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水兵さんも楽じゃない

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

水兵さんも楽じゃない』(すいへいさんもらくじゃない、原題:Puss 'n' Boats)はトムとジェリーの短編作品の一つ。1966年製作。制作はチャック・ジョーンズ

作品内容

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とある港町。トムは貨物船の乗組員として船の安全を守っている。一方、港町に住むジェリーは、積荷のチーズの匂いに寄せられて船内に入り込もうと企む。こうしてトムとジェリー、さらにはも交えたドタバタが始まる。

登場キャラクター

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トム
不審者に目を光らせる貨物船乗組員として登場。タラップ前で船長を出迎えたのち、続いて船長に変装して乗下船タラップを歩く人影の正体が(体が下から丸見えになり「頭隠して尻隠さず」となった)ジェリーであることを見破り、タラップを(陸側から見て)正規位置から左手へ大きくずらしてジェリーを海へ落とす。だがジェリーを追い出すことに気を取られてタラップを元の位置に戻し忘れたため、本物の船長が甲板より中途下船しようとしていることに気づくと、(タラップを今から元に戻すのは間に合わないと判断し)海へ転落しないよう自ら桟橋上で体を張って受け止めた。その後は桟橋の真下にいた鮫に襲われそうになり、鮫から逃れた時に桟橋の床板が首にはまってしまう。やがて鮫から逃れたジェリーを見つけ捕まえようとするも「首にはまった床板をジェリーに回されヘリの如く垂直上昇させられる」仕返しを喰らい、のちに空中で首から外せた床板を飛行機のように操ってジェリーを追いかけるうちに、奥へ進むにつれ径が細くなっていく排気口へ突っ込む。排気口から脱出後は積み荷のチーズを食べているジェリーを見つけ、船の甲板に備え付けの消火用ホースで水をかけて捕まえようと手元栓を開くも水が出ず、戸惑っている隙にジェリーが消火元栓を全開にしたため、強い水圧でホースが暴れだし、やがて空中へ飛ばされたのち(ホースの手元栓だけ閉じ元栓を閉じなかったため水圧でホースが膨張・破裂し)海上へ落下。ジェリーが浮き輪を落とした場所には鮫がいて食われてしまう。一度鮫から吐き出されると、煙突から船のエンジンに放り込まれ尻尾に火が点いて火傷する。最後は尻尾が燃えたまま無我夢中で船内を逃げ回ったのち、熱さに耐えかねて海に飛び込むと、再度鮫に襲われ海の彼方まで追いかけられる。水兵(貨物船乗組員)の座はジェリーに乗っ取られた。
ジェリー
小屋の中で寝ていた時にチーズの匂いに誘われ、船積みされるチーズにありつこうと本物の船長の後を追いトムにばれないよう変装して(実際は船長の制服一式を持って)乗船しようとするも、「頭隠して尻隠さず」だったのをトムに見破られてしまい、タラップを大きくずらされ「不審者」として海に落とされる。海では鮫に追われたり、トムに見つかり捕まりそうになるも巧みにかわして貨物船へ飛び乗り、船の細い排気口も潜り抜けて積み荷のチーズを食べる。やがてトムに見つかり消火ホースで水攻撃されそうになるも、手元栓を開けても水が出ずトムが戸惑っている隙に「船の消火元栓を全開にしてホースを暴れさせ、トムを海に落とし浮き輪の真下へ鮫を呼んで食べさせる」仕返しでとどめを刺す。最後は水兵(船員)の座をトムより奪還してネズミサイズの水兵制服&制帽を身にまとい、出港合図のホイッスル(サイドパイプ)を吹いて貨物船の船長を出迎えた。
本作で初登場。貨物船のそばにいてエサを狙い、トムとジェリーも追いかける。ジェリーが落とした浮き輪の真下で一度トムを食べるも吐き出し、船のエンジンに放り込まれてやけどしたトムが海に飛び込むと再度追いかける。
貨物船の船長
トムの敬礼に出迎えられ貨物船に乗船。その後甲板からの中途下船時にトムが(ジェリーを追い出すため)タラップを正規位置から(貨物船側から見て右手へ)ずらしていたことに気づかず転落するが、トムが桟橋上で体を張って受け止めると何事もなかったかのように歩いていった。最後の場面では・トムを追い出したジェリー水兵が吹くホイッスルに出迎えられ、正規位置に戻されたタラップを歩いて乗船している。
船積みされるチーズ
箱の穴の中から出てくる匂いで寝ていたジェリーを起こして誘うも、トムが桟橋で監視しているのに気づくと(チーズを食べに行こうとする)ジェリーを制止させた。
宇宙飛行士
強い水圧で暴れたホースに押され空中へ飛ばされたトムを見て手を振った。

日本でのテレビ放映

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1980年頃、日本テレビ系「木曜スペシャルおかしなおかしな トムとジェリー 大行進」の枠内で放映され、その後も再放送された。DVDにも収録。

関連項目

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