津村俊弘
津村 俊弘(つむら としひろ、1931年5月10日[1] - 2022年3月13日[2])は、日本の情報制御/システム工学者・航空宇宙工学者。工学博士(大阪大学)。大阪府立大学名誉教授。大阪工業大学情報科学部情報システム元教授。ビークルオートメーション研究会初代会長[3]。日本人間工学会関西支部元支部長(航空人間工学部会所属)。瑞宝中綬章受章。
専門は、航空情報システム・航空宇宙工学、情報制御/システム工学・ビークルオートメーション(特に移動体制御:飛行機・自動車・ロボット等)。
略歴
[編集]1960年大阪大学大学院工学研究科電気工学専攻博士課程修了、工学博士(大阪大学)[4]。同年、大阪府立大学(現:大阪公立大学)工学部航空工学科助手。講師、助教授を経て、1975年同学科教授。その間、1967年大阪府立大学在外研究員としてミシガン大学へ長期出張(1年間)。1995年大阪府立大学名誉教授。1996年大阪工業大学情報科学部情報システム学科教授。2002年同大学定年退職、退官。2010年春の叙勲で瑞宝中綬章受章[5]。
大阪府立大学・大阪工業大学で40年以上の長きに渡り教鞭を執り、ビークルオートメーション研究会初代会長、日本人間工学会関西支部支部長を歴任するなど、特に移動体(ロボット含む)制御/システム工学の研究育成に貢献した。日本ロボット学会設立特別功労賞(2012)[6]も受賞している。
主な所属学会は、日本航空宇宙学会、計測自動制御学会、システム制御情報学会、自動車技術会、日本ロボット学会、日本人間工学会、日本機械学会、IEEE。主な著書は『航空宇宙工学概論』(分担執筆、森北出版1965、学術書)、『エース 制御工学』(共著、朝倉書店1999、学術書)、『ロボット工学』(共著、オーム社1999、学術書)。
主な研究
[編集]- 移動体の位置計測・制御・誘導関連技術の研究
- AGV(Automated Guided Vehicle)の位置決め技術:ビークルオートメーション[7]
- AVCS(Advanced Vehicle Control System)への光とコーナーキューブの活用[8]
- 航空機の光利用による着陸誘導システム(LLS)[9]
- ファジィ推論を用いた複数移動体の衝突回避
- ITS(高度知能化交通物流システム)関連技術の研究:交通制御システム
- 月面作業用の3次元移動ロボットのための誘導と位置計測・角度計測・姿勢計測法の提案[10]
- 車輪式移動ロボットの姿勢計測・位置計測[11]
脚注
[編集]- ^ 『現代物故者事典 2021〜2023』日外アソシエーツ、2024年、p.377。
- ^ 名誉教授の物故情報|大阪府立大学校友会
- ^ http://www.oit.ac.jp/is/~komatsu/ADVANTY/
- ^ https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/28234/
- ^ https://www.aero-osakafu-u.jp/ootori/鵬ニュースレター30号.pdf
- ^ https://www.rsj.or.jp/info/awards/specialaward.html
- ^ https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspe1986/65/10/65_10_1398/_pdf/-char/ja
- ^ http://www.jahfa.org/action.html
- ^ https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200902166025506097
- ^ https://www.jsass.or.jp/uacftcom/pages.pdf
- ^ https://www.jstage.jst.go.jp/article/jrsj1983/23/4/23_4_414/_pdf/-char/ja