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沼田伸彦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ぬまた のぶひこ

沼田 伸彦
生誕 1956年3月24日
岡山県高梁市
国籍 日本
職業 実業家ジャーナリスト
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沼田 伸彦(ぬまた のぶひこ、1956年3月24日 - )は、ジャーナリスト実業家。大学卒業後は、デイリースポーツ記者を勤め、同社社長になった。その後、兵庫県で大きな影響力のあるテレビ局のサンテレビジョン社長になる。岡山県高梁市出身[1]

経歴

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生い立ち

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1956年高梁市に生まれる。岡山県立高梁高校を卒業後。生まれ育った岡山県を離れ、京都で1年間の浪人生活を送った後、大阪で大学生活を送り、神戸新聞社に入社しデイリースポーツ記者を務める。

入社後

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記者を長年勤める中で、沼田自身がポリシーとして、一般論ではあるが、視聴者のスタンスに立つことを意識している。これは、自身が阪神タイガースの担当記者だった時に、一年中取材していると選手との距離も近くなるが、ある時、思い入れのある選手が三振ばかりで試合に負ける原因を作ってしまったとする。個人的な感情があるから書く記事を鈍らせたりもするが、やはりそこは読んでくださる方が知りたいことを書くのが視聴者のスタンスだと考えている。と述べている[2]

その後、デイリースポーツの社長に就任し、2016年からは、サンテレビジョン社長になる。同社代表取締役を6年も勤め2022年に退任し、公益財団法人の神戸市スポーツ協会副会長に就任した[3]

メディアの役割論

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サンテレビの代表取締役時代に、次の見解を述べている。

サンテレビは地域のためのメディアであり、地域におこる問題は自分たちの問題でもあるという意識をもち、解決のために一緒に考えて報道する。そこまで考えることができなくては「本当に地域に寄り添ったメディア」とはいえないし、地域局である意味がない。例えば、行政のミスを引っ張り出すまではいいが、その先に「では、いかにこの地域を良くしていくのか」という目線があるだろうか。ただ「情報を与える」という上からの目線ではなく、その先の目的が何なのかまで真っすぐ見据えて情報を伝えることが大切だ。これからはそれがないと地域で生きるメディアの価値はなくなると考えている。

また、最近フェイクニュースやまとめサイトのコピペ問題など本当に正しい情報かどうかを疑う時代になってきた。日頃、私たちは情報とどう接すればいいのか、テレビ、新聞、ラジオなどのいわゆるオールドメディアが発信する情報は当事者、あるいは警察、行政などから直接取材した一次情報が重要であり、この「情報の信頼性」が私たちメディアの命綱ともいえる。ただ、最近はオールドメディアへの信頼自体がゆらぐような事態もみられる。例えば官製情報などの提供する側に都合のよい情報や、記者の取材不足からくるウソの情報は視聴者が鋭く見抜く時代になった。オールドメディアの情報が信用できないということになれば終わりで、私たちにはきちんとした取材に基づく正しい情報を伝えていく役割がある。また一次情報に関わるものは、業務上知り得た情報が思わぬところでインサイダー取引などにつながる恐れがある。ソーシャルネットワーキングサービスなども大変普及しているが、一般の人なら問題ないことでも、メディアの人間は特に使い方に注意が必要で、社内でもコンプライアンスを徹底している[2]

脚注

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  1. ^ 3年ぶりの対面総会、神戸おかやま会のにぎわい~鉄爺わが故郷#1” (Japanese). 神戸新聞NEXT (2022年10月31日). 2024年11月16日閲覧。
  2. ^ a b メディアの役割 ~情報の先にある眼差し~”. 2024年11月16日閲覧。
  3. ^ 永島昭浩氏×沼田伸彦氏の特別対談”. 神戸のサッカー (2023年7月28日). 2024年11月16日閲覧。