減三和音
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減三和音(げんさんわおん、英語: diminished triad)は、根音(基礎となる音[1])、根音から短三度(3半音)上の音、根音から減五度(6半音)上の音の3音で構成される三和音である。マイナーフラットフィフス (英語: minor flatted fifth) とも呼ばれる。
概要
[編集]各言語での呼称
[編集]- 英語: diminished triad (ディミニッシュト・トライアド)
- 英語: minor flatted fifth (マイナー・フラッテド・フィフス)
- ドイツ語: Verminderter Dreiklang (フェアミンデアター・ドライクラング)
構成音
[編集]以上の3音から構成される三和音である。根音から短三度を2回重ねたコード、もしくは短三和音の5番目の音を半音下げて、減五度となったため、不協和音となる。
主な用法
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ダイアトニック・コードとして
[編集]- 短調の II 度の和音(機能はサブドミナント・マイナー、あるいは単にサブドミナント)(ツーファイブ扱い)として
- イ短調:
- Am→Bm(♭5)→E7→Am
- Im→IIm(♭5)→V7→Im
- T→Sm→D→T
- 長調、和声的短音階、旋律的短音階の VII 度の和音(機能はドミナント)として
- ハ長調:
- C→Bm(♭5)→C
- I→VIIm(♭5)→I
- T→D→T
- これは属七の和音 V7 の根音省略形として捉えることもできる。
ノン・ダイアトニック・コードとして
[編集]- 経過和音 passing chord として(機能はない)
ハ長調において、元の和音進行が C→Dm→Em→Dm→C である場合、和音進行を滑らかにするために、経過的に次のように用いられることがある:
- C→C#m(♭5)→Dm→D#m(♭5)→Em→E♭m(♭5)→Dm→D♭m(♭5)→C
経過和音として減三和音を用いる場合、後続和音は長三和音か短三和音でなければならない。後続和音が七の和音である場合、その三和音部分はやはり長三和音か短三和音でなければならない。