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沙田第一城

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

座標: 北緯22度23分12秒 東経114度12分12秒 / 北緯22.3867度 東経114.2034度 / 22.3867; 114.2034

沙田第一城
City One Shatin
所在地 香港新界沙田区
地区 沙田市地段第1号
開発者 百得置業有限公司(聯営公司)
恒基兆業
新世界発展
新鴻基地産
長江実業
用途 住宅
棟数 52
階数 27-34
完成年 7期(1981年-1987年)
前身 沙田海
施設 商業施設
駐車場
プール
小学校
中学校

沙田第一城(さでんだいいちじょう、中国語: 沙田第一城, 英語: City One Shatin)は、香港新界沙田区にある住宅団地。52の住宅棟から構成され、沙田区では最大の住宅プロジェクトである。団地内には、2つの商業施設(フォーチュン・シティワンとフォーチュン・シティワン・プラス)、レクリエーションガーデン、住民用のコート、プールが設置されている。また、近隣に学校が数校置かれている。

住宅はフォーチュングループ(富城集団)の「百得物業管理有限公司」が管理している。

歴史

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沙田第一城の建つ圓洲角一帯は、もともと沙田海であった。1979年、香港政府は沙田ニュータウンの開発に伴い、600万平方フィート以上の埋め立てを行った。開発では、恒基兆業新世界発展新鴻基地産長江実業の4者で結成された「百得置業」が、2,000万香港ドルで落札した。埋め立て完了後、土地の70%は公営住宅や公共施設の用地として政府所有となり、残りの250万平方フィートが民間住宅として開発された。所在地が沙田市の一番地であることから、「沙田第一城」と名付けられ、1981年から1987年までの間に段階的に入居が行われた。

住宅

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城門川に面した第一期の建物
沙田第一城バスターミナル近くの噴水
第10、11棟の近くにはもともと池があったが、2000年代初頭に庭園へ改装された
第27〜30棟の公園
バスケットボール・テニスコート
第7、8棟近くの児童公園
自転車置き場

沙田第一城は、27階〜34階の住宅棟52棟から構成されている。開発は7期に分けて行われ、合わせて10,642戸の住宅が建設された。各戸の床面積は389〜1,018平方フィート。各階の戸数が4、6、8の3種類の住宅があり、すべてベランダがついている。

開発 棟番号 階数 各階戸数 戸数 入居年月
第一期 1 27 8 216 1981年1月
2
3 1981年5月
4 4 108 1981年2月
5 1980年10月
6
7 33 6 196 1981年4月
8 30 8 240 1981年5月
9
10 1981年6月
11 33 6 196 1981年5月
12 1981年4月
13 27 4 108 1981年3月
14
第二期 15 108 1982年4月
16 30 8 240
17 27 216
18 33 6 198
19 30 8 240
20 27 216
21 30 240
22 33 6 198
23 27 8 216
第六期 24 30 240 1986年7月
25 4 120
26 8 240
第五期 27 28 4 112 1985年10月
28
第三期 29 30 8 240 1983年8月
30
31
32
33 27 4 108
第七期 34 34 136 1987年10月
35
36 33 8 264
第四期 37 30 240 1985年5月
38
39
40
41
42
43
44
45
第五期 46 1986年1月
47
48
49
50
51
52

娯楽・商業施設

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沙田第一城には、銀城街の南東にフォーチュン・シティワン(置富第一城、旧・第一城中心)、銀城街の北西にフォーチュン・シティワン・プラス(置富第一城・楽薈、旧・銀城商塲)の商業施設が置かれている。また、50mプール、卓球コート、スカッシュコート、冷暖房完備の市場、ガソリンスタンド、図書館、屋外バスケットボールコート3つ、児童公園4つ、テニスコート5つが備えられている。

プールとデッキチェア

病院・教育

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病院

小学校

中学校

交通

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港鉄
大涌橋路
  • 九龍・新界方面:38B、40S、40X、43S、43X、73A、80K、81C、83K、85A、85K、86、86C、86K、86S、87D、240X、263A、281A、281B、284、286C、289R、299X、N281
  • 香港島方面:88R、182、682B、N182
  • ランタオ島・空港方面:A41、A41P、NA40、NA41
  • ミニバス:65A、65K、65S、67A、67K、803、804、806A、810、811B、811S、813、813A
沙田第一城バスターミナル
  • 九龍・新界方面:61R、84M、281A
  • 香港島方面:88R、182、682B、682C、N182、NR88(平日朝のみ)
  • ミニバス:65S
小瀝源路
  • 九龍・新界方面:61R、73A、80K、82K、83K、85A、85X、89C
  • 香港島方面:680、680A、682、682B、682C、980A、N680
  • ミニバス:65A、65K、65S、67A、804、806A、811、811A、811P、813、813A
挿桅杆街/銀城街
  • 九龍・新界方面:49X、73A、82C、82K、82X、84M、85A、86、89C、89X、240X、281A
  • 香港島方面:88R、182、682C、N182
  • ランタオ島方面:A41、N42、NA41
  • ミニバス:65S、804、806A、808、811、811A、811P、811S、NR927、NR933

主な出来事

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  • 1986年1月26日、第12棟の31階で爆発事故があり、その部屋の男性と、飛んできたエアコンに当たった通行人の男女各1名が死亡した[1][2]
  • 1989年9月1日、住人で芸能人の鍾保羅が借金苦から飛び降り自殺。30歳没。
  • 1990年9月6日、第48棟の28階で爆発事故があった。居住者がガスを使った自殺をしたためで、死者1名負傷者9名を出した[3][4][5][6]
  • 2008年3月31日の深夜、第17棟の23階で、43歳、41歳の姉弟、66歳の母親が寝室で練炭を燃やして自殺した。現場に残された遺書や手紙から債務問題が関係しているとされる。悪臭のため隣人が通報し、警察が駆けつけたことで発覚した。
  • 2005年12月1日、地元住民の要請を受け、団地内の圓洲角郵便局を沙田第一城郵便局に改称した。
  • 2011年7月、置富産業信託は、商業施設を「フォーチュン・シティワン」と「フォーチュン・シティワン・プラス」に改称した。
  • 2015年6月、香港中連弁は、新界工作部幹部の宿舎として、10部屋を5,000万元で購入した。
  • 2016年3月8日、第2棟の9階で、夫婦が愛犬とともに練炭自殺した。外国人家政婦から警察に通報があった。うつ病と経済問題を苦にしたものとされる[7]

出典

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  1. ^ “沙田第一城發生罕見事件 家庭煤氣大爆炸三死四傷 當局設專案組作綜合研究 警方證實無可疑 爆炸時大廈震動”. 大公報第一版. (1986年1月27日) 
  2. ^ “沙田第一城煤氣爆炸三死四傷 所有煤氣掣均關閉 從何洩漏耐人尋味”. 華僑日報第一張第一頁. (1986年1月27日) 
  3. ^ “第一城搖動火炭也聞巨響 全層樓宇門窗盡炸毀 現場男焦屍斷手斷脚 十個單位嚴重受損鄰居九住客受傷”. 大公報第一版. (1990年9月7日) 
  4. ^ “第一城疑開煤氣自殺起爆炸 聲如雷響毀八單位一死九傷”. 華僑日報第一版. (1990年9月7日) 
  5. ^ “《新聞透視》煤氣爆炸”. 電視廣播有限公司. (1990年9月15日). https://www.youtube.com/watch?v=b_Wa5e1wpn0 2020年9月10日閲覧。 
  6. ^ “【當年今日】9月6日 沙田第一城煤氣爆炸 ATV”. 亞洲電視數碼媒體. (2020年9月5日). https://www.youtube.com/watch?v=__oNgEbLjhw 2020年9月10日閲覧。 
  7. ^ “沙田第一城3屍案 男女疑涉財困愛犬陪死”. 香港經濟日報. (2016年3月8日). オリジナルの2016年3月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160309094013/http://topick.hket.com/article/1385572/%E6%B2%99%E7%94%B0%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%9F%8E3%E5%B1%8D%E6%A1%88%20%E7%94%B7%E5%A5%B3%E7%96%91%E6%B6%89%E8%B2%A1%E5%9B%B0%E6%84%9B%E7%8A%AC%E9%99%AA%E6%AD%BB 2016年3月8日閲覧。 

外部リンク

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