江川晴
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江川 晴(えがわ はる、1924年3月1日 - )は東京都出身の看護師・小説家・ノンフィクション作家である。本名は長岡房枝[1]。
経歴
[編集]金融機関で一年ほど勤務したのち、1942年慶應義塾大学医学部付属看護婦養成所(後の厚生女子学院)に入学[2]。卒業後[1][3]、慶應義塾大学医学部付属病院を経て、日本軽金属診察室に1983年まで勤務[1]。
勤務の傍らシナリオ研究所で修行[1]。1980年に「小児病棟」で第1回読売「女性ヒューマン・ドキュメンタリー大賞」優秀賞を受賞。同年12月3日にカネボウヒューマンスペシャルでドラマ化された。小説だけでなくルポルタージュを手掛けている[1]。
1992年に毎日放送のドラマ30「いのちの現場から」の原作だけでなく監修を務めた[4]。以降2006年の「新・いのちの現場から2」までシリーズ作となった[5]。
作品
[編集]江川晴名義
- 「小児病棟」(1980年、読売新聞社)
- 「看護婦物語」(1982年、読売新聞社)
- 「続看護婦物語」(1984年、読売新聞社)
- 「賢い患者になるために」(1984年、春秋社)
- 「娘たちの戦争」(1985年、春秋社)
- 「外科東病棟」(1987年、小学館)
- 「賢い医者のかかり方」(1988年、三笠書房)
- 「野に咲く花たち:看護婦群像 (ナースのポシェット (1)」(1989年、照林社)
- 「いのちの現場から―看護婦群像 (ナースのポシェット (5))」(1990年、照林社)
- 「企業病棟」(1993年、読売新聞社)
- 「看護婦物語 看護婦物語シリーズ」(1995年、集英社)
- 「救急外来 看護婦物語シリーズ」(1996年、集英社)
- 「訪問看護婦物語」(1995年、小学館)
- 「法務教官・夏川凛子―医療少年院ナース物語」(1996年、筑摩書房)
- 「産婦人科病棟」(1997年、集英社)
- 「ナースの味な生き方」(1998年、読売新聞社)
- 「老人病棟―訪問看護婦物語」(1998年、小学館)
- 「看護学生物語 わが青春に悔いあり」(1999年、集英社)
- 「外科東病棟」(1998年、小学館)
- 「いのち」の現場から」(1999年、小学館)
- 「看護の現場から」(1999年、小学館)
- 「介護知らず 愉快、痛快、爽快に老いる―老年期の心と体にやさしい本」(2000年、海流社)
- 「婦長物語」(2000年、光文社)
- 「医療少年院物語―法務教官という名の看護婦」(2001年、筑摩書房)
- 「私の看護婦物語 「お大事に」に心をこめて」(2001年、集英社)
- 「痴呆病棟」(2003年、小学館)
- 「元気で生きるコツ」(2004年、小学館)
- 「看とる」(2006年、小学館)
- 「ユートピア老人病棟」(2009年、小学館)
- 「麻酔科医」(2011年、小学館)
- 「小児病棟・医療少年院物語」(2016年、小学館)
長岡房枝名義
- 「問われる,感じとる力」(1980年)看護1980年9月号寄稿
- 「いのちの現場でしたたかに生きる看護婦を追って」(1981年)看護学雑誌45巻1~12号連載
- 「愛と看護の処方箋」(1981年)看護1981年8月号寄稿
- 「自分の腕1本が頼り—総合的な判断力が要求される会社診療室の看護」(1983年)看護学雑誌47巻12号寄稿
漫画原作
[編集]- 「ライフ・ライン―医療少年院・看護師と院生の絆 (1)」(2005年、秋田書店)
- 「ライフ・ライン―医療少年院・看護師と院生の絆 (2)」(2006年、秋田書店)
- 「医療少年院物語」(2021年、青泉社)
脚注
[編集]- ^ a b c d e 聖路加看護大学 白楊祭(アーカイブ)
- ^ 「婦人生活2月号(第35巻第2号)」国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ 慶應義塾大学看護医療学部ホームページ
- ^ テレビドラマデータベース
- ^ テレビドラマデータベース