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水腫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
水腫症から転送)

水腫(すいしゅ、: edema)は、動脈側毛細血管からの濾出と静脈側毛細血管の再吸収およびリンパ管からの排出の動的平衡が崩れることにより細胞間隙や体腔に余剰な水分が貯留する現象。皮下組織に貯留したものを浮腫、体腔内に貯留したものを胸水腹水、心嚢内にたまると心嚢水などと呼ばれる。熱感を伴わない浮腫を冷性浮腫と呼ぶ。毛細血管静水圧の上昇、血漿膠質浸透圧の低下、組織静水圧の低下、組織膠質浸透圧の上昇、毛細血管透過性の亢進、リンパ管還流障害などが発生原因となる。

症状

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顔が青白く四肢末梢が膨らみ、呼吸はゼーゼーと細かい気泡音を呈して少し運動しただけで呼吸困難に陥る。

現代における認識

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鬱血性心不全腎不全が第一の原因として挙げられる。どちらも放置すればもう一方の疾患を惹起するものであり、近代的な臨床検査なくしてはそのどちらが原因であるかを同定することはできず、その治療もできない。さらに、それらをもたらしうる疾患としてネフローゼ症候群肝硬変などの全身性、打撲などの局所性、心不全炎症性水腫などのその他水腫に分けられる。

さまざまな内臓疾患のシグナルともなっているので、ただの一時的な浮腫だと放置しないで一度診察を受けてみることが望ましい。

治療としてナトリウムの制限、水の制限、利尿剤の投与がある。

関連項目

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参考文献

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  • 日本獣医病理学会編集 『動物病理学総論 第2版』 文永堂出版 2001年 ISBN 4830031832