コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

永野為武

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
永野 為武
人物情報
生誕 (1910-12-12) 1910年12月12日
日本の旗 日本愛媛県松山市
死没 1994年12月14日(1994-12-14)(84歳没)
出身校 東北帝国大学
学問
研究分野 生物学
研究機関 東北大学
学位 理学博士
テンプレートを表示

永野 為武(ながの ためたけ、1910年12月12日 - 1994年12月14日[1])は、日本の生物学者俳人としても活動した。東北大学名誉教授。

経歴

[編集]

1910年、愛媛県松山市生まれ[1]東北帝国大学理学部を卒業。

1948年、学位論文『甲殻類色素系の生理学的研究』を提出して理学博士号を取得。東北大学教授。1974年に東北大学を定年退官し、名誉教授となった。宮城県教育委員会委員長をつとめた。

受賞・栄典

[編集]

俳人として

[編集]
  • 「小名木滋」名義で初期には発表している。
  • 「孫柳」の号で『俳句饗宴』を主催した(石崎素城が現在は主催者)。
  • 1992年に俳句饗宴社が立てた句碑「小浜菊 水主(かこ)にはありし 御船歌」が宮城県松島町松島字愛宕裏にある[2]
  • 仙台市立八木山小学校の校歌[3]大崎市立鹿島台中学校の校歌[4]宮城県第二工業高等学校の校歌[5]を作詞している。

著作

[編集]

著書

[編集]
  • 理論生物学論叢』 昭和書房 1943
  • 『科学の衣裳』 冨山房 1947
  • トーマス・ハックスリ小伝』 生活社 1947 (日本叢書)
  • 『小動物物語』 広島図書 1950 (銀の鈴文庫) 社会科学篇
  • 『生物と環境』 三省堂 1951 (理科文庫)
  • 『科学の窓』 石崎書店 1953
  • 『高校くわしい生物』 学術図書出版社 1955
  • 『科学史』 三省堂 1957 (やさしい科学選集)
  • 『さまざまな視覚の世界』 新潮社 1966
  • 『よくわかる生物』 旺文社 1966.3
  • 『甘言充巷 <>の社会事評100章』 宮城時事新報社 1967
  • 『工学的生物学』 文理書院 1969
  • 『動物の“ことば"の秘密』 1970 (旺文社新書)
  • 『動物の行動 生態学講座』 22 共立出版 1972
  • 『宮城県をめぐる「おくのほそ道」の謎解き』 徳陽相互銀行 1988.5

共著編

[編集]
  • 『生物の辞典』 柘植秀臣,谷田専治共編 岩崎書店 1956
  • 『科学なるほどブック』 東北出版 1958
  • 『最新生物学概論』 猪野俊平共著 三共出版 1961
  • 『新編自然科学概論』 本多修郎,大内義一共著 理想社 1962
  • 『生活科学概論』 内田老鶴圃新社 1966
  • 『英和和英生物学用語辞典』 三共出版 1972
  • 『生物科学概論』 猪野俊平共著 三共出版 1973

翻訳

[編集]

文芸に関連する著作

[編集]
  • 『樹齢』 小名木滋名義 風流陣発行所、1939
  • 『砂時計』 句集 永野孫柳 俳句饗宴社 1971 (俳句饗宴叢書)
  • 『琳琅館』 句集 永野孫柳 俳句饗宴社 1976.9 (俳句饗宴叢書)
  • 『寿林』 永野孫柳句集 1980.10
  • 『新みちのく歳時記』 永野孫柳編著 宝文堂出版 1982.3
  • 『東紅西藍』 随筆 俳句饗宴社 1984.8 (俳句饗宴叢書)
  • 『旧山河』 永野孫柳句集 俳句饗宴社 1984.8
  • 『花筐』 永野孫柳七部句集 四季画廊 1987.4

脚注

[編集]
  1. ^ a b c 『現代物故者事典 1994~1996』(日外アソシエーツ、1997年)p.410
  2. ^ 宮城県の句碑・歌碑
  3. ^ 八木山小学校HP・校歌
  4. ^ 鹿島台中学校HP・校歌
  5. ^ 宮城県第二工業高等学校HP・校歌

参考

[編集]
  • 文藝年鑑1955