渡辺一枝
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渡辺 一枝(わたなべ いちえ、女性、1945年[1] - )は、日本の作家、エッセイスト。
夫は作家の椎名誠。
略歴
[編集]旧満州・ハルビン出身[1]。白梅学園短期大学卒業、北里大学中退[1]。
1968年、共同で保育所をつくって保母として務める傍ら、エッセイを書き、1986年「自転車いっぱい花かごにして」で注目を浴びる[1]。
1987年春から文筆業に専念[1]。また、幼少時からアジア、チベットに関心を持ち、度々山を訪れている[1]。
2008年初の写真集『風の馬「ルンタ」』を刊行し、初の写真展も開催[1]。
著書
[編集]- 『自転車いっぱい花かごにして』(情報センター出版局) 1986、のち講談社文庫 1991
- 『気が向いたら風になって』(情報センター出版局) 1986、のち講談社文庫 1993
- 『ひなまつり』(情報センター出版局) 1987
- 『時計のない保育園 : 私の幼い友人たちのために』(情報センター出版局) 1987
- 『空ゆく雲を追いかけて』(情報センター出版局) 1988、のち講談社文庫 1995
- 『いちえさんの春・夏・秋・冬 : 十二カ月の暮らしごよみ』(講談社) 1988
- 『食べるの大好き : 時計のない保育園・実践篇1』(田原喜久江共著、情報センター出版局) 1988
- 『やさい・くだもの・さかな』(情報センター出版局) 1988
- 『こぶたがずんずん』(長新太え、あすなろ書房) 1988
- 『いつも読みたい本ばかり』(講談社) 1989
- 『大きくなぁれ : 時計のない保育園・実践篇2』(円道徳子共著、情報センター出版局) 1989
- 『王様の耳はロバの耳』(講談社) 1990
- 『モンゴルの少女がくれた鳥の羽根』(トレヴィル) 1990
- 『金色のライオン』(広瀬弦絵、あすなろ書房) 1990
- 『預けて働くとき』(フレーベル館、ワーキングマザーシリーズ1) 1990
- 『桜を恋う人 : 二つの祖国に生きて』(孫俊然原著、情報センター出版局) 1991
- 『草の絵本 : 四季折々の野の草花、山の草花』(武田明写真、講談社、講談社カルチャーブックス56) 1992
- 『時計のない保育園 : 私の幼い友人たちのために』(集英社、集英社文庫) 1993
- 『ありの子ギータ』(杉浦範茂絵、クレヨンハウス、おはなし広場) 1993
- 『眺めのいい部屋』(椎名誠写真、集英社) 1995、のち集英社文庫 1998
- 『桜を恋う人』(集英社、集英社文庫) 1995
- 『ハルビン回帰行』(朝日新聞社) 1996
- 『すっぴん素顔のこのまんま : 私の気持ちいい毎日』(ベストセラーズ) 1996
- 『チベットを馬で行く』(文芸春秋) 1996、のち文春文庫 2003
- 『またひなまつり』(集英社) 1997
- 『私と同じ黒い目のひと : チベット・旅の絵本』(集英社) 1997
- 『絣のもんぺでトレビアン』(佼成出版社) 1998
- 『すっぴん素顔のこのまんま : 私の気持ちいい毎日』(ベストセラーズ、ワニ文庫) 1998
- 『わたしのチベット紀行』(集英社) 2000
- 『わたしのチベット紀行 : 智恵と慈悲に生きる人たち』(集英社、集英社文庫) 2003
- 『叶うことならお百度参り : チベット聖山巡礼行』(文藝春秋) 2006
- 『風の馬「ルンタ」』(本の雑誌社) 2008
- 『消されゆくチベット』(集英社、集英社新書) 2013
- 『福島の声を聞こう! = After 3.11 I'll hear Fukushima's voice : 3.11後を生き抜く7人の証言』(オフィスエム) 2014
- 『戦後70年 - いま、女たちは発言する』(坂田雅子, 野沢喜代, 野池道子, 纐纈あや, 寺島純子共述、オフィスエム) 2016
- 『ツァンパで朝食を』(写真・文、本の雑誌社) 2019
- 『チベット = TIBET : 祈りの色相、暮らしの色彩』(新日本出版社) 2020
- 『聞き書き南相馬』(新日本出版社) 2020
- 『ふくしま人のものがたり』(新日本出版社) 2021
翻訳
[編集]- 『砂漠 : Sahara 画集』(カブリエル・バンサン画・文、ブックローン出版) 1991
- 『ちょっとした生きるヒント』(ミシェル・スラング、講談社、お母さんのことば) 1994
- 『ちょっとした子育てのヒント』(ミシェル・スラング、講談社、お母さんのことば) 1994
- 『消えてしまったお人形』(ジーン・リチャードソン文、マイク・ドッド絵、わたなべいちえ名義、アスラン書房) 1995
- 『かあさん、わたしのことすき?』(バーバラ・ジョシーさく、バーバラ・ラヴァレーえ、わたなべいちえ名義、偕成社) 1997