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江風 (江風型駆逐艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第14駆逐隊。一番右が江風。
第14駆逐隊。一番右が江風。
第14駆逐隊。一番右が江風(1926年)。
艦歴
計画 1917年度[1]
起工 1917年2月15日[1]
進水 1917年10月10日[1]
就役 1918年11月11日[1]
除籍 1934年4月1日[1]
性能諸元(竣工時計画)
排水量 基準:公表値 1,180トン
常備:1,300トン
全長 全長:336 ftin (102.57 m)
水線長:326 ft 3 in (99.44 m)または 99.59m[注釈 1]
垂線間長:320 ft 0 in (97.54 m)
全幅 29 ft 0 in (8.84 m)
吃水 9 ft 3+12 in (2.83 m)[注釈 2]
深さ 19 ft 0 in (5.79 m)
推進 2軸 x 400rpm
直径9 ft 6 in (2.90 m)、ピッチ12 ft 1 in (3.68 m)[注釈 3]
機関 主機:ブラウン・カーチス式オールギアードタービン (高低圧) 2基[注釈 4]
出力:34,000馬力
ボイラー:ロ号艦本式重油専焼缶4基[注釈 5]
速力 37.5ノット
公表値 34ノット
燃料 重油380トン[注釈 6]
航続距離 3,400カイリ / 14ノット
または 2,800カイリ / 14ノット
乗員 竣工時定員 127名[2]
1928年公表値 128名
兵装 12cm単装砲3門
三年式機砲 2挺
45cm魚雷発射管 連装3基6門
魚雷12本
搭載艇 4隻
備考 ※トンは英トン

江風(かわかぜ / かはかぜ)は、大日本帝国海軍駆逐艦で、江風型駆逐艦1番艦である。艦名は初代「江風」(浦風型駆逐艦)に続いて2代目。

艦歴

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1916年(大正5年)8月10日製造訓令[3]1917年(大正6年)2月15日、横須賀海軍工廠で起工[4]。同年10月10日午後2時30分進水[5]1918年(大正7年)11月11日竣工[6]。全力公試では計画値を上回る40,000馬力、39ノット強を記録した[7]

1934年(昭和9年)4月1日除籍[8]

艦長

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※『日本海軍史』第9巻・第10巻の「将官履歴」及び『官報』に基づく。

艤装員長
  • 村原彪一 少佐:1917年12月1日[9] - 1918年4月1日[10]
  • (兼)村原彪一 少佐:1918年4月1日[10] -
駆逐艦長

脚注

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注釈

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  1. ^ #日本駆逐艦史1992p.54、#日本駆逐艦史2012p.62では、全長99.6mとなっている。
  2. ^ #日本海軍艦船名考pp.219,221では平均吃水2.73mとなっている。
  3. ^ #海軍造船技術概要(1987)下巻p.1695では、直径2.683m、ピッチ3.683mとなっている。
  4. ^ #日本駆逐艦史1992p.54の要目欄では、江風をパーソンズ式、谷風をブラウン・カーチス式としている。同書同頁の本文、#日本駆逐艦史2012p.62では、2隻ともブラウン・カーチス式としている。
  5. ^ #海軍造船技術概要(1987)上巻p.388では専焼3基、混焼1基としている
  6. ^ #海軍造船技術概要(1987)上巻p.388では重油100トン、石炭300トンとなっている

出典

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  1. ^ a b c d e 『日本海軍史』第7巻、299頁。
  2. ^ #沿革10-1(1972)pp.570-571『大正六年十二月二十八日(内令三二三) 海軍定員令中左ノ通改正セラル 驅逐艦定員表其二ヲ附表ノ通改ム』將校、機關將校8人、特務士官、准士官3人、下士33人、卒83人。同書p.576『大正七年七月二十日(内令二三五) 海軍定員令中左ノ通改正セラル 驅逐艦定員表其二中一等驅逐艦ノ欄内「江風」ノ下ニ「、谷風」ヲ加フ』
  3. ^ #T7公文備考20/駆逐艦浦風、江風、製造(2)画像28-29、官房機密第1034号
  4. ^ #T7公文備考20/駆逐艦浦風、江風、製造(2)画像44、横廠機密工第97号の6
  5. ^ #T7公文備考20/駆逐艦浦風、江風、製造(2)画像46、『江風午後二時三十分無事進水セリ 十月十日 横須賀工廠長』
  6. ^ #T7公文備考20/駆逐艦浦風、江風、製造(2)画像67、江風機密第51号
  7. ^ #日本駆逐艦史2012p.62
  8. ^ #S9恩給叙勲調査(下)/除籍艦艇/駆逐艦(1)画像11
  9. ^ 『官報』第1601号、大正6年12月3日。
  10. ^ a b c 『官報』第1697号、大正7年4月2日。
  11. ^ a b 『官報』第1997号、大正8年4月2日。
  12. ^ a b 『官報』第2199号、大正8年12月2日。
  13. ^ a b 『官報』第2501号、大正9年12月2日。
  14. ^ a b 『官報』第2801号、大正10年12月2日。
  15. ^ a b 『官報』第2943号、大正11年5月26日。
  16. ^ 『官報』第3102号、大正11年12月2日。
  17. ^ a b 『官報』第3375号、大正12年11月21日。
  18. ^ a b 『官報』第3487号、大正13年4月11日。
  19. ^ 『官報』第3684号、大正13年12月2日。
  20. ^ a b 『官報』第4258号、大正15年11月2日。
  21. ^ a b 『官報』第279号、昭和2年12月2日。
  22. ^ a b 『官報』第827号、昭和4年9月30日。
  23. ^ 『官報』第878号、昭和4年12月2日。

参考文献

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  • 浅井将秀/編『日本海軍艦船名考』東京水交社、1928年12月。 
  • 海軍省/編『海軍制度沿革 巻十の1』 明治百年史叢書 第182巻、原書房、1972年4月(原著1940年)。 
  • 海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第9巻、第10巻、第一法規出版、1995年。
  • 片桐大自『聯合艦隊軍艦銘銘伝』光人社、1993年 ISBN 4-7698-0386-9
    • 片桐大自『聯合艦隊軍艦銘銘伝』普及版、光人社、2003年。
  • 『日本駆逐艦史』 世界の艦船 1992年7月号増刊 第453集(増刊第34集)、海人社、1992年。ISBN 4-905551-41-2 
  • 『世界の艦船増刊第107集 日本駆逐艦史』、海人社、2012年12月。 
  • 日本舶用機関史編集委員会/編『帝国海軍機関史』 明治百年史叢書 第245巻、原書房、1975年11月。 
  • 福井静夫『写真 日本海軍全艦艇史』ベストセラーズ、1994年。ISBN 4-584-17054-1 
  • 牧野茂福井静夫 編『海軍造船技術概要』今日の話題社、1987年5月。ISBN 4-87565-205-4 
  • アジア歴史資料センター(公式)(防衛省防衛研究所)
    • 『大正7年 公文備考 巻20 艦船1/駆逐艦浦風、江風、製造(2)』。Ref.C08021104500。 
    • 『恩給叙勲年加算調査 下巻 除籍艦艇 船舶及特務艇 昭和9年12月31日/除籍艦艇/駆逐艦(1)』。Ref.C14010005900。 
  • 『写真日本海軍全艦艇史 Fukui Shizuo Collection』資料編、KKベストセラーズ、1994年。
  • 海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第9巻、第10巻、第一法規出版、1995年。
  • 片桐大自『聯合艦隊軍艦銘銘伝』普及版、光人社、2003年。

関連項目

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