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河地貢士

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

河地貢士(かわち こうし)は、岐阜県多治見市出身の現代美術作家、アーティスト名古屋芸術大学美術学部デザイン科造形実験コース卒業。現在は東京を拠点に国内外で活動。

経歴

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岐阜県多治見市生まれ。高校生の時に赤瀬川原平ヨーゼフ・ボイスなどに影響されアーティストを志す。大学在学中はインスタレーションや映像作品を主に制作。卒業制作として「名古屋芸術大学卒業制作展対策本部」を出品。展示会場にテントを張り仮設の対策本部を設置、持続性や場所性を考察するインスタレーションを展開した。卒業後は東京のパッケージデザイン会社に就職するが約3ヶ月で退職。その後、YMOのアートディレクションなどで知られる奥村靫正氏主宰のTHE STUDIO TOKYO. JAPAN.(現TSTJ Inc.)に入社。入社直後に任された仕事は村上隆の個展のフライヤーデザイン。約2年勤務後、カワチコーシ名義でフリーランスのアートディレクター、デザイナー、イラストレーターとして活動する。主な仕事に『めちゃイケ大百科事典[1]』や『BISTRO SMAP』など。2001年、中林雄大とアートユニット「HONA」を結成。「a little ecstasy」をテーマに創作活動を行なう。ISSEY MIYAKEでおなじみのプリーツ素材を使用したペニスケース「KATANA」や東京をイメージしたオリジナル缶ジュース「東京パンチ」などを発表。現在「HONA」は活動休止中。2008年、祖父の死をきっかけに制作された、うまい棒を仏像に彫る作品「うまい仏」は、CNN[2]ロイター[3]などの海外メディアをはじめ、日本の情報番組やバラエティー番組[4]、新聞[5]、雑誌、インターネットメディアで紹介される。「うまい仏」は円空仏を現代的に解釈した作品でもあることから、2013年に東京国立博物館で開催された「飛騨の円空」のオフィシャル企画として「円空さんが今おったらうまい棒にほっとるて[6]」を開催。2015年には、円空ゆかりの地として知られる岐阜県関市主催の「うまい仏 岐阜県関市現代アート展[7]」を「ミッドランドスクエア(名古屋)」にて開催。3日間で約13,000人を動員した。この展示関連の記事はYahoo! Japanのトップニュースに2度掲載される[8]。一方、漫画雑誌を苗床に野菜を育てるインスタレーション作品「まんが農業」は、主に海外のメディアで注目される。Lasalle College of The Arts[9](シンガポール)、4A Centre for Contemporary Asian Art[10](オーストラリア)、京都国際マンガミュージアム[11]、などで展示が行なわれた。また、モントリオール大学発行書籍のカバーヴィジュアルとしても採用されている[12]。2015年、芥川賞作家の平野啓一郎氏の小説『マチネの終わりに[13]』とのコラボレーション企画に参加[14]京都国際映画祭2015(アート部門)に参加。元・立誠小学校の教室に2万5000本の金色のうまい棒を展示[15]

作品

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  • うまい仏うまい棒(スナック菓子)を仏像に彫る作品(円空仏の現代的解釈としての側面もある)
  • Embalming(Baby Star Ramen)ベビースターラーメン(スナック菓子)1袋分を1本に繋げる作品
  • Embalming(Potato Chip)」割れたポテトチップスを伝統技法の金継ぎで修復された作品
  • Top of the worldポテトチップス1袋の中で一番大きな1枚を探し出し、魚拓のようにして拓に取る作品
  • For the Love of Nowポテコ(スナック菓子)に天然ダイヤモンドをあしらった作品
  • まんが農業」漫画雑誌を苗床に野菜を栽培する作品。漫画を読んで面白いと思ったページに苗を植えつけ、水をやり育てる
  • 本を吹く(仮)」本を草笛の要領で奏でる作品。本の内容はまったく違うが奏でられる音色はほとんど同じである
  • note drawing」自然の山々や都市のビル群のような景色から人の身体まで、そのアウトラインを音階にみたててメロディーへと変換する作品

外部リンク

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参考

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注釈

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  1. ^ 2001年4月、扶桑社より出版
  2. ^ CNN記事
  3. ^ ロイター記事
  4. ^ TVでた蔵 河地貢士
  5. ^ 中日新聞(2015年3月15日)、読売新聞(2015年3月11日)、東京新聞(2013年5月27日)
  6. ^ http://hagiso.jp/events/umaibutsu/
  7. ^ 関市ホームページより http://www.city.seki.lg.jp/0000007830.html
  8. ^ 2014年12月26日、2015年1月24日に掲載
  9. ^ 「TRANSMISSION 2010」 http://www.lasalle.edu.sg/
  10. ^ AFTER EFFECT http://www.4a.com.au/next-exhibition/
  11. ^ 2011年 文化庁メディア芸術祭 パラレルワールド 京都
  12. ^ La mémoire du roman http://www.pum.umontreal.ca/catalogue/la-memoire-du-roman
  13. ^ 毎日新聞朝刊にて2015年3月1日より連載
  14. ^ http://www.pieceofcake.co.jp/1329/matineenote
  15. ^ Instalasi Imajinasi dan Harapan di Kyoto Film and Art Festival 2015