江風 (江風型駆逐艦)
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第14駆逐隊。一番右が江風(1926年)。 | |
艦歴 | |
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計画 | 1917年度[1] |
起工 | 1917年2月15日[1] |
進水 | 1917年10月10日[1] |
就役 | 1918年11月11日[1] |
除籍 | 1934年4月1日[1] |
性能諸元(竣工時計画) | |
排水量 | 基準:公表値 1,180トン 常備:1,300トン |
全長 | 全長:336 ft 6 in (102.57 m) 水線長:326 ft 3 in (99.44 m)または 99.59m[注釈 1] 垂線間長:320 ft 0 in (97.54 m) |
全幅 | 29 ft 0 in (8.84 m) |
吃水 | 9 ft 3+1⁄2 in (2.83 m)[注釈 2] |
深さ | 19 ft 0 in (5.79 m) |
推進 | 2軸 x 400rpm 直径9 ft 6 in (2.90 m)、ピッチ12 ft 1 in (3.68 m)[注釈 3] |
機関 | 主機:ブラウン・カーチス式オールギアードタービン (高低圧) 2基[注釈 4] 出力:34,000馬力 ボイラー:ロ号艦本式重油専焼缶4基[注釈 5] |
速力 | 37.5ノット 公表値 34ノット |
燃料 | 重油380トン[注釈 6] |
航続距離 | 3,400カイリ / 14ノット または 2,800カイリ / 14ノット |
乗員 | 竣工時定員 127名[2] 1928年公表値 128名 |
兵装 | 12cm単装砲3門 三年式機砲 2挺 45cm魚雷発射管 連装3基6門 魚雷12本 |
搭載艇 | 4隻 |
備考 | ※トンは英トン |
江風(かわかぜ / かはかぜ)は、大日本帝国海軍の駆逐艦で、江風型駆逐艦の1番艦である。艦名は初代「江風」(浦風型駆逐艦)に続いて2代目。
艦歴
[編集]1916年(大正5年)8月10日製造訓令[3]。1917年(大正6年)2月15日、横須賀海軍工廠で起工[4]。同年10月10日午後2時30分進水[5]。1918年(大正7年)11月11日竣工[6]。全力公試では計画値を上回る40,000馬力、39ノット強を記録した[7]。
艦長
[編集]※『日本海軍史』第9巻・第10巻の「将官履歴」及び『官報』に基づく。
- 艤装員長
- 駆逐艦長
- 村原彪一 少佐:1918年4月1日[10] - 1919年4月1日[11]
- (心得)村原彪一 少佐:1919年4月1日[11] - 12月1日[12]
- (心得)岩崎本彦 少佐:1919年12月1日[12] - 1920年12月1日[13]
- 岩崎本彦 中佐:1920年12月1日[13] - 1921年12月1日[14]
- 土田数雄 中佐:1921年12月1日[14] - 1922年5月25日[15]
- (心得)広岡正治 少佐:1922年5月25日[15] -
- 広岡正治 中佐:1922年12月1日[16] - 1923年11月20日[17]
- (心得)吉田健介 少佐:1923年11月20日[17] - 1924年4月10日[18]
- 石川哲四郎 中佐:1924年4月10日[18] - 12月1日
- 杉本嘉多雄 少佐:1924年12月1日[19] - 1926年11月1日[20]
- 坂野民部 少佐:1926年11月1日[20] - 1927年12月1日[21]
- 池田久雄 少佐:1927年12月1日[21] - 1929年9月29日[22]
- 境澄信 中佐:1929年9月29日[22] - 1929年11月30日[23]
- 中川浩 少佐:1929年11月30日 - 1931年12月1日
- (兼)村上暢之助 少佐:1931年12月1日 - 1932年4月1日
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ #日本駆逐艦史1992p.54、#日本駆逐艦史2012p.62では、全長99.6mとなっている。
- ^ #日本海軍艦船名考pp.219,221では平均吃水2.73mとなっている。
- ^ #海軍造船技術概要(1987)下巻p.1695では、直径2.683m、ピッチ3.683mとなっている。
- ^ #日本駆逐艦史1992p.54の要目欄では、江風をパーソンズ式、谷風をブラウン・カーチス式としている。同書同頁の本文、#日本駆逐艦史2012p.62では、2隻ともブラウン・カーチス式としている。
- ^ #海軍造船技術概要(1987)上巻p.388では専焼3基、混焼1基としている
- ^ #海軍造船技術概要(1987)上巻p.388では重油100トン、石炭300トンとなっている
出典
[編集]- ^ a b c d e 『日本海軍史』第7巻、299頁。
- ^ #沿革10-1(1972)pp.570-571『大正六年十二月二十八日(内令三二三) 海軍定員令中左ノ通改正セラル 驅逐艦定員表其二ヲ附表ノ通改ム』將校、機關將校8人、特務士官、准士官3人、下士33人、卒83人。同書p.576『大正七年七月二十日(内令二三五) 海軍定員令中左ノ通改正セラル 驅逐艦定員表其二中一等驅逐艦ノ欄内「江風」ノ下ニ「、谷風」ヲ加フ』
- ^ #T7公文備考20/駆逐艦浦風、江風、製造(2)画像28-29、官房機密第1034号
- ^ #T7公文備考20/駆逐艦浦風、江風、製造(2)画像44、横廠機密工第97号の6
- ^ #T7公文備考20/駆逐艦浦風、江風、製造(2)画像46、『江風午後二時三十分無事進水セリ 十月十日 横須賀工廠長』
- ^ #T7公文備考20/駆逐艦浦風、江風、製造(2)画像67、江風機密第51号
- ^ #日本駆逐艦史2012p.62
- ^ #S9恩給叙勲調査(下)/除籍艦艇/駆逐艦(1)画像11
- ^ 『官報』第1601号、大正6年12月3日。
- ^ a b c 『官報』第1697号、大正7年4月2日。
- ^ a b 『官報』第1997号、大正8年4月2日。
- ^ a b 『官報』第2199号、大正8年12月2日。
- ^ a b 『官報』第2501号、大正9年12月2日。
- ^ a b 『官報』第2801号、大正10年12月2日。
- ^ a b 『官報』第2943号、大正11年5月26日。
- ^ 『官報』第3102号、大正11年12月2日。
- ^ a b 『官報』第3375号、大正12年11月21日。
- ^ a b 『官報』第3487号、大正13年4月11日。
- ^ 『官報』第3684号、大正13年12月2日。
- ^ a b 『官報』第4258号、大正15年11月2日。
- ^ a b 『官報』第279号、昭和2年12月2日。
- ^ a b 『官報』第827号、昭和4年9月30日。
- ^ 『官報』第878号、昭和4年12月2日。
参考文献
[編集]- 浅井将秀/編『日本海軍艦船名考』東京水交社、1928年12月。
- 海軍省/編『海軍制度沿革 巻十の1』 明治百年史叢書 第182巻、原書房、1972年4月(原著1940年)。
- 海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第9巻、第10巻、第一法規出版、1995年。
- 片桐大自『聯合艦隊軍艦銘銘伝』光人社、1993年 ISBN 4-7698-0386-9
- 片桐大自『聯合艦隊軍艦銘銘伝』普及版、光人社、2003年。
- 『日本駆逐艦史』 世界の艦船 1992年7月号増刊 第453集(増刊第34集)、海人社、1992年。ISBN 4-905551-41-2。
- 『世界の艦船増刊第107集 日本駆逐艦史』、海人社、2012年12月。
- 日本舶用機関史編集委員会/編『帝国海軍機関史』 明治百年史叢書 第245巻、原書房、1975年11月。
- 福井静夫『写真 日本海軍全艦艇史』ベストセラーズ、1994年。ISBN 4-584-17054-1。
- 牧野茂、福井静夫 編『海軍造船技術概要』今日の話題社、1987年5月。ISBN 4-87565-205-4。
- アジア歴史資料センター(公式)(防衛省防衛研究所)
- 『大正7年 公文備考 巻20 艦船1/駆逐艦浦風、江風、製造(2)』。Ref.C08021104500。
- 『恩給叙勲年加算調査 下巻 除籍艦艇 船舶及特務艇 昭和9年12月31日/除籍艦艇/駆逐艦(1)』。Ref.C14010005900。
- 『写真日本海軍全艦艇史 Fukui Shizuo Collection』資料編、KKベストセラーズ、1994年。
- 海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第9巻、第10巻、第一法規出版、1995年。
- 片桐大自『聯合艦隊軍艦銘銘伝』普及版、光人社、2003年。
関連項目
[編集]- 江風 (白露型駆逐艦)(3代目江風)
- 大日本帝国海軍艦艇一覧