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歪んだ王国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『歪んだ王国』
谷山浩子スタジオ・アルバム
リリース
レーベル ポニーキャニオン
プロデュース 谷山浩子石井AQ
チャート最高順位
谷山浩子 アルバム 年表
ボクハ・キミガ・スキ
1991年
歪んだ王国
1992年
天空歌集
1993年
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歪んだ王国』(ゆがんだおうこく)は、1992年6月3日に発売された谷山浩子の19作目のアルバム

解説

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ゲド戦記』第2巻『こわれた腕環』をモチーフにしたというゴシックロマン的な雰囲気の「王国」[1]から始まる、暗く耽美的な、美少年的な雰囲気の曲で構成される。

「王国」終盤のサイドボーカルは、谷山のファンでもある作家の綾辻行人が担当している[1]

「会いたくて」は、NHK-FMの『青春アドベンチャー』で放送されたラジオドラマおしまいの日』(原作:新井素子)の主題歌で、このラジオドラマでは谷山自身も声優として出演している。

「悲しみの時計少女」は、谷山自身の同名の小説に基づいている[1]。小説『悲しみの時計少女』は、時計中毒の「浩子」が「魚男」と「時計少女」と共に鎌倉にある時計屋敷を訪ねる物語。NHK-FMの『サウンド夢工房』にて『谷山浩子の悲しみの時計少女』としてラジオドラマ化され、「悲しみの時計少女」が本アルバム収録曲とはアレンジが異なる別バージョンで挿入歌として使用された。同番組で制作されたラジオドラマの中でも人気が高く、後身番組の『青春アドベンチャー』でも3回再放送されている。

「さよならのペガサス」「落ちてきた少年」は杉本理恵への提供曲。「アーク〜きみの夢をみた〜」は、水沢めぐみ漫画空色のメロディ』イメージアルバム収録の「いつか きみと…」(歌:笠原弘子)の歌詞差し替え版。

最後の曲「HATO TO MAGI」から最初の「王国」に戻る循環構造となっている。次作のアルバム『天空歌集』の収録曲「マギー」は「HATO TO MAGI」を大幅にアレンジしたものである[1]

収録曲

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  1. 王国
    作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子
  2. 会いたくて
    作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子
  3. さよならのペガサス
    作詞・作曲:谷山浩子、編曲:倉田信雄
  4. Elfin
    作詞・作曲:谷山浩子、編曲:斉藤ネコ
  5. アーク〜きみの夢をみた〜
    作詞:谷山浩子・水沢めぐみ、作曲:谷山浩子、編曲:斉藤ネコ
  6. 悲しみの時計少女
    作詞・作曲:谷山浩子、編曲:渡辺等
  7. 落ちてきた少年
    作詞・作曲:谷山浩子、編曲:石井AQ・谷山浩子
  8. 気づかれてはいけない
    作詞:綾辻行人、作曲:谷山浩子、編曲:渡辺等
  9. 時計館の殺人
    作詞:綾辻行人、作曲:谷山浩子、編曲:斉藤ネコ
  10. HATO TO MAGI
    作詞・作曲:谷山浩子

脚注

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  1. ^ a b c d ストレンジ・デイズ『谷山浩子40周年記念百科全書』日興企画、東京、2013年1月15日、91頁。ISBN 978-4-88877-662-2 

関連項目

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