溶け出したガラス箱
表示
『溶け出したガラス箱』 | |
---|---|
吐痙唾舐汰伽藍沙箱 の スタジオ・アルバム | |
リリース | |
録音 | アオイスタジオ |
ジャンル | フォークソング |
レーベル | URCレコード |
プロデュース | 秦政明 |
チャート最高順位 | |
『溶け出したガラス箱』(とけだしたがらすばこ)は、「吐痙唾舐汰伽藍沙箱」(とけだしたがらすばこ:木田高介、西岡たかし、斉藤哲夫の3人によるユニット)名義のスタジオプロジェクトによるアルバム。
解説
[編集]西岡たかしが斉藤哲夫の唄に感動して、「斉藤哲夫みたいな唄にトライしたい」ことがきっかけ[2]。
まさに音のオモチャ箱、洪水といった感のあるこの実験的なアルバム[3]。
ゲストとして加藤和彦、細野晴臣、竹田和夫、上村律夫が参加している。
当時、この3人のユニットでステージに立ったことは一度もなく、発売の後にもプロモーションもせず、純粋にレコーディングだけの関係という、考えてみれば誠にぜいたくで不思議なアルバム[3]。
エピソード
[編集]なぎら健壱によると、当時斉藤哲夫は、自身のイメージと音楽との関係に悩んでおり、西岡たかしのオリジナル曲「何がなんだかわからない時」「さっきの君が」の収録でも、「ちょっと俺のイメージとは違うんだ」と頭を抱えて本気で悩んでいたという[2]。
収録曲
[編集]全作詞・作曲:西岡たかし、全編曲:木田高介
SIDE A
[編集]- あんまり深すぎて – (5:22)
- 何がなんだかわからない時 – (5:56)
- 君はだれなんだ – (2:57)
- まるで君と同じのっぺら坊で – (3:59)
SIDE B
[編集]- ボクの右手の二本の指 – (1:42)
- マイケルの髪 – (5:41)
- 小さな花が道ばたに... – (3:41)
- さっき君が – (2:44)
デラックス・エディション (2015年版)
[編集]オリジナル収録曲にプラスして、URCレコードの倉庫で発掘された未発表バッキング・トラックスをDisc2として収録。
- 何がなんだかわからない時〈前半〉(take-1)
- 何がなんだかわからない時〈後半〉(take-1)
- 君はだれなんだ (take-1)
- 君はだれなんだ (take-2)
- 君はだれなんだ (take-3)
- まるで君と同じのっぺら坊で (take-1)
- マイケルの髪 (take-1)
- マイケルの髪 (take-2)
- マイケルの髪 (take-3)
- さっき君が (take-1)
- さっき君が (take-2)
- さっき君が (take-3)
レコーディングメンバー
[編集]あんまり深すぎて
[編集]何がなんだかわからない時
[編集]- 歌 – 斉藤哲夫
- ギター – 加藤和彦
- ギター – 竹田和夫
- フルート – 木田高介
- ベース・ギター – さえきまさし
- ドラム – 木田高介
- サン・オーケストラ
君はだれなんだ
[編集]- 歌 – 西岡たかし、斉藤哲夫
- ギター – 竹田和夫
- テナー・サックス – 木田高介
- ベース・ギター – さえきまさし
- ドラム – 木田高介
- サン・オーケストラ
まるで君と同じのっぺら坊で
[編集]- 歌 – 西岡たかし、斉藤哲夫
- ギター – 加藤和彦
- フルート – 木田高介
- オルガン – 上村律夫
- ベース・ギター – さえきまさし
- ドラム – 木田高介
ボクの右手の二本の指
[編集]- 歌 – 西岡たかし、斉藤哲夫
- パーカッション – 西岡たかし、木田高介、斉藤哲夫
- ピアノ – 上村律夫
- ベース・ギター – さえきまさし
- ドラム – 木田高介
マイケルの髪
[編集]- 歌 – 西岡たかし
- ギター – 加藤和彦
- ギター – 竹田和夫
- テナー・サックス – 木田高介
- オルガン – 上村律夫
- ベース・ギター – さえきまさし
- ドラム – 木田高介
- サン・オーケストラ
小さな花が道ばたに...
[編集]- 歌 – 西岡たかし
- フルート – 木田高介
- ベース・ギター – 細野晴臣
- パーカッション – 西岡たかし
- ビブラフォン – 上村律夫
- ドラム – 木田高介
さっき君が
[編集]- 歌 – 斉藤哲夫
- ギター – 加藤和彦
- ギター – 竹田和夫
- フルート – 木田高介
- ベース・ギター – さえきまさし
- ドラム – 木田高介
- サン・オーケストラ
スタッフ
[編集]発売履歴
[編集]発売日 | レーベル | 規格 | 規格品番 | タイトル | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1970年11月 | URCレコード | LP | URG-4003 | 溶け出したガラス箱 | ||
1980年 | SMSレコード | SM20-4141 | ||||
1989年7月25日 | キティ・レコード | CD | H20K-25005 | |||
1995年6月16日 | 東芝EMI | TOCT-8958 | ||||
2003年3月5日 | avex io | IOCD-40048 | ||||
2015年7月29日 | グリーンウッド・レコーズ | HQCD | GRCL-6054 | 溶け出したガラス箱 -デラックス・エディション- | Disc1 | 2015年デジタルリマスター盤 |
CD | Disc2 | URCの倉庫で発掘された未発表バッキング・トラックスを収録 | ||||
2017年9月20日 | ポニーキャニオン | LP | PCJA-00070 | 溶け出したガラス箱 | ||
カセットテープ | PCTA-00285 |
関連項目
[編集]脚注
[編集]外部リンク
[編集]- urcrecords.com