歪んだ王国
表示
『歪んだ王国』 | ||||
---|---|---|---|---|
谷山浩子 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
レーベル | ポニーキャニオン | |||
プロデュース | 谷山浩子、石井AQ | |||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
谷山浩子 アルバム 年表 | ||||
|
『歪んだ王国』(ゆがんだおうこく)は、1992年6月3日に発売された谷山浩子の19作目のアルバム。
解説
[編集]『ゲド戦記』第2巻『こわれた腕環』をモチーフにしたというゴシックロマン的な雰囲気の「王国」[1]から始まる、暗く耽美的な、美少年的な雰囲気の曲で構成される。
「王国」終盤のサイドボーカルは、谷山のファンでもある作家の綾辻行人が担当している[1]。
「会いたくて」は、NHK-FMの『青春アドベンチャー』で放送されたラジオドラマ『おしまいの日』(原作:新井素子)の主題歌で、このラジオドラマでは谷山自身も声優として出演している。
「悲しみの時計少女」は、谷山自身の同名の小説に基づいている[1]。小説『悲しみの時計少女』は、時計中毒の「浩子」が「魚男」と「時計少女」と共に鎌倉にある時計屋敷を訪ねる物語。NHK-FMの『サウンド夢工房』にて『谷山浩子の悲しみの時計少女』としてラジオドラマ化され、「悲しみの時計少女」が本アルバム収録曲とはアレンジが異なる別バージョンで挿入歌として使用された。同番組で制作されたラジオドラマの中でも人気が高く、後身番組の『青春アドベンチャー』でも3回再放送されている。
「さよならのペガサス」「落ちてきた少年」は杉本理恵への提供曲。「アーク〜きみの夢をみた〜」は、水沢めぐみの漫画『空色のメロディ』イメージアルバム収録の「いつか きみと…」(歌:笠原弘子)の歌詞差し替え版。
最後の曲「HATO TO MAGI」から最初の「王国」に戻る循環構造となっている。次作のアルバム『天空歌集』の収録曲「マギー」は「HATO TO MAGI」を大幅にアレンジしたものである[1]。
収録曲
[編集]- 王国
- 作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子
- 会いたくて
- 作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子
- さよならのペガサス
- 作詞・作曲:谷山浩子、編曲:倉田信雄
- Elfin
- 作詞・作曲:谷山浩子、編曲:斉藤ネコ
- アーク〜きみの夢をみた〜
- 作詞:谷山浩子・水沢めぐみ、作曲:谷山浩子、編曲:斉藤ネコ
- 悲しみの時計少女
- 作詞・作曲:谷山浩子、編曲:渡辺等
- 落ちてきた少年
- 作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子
- 気づかれてはいけない
- 作詞:綾辻行人、作曲:谷山浩子、編曲:渡辺等
- 時計館の殺人
- 作詞:綾辻行人、作曲:谷山浩子、編曲:斉藤ネコ
- HATO TO MAGI
- 作詞・作曲:谷山浩子