洛中法華21ヶ寺
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洛中法華21ヶ寺(らくちゅうほっけにじゅういちほんざん)は、天文法華の乱以前に京都市内(当時は洛中)にあった法華宗系の21の本山。
全ての寺院が天文法華の乱(天文法難)によって焼かれた。 朝廷によって法華宗帰洛が許されたのち、一寺として再興したのは15カ寺であった。
二十一ヶ寺一覧
[編集]- 本満寺 - 上京区寺町今出川上
- 妙顕寺 - 上京区寺の内通新町西入妙顕寺前町
- 頂妙寺 - 左京区仁王門通新麩屋町西入大菊町
- 妙傳寺 - 左京区東大路二条下北門前町
- 立本寺 - 上京区七本松通仁和寺街道上
- 本圀寺 - 山科区御陵大岩町
- 本法寺 - 上京区小川通寺ノ内上本法寺前町
- 妙覚寺 - 上京区上御霊前通東入
- 妙蓮寺(本門法華宗) - 上京区寺ノ内通大宮東入妙蓮寺前町
- 本隆寺(法華宗真門流) - 上京区智恵光院通五辻上紋屋町
- 本禅寺(法華宗陣門流) - 上京区寺町通広小路上北ノ部町
- 住本寺 - 上行院と合併し要法寺(日蓮本宗本山、左京区法皇寺町)へ
- 上行院 - 住本寺と合併し要法寺へ
- 妙満寺(顕本法華宗) - 左京区岩倉幡枝町
- 本能寺(法華宗本門流) - 中京区寺町通御池下
- 寂光寺 - 寺格は寂光寺(顕本法華宗本山、妙泉山と号す)が継承
- 学養寺 - 寺格は勝光寺(学養山と号す)が継承
- 大妙寺(妙顕寺塔頭から平成3年独立移転) - 西京区樫原秤谷町
- 弘経寺 - 堺移転後、明治28年(1895年)愛媛県西予市へ移転。
- 宝国寺 - 本圀寺持殊院として、明治20年(1887年)まで存続、その後、愛媛県へ移転。
- 本覚寺 - 文安元年(1444年)、妙覚寺9世の日延が開基。文正元年(1466年)妙覚寺に編入されたという。
参考文献
[編集]- 『京都の歴史3-近世の展開-』学芸書林
- 河内将芳「京都十六本山会合の成立をめぐる二、三の問題」『興風』35号、2023年、151ー172頁https://researchmap.jp/read0070296/published_papers/44240174