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滝川杏奴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
滝川 杏奴
たきがわ あんぬ
第8回小説すばる新人賞授賞式
誕生 日本の旗 日本神奈川県横浜市
職業 小説家
エッセイスト
最終学歴 日本映画学校(現・日本映画大学
ジャンル 文芸、官能、エッセイ
代表作 『バーバーの肖像』
『子役白書』
『ふたつの月に濡れる』
主な受賞歴 第8回小説すばる新人賞(『バーバーの肖像』=早乙女朋子名義)
親族 作家・早乙女勝元(叔父)
公式サイト https://annutaki.com/
ウィキポータル 文学
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滝川 杏奴(たきがわ あんぬ、本名非公開)は日本の小説家エッセイスト

略歴

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神奈川県横浜市生まれ。作家の早乙女勝元は叔父。早乙女朋子名義で子役として、フジテレビの連続ドラマ「ふしぎ犬トントン」準主役などを務める。[1]

日本映画学校(現・日本映画大学)で脚本家・桂千穂に師事し、卒業後、にっかつ(現・日活)に入社。ロマンポルノ最後の宣伝ウーマンとなる。[2]

退社後はフリーとして、伊丹十三作品などの製作宣伝を手掛ける。[3]

早乙女朋子のペンネームで執筆した「バーバーの肖像」で、1995年に第8回小説すばる新人賞集英社)を受賞。[4]集英社から単行本「バーバーの肖像」「子役白書」を出版した。[5]

2017年官能小説誌「特選小説」(辰巳出版)に発表した「天使が濡れるまで」で官能作家デビュー。

日刊スポーツ新聞の連載小説「悦楽クリニック・凜子」(「悦楽クリニック!」に改題)は佐々木浩久監督によって映画化され、「劇場版・悦楽クリニック! 凛子の淫らな冒険」[6]のタイトルで2019年8月に「OP PICTURES+フェス2019」[7](テアトル新宿)で上映された。

2018年12月、早稲田大演劇博物館の公開研究会「プレスシートから読み解く日活ロマンポルノ」で講師を務めた。[8]2019年11月には文教大の公開研究会「サブカルチャーとしての日本映画〜すべてはエロスから始まった」で講師を務めた。

ピンク映画ベストテン2019桃熊賞の審査員[9]、同2020桃熊賞の審査員を務めた。[10]

2020年10月、官能作家としての初の書き下ろし作品「ふたつの月に濡れる」(ジーウォーク・紅文庫)を出版。同作は佐々木浩久脚本監督で映画化され、「OP PICTURES+フェス2024」上映作品に選出された[11]

2022年3月、「終わりなき夜に濡れる」(ジーウォーク)を出版。

日本文芸家クラブ会員。

主な作品

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  • 『バーバーの肖像』集英社、1996年。ISBN 408774177X 
  • 『チェリーブロッサム』小説すばる、1996年。 
  • 『子役白書』集英社、1997年。ISBN 4087752208 
  • 『骨の恋』小説すばる、1998年。 
  • 『マニキュア液を点して…』小説すばる、1999年。 
  • 『祭りの迷い子』小説すばる、2000年。 
  • 『天使が濡れるまで』特選小説、2017年。 
  • 『純情探偵物語』特選小説、2018年。 
  • 『純情探偵物語〜大阪の売春組織を打ち破れ〜』特選小説、2018年。 
  • 『最終バスの女』特選小説、2019年。 
  • 『悦楽クリニック!』Aubebooks(電子書籍)、2019年。 
  • 『純情探偵物語〜天才盗撮犯を追え〜』特選小説、2019年。 
  • 『純情探偵物語〜謎の千手観音〜』特選小説、2020年。 
  • 『ふたつの月に濡れる』ジーウォーク・紅文庫、2020年。ISBN 978-4-86717-098-4 
  • 『マイ・チアガール』特選小説、2020年。 
  • 『純情探偵物語~さらば愛しの相棒~』特選小説、2021年。 
  • 『終わりなき夜に濡れる』ジーウォーク、2022年。ISBN 978-4-86717-398-5 
  • 『純情探偵物語~黒い巨塔に潜入せよ~』特選小説、2022年。 
  • 『純情探偵物語~魔女の宴~』特選小説、2023年。 

主な連載

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  • 「雌しべの眺め」(日刊スポーツ、2018年)
  • 「ロマンポルノに恋して」(同、2018年)
  • 「悦楽クリニック・凜子」(同、2019年)

主な映像化作品

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  • 「劇場版・悦楽クリニック! 凛子の淫らな冒険」(佐々木浩久監督、2019年公開)
  • 「ふたつの月に濡れる」(佐々木浩久監督、2024年公開)

脚注

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  1. ^ ふしぎ犬トントン作品データ”. www.tcp-ip.or.jp. 2019年4月1日閲覧。
  2. ^ ラスト・キャバレー | 映画”. 日活. 2021年8月17日閲覧。
  3. ^ ミンボーの女”. www.jmdb.ne.jp. 2021年8月17日閲覧。
  4. ^ 集英社 出版四賞”. www.shueisha.co.jp. 2019年4月1日閲覧。
  5. ^ 子役白書https://honto.jp/netstore/pd-book_01447868.html 
  6. ^ 劇場版・悦楽クリニック! 凛子の淫らな冒険 : 作品情報”. 映画.com. 2019年8月12日閲覧。
  7. ^ OP PICTURES+公式サイト”. OP PICTURES+公式サイト. 2019年11月6日閲覧。
  8. ^ 早稲田大学演劇博物館 演劇映像学連携研究拠点 | Collaborative Research Center for Theatre and Film Arts”. www.waseda.jp. 2019年11月6日閲覧。
  9. ^ Inc, Natasha. “ピンク映画ベストテンで谷口恒平の「悶絶劇場」が2冠!佐倉絆と櫻井拓也が主演賞(コメントあり)”. 映画ナタリー. 2020年4月16日閲覧。
  10. ^ Inc, Natasha. “ピンク映画ベストテン第1位は「よがりの森」、あべみかこと可児正光が主演賞に輝く(コメントあり)”. 映画ナタリー. 2021年6月20日閲覧。
  11. ^ OP PICTURES+フェス 2024”. テアトル新宿. 2024年11月7日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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