湿拓
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湿拓(しったく)は紙を湿らせて対象物に張り、その後タンポで墨をつけてとる拓本。湿拓法(直接湿拓法)と間接湿拓法がある[1][2]。
概要
[編集]直接湿拓法は対象に直接墨をつけ、形を紙に写し取る[1][3]。できあがった拓本は左右が逆になる[3]。間接湿拓法は対象に紙を置いて、湿した綿などで紙が貼り付くように押しつけた後、タンポで墨を紙につけていく[1][3]。間接湿拓法は対象を墨で汚さず、乾拓法に比べて細かなところまで写すことができる[3]。
紙が十分に乾かないうちに墨を打ったり、強く打ち過ぎたりすると、紙の裏まで墨が浸透して対象を汚す可能性がある[4]。対象の状態に応じて用具や素材を変えたり、墨の濃淡や打ち方の強弱を変えるなどの工夫が必要である[4]。
脚注
[編集]- ^ a b c “ひかりで拓本をとる - なぶんけんブログ”. www.nabunken.go.jp. 2021年8月18日閲覧。
- ^ “石碑を写す拓本の妙技│41号 和紙の表情:機関誌『水の文化』│ミツカン 水の文化センター”. www.mizu.gr.jp. 2021年8月18日閲覧。
- ^ a b c d “拓本について教えてください”. www.rekihaku.city.yokohama.jp. 公益財団法人 横浜市ふるさと歴史財団 埋蔵文化財センター. 2021年8月18日閲覧。
- ^ a b “石碑を写す拓本の妙技│41号 和紙の表情:機関誌『水の文化』│ミツカン 水の文化センター”. www.mizu.gr.jp. 2021年8月18日閲覧。