渡辺公三
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渡辺 公三(わたなべ こうぞう、1949年5月15日[1] - 2017年12月16日[2])は、日本の文化人類学者。学位は、文学博士(立命館大学・2003年)。元立命館大学教授・副学長。
略歴
[編集]東京都生まれ。1974年東京大学教養学部文化人類学卒、81年同大学院社会学研究科博士課程満期退学。
国立音楽大学助教授、立命館大学文学部教授を経て、2003年に立命館大学大学院先端総合学術研究科教授に就任。2003年「司法的同一性の誕生 市民社会における個体識別と登録」で、立命館大学より文学博士の学位を取得。
著書
[編集]単著
[編集]- 『現代思想の冒険者たち――レヴィ=ストロース 構造』(講談社, 1996年、新装版2003年)
- 改訂版『レヴィ=ストロース 構造』講談社学術文庫, 2020年
- 『司法的同一性の誕生――市民社会における個体識別と登録』(言叢社, 2003年)
- 『身体・歴史・人類学 Ⅰ――アフリカのからだ』(言叢社, 2009年)
- 『身体・歴史・人類学 Ⅱ――西欧の眼』(言叢社, 2009年)
- 『闘うレヴィ=ストロース』(平凡社新書, 2009年/増補版[3] 平凡社ライブラリー, 2019年)
- 『身体・歴史・人類学 Ⅲ――批判的人類学のために』(言叢社, 2018年)
共著
[編集]- (福田明男)『アフリカンデザイン――クバ王国のアップリケと草ビロード』(里文出版, 2000年)
共編著
[編集]- (西川長夫・ガヴァン・マコーマック)『多文化主義・多言語主義の現在――カナダ・オーストラリア・そして日本』(人文書院, 1997年)
- (西川長夫・山口幸二)『アジアの多文化社会と国民国家』(人文書院, 1998年)
- (西川長夫)『世紀転換期の国際秩序と国民文化の形成』(柏書房, 1999年)
- (小松和彦・田中雅一・谷泰・原毅彦)『文化人類学文献事典』(弘文堂, 2004年)
- (木村秀雄) 『レヴィ=ストロース「神話論理」の森へ』(みすず書房, 2006年)
- (石田智恵・冨田敬大)『異貌の同時代 人類・学・の外へ』(以文社, 2017年)
訳書
[編集]- ルイ・デュモン『社会人類学の二つの理論』(弘文堂, 1977年)
- ジョルジュ・バランディエ『舞台の上の権力――政治のドラマトゥルギー』(平凡社選書, 1982年/筑摩書房[ちくま学芸文庫], 2000年)
- ピエール・クラストル『国家に抗する社会――政治人類学研究』(水声社, 1987年)
- クロード・レヴィ=ストロース『現代世界と人類学――第三のユマニスムを求めて』(サイマル出版会, 1988年)
- レヴィ=ストロース『やきもち焼きの土器つくり』(みすず書房, 1990年)
- ルイ・デュモン『個人主義論考――近代イデオロギーについての人類学的展望』(言叢社, 1993年)
- ルイ・デュモン『ホモ・ヒエラルキクス――カースト体系とその意味』(みすず書房, 2001年)
- レヴィ=ストロース『神話論理 Ⅲ――食卓作法の起源』榎本譲・福田素子・小林真紀子共訳(みすず書房, 2007年)
- レヴィ=ストロース『神話論理 Ⅳ-2――裸の人2』吉田禎吾・福田素子・鈴木裕之・真島一郎共訳(みすず書房, 2010年)
- クロード・レヴィ=ストロース『大山猫の物語』(みすず書房, 2016年)。監訳、福田素子・泉克典訳
- クロード・レヴィ=ストロース『仮面の道』(ちくま学芸文庫, 2018年)。新潮社版(山口昌男・渡辺守章訳)を補訳
- クロード・レヴィ=ストロース『われらみな食人種(カニバル) レヴィ=ストロース随想集』(創元社, 2019年)。監訳、泉克典訳
- クロード・レヴィ=ストロース『人種と歴史』(みすず書房, 2019年)。他に「人種と文化」三保元・福田素子訳
論文
[編集]脚注
[編集]- ^ 『現代日本人名録』1987,2002年
- ^ “訃報 渡辺公三さん68歳=立命館大副学長”. 毎日新聞 (2017年12月18日). 2017年12月18日閲覧。
- ^ 「起点としてのモース、レヴィ=ストロースからさかのぼる」と「メトロー、レヴィ=ストロース、クラストル」を増補