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清野賀子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

清野 賀子(せいの よしこ、1962年 - 2009年)は日本写真家

経歴

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東京生まれ。1987年中央公論社に入社。『マリー・クレール』誌の編集者として活動していた頃、川久保玲の薦めにより1995年頃より写真を撮り始める。

2009年逝去。

作品

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『THE SIGN OF LIFE』では、中判カメラを使用。千葉、茨城、青森、愛媛、高知など、すべて日本国内で撮影されたが、日本の風景として類型化しているような写真にはなっておらず、郷愁や記憶といったありふれた感覚を誘うものでもない。

「一般に西欧言語のなかでいう意味でのアイデンティティ、つまり自己と歴史と民族と国家のきしみのなかで個としての自分の根拠を発見する、といったアイデンティティのありようとはちがうものが、清野賀子の写真にはある。ほとんど無人の風景を撮った写真に、アイデンティティという言葉を使うのは奇妙にきこえるかもしれないが、ウィリアム・エグルストンの撮ったアメリカ南部の写真についてユードラ・ウェルティが述べたように、これらの風景写真は私たちのポートレイトでもある。……ここにあるアイデンティティのありようの新しさは、これらの写真の、ひたすら胸に迫るような美のなかに含み込まれてあるために目につきにくいかもしれないが、とても革命的なものなのだ。」――「The Sign of Life」 収録の今枝麻子「すべての創造の回路をショートさせる」より抜粋

二冊目の写真集、『至る所で 心を集めよ 立っていよ』では、35ミリの小型カメラを使用。撮影地は東京で、対象はより身近な風景となり、人物写真もある。タイトルは、パウル・ツェランの詩、「刻々」からとられた。

展覧会

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個展

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  • 1996年 - 「Yoshiko Seino with Switch」コム・デ・ギャルソン本店、東京
  • 1999年 - 「Emotional imprinting」ギャラリー小柳、東京
  • 2003年 - 「The Sign of Life」ヴィンタートゥーア写真美術館、ヴィンタートゥーア、スイス
  • 2008年 - 「a good day,good time」ギャラリーTRAX,山梨/プンクトゥム・フォトグラフィクス 、東京

グループ展

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  • 1998年 - 「Gel」ダメリオ・テラス、ニューヨーク
  • 2000年 - 「Sensitive」カオール写真祭、カオール、フランス、「反記憶-現代写真Ⅱ」横浜美術館、横浜
  • 2001年 - 「Surface:Contemporary Photography,Video and Painting from Japam」オランダ写真センター、ロッテルダム
  • 2003年 - 「Japan:Contemporary Ceramics and Photography: Tradition and Presence」ダイヒトアホール、ハンブルク
  • 2004年 - 「コモン・スケープー今日の写真における日常へのまなざし」宮城県美術館、仙台
  • 2007年 - 「Towards a New Ease」ヴィンタートゥ—ア写真美術館、ヴィンタートゥーア、スイス
  • 2016年 - 「無名都市 ~現代の写真に見る匿名の風景」横浜美術館コレクション展

写真集

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  • 『Chicken skin photographs』vol3まで刊行。[1]
  • The sign of Life』(オシリス,2002)
  • 『至るところで 心を集めよ 立っていよ Everywhere Gather Yourself Stand 』(オシリス,2009)

ミュージック・ビデオ

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UA 『歪んだ太陽』

メディア

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「SWTCH」 2006年 3月号(インタビュー掲載。コムデギャルソンの写真と共に)

脚注

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  1. ^ 東京都写真美術館の蔵書検索よりhttps://library.topmuseum.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=39814&lang=ja&charset=utf8&dimode=on

出典

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  • 『至るところで 心を集めよ 立っていよ Everywhere Gather Yourself Stand 』(オシリス,2009)
  • 季刊 『真夜中』No.5 (2009年4月刊)

関連項目

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