水尾龍淵
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水尾 龍淵(みずお りゅうえん、生没年不詳)とは、江戸時代中後期の大坂の浮世絵師。
来歴
[編集]中井藍江の門人。長雲斎、龍淵と号す。文化(1804年‐1818年)から天保(1830年‐1844年)頃に活躍しており、主に肉筆浮世絵の美人画を残している。代表作に「蚊帳美人」が挙げられる。なお、落款に「法橋龍淵画」とあり、法橋の位を得ていたことがわかる。
嘉永6年(1853年)刊行の鶴廬大人ら編の狂歌本『狂歌ことの緒集』において同名の人物が香以らとともに挿絵を描いているが、同一人物かどうかは未詳である。
作品
[編集]- 「花魁図」 絹本着色 奈良県立美術館所蔵 「長雲斎龍淵画」の落款、「國朝」朱文方印、「三省」印あり
参考文献
[編集]- 『浮世絵人名辞典及現代版画家名鑑』-清水澄編(1954年、美術倶楽部出版部)
- 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻)-日本浮世絵協会編(1982年、大修館書店)
- 『奈良県立美術館蔵品図録 第八集』-奈良県立美術館編(1989年、奈良県立美術館)