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渋谷区立神宮前小学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
渋谷区立神宮前小学校
Jingumae Elementary School
神宮前小学校
地図北緯35度40分4.2秒 東経139度42分28.7秒 / 北緯35.667833度 東経139.707972度 / 35.667833; 139.707972座標: 北緯35度40分4.2秒 東経139度42分28.7秒 / 北緯35.667833度 東経139.707972度 / 35.667833; 139.707972
過去の名称 東京府豊多摩郡千駄ヶ谷第五尋常小学校
東京府豊多摩郡神宮前尋常小学校
東京市神宮前国民学校
東京都神宮前国民学校
東京都渋谷区立神宮前小学校
国公私立の別 公立学校
設置者 渋谷区
設立年月日 1930年昭和5年)4月1日
共学・別学 男女共学
学期 2学期制
学校コード B113211300153 ウィキデータを編集
小学校コード 213220
所在地 150-0001
外部リンク 公式ウェブサイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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渋谷区立神宮前小学校(しぶやくりつ じんぐうまえしょうがっこう)は、東京都渋谷区神宮前四丁目にある公立小学校。ブランド店の集積地としても知られる表参道に所在し、学校の校舎・敷地は商業施設「表参道ヒルズ」に隣接している。

概要

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学校は渋谷川の暗渠であるキャット・ストリートに程近い旧穏田地区にあり、旧原宿と旧穏田両地区を学区としているが、明治神宮表参道に位置していることから神宮前小学校と名付けられた[1]。明治神宮の参道沿いという場所柄もあって日本の伝統文化の学習を重視するとともに[1]、国際交流を行う国際交流学級[2]が設置されている。

現在の校舎は1973年(昭和48年)2月に完成したものであり、隣接する同潤会 青山アパートの取り壊し・再開発(後に表参道ヒルズとして完成)の際には当小学校と一体での開発計画も具体化したが、実現には至らなかった[3]。学校の校庭には葛飾北斎が描いたことで知られる「穏田の水車」が渋谷川とともに復元・設置されている[4]

沿革

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表参道ヒルズ(右)と神宮前小学校
  • 1930年昭和5年)、旧豊多摩郡千駄ヶ谷町の町域にあった現在地に、東京府豊多摩郡千駄ヶ谷第五尋常小学校として開校[5][6]
  • 1941年(昭和16年)4月、神宮前国民学校に改称、現在に続く「神宮前」の名称が校名に初めて冠された。学校は太平洋戦争大東亜戦争)中、1944年(昭和19年)から疎開していたものの、翌年5月のアメリカ軍による東京大空襲(山の手大空襲)によって校舎を焼失した。戦災以前、校庭にはプールがあり、これには同潤会アパートの敷地内から湧き出る清水が利用されていたという[7]
  • 敗戦後、学校は近隣の倉庫や寺を仮校舎としたり、常盤松国民学校や同潤会アパートを間借りするなどにより再開した後、1947年(昭和22年)に新校舎を落成した。
  • 2010年平成22年)度の新入生から制服が導入された[8]
  • 2023年(令和5年)1月 - 全教科教育課程(デジタル教科書)研究モデル校・外国語指導助手の効果的な活用究モデル校となる[9]

建て替え計画

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渋谷区は2022年(令和4年)、教育目標や長寿命化計画を踏まえ、「未来の学校のコンセプト」と「新しい学校施設整備に当たっての考え方」の概要をまとめ、「渋谷区新しい学校づくり整備方針(2023年3月)、渋谷区立小学校と中学校の建て替えロードマップ」を発表した[10]

  • 工事期間(解体1年、建築2年) - 2034年度(令和16年)〜 2036年度(令和18年)

校名の変遷

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  • 1930年(昭和5年) 東京府豊多摩郡千駄ヶ谷第五尋常小学校
  • 1938年(昭和13年) 東京府豊多摩郡神宮前尋常小学校[11]
  • 1941年(昭和16年) 東京市神宮前国民学校
  • 1943年(昭和18年) 東京都神宮前国民学校
  • 1947年(昭和22年) 東京都渋谷区立神宮前小学校[12]
  • 2000年(平成12年) 渋谷区立神宮前小学校[13]

教育方針

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教育目標[14]
「礼儀正しく思いやりのある人間」「社会に貢献しようとする人間」「個性と創造力豊な人間」
小学校の児童数と教員数[15]
年度 児童総数 1年生 2年生 3年生 4年生 5年生 6年生 教員数 職員数
平成23年 148人 31人 26人 28人 29人 13人 21人 13人 4人
平成24年 161人 29人 30人 25人 34人 29人 14人 13人 4人
平成25年 209人 58人 28人 30人 28人 35人 30人 14人 4人
平成26年 224人 46人 58人 29人 28人 29人 34人 20人 5人
平成27年 246人 59人 44人 59人 28人 28人 28人 17人 3人
平成28年 273人 55人 57人 43人 61人 30人 27人 17人 3人
平成29年 306人 59人 53人 59人 43人 62人 30人 19人 3人
平成30年 349人 67人 59人 55人 61人 45人 62人 24人 3人
令和元年 341人 56人 66人 56人 57人 60人 46人 23人 2人
令和2年 364人 66人 59人 64人 57人 59人 59人 22人 3人
令和3年 371人 66人 66人 60人 63人 59人 57人 23人 4人
令和4年 380人 70人 67人 65人 57人 62人 59人 22人 5人
令和5年 380人 60人 71人 70人 60人 57人 62人 24人 5人

学校行事

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学校公開[16]
授業風景やクラブ活動などを公開。2016年(平成28年)4月に新1年生となる子供や保護者も、学校選択の参考として、各学校の特色ある取組みを知ることができる。
  • 7月3日(土)8時30分~14時30分。
  • 7月4日(日)8時30分~12時00分。
放課後クラブ[17]
放課後クラブは、保護者の就労状況にかかわらず、全ての児童を対象とし、学校や地域との連携により、児童一人一人を健やかに育てていくための事業です。校庭、体育館、図書館、特別教室など、学校施設を活用して活動します。
校外学習[18]
渋谷区立小中学校の児童・生徒たちが、校外学習を行う宿泊施設があり、学校が使用しない期間は社会教育団体に開放しています。利用資格は区内在住、在勤者を主とする社会教育団体。
  • 山中高原学園 - 〒401-0501 山梨県南都留郡山中湖村山中263(℡0555-62-0595)
  • 冨山高原学園 - 〒299-2216 千葉県南房総市久枝784(℡0470-57-2130)

通学区域

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子供が通学する学校は、住所により指定されている、また、2004年(平成16年)から学校選択希望制を導入しており、入学を希望する学校を選べる。学校選択希望制は、現行の通学区域を維持したうえで、通学区域外の学校を希望することが出来る制度で、特色のある学校づくりや地域に開かれた学校づくりを推進し、区民から選ばれる学校づくり等を図る[19]
住所別通学区域
神宮前一丁目 神宮前二丁目 神宮前三丁目 神宮前四丁目 神宮前五丁目 神宮前六丁目
7 - 20番 1 - 8番、17番 1 - 17番、29 - 42番 全域 1 - 19番 1 - 11番、13番、14番、28 - 35番
通学区域では調整区域を設けている、通学の距離等を考慮し保護者の申請により指定校の変更が出来る区域[19]

調整区域

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希望校 指定校 町丁名
神宮前小学校または常磐松小学校 神南小学校 渋谷一丁目
渋谷二丁目
渋谷三丁目
神南一丁目
神宮前五丁目
神宮前六丁目
全域
13 - 24番
4 - 11番、16 - 23番、27 - 29番
10 - 11番、22 - 23番
20 - 53番
12番、15 - 27番
希望校 指定校 町丁名
神宮前小学校 千駄ヶ谷小学校 神宮前三丁目 18 - 28番
小学校入学までの流れ
  • 9月~10月、学校説明会。
  • 11月4日、希望調査書の提出(通学区域、通学区域外の希望)。
  • 11月中旬、就学時健康診断の実施。
  • 11月下旬、公開抽選(希望者が範囲を超えた場合)。
  • 12月下旬、就学通知書の送付。
  • 4月、入学式(就学通知書持参)。

進学先中学校

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中学校の学校別通学区域は、住所により指定されている[20]
学校別通学区域
原宿外苑中学校 松涛中学校
神宮前一丁目 - 四丁目全域
神宮前五丁目1 - 33番
神宮前六丁目1 - 17番、24 - 35番
神宮前五丁目34 - 53番、神宮前六丁目18 - 23番
校歌
題は「明治天皇とこしへに」で、生田調介の作詞によるものである。歌詞は、「明治天皇みかどとこしへに 鎮まりませる神宮(大神宮 おおみや)の 杜の緑にみ惠の滴り受けしわが母校」で始まる[21][8]
神宮前小学校国際交流学級
神宮前小学校国際交流学級(JIES, Jingumae International Exchnage School)は、2007年(平成19年)に神宮前小学校内に設立された共学・無宗教の学校法人である[22]。外国籍の親を持つ4歳児から小学校6年生までの児童を対象に英語による教育が行われており、神宮前小学校の日本人児童との国際交流も実施されている[22]。在籍児童は、約15国籍の約60名である[22]
この学校については、在日トルコ人子弟の教育が主目的であり駐日トルコ大使から要請を受けた渋谷区長の独断で設置された[23]、また、営利目的の民間学校法人に区立小学校を無償提供して運営させていた[24][25]、などとの内容での措置請求・監査請求が渋谷区に対して繰り返し行われているが、いずれも棄却されている[23][24]

関係者

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出身者

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穏原小学校

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設立を1881年(明治14年)に遡る穏原(おんばら)小学校は原宿にあり、穏原小学校分教場として設立された神宮前小学校の母体校であった。しかしながら敗戦後には復興されず、1946年(昭和21年)に廃校となって逆に神宮前小学校に吸収された。「穏原」の名は、穏田と原宿の両者から一文字ずつとったもので、現在の神宮前五丁目のネッコ坂界隈に邸宅を構えていた明治の元勲・大山厳の命名である。

脚注

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  1. ^ a b お元気ですか区長です 2010年11月15日号 渋谷区ウェブサイト、平成23年5月5日閲覧
  2. ^ About JIES JIESウェブサイト
  3. ^ 神宮前小学校と環境を守る会
  4. ^ 穏田水車跡 江戸・東京 歴史散歩道5 - (街と暮らし社) 2003年7月1日発行
  5. ^ 渋谷区は2010年に神宮前小学校の 創立80年 を祝賀しており、この1930年を開校年としている
  6. ^ 神宮前小学校創立80周年記念祝賀会 のお誘い 創立80周年記念事業実行委員会、平成22年9月13日
  7. ^ 神宮前四丁目 原宿 1995 コム・プロジェクト 穏田表参道商店会1994年12月25日発行 p54
  8. ^ a b 神宮前小学校ウェブサイト 平成23年5月5日閲覧
  9. ^ 『令和5年度 区市町村及び東京都教育委員会並びに文部科学省 研究協力・推奨・推進・指定校・創意工夫ある学校等一覧』東京都教育委員会、2023年10月14日閲覧
  10. ^ 『渋谷区教育委員会』「渋谷区『新しい学校づくり』整備方針、学校施設の未来像と建て替えロードマップ(概要版)」渋谷区、2023年3月、2023年7月21日閲覧
  11. ^ 昭和13年12月27日認可
  12. ^ 学制改革による
  13. ^ 地方自治法改正により東京都の冠称を取る
  14. ^ 渋谷区 - 広報紙しぶやの教育NO,103(4月発行)、庶務部庶務係[1]
  15. ^ 東京都教育委員会「令和5年度 公立学校統計調査報告書」統計・調査、2023年10月26日、2023年10月30日閲覧
  16. ^ しぶや区ニュース - 2015年(平成27年)4月15日、2頁
  17. ^ 渋谷区教育委員会 - 学務課放課後クラブ推進係[2]
  18. ^ 渋谷区教育委員会 - 学務課学校事業係[3]
  19. ^ a b 渋谷区教育委員会 - 学校案内・各種手続[4]
  20. ^ 渋谷区教育委員会 - 学校別通学区域(中学校)[5]
  21. ^ 平成22年度運動会 渋谷区立神宮前小学校
  22. ^ a b c 神宮前小学校国際交流学級 平成23年5月5日閲覧
  23. ^ a b 国際交流学級設立準備会に対する渋谷区行政財産使用許可に関する件 渋谷区教育委員会 平成22年11月30日
  24. ^ a b NPO法人国際交流学級に対する渋谷区行政財産使用許可に関する件 渋谷区教育委員会 平成23年1月14日
  25. ^ 平成19年5月1日より平成21年3月31日までホライゾン学園(神奈川県横浜市)が運営、同法人は本校を「ホライゾンジャパンインターナショナルスクール渋谷校」として扱っていた

関連項目

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外部リンク

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