渡辺克義
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渡辺 克義(わたなべ かつよし、1960年[1] - )は、日本の言語学者・歴史学者。長岡崇徳大学教授。本名、渡邊 克義(わたなべ かつよし)。
新潟県生まれ[1]。1978年、新潟県立三条高等学校卒業。1984年、東京外国語大学外国語学部ロシア語学科卒業。1986年、東京都立大学 (1949-2011)大学院修士課程修了[2]。同年からワルシャワ大学に留学してポーランド文化・歴史を学び[3]、1990年に同大学院博士課程修了[2]。帰国後は新潟で中学校教員となる[3]。2004年、東京大学大学院人文社会系研究科スラヴ語スラヴ文学専攻修了、「ポーランド人の姓名 ポーランド固有名詞学序説」で博士(文学)[1]。日本学術振興会特別研究員を経て、2000年から山口県立大学助教授、教授[3][4]。2019年から長岡崇徳大学教授。
エスペラントの学習書、日本文学のエスペラント訳などの著作もある。
単著
[編集]ポーランド関連
[編集]- 『カチンの森とワルシャワ蜂起 ポーランドの歴史の見直し』(岩波書店、1991年)
- 『ポーランド語作文研究 中級・上級学者の表現力向上のために』(泰流社、1992年)
- 『語学王 ポーランド語』(三修社、1999年)
- 『ポーランド語 中・東欧のことばをはじめましょう』(朝日出版社、2000年)
- 『ポーランド語の風景 日本語の窓を通して見えるもの』(現代書館、2005年)
- 『ポーランド人の姓名 ポーランド語固有名詞学研究序説』(西日本法規出版、2005年)
- 『ゼロから話せるポーランド語』(三修社、2006年)[『語学王 ポーランド語』改訂版]
- 『ポーランド語作文教本』(東洋書店、2012年)
- 『一冊目のポーランド語』(東洋書店新社、2017年)
- 『物語 ポーランドの歴史 東欧の「大国」の苦難と再生』(中公新書、2017年)
- 「映画で学ぶ ポーランド語とポーランド文化』(考古堂書店、2022年)
エスペラント関連
[編集]- 『ザメンホフとエスペラント ポーランド史・ポーランド語学との接点』(財団法人日本エスペラント学会、1996年)
- 『まずはこれだけエスペラント語』(国際語学社、2009年)
編著
[編集]- 『ポーランドを知るための60章』(明石書店、2001年)
- 『地域から世界へ 異文化へのまなざし』編著・訳(山口新聞、2001年)
- 『ポーランド学を学ぶ人のために』(世界思想社、2007年)
- 『簡明日本語-ポーランド語 ポーランド語-日本語辞典』(国際語学社、2008年)
- 『頻出順ドイツ語1200単語』(国際語学社、2011年)
- 『ポーランドの歴史を知るための55章』(明石書店、2020年)
共編著
[編集]- 『もっと知りたいポーランド』宮島直機編著(分担執筆、弘文堂、1992年)
- 『ポーランド語読本』土谷直人共著(泰流社、1993年)
- 『ヨーロッパ史研究の新地平 ポーランドからのまなざし』中山昭吉・松川克彦共編著(分担執筆、昭和堂、2000年)
- 『ロシア語中級読本』西野常夫共編著(東洋書店、2002年)
- 『ワルシャワ通信 日本人学校教師のポーランド体験』梶原衛共著(彩流社、2004年)
- 『ロシア語初級読本』西野常夫共編著(東洋書店、2004年)
- Świat z papieru i stali. Okruchy Japonii, pr. zbior., Warszawa 2005.
- Japonia na początku XXI wieku. Polityka, gospodarka, społeczeństwo i stosunki z Polską, pr. zbior., Toruń 2008.
- 『媒介言語論を学ぶ人のために』木村護郎クリストフ共編(世界思想社、2009年)
- 『パーフェクトフレーズ スペイン語日常会話』カルロス・カシリマス、中溝朋子共著(国際語学社、2009年)
- 『はじめての英語落語 これが世界を爆笑させる「英語落語」だ!』桂あさ吉、大矢智子共著(国際語学社、2011年)
- 『イタリア語会話厳選パターンフレーズ80』ルチオ・パッツァネーセ共著(国際語学社、2011年)
- 『エスペラント日本語辞典』日本エスペラント学会編(分担執筆、日本エスペラント学会、2011年)
- 『ロシア人が日本人によく聞く100の質問 ロシア語で日本について話すための本』ヴァレリー・グレチュコ共著(三修社、2012年)
- 『ドイツ語、もっと先へ!』アンドレアス・マイアー 共著(第三書房、2014年)
- 『ロシア語スピーキング』ヴァレリー・グレチュコ共著(三修社、2014年)
- 『現代日本Q&A』ナタリア・クジミチ、アレクサンドラ綿貫共著(Waneko, 2015年)
- 『世界の文字事典』庄司博史編(分担執筆、丸善出版、2015年)
- 『スペイン語、もっと先へ!』エフライン・ビジャモール・エレロ共著(第三書房、2016年)
- 『北欧文化事典』北欧文化協会ほか編(分担執筆、丸善出版、2017年)
- 『日本エスペラント協会(JEI)100年史 日本エスペラント学会から協会へ』(分担執筆、一般財団法人日本エスペラント協会、2020年)
- 『中欧・東欧文化事典』中欧・東欧文化事典編集委員会編(分担執筆、丸善出版、2021年)
- 『世界の公用語事典』庄司博史編(分担執筆、丸善出版、2022年)
訳書
[編集]- アンジェイ・ワイダ『アンジェイ・ワイダ 自作を語る』工藤幸雄、つかだみちこ、久山宏一共訳(平凡社、2000年)
- スタニスワフ・ミコワイチク『奪われた祖国ポーランド ミコワイチク回顧録』広瀬佳一共訳(中央公論新社、2001年)
- Keiji Nakazawa, Hiroszima 1945. Bosonogi Gen, t. I-X, Warszawa 2004-2011(共訳)
- アンジェイ・ガルリツキ『ポーランド高校歴史教科書【現代史】』田口雅弘、吉岡潤共監訳(明石書店、2005年)
- Misuzu Kaneko, Ptaszek, dzwonek i ja. Dzieła wybrane, Warszawa 2005.
- マレク・ハルトフ『ポーランド映画史』西野常夫共訳(凱風社、2006年)
- マレク・ハルトフ『キェシロフスキ映画の全貌』吉田はるみ共訳(水声社、2008年)
- アネット・インスドーフ『ふたりのキェシロフスキ』和久本みさ子共訳(水声社、2009年)
- アンジェイ・ワイダ『映画と祖国と人生と…』西野常夫、久山宏一共訳(凱風社、2009年)
- アグニェシュカ・ウサキェヴィチ『海辺のネコ』(水声社、2011年)
- Japana literatura juvelaro, Tokio: Japana Esperanto-Instituto, 2013(共訳)
- マリア・ポプシェンツカ『珠玉のポーランド絵画』加須屋明子、小川万海子共訳(創元社、2014年)
- マグダレナ・フォラント=クグレル『外国人のための簡便ポーランド語文法』(Warszawa 2017)
- Hideo Yamaki, Świat sumo. Opowieści yobidashi Hideo, Warszawa 2021.
脚注
[編集]- ^ a b c 梶原衛・渡辺克義『ワルシャワ通信 日本人学校教師のポーランド体験』 著者紹介、彩流社、2004年。ISBN 978-4882029595。
- ^ a b 『ポーランド語 中・東欧のことばをはじめましょう』 著者紹介、朝日出版社、2000年。ISBN 978-4255000169。
- ^ a b c “ポーランド語版の「ゲン」全10巻完成”. 中国新聞 ヒロシマ平和メディアセンター. (2011年8月16日)
- ^ “教員紹介”. 山口県立大学. 2017年2月22日閲覧。