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渡線車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

渡線車(とせんしゃ)は、鉄道駅プラットホーム間で物品を移動するときに使用された車である。

概要

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プラットホーム間で、線路を横断して荷物を運搬、移動するときに用いる台車状の手押し車である。線路に対して直角に、別に小さい軌条を敷設し、その上に移動する渡線車が置かれる。高さはプラットホームに合わせられ、上台は手押しの台車を載せられるように長さ約2m、幅約1.3mであった。使用しない時は一方のプラットホームを切り欠いた凹所に入れられてプラットホームの一部となる。使用する際には、荷物を載せたままの台車を上台に載せ、これを荷扱手が手押しして他方のプラットホームに行き、台車を降ろす、といった手順が採られる。 台車を積み下ろしする際の転動を防止するため、プラットホームに取り付けられた金具にを引っ掛けるようになっていた。 また、平時にプラットホームの一部となっているときは、走行軌条にはがかけられていた。

参考文献

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  • 「東京→甲府 鉄橋・トンネル・駅舎の旅」『鉄道ジャーナル』第139号、鉄道ジャーナル社、1978年9月、47頁。  山梨市駅にて、渡線車が使用されている写真が掲載されている。

関連項目

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