとなり、SNSで話題となった[1]

作風

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「イケメンをたくさん描きたい」と漆原が考えているため、イケメンなキャラクターが作中に多く登場する[1]。『桃源暗鬼』の蓬のペン入れがきっかけとなり、漆原がムチムチに目覚めたため、女の子の登場人物は「ムチムチとした体格」で描かれている[1]

人物

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大好きな作品に『黒子のバスケ』と『終わりのセラフ』を挙げている[8]

漫画制作

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2021年6月の時点では、1日半くらいでネームを切り、「残りの全てを作画に費やしているような状態」で漫画を制作[1]。「絵のクオリティは下げられない」との想いから、絵に力が入れられている[1]。アシスタントは2人体制で、大きなページや背景はアシスタントに任せている[1]。漆原の場合、「コマ割りを小さくすると不安に」なるため、ネームの段階で大きくコマを取り、打ち合わせの際にコマの分割が提案されるという[1]

作品リスト

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連載

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その他

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  • 刃牙シリーズ30周年記念企画お祝いイラスト(『週刊少年チャンピオン』2021年44号[9]
  • 『描くなるうえは』の「漫画家による漫画家マンガ応援企画」(『ヤングアニマル』2023年24号[10]) - 応援イラスト[10]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q SNSで話題&重版出来! 新世代ダークヒーロー鬼譚『桃源暗鬼』が生まれた意外な背景が明らかに!? 最新4巻発売記念 漆原侑来先生インタビュー”. animateTimes. アニメイト (2021年6月8日). 2021年11月14日閲覧。
  2. ^ a b c d “突然自宅が襲われた少年の敵は…桃太郎?チャンピオン新連載「桃源暗鬼」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年6月11日). https://natalie.mu/comic/news/382816 2021年11月14日閲覧。 
  3. ^ a b c 桃源暗鬼(漫画)”. マンガペディア. 2023年6月9日閲覧。
  4. ^ a b c d e f 「舞台桃源暗鬼 プロジェクト始動・舞台上演記念!! 豪華鼎談」『週刊少年チャンピオン』2024年11号、秋田書店、2024年2月15日、31頁。 
  5. ^ 『桃源暗鬼』 1巻、秋田書店、2020年10月15日。ISBN 978-4-253-28001-3 そでより。
  6. ^ 「舞台桃源暗鬼 プロジェクト始動・舞台上演記念!! 豪華鼎談」『週刊少年チャンピオン』2024年11号、秋田書店、2024年2月15日、32頁。 
  7. ^ “鬼の血を引く少年が戦うのは桃太郎の子孫、そして自分の運命「桃源暗鬼」1巻”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年10月8日). https://natalie.mu/comic/news/399704 2021年11月14日閲覧。 
  8. ^ 『週刊少年チャンピオン』2023年47号、秋田書店、2023年10月19日。 目次ページの著者コメントより。
  9. ^ “「刃牙」30周年ッ!板垣恵介×高橋留美子、「ケンガンオメガ」コラボなど週チャンに”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年9月30日). https://natalie.mu/comic/news/447260 2021年11月14日閲覧。 
  10. ^ a b “「描くなるうえは」応援企画に、とよ田みのる、漆原侑来、オジロマコト、諫山創ら”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年12月8日). https://natalie.mu/comic/news/552355 2023年12月8日閲覧。 

外部リンク

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