渝新欧鉄道
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渝新欧鉄道(ゆしんおうてつどう Yuxinou Railway)は、中華人民共和国とドイツ間を結ぶ鉄道輸送路の名称。重慶市を発着するルートはカザフスタン、ロシア、ベラルーシ、ポーランドを経由し、徐州を発着するルートはモンゴル、ロシア、ベラルーシ、ポーランドを経由してデュースブルクへ至る。
概要
[編集]→詳細は「トランス=ユーラシア・ロジスティクス」を参照
2011年、中国の重慶市とドイツのデュースブルク市を結ぶ長距離貨物列車が設定され、この列車が走る鉄路(経路)が渝新欧鉄道と呼ばれるようになった。重慶市は中国内陸部で、沿岸部の港湾まで1500km以上の距離があることが輸出産業発展の足かせとなっていたが、陸路で欧州の物流のハブ拠点となっているデュースブルクへの輸送手段を持つことで、輸送日数の短縮(海上輸送比20日以上の短縮)やコストの削減面などで大きなメリットを享受することとなった[1]。
2020年には、徐州市を発着地とする貨物列車も設定されており、46TEU(20フィートコンテナ換算)の貨物コンテナ列車「中欧班列」が年間1万本以上運行されている[2]。
脚注
[編集]- ^ “中国とドイツを結ぶ渝新欧鉄道、将来性に期待高まる”. AFP (2014年4月5日). 2020年12月19日閲覧。
- ^ “江蘇省徐州市と独デュイスブルクを結ぶ「中欧班列」運行開始”. AFP (2020年12月20日). 2020年12月19日閲覧。