武田繁太郎
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武田 繁太郎(たけだ しげたろう、1919年(大正8年)8月20日 - 1986年(昭和61年)6月8日)は、日本の小説家。兵庫県神戸市生まれ。早稲田大学独文科卒。
経歴
[編集]早稲田大学在学中に同人誌「炬火」に参加。
芥川賞候補に4回推されるが、いずれも受賞を逸した。
- 第25回芥川賞(昭和26年/1951年上期)「風潮」(「文學者」1951年5月号)
- 第26回芥川賞(昭和26年/1951年下期)「暗い谷間」(「早稲田文學」1951年11月号)
- 第27回芥川賞(昭和27年/1952年上期)「朝来川」(「文學者」1952年2月号)
- 第28回芥川賞(昭和27年/1952年下期)「生野銀山」(「群像」1952年12月号)
代表作
[編集]1960年作の「自由ヶ丘夫人」(光文社)はベストセラーとなり、1960年8月に映画化(東宝、監督佐伯幸三。出演:新珠三千代・池部良・淡路恵子・安西郷子・加東大介・浜美枝・有島一郎・杉葉子)されて、自由が丘の高級住宅街としてのイメージアップにつながった。また全国に「〜丘」という地名が出来るきっかけともなった。この他に「芦屋夫人」(1959年)、「銀座夫人」(1962年)がある。これも高級住宅地あるいは著名地+夫人という呼称の始まりとなった。
1951年、被差別部落問題をえがいた「風潮」で文學者賞を受賞。1952年生野の変に取材した「生野銀山」が話題となった。1959年芦屋マダムの生態をえがいた「芦屋夫人」がわいせつ文書として発禁処分をうけた。
出典
[編集]- 『日本人名大辞典』(講談社)