注意書き
注意書き(ちゅういがき)は、ユーザーに安全などのための注意すべき点や警告を、前もって喚起するための文章(文書)。マークやピクトグラムを併用している場合もある。
なお、流通途中の段階においても、それらを促す「天地無用」や「折曲厳禁」「取扱注意」「加圧禁止」「落下厳禁」「上積厳禁」「水濡厳禁」といった禁止絡みの熟語も存在する。
「店内撮影お断り」や「二度漬けお断り」など、運営者(自治体を含む)・経営者(店など)側が、客側に看板や張り紙などで求めるものもある。
商品
[編集]「使用上の注意」や、推奨する保管方法などが、商品説明と共に記載されている。
なお、商品説明部分は基本的に丁寧体(です・ます調)であることが多いが、強い注意喚起部分は、そうなっていない。
自主基準で表示を決めているジャンルの商品もある。例えば日本では、メーカー各社で形成される洗浄剤・漂白剤等安全対策協議会が考案した「子供に注意」「目に注意」「必ず換気」。1998年には「まぜるな危険」の表示を開始した[1]。
日本では、スプレーなどの液化石油ガス(LPG)使用製品には、「火気と高温に注意」と、赤白で目立たせて書いてある。高圧ガス保安法に基づく義務表記であるという。それでも、人身事故が起きてしまった事例もある(「バルサン 氷殺ジェット」など)。
子供の誤使用・誤飲を避けるため、「幼児の手の届かないところに保管してください。」などの文面が書かれているものも多い。ライターにおいては事故多発を受けチャイルド・レジスタンス(CR機構)が義務化された。注意書きのうち「子供から遠ざける。」「子供に触れさせない。」などの文言のみが赤字で書かれているものが多い。
アメリカでは、「Wacky Warning Label Contest(最も妙な注意書きコンテスト)」(主催:Michigan Lawsuit Abuse Watch)が1997年から[2]発表されている[3]。
ギャラリー
[編集]- 日用品
- その他
脚注
[編集]- ^ 4. 付録 p.53 - National Institute of Health Sciences(NIHS)
- ^ PAST WINNERS OF M-LAW'S WACKY WARNING LABEL CONTESTS - Welcome to MLAW
- ^ 米・「最も妙な注意書き」大賞はトイレ用ブラシに! - ABC振興会
関連項目
[編集]- マニュアル(取扱説明書)
- 添付文書
- 情報デザイン
- パッケージデザイン
- 製造物責任法(PL法)
- たばこ警告表示
- 『必ずお読み下さい。』 - 一條裕子の漫画作品。
- 立入禁止区域
- 暴力表現への注意喚起マーク
- en:Toy safety (※英語版記事)
- Template:注意 - Wikipedia内記事等で注意書きを実現するテンプレート。
外部リンク
[編集]- 製品安全ワークブック - 経済産業省
- 家庭用品品質表示法 - 消費者庁
- よくある質問コーナー(表示関係) - 消費者庁 表示対策課
- 洗浄剤・漂白剤等安全対策協議会の自主基準 - 洗浄剤・漂白剤等安全対策協議会
- 誤使用・不注意な使い方防止のために - 社団法人 消費者関連専門家会議 (ACAP)
- 親切すぎるアイスの注意書きについて(Excite Bit コネタ) p.1 - エキサイトニュース 田幸和歌子
- 親切すぎるアイスの注意書きについて(Excite Bit コネタ) p.2 - エキサイトニュース 田幸和歌子